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87.就職決まりました。後編
「こっ、こやつ・・、また暴れたのか?!!」
ゲル様が2階の大惨事を見てドン引きに聞いて来た。
『らしいわ。ほんで、今からこの猛獣の縛り解くし、ベルさんと赤毛は構えといてや』
「了解した」
「あぁ・・」
『さてと・・・、お話ししましょか。ラムスのおっさん』
その途端、固まっていた猛獣が暴れ出す。
『おっさん!耳の穴かっぽじいて聞き取りや!!』
─────私は、ラムスが好き。
その告白に、赤毛が絶句した。ベルさんとゲル様は動じない。
猛獣はピタリと動きを止めている。
「ぐうぅぅ・・、」
『私の声聞こえたやろ。素面で私の告白を受け止め』
「うぅ・・、トーカ・・殿?」
『おっさん、戻って来たか』
「私は・・・また暴走したでござるかっ!」
『そうや』
「っつ!」
『落ち込むのは後や。2人に言いたい事があんねん』
そう言って、赤毛とラムスのおっさんに自分の気持ちの変化をはっきり口に出す。ラムスのおっさんは、顔を真っ赤にしてはしゃいでた。だが、何か納得していない赤毛。
リビングに全員で戻る時、前にいる面子に悟られぬよう赤毛が私の手を引っぱり、近場の部屋に押し込んだ。
『ちょっ!何すんねん』
「嬢ちゃん、俺に証をくれねぇか」
そう言って、行き無しキスをされる。がっちり拘束されて、身動き取れずの私はキスを受け入れるしかない。
『///む・・む・・んんっ』
無理やりねじ込めれる舌が私の舌を絡めとろうと口の中で暴れ出す。それに対して逃げるように奥に引っ込める私。焦れた赤毛が拘束を解き、無理やり顔を上げさせた。途端、大量のどちらとも分からない唾液が流れ込まれる。それを飲み込もうと喉を鳴らすと、奥に逃げていた舌が飲み込むために前後した。それを待ってたかのように舌を絡められピチャピチヤと厭らしい音が鳴った。赤毛の手が、キスをしながら身体を這いだす。手慣れた手つきに腹が立ったのと、この現状を打破するため薄皮一枚を抓ろうとしたら、耳元で「証、確かに貰った」そう言って首筋をチクっと吸われ、身体を離された。これが、証になるのかと疑問に思っていると、嬉しそうに笑って言われる。
「嬢ちゃん、拒絶の一発KOしなかったろ。逃げただけだ。拒絶なら薄皮一枚って有りえねぇだろ?」
成る程、赤毛は拒絶か躊躇を見たかったのか・・・。確かに赤毛は暴走行為をしてないだけに、自分が本当に好きの範疇に入ってるか体験していない。
「確証が持てた時点で、嬢ちゃんに頼みがある」
何やって言う顔をしたら、もう一度例の言葉を言ってほしいと言われた。
こっ恥ずかしい…。だが、こいつにとったら、さっき言った言葉に重みはなかった。
今は、充分重みがある。///仕方ない・・・
『私は、赤毛が好きや』
赤毛が口がつくか付けへんところで顔を止めて、熱を孕んだ声で頼まれる。
「名前で言ってくれ・・・」
『////////』
「俺の名は何だ」
『///ジル・・・』
「そうだ・・、ジルだ」
『///』
///こいつ・・・、マジ女慣れしてるな!
もう目の前の顔見れへん。目を瞑って再度言い直す。
『ジルが・・好き』
「俺の方は、お前にぞっこんだ・・・たまんねぇ」
そう言って何度も角度を変えて愛おしそうにキスされた。そして・・・
「ちっ!時間切れか・・・」
そう言ったかと思うと、部屋の扉がミシッと軋んだ。途端、扉が破壊される。案の定ベルさん達だ。そして暴走一歩手前である。
『わっ!タンマ!!暴走はすんなや。赤毛と何もない。確認されただけや(身をもってやけど・・・)』
「貴殿は下半身のゆるい不良品。わきまえて行動をされよ。でないと…、斬るっ!」
何処を?!って聞きたいぐらい、剣先が股間に向いていた。
お手上げだとばかりに、赤毛が手を上に上げる。ベルさんが落ち着いたところで、1階のリビングに行くと、横になると言っていた、面子がまってたかのように、ソファーに座っていた。マルクスと健太を見ると、ニヤッと笑われる。ガントだけは、意味が分からなそうだった。グランが立ち上がってラムスのおっさんの素面の有無を確認する。
「ラムス殿、もう大丈夫ですか」
「皆、迷惑と世話を掛けた。すまぬっ!!」
「まっ、これも結果オーライってとこか?バカ猿」
『そやな』
「なぁ、何でゲル様が此処に来たんだ?急ぎのようじゃなかったのか?」
「あっ、そうであった!」
慌てて、書簡を私に渡すゲル様。
何やってな感じでそれを開ける。マルクスも覗きに来た。
私よりいち早く読めた、マルクスがマジか・・と呟いた。
書簡の内容を、要約するとこうだった。
"迷い人トーカ貴殿を、ザルビア国境付近の開拓計画の現場監督として任命する。給料は・・・・・"
私の就職が決まった瞬間だった。
