137 / 143
137.お前が私の番なのか?!前編
しおりを挟む
―――――――――はて、これはどういうことだ?
ホルス殿と一緒に井戸の闇に落ちた。縛りを受けて落ちる時、トーカ殿の姿が見えたのを覚えている。
"あぁ…私の番。私の半身……"
そう心に何度も呟いた。
落ちてすぐに私だけ何処かに引っ張られ、その瞬間、アイザックがこう言ったのも覚えている。
"ほぉ、番が向こうの世界で呼んでいるようだな。二度と帰れぬ旅に行くのもあやつを苦しめる一興に。面白い!さらばだ"
アイザックの声が聞こえなくなり、闇の中で自分1人となった。そして暗闇を漂よい七色の光が見えて辿り着いたのが、此処だ。
湯船に浸かってその番であろう人間と見つめ合う。
眉間に皺が寄る。
これが、私の唯一無二の番なのか?…
トーカ殿では無かった事に落胆した。
目の前の人間はいきなり現れた私に固ること数秒、驚きの声を上げた……………………男。……………三上。
「///どわぁーーー!!」
その叫び声を聞きつけてバタバタと近寄って来る足音。そして、その足音の主らしき女性が何か叫んだ。それに焦って答える三上。女性がもう一度何かを言って、そのまま足音は遠ざかった。
股間を隠しながらその女性が去ったかどうかを確認しに行く三上。
私も、同じように湯船から出た。
へっぴり腰で確認している番のケツを見ても勃起はしない…。
「三上、此処は何処だ?お前が私の番で私を呼んだのか?」
「:@*#****!?」
そして、言葉も通じなかった・・・。
お互いが大きな溜息の後、手で待てというジャスチャーをして浴室から出て行った三上。
すぐに戻って来た三上の手には、タオルと服があった。これに着替えろという事だろう。濡れた服を脱いで三上が持って来た服を着る。
服のサイズが合わずちんちくりんだ。特にズボンの丈が…、それを見た三上が何故か腹を立てていた。しかも、ピチピチなため健太にいじりまくられた悩みのブツがよく目立った。同じ男として三上もそこに視線を落とす。
腹を立ててたはずの三上が、今度は脱力した。忙しい男である。
その後、異様に目立つ下半身をタオルで隠し、剣帯と剣をつけて浴室を出る。そして、私を誰にも見つからないよう2階に連れていき、ベットに座らせた。
邪魔になる剣を自分の横に置いて、手持無沙汰なまま三上を観察する。アイザックは確かに言った、"私の番が呼んでいる"と…。三上は間違いなくオスだ。浴室で確認したが私と同じモノが付いていた。そして私もオスだ。
意味が分からぬ…??
ちょっと他所事を考えてる隙に、三上がいつの間にか1人で喋っている事に気付く。しかも健太が持っていたスマホというのを耳につけてだ。
その行動に頭を傾げていたら、三上と目が合った。
にやっと悪い顔をして笑ったかと思ったら、スマホを耳から外し机の上に置いた。今度は机に置いたスマホに声をかけた三上。すると置いたスマホが突然喋りだした。
思わず条件反射で、横に置いていた剣でそれを叩き潰す。
「・・・。」
「・・・。」
叩きつけたそれは死んだかのように沈黙し、三上と2人それを無言で見続けた。
ほっとした自分と違って、三上の方は固まったままだ。このスマホは、三上にとって大切な物だったようでバラバラになったスマホを持って、何度も何度も涙目で睨まれた。
胸がズキンと痛んだ。
やはりこいつは私の番なのだとそれで実感した…。
それから数十分後、私は三上に四角い馬車のようなものに乗せられて"倉庫"という建物に連れていかれる。
その馬車はすごいスピードで走り、目的地に着く頃には私は胸やけと頭痛で気分が悪くなっていた。ふらふらしながら降りると、鉄の馬とあの時助けてくれた人間達が沢山いた。
皆に注目されながら"倉庫"という建物の2階へ上がる。
部屋があってその中に入ると、ソファーに座るよう三上に促され素直に座った。
すぐに久保田という男が温かい紅茶を私の前に置いてくれる。その美味しい紅茶でさっきの胸やけが少し治まった。ふと壁にかかった絵に気づく。皆に囲まれたトーカ殿の笑った絵だ。
ズキンと胸が痛む・・・・。
この痛みが何なのか分からない。番は三上だ…。
三上に呼ばれたから此処に飛ばされた…。
勘違いでトーカ殿を番だと思っていた名残だと思って、気分を切り替えるように紅茶を飲み干す。
すると、さっきまで美味しかったはずの紅茶が何故か苦く感じた。
ホルス殿と一緒に井戸の闇に落ちた。縛りを受けて落ちる時、トーカ殿の姿が見えたのを覚えている。
"あぁ…私の番。私の半身……"
そう心に何度も呟いた。
落ちてすぐに私だけ何処かに引っ張られ、その瞬間、アイザックがこう言ったのも覚えている。
"ほぉ、番が向こうの世界で呼んでいるようだな。二度と帰れぬ旅に行くのもあやつを苦しめる一興に。面白い!さらばだ"
アイザックの声が聞こえなくなり、闇の中で自分1人となった。そして暗闇を漂よい七色の光が見えて辿り着いたのが、此処だ。
湯船に浸かってその番であろう人間と見つめ合う。
眉間に皺が寄る。
これが、私の唯一無二の番なのか?…
トーカ殿では無かった事に落胆した。
目の前の人間はいきなり現れた私に固ること数秒、驚きの声を上げた……………………男。……………三上。
「///どわぁーーー!!」
その叫び声を聞きつけてバタバタと近寄って来る足音。そして、その足音の主らしき女性が何か叫んだ。それに焦って答える三上。女性がもう一度何かを言って、そのまま足音は遠ざかった。
股間を隠しながらその女性が去ったかどうかを確認しに行く三上。
私も、同じように湯船から出た。
へっぴり腰で確認している番のケツを見ても勃起はしない…。
「三上、此処は何処だ?お前が私の番で私を呼んだのか?」
「:@*#****!?」
そして、言葉も通じなかった・・・。
お互いが大きな溜息の後、手で待てというジャスチャーをして浴室から出て行った三上。
すぐに戻って来た三上の手には、タオルと服があった。これに着替えろという事だろう。濡れた服を脱いで三上が持って来た服を着る。
服のサイズが合わずちんちくりんだ。特にズボンの丈が…、それを見た三上が何故か腹を立てていた。しかも、ピチピチなため健太にいじりまくられた悩みのブツがよく目立った。同じ男として三上もそこに視線を落とす。
腹を立ててたはずの三上が、今度は脱力した。忙しい男である。
その後、異様に目立つ下半身をタオルで隠し、剣帯と剣をつけて浴室を出る。そして、私を誰にも見つからないよう2階に連れていき、ベットに座らせた。
邪魔になる剣を自分の横に置いて、手持無沙汰なまま三上を観察する。アイザックは確かに言った、"私の番が呼んでいる"と…。三上は間違いなくオスだ。浴室で確認したが私と同じモノが付いていた。そして私もオスだ。
意味が分からぬ…??
