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プロローグ
0-1.狼の反乱
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黒煙が空を覆い、炎が歴史を焼き尽くし、ファウナピアの王都はアイマード帝国軍の手に落ちた。
王は戦場で命を落とした。
王妃は敵に捕らえられる直前に自害した。
だが、忠臣たちの犠牲と献身により、ふたりの王子は帝国軍の手から辛くも逃げのびる。
──その二年後、帝国領イルテが反乱軍により制圧された。イルテは元ファウナピア領であり、反乱軍を指揮したのは、亡国の第一王子ヴィルフレートであった。
これを皮切りに反乱軍の快進撃は続いた。彼らは勇ましく戦い、自分たちの土地を次々と取り戻していった。
第二王子シルヴィアが、敵の奇襲によって捕らえられるまでは……。
王は戦場で命を落とした。
王妃は敵に捕らえられる直前に自害した。
だが、忠臣たちの犠牲と献身により、ふたりの王子は帝国軍の手から辛くも逃げのびる。
──その二年後、帝国領イルテが反乱軍により制圧された。イルテは元ファウナピア領であり、反乱軍を指揮したのは、亡国の第一王子ヴィルフレートであった。
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