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65.はて?ここは何処だ?再びバージョン
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パラリラ、パラリラ・・・パラリラ、パラリラ・・・ヴォン、ヴォーン・・・。
暴走族独特のクラクションで街中を走る。そして、最後に河川敷で騒いでお開きになる。それが桃花と健太が死んでからの俺達の日課となった。
今日もそれで皆解散と言って帰るはずだった。はずだったんだ!!
なのに、これは何だ?!紅蓮のメンバーも誰1人声がでない。
自分の目の前では、中世を思わせる人間達がいる…?!
えーと……、取り敢えず頭を整理する為、思い出してみよう。
***
「総長、それなんですか?いつも首にぶら下げてますよね」
俺が紅蓮の13代目の総長になって、横の久保田が副総長になった。因みに久保田が乗っているバイクは健太のバイクだ。
「あぁ、これな健太のへその緒らしい。意味分かんねぇだろ。何かの鱗みてぇに見えるんだが…取りあえず、健太が肌身離さずつけてくれって置き手紙に書いてあったからずっと付けてんだ」
「2枚ついてますね。健太さんのヘソの緒って2個もあるんですかね」
そう言って久保田がケラケラ笑った。
実はそのもう一つは、桃花のへその緒と健太の手紙に書いてあった。健太のスモークがかった黒と違い、桃花のそれは、七色に光っていて綺麗な光を帯びていた。なんとなく桃花の暖かさをもった輝きが、お気に入りだ。
そんな時、誰かが叫んだ。
河からポウッと大きな光の円が出て来たからだ。
皆口々に、未知との遭遇だとか、何処かの国の攻撃だなどと言って慌てている。そんな中、久保田が口にした言葉が一番しっくり来た。
「も…桃花さんと健太さんが、あの世で呼んでるんじゃないですか」
そう言った瞬間、河から出て来た光の円がそこに居た全員を囲むように落ちた。
で、冒頭に戻るわけだ・・・。
さっきまで、俺達は夜の河川敷にいたはずだ。いきなり昼間ってどういう仕組みだ?
念の為に横に居た久保田に、俺のほっぺたを抓ってもらった。
「いででででで・・・・」
思わず声が出るぐらいの手加減なしに、久保田をギロリと睨むと夢じゃないんすね・・と心底脱力気味に言葉が返って来た。そんなやり取りをしている所へ、懐かしい声が聞こえた。
「三上さん!!」
振り返るとそこに、死んだはずの健太が立っていた。しかも例の中世のコスプレで…。
「け、け、け、け・・・・」
「三上さん、感動の再会にその気色悪い笑いやめてもらっていいっすか」
この口の悪さは、間違いなく健太だ。
「健太ー!!ここは何処だ!ってか、俺等まとめて死んだのか?」
「死んだっす」
そこに居た全員が白髪になった。
「なんちゃって~」
健太の胸倉を掴む。
「てめぇは、死んでも性格治らねぇよな!!」
「だから、俺も三上さんも死んでないっすよ。桃花さんに呼ばれたんす。ほらっ」
そう言って指を指した先に、俺達をポカンとした顔で見てる桃花がいた。
嬉しさの為、皆が桃花の名前を呼ぶ。その途端意識が戻ったのか桃花が、もう綻ぶような顔で俺達に微笑んだ。
その瞬間、メンバー全員が桃花に惚れる。
こっちに走って来る桃花。後ろには、男の俺も引くぐらいの銀髪の美男が一緒に走って来た。
『三上ー!!』そう言ってダイブして俺に抱き付く桃花。
俺も嬉しくってつい桃花の匂いを嗅ごうとギュッと抱きしめた。暖かい…桃花が生きてると実感した。
だが次の瞬間、その暖かさより寒いものが背中を走る。銀髪の目が俺を今にも殺す勢いで睨み付け、そして剣先は何故か俺に向いていた。慌てて桃花が巻きつかせていた腕を振りほどき、銀髪の様子を見る。剣先だけは地面に垂れた。
メンチだけは、切り続ける銀髪に健太が何かを説明するのが見えた。俺等にはその言葉は分からない。説明が終った瞬間再度剣先が俺に向く。嫌な予感がして、ニヤニヤ笑う健太に聞いてみた。
「健太君、君はあの人に俺を何と言って紹介したのかな?」
「簡単っす。あの人はずっと桃花さんの横を歩いていた人だって説明したっす」