ちょっと他所事を考えてる隙に、三上がいつの間にか1人で喋っている事に気付く。しかも健太が持っていたスマホというのを耳につけてだ。
その行動に頭を傾げていたら、三上と目が合った。
にやっと悪い顔をして笑ったかと思ったら、スマホを耳から外し机の上に置いた。今度は机に置いたスマホに声をかけた三上。すると置いたスマホが突然喋りだした。
思わず条件反射で、横に置いていた剣でそれを叩き潰す。
「・・・。」
「・・・。」
叩きつけたそれは死んだかのように沈黙し、三上と2人それを無言で見続けた。
ほっとした自分と違って、三上の方は固まったままだ。このスマホは、三上にとって大切な物だったようでバラバラになったスマホを持って、何度も何度も涙目で睨まれた。
胸がズキンと痛んだ。
やはりこいつは私の番なのだとそれで実感した…。
それから数十分後、私は三上に四角い馬車のようなものに乗せられて"倉庫"という建物に連れていかれる。
その馬車はすごいスピードで走り、目的地に着く頃には私は胸やけと頭痛で気分が悪くなっていた。ふらふらしながら降りると、鉄の馬とあの時助けてくれた人間達が沢山いた。
皆に注目されながら"倉庫"という建物の2階へ上がる。
部屋があってその中に入ると、ソファーに座るよう三上に促され素直に座った。
すぐに久保田という男が温かい紅茶を私の前に置いてくれる。その美味しい紅茶でさっきの胸やけが少し治まった。ふと壁にかかった絵に気づく。皆に囲まれたトーカ殿の笑った絵だ。
ズキンと胸が痛む・・・・。
この痛みが何なのか分からない。番は三上だ…。
三上に呼ばれたから此処に飛ばされた…。
勘違いでトーカ殿を番だと思っていた名残だと思って、気分を切り替えるように紅茶を飲み干す。
すると、さっきまで美味しかったはずの紅茶が何故か苦く感じた。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
【完結】帝国滅亡の『大災厄』、飼い始めました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
大陸を制覇し、全盛を極めたアティン帝国を一夜にして滅ぼした『大災厄』―――正体のわからぬ大災害の話は、御伽噺として世に広まっていた。
うっかり『大災厄』の正体を知った魔術師――ルリアージェ――は、大陸9つの国のうち、3つの国から追われることになる。逃亡生活の邪魔にしかならない絶世の美形を連れた彼女は、徐々に覇権争いに巻き込まれていく。
まさか『大災厄』を飼うことになるなんて―――。
真面目なようで、不真面目なファンタジーが今始まる!
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2019年春、エブリスタ長編ファンタジー特集に選ばれました(o´-ω-)o)ペコッ
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【R18】熱い夜の相手は王太子!? ~婚約者だと告げられましたが、記憶がございません~
世界のボボブラ汁(エロル)
恋愛
激しい夜を過ごしたあと、私は気づいてしまった。
──え……この方、誰?
相手は王太子で、しかも私の婚約者だという。
けれど私は、自分の名前すら思い出せない。
訳も分からず散った純潔、家族や自分の姿への違和感──混乱する私に追い打ちをかけるように、親友(?)が告げた。
「あなた、わたくしのお兄様と恋人同士だったのよ」
……え、私、恋人がいたのに王太子とベッドを共に!?
しかも王太子も恋人も、社交界を騒がすモテ男子。
もしかして、そのせいで私は命を狙われている?
公爵令嬢ベアトリス(?)が記憶を取り戻した先に待つのは── 愛か、陰謀か、それとも破滅か。
全米がハラハラする宮廷恋愛ストーリー……になっていてほしいですね!
※本作品はR18表現があります、ご注意ください。
結婚式に代理出席したら花嫁になっちゃいました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
美希は平日派遣の事務仕事をしているが、暇な土日に便利屋のバイトをしている。ある日、結婚式の友人の代理出席をする予定で式場にいたのに!?
本編は完結してますが、色々描き足りなかったので、第2章も書いています。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる