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第二章「王都編」
第六十話「戦いも終わったので、暫くはシュターナーで旅の疲れを癒そうと思う」
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料理を始めると、ケットシー達が俺の服を掴んだ。
可愛らしく微笑みながら、料理なら自分達がすると言っている。
「ケットシーさん達は休んでいて下さい、俺達が料理を作りますので」
「そういう訳にもいきません。私達もお手伝いします!」
「そうですか、それではお言葉に甘えて……野菜の皮むきをお願い出来ますか?」
小さな猫達に野菜を渡すと、彼女達は器用に包丁を使い、皮をむき始めた。
「やはりわらわは争い事よりもこういう平和な時間が好きじゃ」
「俺もだよ。今日も助けてくれてありがとう、アナスタシア」
「わらわはお主だけのもの。お主を救う事は当然じゃ……」
「そう言われると何だか恥ずかしいな……」
鏡を見なくても俺は自分自身が赤面している事をはっきりと実感した。
素直なアナスタシアの言葉に嬉しさと恥ずかしさを感じる。
これからも彼女達と平和に暮らしていきたいものだ。
「ラインハルトさん、ステーキが焼けましたよ!」
「それじゃエリカとギレーヌの所に運んで貰って良いかな?」
「はい!」
今日も仲間のためにてきぱきと働くフローラの姿は見ていて気分が良い。
まるで実家の料理屋で働いていた頃の自分を思い出す。
俺も両親を手伝って料理をし、客に料理の配膳していた。
二人とも元気でやっているだろうか。
ギレーヌがシーク酒を瓶ごとラッパ飲みすると、ケットシー達が拍手を上げた。
エステルはギレーヌの傍に座り、熱心にギレーヌを見つめている。
きっと戦場でのギレーヌの強さに惚れたのだろう。
エステルはギレーヌを師匠と呼んでいるのだ。
ブラックベアの肉を煮込みながら、アナスタシアと共にシーク酒を飲む。
無言でお酒を飲んでいても、決して気まずさはない。
時々視線が合えば微笑み合い、ぽつりぽつりとお互いの事を語り合う。
彼女の言葉通り、魔物との戦いよりも平和な日常の方が楽しいのだ。
「ギレーヌはあの様子だと本当に一週間酒を飲み続けるじゃろうな」
「恐らくね。だけど、たまには休むのも良いと思うんだ。王都を目指して忙しく旅をしていたから」
「そうじゃな……わらわもこうしてラインハルトと共に穏やかな時を過ごす事が大好きじゃからな……」
アナスタシアが俺を見上げると、ゆっくりと背伸びをして俺の頬にキスをした……。
恥じらいながら俺を見つめるアナスタシアの仕草に思わず胸が高鳴る。
緊張とは異なる、何か人生で感じた事が無い胸の鼓動。
これが恋をするという事なのだろうか。
それとも、単純にアナスタシアの美しさに胸が高鳴っているだけなのだろうか。
この気持ちの正体は時間を掛けて考える事にしよう。
「ラインハルトさん! 熊鍋は私達が見ていますので、どうぞ宴の席に戻って下さい!」
ケットシー達が鍋の番を代わってくれると、俺達は宴の会場に入った。
エリカは愉快そうにギレーヌと今日の戦いについて語り合っている。
ケットシー達はフローラを取り囲み、これまでの旅の話を聞いている様だ。
レーネはシーク酒の瓶に入っているシュルスクを眺めている。
俺とアナスタシアはレーネを挟んで座った。
レーネがゴブレットにシーク酒を注ぎ、俺に手渡してくれた。
ゴブレットの中にはシュルスクの果実が入っている。
「ラインハルト、レーネはお酒は飲まないけど、シュルスクは食べたいな」
「それじゃ、これをどうぞ」
ゴブレットの中で浮かぶシュルスクをフォークで刺し、レーネに渡す。
彼女は垂れ目気味の瞳を細めて微笑み、俺の手を包み込む様に握った。
そしてフォークの先からシュルスクを引き抜く。
唇から琥珀色の酒が滴り、彼女の豊かな胸に落ちた。
幼い見た目とは裏腹に、エリカと同じDカップの胸にはギャップを感じる。
「ラインハルト、お酒がこぼれちゃった。拭いて」
ハンカチを取り出し、レーネの胸に零れたシーク酒を拭き取る。
ハンカチ越しにレーネの柔らかな胸の感触が伝わってきた。