うん、誤解があるように取れるなそれ。確かに横に(つるんで)歩いていた。しかもたかが、5、6年つるんでたことをお前は人生の伴侶のように言ったのか?今だ剣先をこっちに向ける銀髪に、首を横に振り誤解だとジェスチャーする俺。なんとなく分かったのか溜息をついて剣先を降ろした銀髪に、紅蓮のメンバーも大きな溜息をついた。今、このあたりの空気は間違いなく俺達の吐き出した溜息で、二酸化炭素濃度が濃くなったと思う。
銀髪も落ち着いたところで、現状を説明してもらおうと、桃花達に向き合う。
「桃花、此処は何処だ?。俺達に何が起ったんだ?」
『すまん。どうもあんた等に助けを求めたらマジで呼んでもうてん…。ここ、あんた等の世界と別世界やねん。あんた等は私に召喚されてしもたんや。因みにこいつは、元々こっちの世界の人間やったんやで!!腹立つやろ。うちらを騙しててんで』
そう言ってプンプン怒り出す桃花。
異世界…。なるほど…。で、俺等に助けを求めるぐらいピンチだった訳を聞く。
そして話を聞き終わり、全員あんぐりとする。桃花がお姫様で竜人?しかもそれを理由に、孕ませるとか、監禁とか言ったか?全員が怒りで肩が震えていた。
後ろに控えているメンバーに気持ちを確かめるように聞く。
「見せてやるか、喧嘩上等を!!」
その途端「おぉー!!」と声が上がった。桃花が嬉しそうに俺を見る。
健太がやるならやっぱこれでしょうと言って、桃花の特攻服を出してきた。それを羽織る桃花。
やっぱ、かっこいいわお前。いい女だなと再度認識した。
そして健太が何処かに行ったかと思ったら、前か後ろか分からん毛むくじゃらなじじいを連れて来た。
桃花に何か言って気色の悪い笑いを出したかと思ったら、目の前に桃花のバイクが突然現れた。
もう何も驚くまい……。ここは、異世界。ここは、異世界と心で言って納得させる。
久保田がそれを見て、健太に気を利かす。
「健太さん、これ健太さんのバイクです。どうぞ乗ってください。俺あいつの後ろでニケツで乗りますから」
自分のバイクと再会して、嬉しそうにバイクを撫でる健太。
全員が準備できた時、桃花がじじいに何かを言ってまた、気色悪い笑い声が聞こえた。
小高い丘から、得体の知れない俺達を見てる兵士全員に、啖呵をきる桃花。
『紅蓮総長12代目神崎桃花17才。お前等に喧嘩上等しに来たで!!そこんとこ夜・露・死・苦!』
紅蓮のメンバー全員が、その啖呵に大笑いだ。いつの時代だよって突っ込みたくなった。
暴走族独特のクラクションで街中を走る。そして、最後に河川敷で騒いでお開きになる。それが桃花と健太が死んでからの俺達の日課となった。
今日もそれで皆解散と言って帰るはずだった。はずだったんだ!!
なのに、これは何だ?!紅蓮のメンバーも誰1人声がでない。
自分の目の前では、中世を思わせる人間達がいる…?!
えーと……、取り敢えず頭を整理する為、思い出してみよう。
***
「総長、それなんですか?いつも首にぶら下げてますよね」
俺が紅蓮の13代目の総長になって、横の久保田が副総長になった。因みに久保田が乗っているバイクは健太のバイクだ。
「あぁ、これな健太のへその緒らしい。意味分かんねぇだろ。何かの鱗みてぇに見えるんだが…取りあえず、健太が肌身離さずつけてくれって置き手紙に書いてあったからずっと付けてんだ」
「2枚ついてますね。健太さんのヘソの緒って2個もあるんですかね」
そう言って久保田がケラケラ笑った。
実はそのもう一つは、桃花のへその緒と健太の手紙に書いてあった。健太のスモークがかった黒と違い、桃花のそれは、七色に光っていて綺麗な光を帯びていた。なんとなく桃花の暖かさをもった輝きが、お気に入りだ。
そんな時、誰かが叫んだ。
河からポウッと大きな光の円が出て来たからだ。
皆口々に、未知との遭遇だとか、何処かの国の攻撃だなどと言って慌てている。そんな中、久保田が口にした言葉が一番しっくり来た。
「も…桃花さんと健太さんが、あの世で呼んでるんじゃないですか」
そう言った瞬間、河から出て来た光の円がそこに居た全員を囲むように落ちた。
で、冒頭に戻るわけだ・・・。
さっきまで、俺達は夜の河川敷にいたはずだ。いきなり昼間ってどういう仕組みだ?