ゲル様が2階の大惨事を見てドン引きに聞いて来た。
『らしいわ。ほんで、今からこの猛獣の縛り解くし、ベルさんと赤毛は構えといてや』
「了解した」
「あぁ・・」
『さてと・・・、お話ししましょか。ラムスのおっさん』
その途端、固まっていた猛獣が暴れ出す。
『おっさん!耳の穴かっぽじいて聞き取りや!!』
─────私は、ラムスが好き。
その告白に、赤毛が絶句した。ベルさんとゲル様は動じない。
猛獣はピタリと動きを止めている。
「ぐうぅぅ・・、」
『私の声聞こえたやろ。素面で私の告白を受け止め』
「うぅ・・、トーカ・・殿?」
『おっさん、戻って来たか』
「私は・・・また暴走したでござるかっ!」
『そうや』
「っつ!」
『落ち込むのは後や。2人に言いたい事があんねん』
そう言って、赤毛とラムスのおっさんに自分の気持ちの変化をはっきり口に出す。ラムスのおっさんは、顔を真っ赤にしてはしゃいでた。だが、何か納得していない赤毛。
リビングに全員で戻る時、前にいる面子に悟られぬよう赤毛が私の手を引っぱり、近場の部屋に押し込んだ。
『ちょっ!何すんねん』
「嬢ちゃん、俺に証をくれねぇか」
そう言って、行き無しキスをされる。がっちり拘束されて、身動き取れずの私はキスを受け入れるしかない。
『///む・・む・・んんっ』
無理やりねじ込めれる舌が私の舌を絡めとろうと口の中で暴れ出す。それに対して逃げるように奥に引っ込める私。焦れた赤毛が拘束を解き、無理やり顔を上げさせた。途端、大量のどちらとも分からない唾液が流れ込まれる。それを飲み込もうと喉を鳴らすと、奥に逃げていた舌が飲み込むために前後した。それを待ってたかのように舌を絡められピチャピチヤと厭らしい音が鳴った。赤毛の手が、キスをしながら身体を這いだす。手慣れた手つきに腹が立ったのと、この現状を打破するため薄皮一枚を抓ろうとしたら、耳元で「証、確かに貰った」そう言って首筋をチクっと吸われ、身体を離された。これが、証になるのかと疑問に思っていると、嬉しそうに笑って言われる。
「嬢ちゃん、拒絶の一発KOしなかったろ。逃げただけだ。拒絶なら薄皮一枚って有りえねぇだろ?」
成る程、赤毛は拒絶か躊躇を見たかったのか・・・。確かに赤毛は暴走行為をしてないだけに、自分が本当に好きの範疇に入ってるか体験していない。
「確証が持てた時点で、嬢ちゃんに頼みがある」
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こっ恥ずかしい…。だが、こいつにとったら、さっき言った言葉に重みはなかった。
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『私は、赤毛が好きや』
赤毛が口がつくか付けへんところで顔を止めて、熱を孕んだ声で頼まれる。
「名前で言ってくれ・・・」
『////////』
「俺の名は何だ」
『///ジル・・・』
「そうだ・・、ジルだ」
『///』
///こいつ・・・、マジ女慣れしてるな!
もう目の前の顔見れへん。目を瞑って再度言い直す。
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「俺の方は、お前にぞっこんだ・・・たまんねぇ」
そう言って何度も角度を変えて愛おしそうにキスされた。そして・・・
「ちっ!時間切れか・・・」
そう言ったかと思うと、部屋の扉がミシッと軋んだ。途端、扉が破壊される。案の定ベルさん達だ。そして暴走一歩手前である。
『わっ!タンマ!!暴走はすんなや。赤毛と何もない。確認されただけや(身をもってやけど・・・)』
「貴殿は下半身のゆるい不良品。わきまえて行動をされよ。でないと…、斬るっ!」
何処を?!って聞きたいぐらい、剣先が股間に向いていた。
お手上げだとばかりに、赤毛が手を上に上げる。ベルさんが落ち着いたところで、1階のリビングに行くと、横になると言っていた、面子がまってたかのように、ソファーに座っていた。マルクスと健太を見ると、ニヤッと笑われる。ガントだけは、意味が分からなそうだった。グランが立ち上がってラムスのおっさんの素面の有無を確認する。
「ラムス殿、もう大丈夫ですか」
「皆、迷惑と世話を掛けた。すまぬっ!!」
「まっ、これも結果オーライってとこか?バカ猿」
『そやな』
「なぁ、何でゲル様が此処に来たんだ?急ぎのようじゃなかったのか?」
「あっ、そうであった!」
慌てて、書簡を私に渡すゲル様。
何やってな感じでそれを開ける。マルクスも覗きに来た。
私よりいち早く読めた、マルクスがマジか・・と呟いた。
書簡の内容を、要約するとこうだった。
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