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第一章「迷宮都市フェーベル編」
第三十一話「精霊の守護者」
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「レオン!」
可愛らしいガーゴイルの声が聞こえた。瞬間、ティナが服を掴み、地面から僅か五十センチ程の場所で落下が止まった。それから俺の火の微精霊が物凄い速度で飛んでくると、デーモンの頬に体当たりをかました。
突然の仲間の登場にデーモンが恐れおののいた表情を浮かべると、クリステルさんとギレーヌが駆け寄ってきた。ティナがゆっくりと俺を地面に下ろすと、彼女は今までに見た事も無い、鬼の様な形相を浮かべ、翼を広げて一気に飛び上がった。
デーモンは右腕に激痛を感じているのか、顔をしかめながらティナを見つめると、ティナが直径一メートルを超える巨大な炎の球を作り上げた。
「よくも僕のレオンを……。死んで償え……。ファイアボール!」
ティナが炎の球を全力で投げると、巨大な炎の球が爆発的な火の粉を散らして空を裂き、デーモンの胸部に直撃した。瞬間、強烈な破裂音が轟くと、デーモンの体が炎に包まれて燃え上がった。
腹部から大量の血を流したデーモンが力なく落下を始めると、ティナがダメ押しのファイアボルトを連発して、デーモン翼に風穴を開けた。デーモンは怒り狂いながらもティナに魔力の刃を飛ばしたが、体の小さなティナを捉える事は出来ず、真っ逆さまに地面に激突した。
「レオン様! 大丈夫ですか!?」
「はい、クリステルさん……。何とか生きてますよ……」
「良かったです……。レオン様をこんなに傷つけたデーモンは私が仕留めます……」
クリステルさんは静かに怒りながらも、綺麗に纏めたポニーテールを解くと、手に持ったレイピアには強い炎が燃え上がった。地面に落下したデーモンに対し、クリステルさんが一瞬で距離を詰めると、デーモンの腹部にレイピアを突き立てた。剣に掛かっていた炎がデーモンの体を燃やし、肉が焼ける匂いが空間に充満した。
既に力を使い果たした俺は立ち上がる事も出来ず、仲間の姿を見守っている。もしかしたら、このメンバーならデーモンを討伐出来るかもしれない。
ギレーヌが大粒の涙を流しながら俺に近付いてくると、ゆっくりとしゃがんで俺の頭に手を置いた。やはりこの子は口では強がっていても人間の事を気づかえる精霊なのだ。ギレーヌが俺の頭を撫でると、俺にはギレーヌが小さな天使の様に見えた。長い黒髪が俺の顔に触れ、彼女の心地良い香りに思わず胸が高鳴った。
「どうして私を助けてくれるの……?」
「俺が人間として生まれ、君が精霊として生まれたからだよ。人間が精霊を守るのに理由が要るのかい?」
「ええ、私は理由が欲しいの」
「俺がギレーヌを守りたいと思ったからだよ。ダンジョンで生まれて精霊狩りに追われ続け、外で暮らす事も出来ない。ギレーヌを変えたいと思ったし、迫害されている精霊は全て救いたいと思っているんだ。俺は氷の精霊・エミリアから加護を授かって、やっと一人前の人間になれた。精霊に恩返しがしたいんだ。それに、ギレーヌの力も借りたい……」
「本当に……? あなたは私が必要なの? 私は他の精霊より価値の高い精霊石を持っている。どれだけ多くの精霊狩りが私を狙ってきたか……。これからもきっと精霊狩りは私を狙い続けるでしょう。それでもあなたは私を守れるというの?」
「デーモンにも立ち向かえたんだ、君を狙う精霊狩りにだって立ち向かうよ。俺が一生君を守る」
「信じてもいいの……? 私を守るって。私を愛してくれるって。あなただけの精霊にしてくれるって……!」
「良いよ。俺がギレーヌを守る」
