ツンチョロ年上男子さんの甘やかされックス♡

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【約束】

「吉乃さーん♡お疲れ様です♡」
 
 三十分前に到着した待ち合わせのカフェでPCを開いて。朝に届いていたメールと、案内されたカップル用のソファー席に眉を寄せて。二五分後、呑気に片手を上げて現れた男に、私は静かにPCを閉じた。
 
「ああ、悟──お疲れ。メール見たぞ。……納期、本当に都合をつけたんだな」
「そりゃ、誰でもない吉乃さんの頼みですから♡わ、カップル席だ。ラッキー♡」
 
 この男は東雲悟(しののめさとる)。
 私が今仕事を請けている会社の営業担当だ。営業らしい清潔感のある短く切った髪型に暗い茶髪。私よりも少しだけ背は低いが、鍛えているのか細い見た目の割に体力も力もある。愛嬌があり整った顔つきは爽やかで、誰もが好印象を持つ男だろう。……だが実際は暇さえあれば情事に勤しんでいる下半身の緩い遊び人で、人の懐に入り込むのとセールストークだけは上手い、小生意気な年下男だ。
 まぁ仕事ぶりは有能で、当時会社を辞めてフリーランスになったばかりの私の元へやってきて仕事を依頼してきたことを鑑みても、才能を見出すことに関してはそれなりに『鼻が利く』と言えるだろう。会うなり「あなたのファンです♡」などと言われて出鼻を挫かれ、狼狽えた勢いに負けて仕事を引き受けてしまったのが懐かしい……。
 ……。
 と、とにかく私が昨日の夕方に送った納期延長の依頼を今朝の段階で先方へ了承させた手腕は、決して無能と言えるものではないだろう。
 悟は遠慮もなく私の隣へ座ると、アイスココアに加えてガムシロップ五個を店員へと注文する。
 
「ホント、クオリティ上げたいからって理由でホイホイ締切伸ばせるの、吉乃さんくらいですよ?俺、尊敬しちゃいます」
「世辞は良い。お前、口だけは回るからな。どうせあれこれ上手いことを言って相手方を丸め込んだんだろ?」
「違いますよ、酷いなぁ。ちゃんと色んなところに頭下げて、お願いしますって頼んできましたって」
「そ、そう……なのか。……ま、まぁ私の仕事はそれだけの価値があるからな。無理を言った分は、きちんと見合う働きをするさ」
「ええ、ぜひ♡吉乃さん、今日もツンデレチョロくて可愛いですよ♡」
「可愛いッ!?ま、毎回頭の沸いたことを言うんじゃない!本当に、お前は……っ!♡」
 
 そして馬鹿な内容をほざく悟に声を荒げる私は、晦吉乃(つごもりよしの)。今はフリーランスの個人事業主をしていて、主にこの男の勤めるアダルト会社の仕事を請け負っている。まぁ、内容もアダルト関係だな。髪型は前分けで耳に掛かる程度。服装は概ねシャツにスラックスで、今日はカーディガンを羽織っている。太れない痩せ型の体質で、顔や性格はまとめて「猫のようだ」とよく言われる。……意味はさっぱり理解したくないが。
 悟は私の文句を気にせず悠々とテーブルへ置かれたアイスココアにガムシロップ五個をすべて投入すると、それを美味そうに吸い上げる。相変わらず脳が溶けるレベルの甘党だな、こいつは。
 
「それで──今回の締切の件。俺、結構調整頑張ったと思うんですよ」
「何?どういう意味だ」
「単刀直入に、ご褒美が欲しいってことです♡」
「ご褒美……。」
「はい♡ね、吉乃さん♡そろそろ俺としませんか?──セックス♡」
「ッ!?♡」
 
 厚かましい頼みへ眉を寄せれば、悟は膝に投げ出していた私の手を取り距離を詰めてくる。潜めた低い声に響くのは──色香を含んだ性的な誘い。純粋に驚けば、逃がす気などないように手を深く握られる。
 
