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死んでたんだ・・・
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「っつ!お、お、お前・・いつからっ!」
『あんたが…挿れようとした時、あんたと同じように私も髪飾りで…意識が戻った……』
「・・・・ずっと・・意識はあったのか?」
『無かった。って言いたいけど・・・あった』
「お前の中に"イザナミ"という女がいる」
『…あのね、私の名前の天沼ってね、日本神話に出てくる矛の名なんだ……』
「は?」
『渾沌とした大地を天沼矛でかき混ぜ、日本っていう国を作ったっていう言い伝えがあるの。此処の国の成り立ちと似てない?その神様の名が、伊邪那岐・伊邪那美。たぶん、この世界と向こうの世界は繋がってるんだと思う。神が自分の半身を矛といったのは、兄妹であり・・・・夫婦だから。矛が1つなのは、そういう事だと思う。しかも、イザナミに言われちゃった・・・』
「何を・・・言われた」
『天沼家が段々と寿命が短くなってきてるのは、半身と長きに渡って離れたからだって…。しかも、私の寿命がどうもインフルエンザをこじらせたあの日だったって事も聞いちゃった。魔の陣でないと召喚できないのは、魔王城が死者の国=黄泉の国で、あの日死んだから私が通れたんだって…。再び彼の地の扉が開いても、別人に転生するだけで私の存在が向こうにないって言われた!だから、この地に残るか、転生するかだって、、、うぅ…うわーん、お母さん!…お母さんを1人ぼっちにさせちゃったよぉ……』
「・・・。」
泣いてるナミを優しく抱きしめて、俺なりの急遽仕立ての持論を話す。
「死んだというが、お前はこうやって此処で生きてる。あの日、召喚しなければ19歳で終わった生涯だ。こちらの世界でどれだけ生きていけるかわからないが、髪飾りをもらって喜んでた思い出は増えただろ?怒った思い出も時間がたてば、笑い話にもなるかもしれない。それは、生きてるからこそ味わえるんだ。お前の母親は、確かに悲しむだろう…。お前自身もこうやって別世界で生きてると言えない分辛いだろうが、それこそ盾たちがお前の支えになってやる。………マーク殿は、お前の感じたままの人間だ。リトも気遣いができる男だし、キッシュはあの通りムードメーカーだった。サハラン殿も皇太子という立場をひけらかさず、いつも目線は俺たちと同等なところに置いていた。ユリアは女性にしておくには勿体ない紳士な女性?……ギルバード殿は、、、………………悪い医者ではない」
ジークハルドはよく喋った。しかも、ユリアさん下りからちょっとおかしくって肩が震える。特に、ギルバードは人柄ではなく、医者として言った気がした。
「おい、な…な、泣くな、、、。お前に泣かれると、どうしたらいいのか…。マ、マーリンを呼んで来る!」
肩が震えてるのをそう誤解したジークハルド。
そのキョドリ方も笑えた。もう駄目だと思い、大笑いする。
『///もう無理っ!あははははは・・・あはははは・・・・』
あんぐり顔のジークハルド。
この人は口下手なため、マーリンを介してでないとダメなんだとわかった。確かに会った時から、マーリンが喋ってた。見た目私が子供っぽいんだったら、あんたは精神が子供っぽいじゃん。
そんな内弁慶な子供の言葉が嬉しくって、自分から抱きしめた。私の首筋にジークハルドの息がかかる。またジークハルドが嬉しい言葉をくれる。
「お前は、いい匂いがするな。髪の毛からも、身体中からも匂う・・・」
『・・・・ジークハルドも臭くないし、いい感じかも』
「お前・・此処は、俺もいい匂いがするでいいのではないのか・・・」
ジークハルドの胸に顔を埋めて確かにと言って、ふふふふ・・・と笑うと、ジークハルドも同じように笑っていた。
「ジークだ」
『へ?』
「俺の愛称だ。皆、ジークと呼んでいる。お前もそう呼べ」
『うん。わかった・・・。で、ジーク悪いんだけど・・向こう向いてくれる』
「?」
『服、着たいの』
「////す、すまぬ。気が付かなかった。ちょっと待っていろ」
そう言って私にシーツを被せ、ジークが自分の分と私の寝間着を拾いに行ってくれる。その時、ちらりと見えたジークのキュッと上がったお尻は鼻血ものだった。
そして、お互い服を着て落ち着いたところで、マーリン達を呼んだ。
部屋に入ってきて早々にセクハラ医者が目ざとくこう言う。
「なぁ、ジーク…。もうちょっと分かんねぇように、事後処理しろよな…。お前の髪の毛、ベトベトだぞ。存分に、あそこに顔を埋めてたの丸分かり。こっちまで、匂ってきそうだぜ」
私は、セクハラ医者に枕を思いっきり投げつける。そして・・・
『///ジーク、その人叩き斬って!!』
「ジーク殿に、頼まれずとも私が致しましょう。その後はキッシュに頼んで、灰にしてしまえばバレないかと・・・」
「こら、ユリア!何マジに抜いてんだーーー!!キッシュも構えんな!」
奇麗な所作でユリアさんが剣を抜いてくれた。そして、事後処理の事まで考えてくれる、気の利いた紳士だった。
ジークはというと…。