「ラインハルト、レーネね、今日ギレーヌを乗せて沢山頑張ったの」
「そうだね、すごい活躍だったよ。ギレーヌもレーネが居たからブラックベア相手に逃げ切る事が出来たんだ」
「そうでしょう? 沢山頑張ったから沢山甘えても良い……?」
レーネが俺の体に抱き着くと、彼女の胸が俺の腕に触れた。
アナスタシアは僅かに動揺し、レーネの反対側に座った。
右側にはレーネが、左側にはアナスタシアが座っている。
「ラインハルトや、わらわも沢山頑張ったのじゃ……少し甘えても良いかの……?」
「二人ともいつも俺を守ってくれてありがとう。だけど、いつかは俺が二人の事を守れるくらい強くなるよ」
アナスタシアとレーネを抱きしめると、遠くの方からエリカの鋭い視線を感じた。
不敵な笑みを浮かべ、ルビー色の三白眼を吊り上がらせる姿は何とも恐ろしい。
だが、すぐレーネやアナスタシアに嫉妬するエリカもまた可愛いと思う。
それに、一見怒っている様に見えても、彼女は決して怒りの感情を抱いてはいない。
短気の様に見えて意外と気長なのは、千年間も壺の中で暮らしていたからだろうか。
ブラックドラゴンにしては温厚なのも、壺の生活が彼女の精神を鍛えたからだろう。
ギレーヌは寝間着の浴衣に着替え、愉快そうにケットシー達とお酒を飲んでいる。
やはりオーガ達の長だった彼女はカリスマがあるのだろう。
ケットシー達もエリカと同様に、ギレーヌを師匠と呼んでいるのだ。
「ラインハルトや、わらわにもシュルスクを食べさせてはくれんかの……?」
「アナスタシアは一人で食べられるでしょう?」
「これこれ、わらわもお主の召喚獣なのじゃ、レーネと平等に扱うのが当然ではないかの」
「やれやれ……仕方がないな」
シーク酒を飲み干して再びゴブレットに注ぐ。
そしてゴブレットに浮かぶ小さな赤い果実にフォークを刺す。
アナスタシアにシュルスクを差し出すと、彼女はゆっくりと果実を舐めた。
頬を染めながら俺を見つめ、肉厚の唇で果実を抜き取る。
彼女の食べ方が妙に性的なので、思わず恥ずかしさを覚えた。
エリカが離れた席から鋭い視線で俺を睨んでいる。
そろそろ何か文句を言い出す頃だろう。
エリカは静かに席を立ち、俺達の席に移動してきた。
それから俺の膝の上に座ると、彼女は何も言わずに葡萄酒を飲み始めた……。
可愛らしく微笑みながら、料理なら自分達がすると言っている。
「ケットシーさん達は休んでいて下さい、俺達が料理を作りますので」
「そういう訳にもいきません。私達もお手伝いします!」
「そうですか、それではお言葉に甘えて……野菜の皮むきをお願い出来ますか?」
小さな猫達に野菜を渡すと、彼女達は器用に包丁を使い、皮をむき始めた。
「やはりわらわは争い事よりもこういう平和な時間が好きじゃ」
「俺もだよ。今日も助けてくれてありがとう、アナスタシア」
「わらわはお主だけのもの。お主を救う事は当然じゃ……」
「そう言われると何だか恥ずかしいな……」
鏡を見なくても俺は自分自身が赤面している事をはっきりと実感した。
素直なアナスタシアの言葉に嬉しさと恥ずかしさを感じる。
これからも彼女達と平和に暮らしていきたいものだ。
「ラインハルトさん、ステーキが焼けましたよ!」
「それじゃエリカとギレーヌの所に運んで貰って良いかな?」
「はい!」
今日も仲間のためにてきぱきと働くフローラの姿は見ていて気分が良い。
まるで実家の料理屋で働いていた頃の自分を思い出す。
俺も両親を手伝って料理をし、客に料理の配膳していた。
二人とも元気でやっているだろうか。
ギレーヌがシーク酒を瓶ごとラッパ飲みすると、ケットシー達が拍手を上げた。
エステルはギレーヌの傍に座り、熱心にギレーヌを見つめている。
きっと戦場でのギレーヌの強さに惚れたのだろう。
エステルはギレーヌを師匠と呼んでいるのだ。
ブラックベアの肉を煮込みながら、アナスタシアと共にシーク酒を飲む。
無言でお酒を飲んでいても、決して気まずさはない。
時々視線が合えば微笑み合い、ぽつりぽつりとお互いの事を語り合う。
彼女の言葉通り、魔物との戦いよりも平和な日常の方が楽しいのだ。
「ギレーヌはあの様子だと本当に一週間酒を飲み続けるじゃろうな」