ギレーヌは俺の言葉を聞いて静かにすすり泣き、クリステルさんはデーモンの腹部に次々と風穴を開けた。ティナがクリステルさんを援護しながらファイアボールを連発し、デーモンを翻弄している。今すぐ援護したいが、俺にはもう一歩も動く力は残っていない。
「死霊の精霊・ギレーヌがあなたに死霊の加護を授けます……」
ギレーヌが俺の頬に触れると、彼女の唇が俺の頬に触れた。瞬間、俺の体内にはギレーヌの強烈な魔力が流れ込んできた。俺の体内からも彼女の体に魔力が流れ、新たな属性を得た俺は人生で感じた事も無いほどの幸福を覚えた。
「あなたの魔力、借りるわね。私が忌々しいデーモンを仕留めてあげる。そうしたら私達の新たな人生を始めましょう」
「ありがとう、俺を信じてくれて」
「あなたは他の人間とは違う。命を捨てても私を助けようとしてくれた。だから私もあなたを守りたい……」
ギレーヌが満面の笑みを浮かべると、左手を頭上高く掲げた。手に黒い魔力が集まると、次々と墓石が動き、白骨化した魔物がギレーヌの元に集まった。死霊の精霊はアンデッド系の魔物を支配する力がある。
続々とスケルトンが現れると、数え切れない程のスケルトンの中心に立つギレーヌがデーモンに大鎌を向けた。
「死して尚、戦いを求める者達よ。私と共にデーモンの討伐をするわよ」
数十体のスケルトンの群れが拳を握り締めてデーモンに走り出すと、俺はわずかに余った魔力を使い、スケルトンのために氷から剣を作り上げた。武器を持ったスケルトンは生前に身に付けた剣技を使い、デーモンの体を切り裂いた。
流石に肉の体を持たないスケルトンではデーモンに太刀打ちできないが、それでも圧倒的なスケルトンの数に、流石のデーモンも肉体に限界を感じているのか、魔力が徐々に低下した。空間を支配する程の圧倒的なデーモンの魔力は既に弱まり、今ではギレーヌの魔力がデーモンを押している。
クリステルさんがデーモンに鋭い突きを放った瞬間、ギレーヌが飛び上がって大鎌を振り下ろした。黒い魔力から出来た巨大な大鎌がデーモンの首を捉えると、遂にデーモンとの戦いに勝利を収めた。
デーモンの首が落ちると、スケルトン達がギレーヌの前に跪いて頭を垂れた。ギレーヌが墓に戻れと命令すると、スケルトン達は自分達の墓に戻り、再び永遠の眠りに就いた……。
可愛らしいガーゴイルの声が聞こえた。瞬間、ティナが服を掴み、地面から僅か五十センチ程の場所で落下が止まった。それから俺の火の微精霊が物凄い速度で飛んでくると、デーモンの頬に体当たりをかました。
突然の仲間の登場にデーモンが恐れおののいた表情を浮かべると、クリステルさんとギレーヌが駆け寄ってきた。ティナがゆっくりと俺を地面に下ろすと、彼女は今までに見た事も無い、鬼の様な形相を浮かべ、翼を広げて一気に飛び上がった。
デーモンは右腕に激痛を感じているのか、顔をしかめながらティナを見つめると、ティナが直径一メートルを超える巨大な炎の球を作り上げた。
「よくも僕のレオンを……。死んで償え……。ファイアボール!」
ティナが炎の球を全力で投げると、巨大な炎の球が爆発的な火の粉を散らして空を裂き、デーモンの胸部に直撃した。瞬間、強烈な破裂音が轟くと、デーモンの体が炎に包まれて燃え上がった。
腹部から大量の血を流したデーモンが力なく落下を始めると、ティナがダメ押しのファイアボルトを連発して、デーモン翼に風穴を開けた。デーモンは怒り狂いながらもティナに魔力の刃を飛ばしたが、体の小さなティナを捉える事は出来ず、真っ逆さまに地面に激突した。
「レオン様! 大丈夫ですか!?」
「はい、クリステルさん……。何とか生きてますよ……」
「良かったです……。レオン様をこんなに傷つけたデーモンは私が仕留めます……」
クリステルさんは静かに怒りながらも、綺麗に纏めたポニーテールを解くと、手に持ったレイピアには強い炎が燃え上がった。地面に落下したデーモンに対し、クリステルさんが一瞬で距離を詰めると、デーモンの腹部にレイピアを突き立てた。剣に掛かっていた炎がデーモンの体を燃やし、肉が焼ける匂いが空間に充満した。