マーリンに必死に髪に浄化魔法をかけてもらえるよう頼んでいる姿は、本当にマーリンがいないとダメな子に見えた・・・。
『あんたが…挿れようとした時、あんたと同じように私も髪飾りで…意識が戻った……』
「・・・・ずっと・・意識はあったのか?」
『無かった。って言いたいけど・・・あった』
「お前の中に"イザナミ"という女がいる」
『…あのね、私の名前の天沼ってね、日本神話に出てくる矛の名なんだ……』
「は?」
『渾沌とした大地を天沼矛でかき混ぜ、日本っていう国を作ったっていう言い伝えがあるの。此処の国の成り立ちと似てない?その神様の名が、伊邪那岐・伊邪那美。たぶん、この世界と向こうの世界は繋がってるんだと思う。神が自分の半身を矛といったのは、兄妹であり・・・・夫婦だから。矛が1つなのは、そういう事だと思う。しかも、イザナミに言われちゃった・・・』
「何を・・・言われた」
『天沼家が段々と寿命が短くなってきてるのは、半身と長きに渡って離れたからだって…。しかも、私の寿命がどうもインフルエンザをこじらせたあの日だったって事も聞いちゃった。魔の陣でないと召喚できないのは、魔王城が死者の国=黄泉の国で、あの日死んだから私が通れたんだって…。再び彼の地の扉が開いても、別人に転生するだけで私の存在が向こうにないって言われた!だから、この地に残るか、転生するかだって、、、うぅ…うわーん、お母さん!…お母さんを1人ぼっちにさせちゃったよぉ……』
「・・・。」
泣いてるナミを優しく抱きしめて、俺なりの急遽仕立ての持論を話す。
「死んだというが、お前はこうやって此処で生きてる。あの日、召喚しなければ19歳で終わった生涯だ。こちらの世界でどれだけ生きていけるかわからないが、髪飾りをもらって喜んでた思い出は増えただろ?怒った思い出も時間がたてば、笑い話にもなるかもしれない。それは、生きてるからこそ味わえるんだ。お前の母親は、確かに悲しむだろう…。お前自身もこうやって別世界で生きてると言えない分辛いだろうが、それこそ盾たちがお前の支えになってやる。………マーク殿は、お前の感じたままの人間だ。リトも気遣いができる男だし、キッシュはあの通りムードメーカーだった。サハラン殿も皇太子という立場をひけらかさず、いつも目線は俺たちと同等なところに置いていた。ユリアは女性にしておくには勿体ない紳士な女性?……ギルバード殿は、、、………………悪い医者ではない」
ジークハルドはよく喋った。しかも、ユリアさん下りからちょっとおかしくって肩が震える。特に、ギルバードは人柄ではなく、医者として言った気がした。
「おい、な…な、泣くな、、、。お前に泣かれると、どうしたらいいのか…。マ、マーリンを呼んで来る!」
肩が震えてるのをそう誤解したジークハルド。
そのキョドリ方も笑えた。もう駄目だと思い、大笑いする。
『///もう無理っ!あははははは・・・あはははは・・・・』
あんぐり顔のジークハルド。
この人は口下手なため、マーリンを介してでないとダメなんだとわかった。確かに会った時から、マーリンが喋ってた。見た目私が子供っぽいんだったら、あんたは精神が子供っぽいじゃん。
そんな内弁慶な子供の言葉が嬉しくって、自分から抱きしめた。私の首筋にジークハルドの息がかかる。またジークハルドが嬉しい言葉をくれる。
「お前は、いい匂いがするな。髪の毛からも、身体中からも匂う・・・」
『・・・・ジークハルドも臭くないし、いい感じかも』
「お前・・此処は、俺もいい匂いがするでいいのではないのか・・・」
ジークハルドの胸に顔を埋めて確かにと言って、ふふふふ・・・と笑うと、ジークハルドも同じように笑っていた。
「ジークだ」
『へ?』
「俺の愛称だ。皆、ジークと呼んでいる。お前もそう呼べ」
『うん。わかった・・・。で、ジーク悪いんだけど・・向こう向いてくれる』
「?」
『服、着たいの』
「////す、すまぬ。気が付かなかった。ちょっと待っていろ」
そう言って私にシーツを被せ、ジークが自分の分と私の寝間着を拾いに行ってくれる。その時、ちらりと見えたジークのキュッと上がったお尻は鼻血ものだった。
そして、お互い服を着て落ち着いたところで、マーリン達を呼んだ。
部屋に入ってきて早々にセクハラ医者が目ざとくこう言う。
「なぁ、ジーク…。もうちょっと分かんねぇように、事後処理しろよな…。お前の髪の毛、ベトベトだぞ。存分に、あそこに顔を埋めてたの丸分かり。こっちまで、匂ってきそうだぜ」
私は、セクハラ医者に枕を思いっきり投げつける。そして・・・
『///ジーク、その人叩き斬って!!』
「ジーク殿に、頼まれずとも私が致しましょう。その後はキッシュに頼んで、灰にしてしまえばバレないかと・・・」
「こら、ユリア!何マジに抜いてんだーーー!!キッシュも構えんな!」
奇麗な所作でユリアさんが剣を抜いてくれた。そして、事後処理の事まで考えてくれる、気の利いた紳士だった。
ジークはというと…。
マーリンに必死に髪に浄化魔法をかけてもらえるよう頼んでいる姿は、本当にマーリンがいないとダメな子に見えた・・・。
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