好感度が100%超えた魔物を人間化&武器化する加護がチートすぎるので、魔物娘を集めてハーレムパーティーを作ろうと思う

花京院 光

文字の大きさ
28 / 71
第一章「冒険者編」

第二十八話「アナスタシアとお風呂に入ったら目のやり場に困った件について」

しおりを挟む
 アナスタシアと共に浴室に入る。
 人間の姿に戻ったアナスタシアが体に白いタオルを巻いて俺を見つめている。
 タオル越しでも分かる大きすぎる胸に、ムチムチした白い太もも。
 目のやり場に困りながら湯船に浸かる。

「やはり人間の体は便利じゃ。わらわは本来の姿ならこうして風呂に入る事も出来んからの」
「やっぱり体が大きいと不便な事もあるんだよね?」
「不便な事しか無いと言っても過言ではないかもしれん。わらわの様に希少な魔物の素材を狙う冒険者が多いからの。人間から逃げて暮らすだけで精一杯じゃったわい」
「人間に狙われながら暮らすか……」
「うむ。わらわの様に体が大きいとすぐに人間に見つかって仕舞う。じゃから、わららは体の小さな魔物に憧れていたのじゃ。獣人として人間と共に暮らした事もあったが、やはり人間は自分とは異なる種族の生物を歓迎せんかったのじゃ」
「確かに、街に暮らす獣人なんて殆ど居なかったな。俺が所属していたギルドには獣人が一人居たけど、誰も関わろうとはしていなかったし」

 獣人は過去に奴隷として扱われていた。
 人間でも魔物でもない生物の存在を、人間は決して認めなかった。
 現在では獣人の奴隷取引は禁止されている。
 それでも過去に奴隷だった種族を人間よりも劣る存在だと認識する者も居る。

 アナスタシアが風呂に入ると、目の前にある豊かな胸に釘付けになった。
 彼女すら出来た事がない、童貞の俺には刺激が強すぎる。
 しかし俺のパーティーは巨乳しか居ないんだな。
 フローラも十分巨乳だが、アナスタシアの方が遥かに胸が大きい。

 形の良い綺麗な谷間に、水分を含んで体に張り付いたタオルが何ともエロい。
 アナスタシアがオッドアイの瞳で俺を見つめると、俺は緊張して視線を逸らした。

「俺はアナスタシアをパーティーに歓迎するよ。俺はCランクの冒険者だし、決して他の冒険者よりも強い訳じゃないけど、仲間を守れる男になってみせるからね」
「お主の言葉が何よりも嬉しいぞ。ゴールデンスライムの様な神聖な魔物が心を許している理由も今ならはっきりと理解出来る。お主は魔物を守るために生まれてきたのかもしれんの」
「俺が魔物を……?」
「そうじゃ、お主には弱者を守れる強さがある。ソロモン王はお主の性質を見抜いて指環と加護を授けたのじゃろうな。まさに勇者の素質という訳じゃ」

 アナスタシアは俺の手を取り、自分の胸に押し付けた。
 思わず豊かな胸の谷間に視線が行く。
 手にはアナスタシアの胸が触れている。
 タオル越しでも柔らかく、弾力があって温かい。

「これからお主と共に生きられる事が楽しみじゃ。お主の成長を見届け、お主が寿命を迎えて命を落とせば、わらわはまた一人で生きる事のなるじゃろう」
「俺が死んでもエリカならきっと生き続ける筈だよ」
「そうじゃったな。エリカとももっと仲良くなりたいものじゃ。じゃが、今はラインハルトとの時間を満喫したいの……」

 アナスタシアが俺の胸に顔を埋めると、俺は彼女を抱き締めた。
 頬を染めて俺を見つめるアナスタシアは近くで見るとまた美しい。

「ラインハルトはなぜ勇者からパーティーを追放されたか考えた事はあるかの?」
「いや……単純にファッシュが俺の事を嫌っていたからだと思ったけど」
「そうではないじゃろう。お主はゴールデンスライムを守るためにミノタウロスやブラックドラゴンの攻撃を受けたと聞いたぞ。わらわが思うに、ファッシュはラインハルトが勇者の素質を秘めていると気が付いたのじゃろう。そして、いつか自分自身のポジションが危うくなる事も……」
「まさか、ファッシュが俺の事をそこまで評価していたなんて」
「わらわは人間よりも遥かに長く生きておる。人を見る目はあるつもりじゃぞ。勇者はブラックドラゴン程の魔物の心を開けるお主の真の強さに気が付いていたのじゃろう。そして、いつの日か第一王女がラインハルトの事を深く知った時、勇者である自分自身よりもラインハルトの方が勇者に相応しい男だと見抜かれる事を悟ったのじゃろうな」

 第一王女がアドリオンを訪れる前にファッシュは俺を追放した。
 追放というよりも、魔物を利用して俺を殺そうとした。
 それは俺を第一王女に会わせない様にするためだったのか。

 以前、ファッシュと共に居る第一王女を見かけた事があった。
 だが、ファッシュは俺を第一王女から遠ざけた。
 実際に言葉を交わしたのはアドリオンでの一件の時だけだ。

 ソロモン王が見ず知らずの俺に指環と加護を授けてくれた理由は考えた事がなかった。
 俺はソロモン王から授かった力を使い、アナスタシアを救う事も出来た。

 俺が正しい行動をすれば、迫害されている魔物を救う事が出来る。
 この強大すぎる力は正しく使わなければならないな……。

 それから俺はアナスタシアに背中を流して貰い、浴室から出た。
 案の定、エリカが顎を突き上げ、不機嫌そうに俺を睨みつけた。

「エリカさん、今日は私と一緒にお風呂に入りましょうね」
「そうだな……ラインハルトは好きだけ女狐とイチャイチャしていろ! 全く女心が分からん奴だ……私以外の他の女と風呂に入るとは! 全くラインハルトはけしからん……」

 エリカはぶつぶつと不満を言いながらフローラと共に浴室に入った。
 すぐに嫉妬する性格もまた可愛い。
 黒髪姫カットのツンデレブラックドラゴン。
 日に日に彼女の性格を好きになっている自分に気が付く。

 まずはアナスタシアの髪を乾かす。
 フローラやエリカの様にロングヘアではないので時間が掛からなくて良い。
 両手から熱風を放出し、銀色の艶のある髪を乾燥させる。
 それから櫛で調え、フローラのパジャマを渡した。

「わらわはそろそろ眠るとするかの。どっちのベッドを使えば良いのじゃ?」
「フローラの方かな」
「ラインハルトと一緒に眠るのは駄目かの?」
「べ、別にそれでも良いけど……」
「それなら……わらわはラインハルトと共に眠る事にしようかの」

 アナスタシアが先にベッドに入ると、俺は彼女の隣に横になった。
 暫く目を瞑っていると、風呂から上がったエリカが俺達の前に立った。

「ど、どどどどうしてアナスタシアがラインハルトのベッドで寝ているのだ! そこは私の場所なのだから、早くフローラのベッドに移るのだ!」
「これこれ、人が眠っている時に大声を出すでないぞ」
「どかないなら力づくでも移動させてやるわ……!」
「やれやれ……二人共もう少し仲良くするんだよ」

 エリカとアナスタシアが取っ組み合い、どちらが俺のベッドで眠るか言い合いを始めた。
 俺はそんな二人を無視して暫く目を瞑っていると、いつの間にか眠りに就いていた……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

処理中です...