念の為に横に居た久保田に、俺のほっぺたを抓ってもらった。
「いででででで・・・・」
思わず声が出るぐらいの手加減なしに、久保田をギロリと睨むと夢じゃないんすね・・と心底脱力気味に言葉が返って来た。そんなやり取りをしている所へ、懐かしい声が聞こえた。
「三上さん!!」
振り返るとそこに、死んだはずの健太が立っていた。しかも例の中世のコスプレで…。
「け、け、け、け・・・・」
「三上さん、感動の再会にその気色悪い笑いやめてもらっていいっすか」
この口の悪さは、間違いなく健太だ。
「健太ー!!ここは何処だ!ってか、俺等まとめて死んだのか?」
「死んだっす」
そこに居た全員が白髪になった。
「なんちゃって~」
健太の胸倉を掴む。
「てめぇは、死んでも性格治らねぇよな!!」
「だから、俺も三上さんも死んでないっすよ。桃花さんに呼ばれたんす。ほらっ」
そう言って指を指した先に、俺達をポカンとした顔で見てる桃花がいた。
嬉しさの為、皆が桃花の名前を呼ぶ。その途端意識が戻ったのか桃花が、もう綻ぶような顔で俺達に微笑んだ。
その瞬間、メンバー全員が桃花に惚れる。
こっちに走って来る桃花。後ろには、男の俺も引くぐらいの銀髪の美男が一緒に走って来た。
『三上ー!!』そう言ってダイブして俺に抱き付く桃花。
俺も嬉しくってつい桃花の匂いを嗅ごうとギュッと抱きしめた。暖かい…桃花が生きてると実感した。
だが次の瞬間、その暖かさより寒いものが背中を走る。銀髪の目が俺を今にも殺す勢いで睨み付け、そして剣先は何故か俺に向いていた。慌てて桃花が巻きつかせていた腕を振りほどき、銀髪の様子を見る。剣先だけは地面に垂れた。
メンチだけは、切り続ける銀髪に健太が何かを説明するのが見えた。俺等にはその言葉は分からない。説明が終った瞬間再度剣先が俺に向く。嫌な予感がして、ニヤニヤ笑う健太に聞いてみた。
「健太君、君はあの人に俺を何と言って紹介したのかな?」
「簡単っす。あの人はずっと桃花さんの横を歩いていた人だって説明したっす」
うん、誤解があるように取れるなそれ。確かに横に(つるんで)歩いていた。しかもたかが、5、6年つるんでたことをお前は人生の伴侶のように言ったのか?今だ剣先をこっちに向ける銀髪に、首を横に振り誤解だとジェスチャーする俺。なんとなく分かったのか溜息をついて剣先を降ろした銀髪に、紅蓮のメンバーも大きな溜息をついた。今、このあたりの空気は間違いなく俺達の吐き出した溜息で、二酸化炭素濃度が濃くなったと思う。
銀髪も落ち着いたところで、現状を説明してもらおうと、桃花達に向き合う。
「桃花、此処は何処だ?。俺達に何が起ったんだ?」
『すまん。どうもあんた等に助けを求めたらマジで呼んでもうてん…。ここ、あんた等の世界と別世界やねん。あんた等は私に召喚されてしもたんや。因みにこいつは、元々こっちの世界の人間やったんやで!!腹立つやろ。うちらを騙しててんで』
そう言ってプンプン怒り出す桃花。
異世界…。なるほど…。で、俺等に助けを求めるぐらいピンチだった訳を聞く。
そして話を聞き終わり、全員あんぐりとする。桃花がお姫様で竜人?しかもそれを理由に、孕ませるとか、監禁とか言ったか?全員が怒りで肩が震えていた。
後ろに控えているメンバーに気持ちを確かめるように聞く。
「見せてやるか、喧嘩上等を!!」
その途端「おぉー!!」と声が上がった。桃花が嬉しそうに俺を見る。
健太がやるならやっぱこれでしょうと言って、桃花の特攻服を出してきた。それを羽織る桃花。
やっぱ、かっこいいわお前。いい女だなと再度認識した。
そして健太が何処かに行ったかと思ったら、前か後ろか分からん毛むくじゃらなじじいを連れて来た。
桃花に何か言って気色の悪い笑いを出したかと思ったら、目の前に桃花のバイクが突然現れた。
もう何も驚くまい……。ここは、異世界。ここは、異世界と心で言って納得させる。
久保田がそれを見て、健太に気を利かす。
「健太さん、これ健太さんのバイクです。どうぞ乗ってください。俺あいつの後ろでニケツで乗りますから」
自分のバイクと再会して、嬉しそうにバイクを撫でる健太。
全員が準備できた時、桃花がじじいに何かを言ってまた、気色悪い笑い声が聞こえた。
小高い丘から、得体の知れない俺達を見てる兵士全員に、啖呵をきる桃花。
『紅蓮総長12代目神崎桃花17才。お前等に喧嘩上等しに来たで!!そこんとこ夜・露・死・苦!』
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