ほこたて。私はヤルかヤラないかの2択迫られているが、何故か矛盾を感じるのは気のせいか?

卯月うさぎ

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親睦?を深める順番について・・・前編

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1週間はあっという間だった──────


気合を入れて頬を叩いたのが昨日のようだ。しかも、何か成果があったかと言われれば、何もなかった。

……よって最悪のフラグが目の前に7本立っている。


「この7人が、ナミの盾だよ」


そう言って、マーリンさんが盾と呼ばれる人を紹介した。
この1週間で日替わりでヤル7人だ。
7人の中には、波長の合わないあの男と・・・・何故かあの女騎士様も居た。

『///:;@#%!』

声にならない叫びが出た。
男の人はわかる。が、女の人ともそういう事をしなければならないの?!
慌てて仲介人のマーリンさんの顔を見たら、すぐに目を逸らされた。

・・・最悪のフラグに百合の花が咲く。

そして関係者達を伴って出て行ったマーリンさん。最後まで私と目を合わせなかったのは、この事実を隠していた引け目からだろう。

怒りで拳を握って、プルプルさせる私だった。


***

「では早速、自己紹介を始めるか。私は、マーク・バルドウ、最年長で32歳。ジンブド国で騎士団の隊長をしてる」

静かになった部屋でどうしたものかと悩んでる私を見て、大きな男の人が自己紹介を始めた。堂々とした物言いからやっぱりという役職の人だった。

しかも、7人の盾を取りまとめていたのもこの人だったらしい。筋肉質な体格で、2m以上ありそうだ。7人と並んでもその存在感は半端ない。栗毛色の少しウェーブがかった長い髪を一括りにした姿は、"サムソンとデリラ"という映画に出てきた主人公の怪力サムソンを思い出させた。


「私は、リトヴィリュアードロス・ヴィスコンティー23歳。ザイード国の出身です。私は魔王討伐隊の軍師として参加していました。元々歴史における兵法を学んでいたので、魔術も剣も使えません。ただし、弓の美にあてられその腕前は国随一です」

そう言って私の首に何かを掛けたリトヴィ・・ヴィリュ?・・・もう長いから私の中で略称してリトにした。

「これを貴方に。矢羽の羽根は、私の国ではこうして首にかけてお守りにします」
『・・・・七色に光って、きれいな羽ですね』
「その羽は天高く飛ぶ天羽鳥の羽根。繁殖期になるとそのように七色に光って、別名を虹鳥とも言われている鳥です。今では幻の鳥とも呼ばれていますが……」
「そんな貴重な物を?あ、ありがとうございます。大事にしますね。でも、羽だけじゃなく、一度どんな鳥か見てみたいです」
「幸運が貴方についてれば見れます。あの鳥は、そういう鳥。書物に挿絵が描かれてるはずですから、それで良ければ持って来ましょうか?」

キラキラ七色に光る羽根を見て、お願いしますと頼んだ。
次の紹介者が、顔をぬっと矢羽を見ている私の前につきだす。


「僕は、キッシュ。貴族でも騎士でも何でもない、ただのダルロ国の魔導士。しかも、皆と違って僕は一般市民の出。魔王を倒した盾って事で一代貴族になって性が貰えるけど、性を名乗るつもりはないから、キッシュって呼んで。歳はこの中の最年少15歳。よろしく」

そう言って少年らしさの残った顔で、にこっと笑ったキッシュに好感が持てた。


「私は、ユリア・マキャヴェッリ23歳です。ガセル国出身で騎士をしております。見た通り女です」

出た、出たよ!!問題の人が…。
此処は、はっきり聞いておかなくちゃいけない。

「あの・・、私も女で・・その・・モゴモゴ・・・」
「女同士に問題がないかという事をお聞きしたいのでしょうか?」

くすっと笑われてそう言われた。コクコク頷くと、男前な答えが返って来た。

「そういう行為が男でなければならないにも関わらず、盾が女として転生した。ならば、それはきっと身体を重ねるではなく、触れあうだけとか…気持ちの持ち方でよいという事だと私は思います。初めて見た時、私は貴方を可愛らしいと思った。その時点で、どうも感情は男そのもののようです。私自身には問題ないかと」
『/////。』


ヤル時は、もうこの宝塚○劇団の男役のようなユリアさんに任せるしかないと思った。

「さて…俺は、ギルバード・ウィズナー29歳。ククル国出身で魔導士であり医者。気絶したお姫さんを診たの俺だ」
『え゛っ!』


座薬が頭に浮かぶ・・・。
その私の顔を見て、笑いながら言葉を続けたギルバードさん。

「誤解の無いよう言っておくぞ。ザヤクを作ったのは俺だけど、尻に入れたのは俺の助手の女だからな。俺は医者としてもそっち・・・でも見飽きてるのに、此処の全員が反対してな……」

///当たり前だ!ナイスだ皆!ジト目でセクハラ医者を見ると、いやらしくニヤッと笑われる。


「次は私ですね。私は、ハサラン・リ・エルド24歳。エルド国の騎士です」

あれ、エルドとエルド?国名と同じって事は・・・・

「ハサラン殿、ご自分が一国の皇太子ってとこ抜けてるぜ」

セクハラ医者が補足をつけ加えると、じろっと睨んでから私に溜息をついて説明してくれる。
ハサラン皇太子のお母さんは旅の楽団員で、エルド国の王に見初められて側室に入ったのだとか。側室の中でも位は一番低く、自分も一杯いる世継ぎの中で名ばかりの皇太子だと説明された。その言い方は、確かに皇太子である事を嫌がっているように見えた。


最後の男を見る。黙ってる男。この男の自己紹介はもうすでに終わっているが、付属した事が何かあるだろう。俺はこう見えて、おかまだとか…。その綺麗な銀髪は染めてるとか、ハゲてるとか…。私のジト目に負けて、自己紹介を始めた男。
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