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28.ザルビア観光、スタートは激痛から・・・
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コチバを塗って、只今ザルビア観光真っ最中なのだが、私はイライラMax状態だ。
その理由は目の前の男どものせいだ。
この状況の原因となった、ザルビア国王との謁見を思い出す。
王に私の体質について少し聞かれたが、迷い人に対してあまり詮索すべきでないなと言って、それ以上聞かれなかった。が、最後に一つだけ質問された。
「そなた、昨日の中に番になり得る者はいるか?」
『・・・番=結婚と考えるこの世界の常識から考えると、おらんかな』
「ほう・・、では結婚と考えなければ、気になる者はいると言う意味か?」
『・・・因みにそれ聞いてどうすんねん?』
「我が息子に迷い人を落として来いと命じたものの、ミイラ取りがミイラになって帰って来よった。まして、ババ将軍までだぞ?気になるではないか」
『・・・』
「で、どうなんだ」
ニヤニヤ顔の王様に、溜息をついて言葉を返した私。
『基本、私はそいつとつるめるか、つるめへんかで決める性質や。それでいうたら、ババ…将軍以外は合格点ちゃうか。それは気になるではなく、気に入ったって言う友情みたいなもんや』
「ふむ・・・このままでは難しそうだな。やはり手を貸すか・・」
そう言ったかと思うと、ギルスさんを呼びにやった王。
「トーカ殿、当国も観光案内兼護衛としてこのギルスと他1名を付ける故、安心してザルビア観光を楽しまれよ」
***
あの時何か企み顔でそう言われ、今に至る。
目の前にいるその他1名と言われた人間に、訊ねてみる。
『なぁ…、何で守られる地位の人間が私を護衛するんや?おかしないか?』
「俺は、皇太子の前に騎士隊の隊長だぞ。職務を全うするのは当たり前だろう」
『・・・』
クロード皇太子が一緒に観光すると聞いて、付いて来た男に今度は振ってみた。
『ゲル様は外交で来たんちゃうんか?何で一緒に観光してんねん』
「外交とは、城でするものとは限らぬ。ザルビアの王に鉱石の加工現場など案内してもらうように言ってあった。クロード殿が観光の案内人と聞いて、特権でその他も見せてくれると思い同行したまで。それにお前は言ったではないか、"卓上で得た知識と自分で見た知識にはやっぱり違いがある"と…。私はそれに同調し、国交を結ぶ国として実際目で見て知る機会だと思っただけだ。お前がそれを疑問に思う理由が分からぬわ」
『・・・・・・次、ババチビリ』
「ババ・モレノです…。我はゲル殿の護衛として手を挙げたまで。決して、トーカ殿の観光について行きたいと思った訳ではないですぞ」
『・・・』
最後のババチビリが一番正直な気持ちを否定しながらも言った気がする。
他の奴等は、素直じゃない。可愛くないやっちゃ。
ババチビリよ、お前がこの中で性格がめっちゃ可愛いかもしれんぞ。と、1人ごちる。
しかし・・・私としては迷惑千万な面子であるのは間違いない。
こいつ等といると目立って困るのだ・・・。クロードは皇太子ってこともあるけど見目麗しさで目立ち、尚且つそれと同等のベルさんもいる。中年の魅力を持つゲルとギルスさんもそこそこである。因みにマルクスも一応と言っておこう。
ババチビリの容姿は・・・、まぁ普通だ。
目立つと言う点でいうなら、後退気味の頭であろう。お前このまま行ったらデコッパチから、後頭部に中洲が出来るんちゃうかという髪が目に付くことぐらいだ。
まぁ、ババチビリのことはさておき、私がイライラMax状態に話を戻すが、今の私の立場が問題なのだ。
この男前達(ババは除く)に囲まれた肥溜め臭い女ってどうよってことなのだ。
図式はこうだ。
こいつ等が目立つ→集まらんでいいのに人が集まる→私の匂いに皆が嘔吐く→その異常事態でまた人が集まる→また私の匂いに皆が嘔吐く。ごきぶり〇イホイのようなサイクルだ。ホイホイは匂いでおびき出すが、このホイホイは見目麗しい男で呼びよせて、私の肥溜め臭でコロス的なホイホイだ。