「俺達、結構長い付き合いになってきましたし。俺、吉乃さんのこと、ずっと抱きたいって思ってたんですよ♡」
「なッ……♡何を、馬鹿なことを。遊び人の思考に私を付き合わせるな。私は、お前に、抱かれるなんて……ッ♡」
「えぇ、つれないなぁ。吉乃さんだって根は超のつくドスケベじゃないですか♡俺がたくさん差し入れしたウチの道具、いつも使ってくれてますよね?♡」
「お゛ッ♡ぅ、ぅぁ……ッ♡」
 
 ふっ、と息を耳へ吹き掛けられて、空いた片手で確かめるように無防備な尻を撫でられる。思わず漏れる吐息は下品に掠れて、それを聞いた悟は自信げに手の指を絡める形にすると、私の腰を深く、引き寄せてきた。
 
「ね♡吉乃さんだって気持ち良いの、好きでしょ?♡ここで『ホンモノ』、味わってみたくありません?♡」
「ぉ゛♡さ、悟ッ♡何……ッ♡」
「隠してもダメですよ♡だって吉乃さん──処女だもんね♡」
「ッ!♡」
 
 くっ、とアナルを喚起するように尻の割れ目の奥へ指を押し込んで、見透かした瞳で悟は笑う。その三日月の表情には濃い色欲が滲んでいて、私への性的興奮を一切、隠していない。
 
「まだオモチャしか知らないこのスケベおまんこ♡俺なら、誰よりも気持ち良くしてあげますよ?♡ツンツンで素直じゃない吉乃さんのこと♡俺ならじっくり丁寧に甘やかして、トロトロにしてあげられるのになぁ♡」
「っお゛♡さ、悟♡ゃ、やめろッ♡」
「やめません♡あは、耳舐めしただけで腰ヘコついてますね♡やっぱり吉乃さんってすっごいムッツリ……♡超、可愛いです♡ココ、俺のちんぽでグッチャグチャに犯してあげたい……ッ♡」
「お゛♡ぉ゛♡さ、さとるッ♡」
 
 耳元から卑猥な言葉を流し込まれて、全身が火照りに支配される。実は今日も朝から電動バイブで弄り回してメスイキを貪っていた私のアナルは悟の甘言ではしたなくヒクついて、未知の快感への期待を、すぐに露わにしてしまう。
 ぁ、あぁッ♡ここ♡ちんぽで♡ぐ♡ぐちゃぐちゃ、にぃ♡本物のッ♡生ちんぽでぇッ♡ほッ♡さ、悟ッ♡お、オスの顔でッ♡わ♡私を、見てるぅ゛……ッ♡♡♡
 
「ね……♡良いでしょ?♡ちんぽの快感♡オスの形♡全部、刻み込んであげますから♡絶対忘れられないメスのアクメ♡全部♡俺が教えてあげますから……ッ♡」
「ほ♡ぉ♡おぉ゛ッ♡」
「だから吉乃♡その処女♡……俺に、ちょうだい♡」
「ッお゛──……ッ!♡♡♡」
 
 私の耳元だけで小さく伝えられる「お願い」へ、まるでアクメでもしてしまったように私は仰け反った。自分でも理解できないまま一瞬で訪れた快感は、私の意思に反して肉体が悟という雄に懐柔されてしまった証明。そして、私が悟の誘いを了承してしまったことの証明に──他ならなかった。
 
「ほッ♡んぉ゛ッ♡ほ、ほぉ……ッ♡」
「あ……♡今ので甘イキしちゃいました?♡吉乃さん、こういうの弱いんだ♡かッわい♡抱くの、ますます楽しみになっちゃったなぁ……ッ♡」
「ッ!♡ぁ♡うぁ゛♡」
「……今回の件が終わったら、また改めて日程などご連絡しますから♡じゃあ今日はこの辺で♡代金、俺が支払っておきますね♡」
 
 まだ全身をソファに預けたままだらしなく喘ぐ私の頬へ口づけると、悟はテーブルから伝票を抜いて、笑顔で手を振り去っていく。けれど私はカフェから去っていく悟の背中をぼんやりと見つめたまま、アナルから全身へと広がってゆく期待と悪寒を、止めることができなかった。
 
「ほぉ゛♡ぉ゛♡ん、おぉ゛……ッ♡♡♡」
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