既に力を使い果たした俺は立ち上がる事も出来ず、仲間の姿を見守っている。もしかしたら、このメンバーならデーモンを討伐出来るかもしれない。
ギレーヌが大粒の涙を流しながら俺に近付いてくると、ゆっくりとしゃがんで俺の頭に手を置いた。やはりこの子は口では強がっていても人間の事を気づかえる精霊なのだ。ギレーヌが俺の頭を撫でると、俺にはギレーヌが小さな天使の様に見えた。長い黒髪が俺の顔に触れ、彼女の心地良い香りに思わず胸が高鳴った。
「どうして私を助けてくれるの……?」
「俺が人間として生まれ、君が精霊として生まれたからだよ。人間が精霊を守るのに理由が要るのかい?」
「ええ、私は理由が欲しいの」
「俺がギレーヌを守りたいと思ったからだよ。ダンジョンで生まれて精霊狩りに追われ続け、外で暮らす事も出来ない。ギレーヌを変えたいと思ったし、迫害されている精霊は全て救いたいと思っているんだ。俺は氷の精霊・エミリアから加護を授かって、やっと一人前の人間になれた。精霊に恩返しがしたいんだ。それに、ギレーヌの力も借りたい……」
「本当に……? あなたは私が必要なの? 私は他の精霊より価値の高い精霊石を持っている。どれだけ多くの精霊狩りが私を狙ってきたか……。これからもきっと精霊狩りは私を狙い続けるでしょう。それでもあなたは私を守れるというの?」
「デーモンにも立ち向かえたんだ、君を狙う精霊狩りにだって立ち向かうよ。俺が一生君を守る」
「信じてもいいの……? 私を守るって。私を愛してくれるって。あなただけの精霊にしてくれるって……!」
「良いよ。俺がギレーヌを守る」
ギレーヌは俺の言葉を聞いて静かにすすり泣き、クリステルさんはデーモンの腹部に次々と風穴を開けた。ティナがクリステルさんを援護しながらファイアボールを連発し、デーモンを翻弄している。今すぐ援護したいが、俺にはもう一歩も動く力は残っていない。
「死霊の精霊・ギレーヌがあなたに死霊の加護を授けます……」
ギレーヌが俺の頬に触れると、彼女の唇が俺の頬に触れた。瞬間、俺の体内にはギレーヌの強烈な魔力が流れ込んできた。俺の体内からも彼女の体に魔力が流れ、新たな属性を得た俺は人生で感じた事も無いほどの幸福を覚えた。
「あなたの魔力、借りるわね。私が忌々しいデーモンを仕留めてあげる。そうしたら私達の新たな人生を始めましょう」
「ありがとう、俺を信じてくれて」
「あなたは他の人間とは違う。命を捨てても私を助けようとしてくれた。だから私もあなたを守りたい……」
ギレーヌが満面の笑みを浮かべると、左手を頭上高く掲げた。手に黒い魔力が集まると、次々と墓石が動き、白骨化した魔物がギレーヌの元に集まった。死霊の精霊はアンデッド系の魔物を支配する力がある。
続々とスケルトンが現れると、数え切れない程のスケルトンの中心に立つギレーヌがデーモンに大鎌を向けた。
「死して尚、戦いを求める者達よ。私と共にデーモンの討伐をするわよ」
数十体のスケルトンの群れが拳を握り締めてデーモンに走り出すと、俺はわずかに余った魔力を使い、スケルトンのために氷から剣を作り上げた。武器を持ったスケルトンは生前に身に付けた剣技を使い、デーモンの体を切り裂いた。
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クリステルさんがデーモンに鋭い突きを放った瞬間、ギレーヌが飛び上がって大鎌を振り下ろした。黒い魔力から出来た巨大な大鎌がデーモンの首を捉えると、遂にデーモンとの戦いに勝利を収めた。
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