移動してはこれの繰り返しに、とうとうキレてマルクスに当たる。
『こんなん、観光どころじゃないやん!!何とかしてくれ。コチバ以外に方法はないんか?!因みに食事はどないすんねん。この匂いで食堂に行けるんか?食事なしって言うなよ!!!』
「・・・、方法はあるのはある」
『何や!!』
「この中から番を決めて、今すぐ繁殖行為を・・ぶへっ!!」
思いっきりマルクスを殴る。そして知識人のゲルに目をやる。
『まじ他に方法は無いんか?』
「・・・、方法はあるが・・・」
マルクスと同じこと言うたら、いくら王弟でも殴るでと言う意味で拳を見せる。
「・・・・、逆の方法だ」
『逆?』
「我らの方が薬を塗るのだ…その…勃…たぬようにだな…激痛が……くそ!///何故私がこんな話をせねばならぬ!!」
『ちょっと待て、ほんなら何か?それで事が済む話やったのに、私にこの痴態をさせたってことか?!』
「///お前、皇太子や閣下たちにそれを塗れって言うんじゃないだろうな・・・」
『速攻塗れや!私がどんだけ臭いか分かるか?臭さと激痛やったら周りに迷惑の掛からん激痛とっとけよ!!見てみい、街の人の嘔吐きよう…私が居た堪れんわ!』
「「「「・・・」」」」
暫くして、超嫌々で4人がその薬を塗りにいった姿は一生忘れないでおこう。
かくして私は、あの匂いから解放され、すがすがしく観光している。逆に4人の男共は、苦痛の表情で何かを耐えていた。ギルスさんは優しくクロード皇太子の腰を擦って、その痛さが分かるのか顔を歪めていた。
『そんな状態やったらもうええで、案内人ギルスさん1人でも出来るやろ?』
「くっ、、、何を言う!王から貰った折角のチャンス…、それに何の為にトーカを此処に呼んだか分からないではないか!心頭滅却すれば、こ…こんなもの!!」
おぉー…、騎士道も武士道並みか。横のベルさんにも目を向ける。眉間に皺が寄って息が荒いがこちらも騎士道を貫いてる感じがするで。
問題はババチビリとゲルやった。地べたに手をついて、半分死んでた。もう明日からは同行しないなと感じとる。
王宮内では私がコチバを塗って、こいつ等をこの激痛から解放しなあかんなとしみじみ思った。
その理由は目の前の男どものせいだ。
この状況の原因となった、ザルビア国王との謁見を思い出す。
王に私の体質について少し聞かれたが、迷い人に対してあまり詮索すべきでないなと言って、それ以上聞かれなかった。が、最後に一つだけ質問された。
「そなた、昨日の中に番になり得る者はいるか?」
『・・・番=結婚と考えるこの世界の常識から考えると、おらんかな』
「ほう・・、では結婚と考えなければ、気になる者はいると言う意味か?」
『・・・因みにそれ聞いてどうすんねん?』
「我が息子に迷い人を落として来いと命じたものの、ミイラ取りがミイラになって帰って来よった。まして、ババ将軍までだぞ?気になるではないか」
『・・・』
「で、どうなんだ」
ニヤニヤ顔の王様に、溜息をついて言葉を返した私。
『基本、私はそいつとつるめるか、つるめへんかで決める性質や。それでいうたら、ババ…将軍以外は合格点ちゃうか。それは気になるではなく、気に入ったって言う友情みたいなもんや』
「ふむ・・・このままでは難しそうだな。やはり手を貸すか・・」
そう言ったかと思うと、ギルスさんを呼びにやった王。
「トーカ殿、当国も観光案内兼護衛としてこのギルスと他1名を付ける故、安心してザルビア観光を楽しまれよ」
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あの時何か企み顔でそう言われ、今に至る。
目の前にいるその他1名と言われた人間に、訊ねてみる。
『なぁ…、何で守られる地位の人間が私を護衛するんや?おかしないか?』
「俺は、皇太子の前に騎士隊の隊長だぞ。職務を全うするのは当たり前だろう」
『・・・』
クロード皇太子が一緒に観光すると聞いて、付いて来た男に今度は振ってみた。
『ゲル様は外交で来たんちゃうんか?何で一緒に観光してんねん』