「恐らくね。だけど、たまには休むのも良いと思うんだ。王都を目指して忙しく旅をしていたから」
「そうじゃな……わらわもこうしてラインハルトと共に穏やかな時を過ごす事が大好きじゃからな……」
アナスタシアが俺を見上げると、ゆっくりと背伸びをして俺の頬にキスをした……。
恥じらいながら俺を見つめるアナスタシアの仕草に思わず胸が高鳴る。
緊張とは異なる、何か人生で感じた事が無い胸の鼓動。
これが恋をするという事なのだろうか。
それとも、単純にアナスタシアの美しさに胸が高鳴っているだけなのだろうか。
この気持ちの正体は時間を掛けて考える事にしよう。
「ラインハルトさん! 熊鍋は私達が見ていますので、どうぞ宴の席に戻って下さい!」
ケットシー達が鍋の番を代わってくれると、俺達は宴の会場に入った。
エリカは愉快そうにギレーヌと今日の戦いについて語り合っている。
ケットシー達はフローラを取り囲み、これまでの旅の話を聞いている様だ。
レーネはシーク酒の瓶に入っているシュルスクを眺めている。
俺とアナスタシアはレーネを挟んで座った。
レーネがゴブレットにシーク酒を注ぎ、俺に手渡してくれた。
ゴブレットの中にはシュルスクの果実が入っている。
「ラインハルト、レーネはお酒は飲まないけど、シュルスクは食べたいな」
「それじゃ、これをどうぞ」
ゴブレットの中で浮かぶシュルスクをフォークで刺し、レーネに渡す。
彼女は垂れ目気味の瞳を細めて微笑み、俺の手を包み込む様に握った。
そしてフォークの先からシュルスクを引き抜く。
唇から琥珀色の酒が滴り、彼女の豊かな胸に落ちた。
幼い見た目とは裏腹に、エリカと同じDカップの胸にはギャップを感じる。
「ラインハルト、お酒がこぼれちゃった。拭いて」
ハンカチを取り出し、レーネの胸に零れたシーク酒を拭き取る。
ハンカチ越しにレーネの柔らかな胸の感触が伝わってきた。
「ラインハルト、レーネね、今日ギレーヌを乗せて沢山頑張ったの」
「そうだね、すごい活躍だったよ。ギレーヌもレーネが居たからブラックベア相手に逃げ切る事が出来たんだ」
「そうでしょう? 沢山頑張ったから沢山甘えても良い……?」
レーネが俺の体に抱き着くと、彼女の胸が俺の腕に触れた。
アナスタシアは僅かに動揺し、レーネの反対側に座った。
右側にはレーネが、左側にはアナスタシアが座っている。
「ラインハルトや、わらわも沢山頑張ったのじゃ……少し甘えても良いかの……?」
「二人ともいつも俺を守ってくれてありがとう。だけど、いつかは俺が二人の事を守れるくらい強くなるよ」
アナスタシアとレーネを抱きしめると、遠くの方からエリカの鋭い視線を感じた。
不敵な笑みを浮かべ、ルビー色の三白眼を吊り上がらせる姿は何とも恐ろしい。
だが、すぐレーネやアナスタシアに嫉妬するエリカもまた可愛いと思う。
それに、一見怒っている様に見えても、彼女は決して怒りの感情を抱いてはいない。
短気の様に見えて意外と気長なのは、千年間も壺の中で暮らしていたからだろうか。
ブラックドラゴンにしては温厚なのも、壺の生活が彼女の精神を鍛えたからだろう。
ギレーヌは寝間着の浴衣に着替え、愉快そうにケットシー達とお酒を飲んでいる。
やはりオーガ達の長だった彼女はカリスマがあるのだろう。
ケットシー達もエリカと同様に、ギレーヌを師匠と呼んでいるのだ。
「ラインハルトや、わらわにもシュルスクを食べさせてはくれんかの……?」
「アナスタシアは一人で食べられるでしょう?」
「これこれ、わらわもお主の召喚獣なのじゃ、レーネと平等に扱うのが当然ではないかの」
「やれやれ……仕方がないな」
シーク酒を飲み干して再びゴブレットに注ぐ。
そしてゴブレットに浮かぶ小さな赤い果実にフォークを刺す。
アナスタシアにシュルスクを差し出すと、彼女はゆっくりと果実を舐めた。
頬を染めながら俺を見つめ、肉厚の唇で果実を抜き取る。
彼女の食べ方が妙に性的なので、思わず恥ずかしさを覚えた。
エリカが離れた席から鋭い視線で俺を睨んでいる。
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