【R18/完結】白の王子と薔薇の姫〜婚約者に『真の姿をさらけ出す薬』を飲ませます!〜

河津ミネ

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8.真の姿をさらけ出す薬

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 二度も地面に転がされたローズは自室に帰って風呂に入り、泥だらけの身体をピカピカにしてから新しいドレスに着替えた。
 アネモネがローズの薔薇色の髪をハーフアップに綺麗に結い上げ『プリンセスローズ』の香水をふりかける。

「ねぇ、嘘がつけないのに近づくなってのはさ、怒ってるのかな?」

「お優しいブラン王子がわざわざ口に出すってことは、相当なんじゃないですかね?」

「やっぱり? 私、もう一回謝りに行ってくる」

 着替え終えたローズがブランの執務室に行くと、今日は体調が悪いらしくもう自室に下がったと言われてしまいローズは急いでブランの自室に向かう。

「こう思ってる事がすべて表に出てしまうのでは、今日はもう仕事にならないな」

「たまにはゆっくりお休みください」

 ブランの自室からブランとノワールの声が聞こえたと思ったら、すぐにノワールが中から出てきた。
 ローズに気づいたノワールはローズに一礼して去っていった。
 ローズはブランの自室のドアをノックする。

「ノワール、忘れ物か……?」

 ドアを開けてローズの姿を捉えたブランは眉をひそめる。

「ローズ姫。今日はもう俺に近づくな、と言ったはずだが」

「まだ怒ってる? 謝るわ。お仕事の邪魔するつもりはなかったの。本当にごめんなさい」

 さすがに仕事の邪魔をするつもりまではなくて、ローズは真摯に謝った。
 ローズの薔薇色の髪がサラリと落ち『プリンセスローズ』の香りがふわりと広がる。
 ブランがいっそう眉間のしわを深くして、大きくため息を吐いた。

「違う。怒っているわけではない」

「でも……」

「『真の姿をさらけ出す薬』……か。隠した姿をさらけ出すだけではなく、心の奥の欲望もさらけ出すらしい」

「え?」

 ブランはローズの手を掴むと、そのまま引っ張って奥の部屋へと向かった。
 ローズの野生の勘がこのままついて行ってはヤバイと告げてくるが、がっしりと手を掴まれてしまっていてふり払えない。

「お前の身の安全のために近づくな、と忠告してやったのにな」

「あの、あなたは私に幻滅したんじゃないの?」

 ローズの手を引くブランを見上げると、ブランは口の端を歪めて笑った。

「幻滅? するわけがないだろう。元よりお前の真の姿に恋焦がれて妃にと望んだのだから」

「え?」

「怖がらせるといけないと思い、少しずつ真の姿を見せていくつもりだったのだがな」

 奥の部屋はブランの寝室で、ベッドの横まで着いたブランはトンとローズの身体を押してベッドの上に転がした。
 そしてその上に覆いかぶさると、シャツのボタンを外して服を脱ぎ始めた。

「あの、なぜ服を脱いでるの……?」

「男と女がベッドの上で横になっているんだ。することは一つだろう?」

 ブランは獲物を狙うような鋭い目をしてローズを見下ろした。
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