「外交とは、城でするものとは限らぬ。ザルビアの王に鉱石の加工現場など案内してもらうように言ってあった。クロード殿が観光の案内人と聞いて、特権でその他も見せてくれると思い同行したまで。それにお前は言ったではないか、"卓上で得た知識と自分で見た知識にはやっぱり違いがある"と…。私はそれに同調し、国交を結ぶ国として実際目で見て知る機会だと思っただけだ。お前がそれを疑問に思う理由が分からぬわ」
『・・・・・・次、ババチビリ』
「ババ・モレノです…。我はゲル殿の護衛として手を挙げたまで。決して、トーカ殿の観光について行きたいと思った訳ではないですぞ」
『・・・』
最後のババチビリが一番正直な気持ちを否定しながらも言った気がする。
他の奴等は、素直じゃない。可愛くないやっちゃ。
ババチビリよ、お前がこの中で性格がめっちゃ可愛いかもしれんぞ。と、1人ごちる。
しかし・・・私としては迷惑千万な面子であるのは間違いない。
こいつ等といると目立って困るのだ・・・。クロードは皇太子ってこともあるけど見目麗しさで目立ち、尚且つそれと同等のベルさんもいる。中年の魅力を持つゲルとギルスさんもそこそこである。因みにマルクスも一応と言っておこう。
ババチビリの容姿は・・・、まぁ普通だ。
目立つと言う点でいうなら、後退気味の頭であろう。お前このまま行ったらデコッパチから、後頭部に中洲が出来るんちゃうかという髪が目に付くことぐらいだ。
まぁ、ババチビリのことはさておき、私がイライラMax状態に話を戻すが、今の私の立場が問題なのだ。
この男前達(ババは除く)に囲まれた肥溜め臭い女ってどうよってことなのだ。
図式はこうだ。
こいつ等が目立つ→集まらんでいいのに人が集まる→私の匂いに皆が嘔吐く→その異常事態でまた人が集まる→また私の匂いに皆が嘔吐く。ごきぶり〇イホイのようなサイクルだ。ホイホイは匂いでおびき出すが、このホイホイは見目麗しい男で呼びよせて、私の肥溜め臭でコロス的なホイホイだ。
移動してはこれの繰り返しに、とうとうキレてマルクスに当たる。
『こんなん、観光どころじゃないやん!!何とかしてくれ。コチバ以外に方法はないんか?!因みに食事はどないすんねん。この匂いで食堂に行けるんか?食事なしって言うなよ!!!』
「・・・、方法はあるのはある」
『何や!!』
「この中から番を決めて、今すぐ繁殖行為を・・ぶへっ!!」
思いっきりマルクスを殴る。そして知識人のゲルに目をやる。
『まじ他に方法は無いんか?』
「・・・、方法はあるが・・・」
マルクスと同じこと言うたら、いくら王弟でも殴るでと言う意味で拳を見せる。
「・・・・、逆の方法だ」
『逆?』
「我らの方が薬を塗るのだ…その…勃…たぬようにだな…激痛が……くそ!///何故私がこんな話をせねばならぬ!!」
『ちょっと待て、ほんなら何か?それで事が済む話やったのに、私にこの痴態をさせたってことか?!』
「///お前、皇太子や閣下たちにそれを塗れって言うんじゃないだろうな・・・」
『速攻塗れや!私がどんだけ臭いか分かるか?臭さと激痛やったら周りに迷惑の掛からん激痛とっとけよ!!見てみい、街の人の嘔吐きよう…私が居た堪れんわ!』
「「「「・・・」」」」
暫くして、超嫌々で4人がその薬を塗りにいった姿は一生忘れないでおこう。
かくして私は、あの匂いから解放され、すがすがしく観光している。逆に4人の男共は、苦痛の表情で何かを耐えていた。ギルスさんは優しくクロード皇太子の腰を擦って、その痛さが分かるのか顔を歪めていた。
『そんな状態やったらもうええで、案内人ギルスさん1人でも出来るやろ?』
「くっ、、、何を言う!王から貰った折角のチャンス…、それに何の為にトーカを此処に呼んだか分からないではないか!心頭滅却すれば、こ…こんなもの!!」
おぉー…、騎士道も武士道並みか。横のベルさんにも目を向ける。眉間に皺が寄って息が荒いがこちらも騎士道を貫いてる感じがするで。
問題はババチビリとゲルやった。地べたに手をついて、半分死んでた。もう明日からは同行しないなと感じとる。
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