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Execute.01:少年、ゼロの狭間に揺蕩う -Days of Lies-
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「うわーん! また零士に負けたぁー!!」
「ふはははは、甘いのだよ明智くん。特にコーナーの突っ込みが四駆の癖に甘いのだ」
……数分後。
結果は零士の圧勝だった。零士はRX-7特有なロータリーエンジンの瞬発力を生かした走りを見せ、小雪の方はGT-Rの積んでいる特殊な四輪駆動システム・アテーサE-TSを生かし切れないままに、敢えなく敗北してしまったというわけだ。
「小雪、賭けは俺の勝ちってことだ。約束は約束、明日の昼飯は頂いたぞ」
「うえー!? だって筑波って零士のホームコースみたいなもんじゃーん! ずるいよずるーい!」
「ホームだろうが何だろうが、FC程度は軽々とぶっちぎってこそのR乗りってもんだろ? その腕じゃあ、例え免許取ったとしても本物のGT-Rを乗りこなせる日は遠いな」
「むー! 零士の馬鹿、馬鹿馬鹿っ!!」
「ふははは、叩くな叩くな」
ムキになった小雪がぽこぽこと胸を叩くのを、零士が変に大袈裟な高笑いで見下ろす。一七五センチ前後の体格の零士と、一五〇センチ半ばほどの小雪との体格差では、大体小雪の頭が零士の胸元にくるぐらいだ。だからか、こんな風にぽこぽこと胸を叩く小雪と受ける零士とでは、大人と子供というよりも、どちらかといえばじゃれ合う恋人同士のように見えてしまう。尤も、小雪はさておき零士にその気は皆無なのだが。
「……っと?」
そうして小雪にされるがままになっている内、零士は懐で携帯電話が震えているのに気が付いた。
チラリと懐を弄ると、ブルブルとバイブレーションで小刻みに震えているのは私用のスマートフォンでなく、仕事用の古めかしい携帯電話の方だった。カシャッと画面の部分をスライドしてキーパッドが出てくる、昔ながらの奴だ。
そのスライド式の携帯をスッと懐から少しだけ取り出し、零士はディスプレイに視線を落とす。
――――Charlotte Griffith。
「……!」
死にかけのバックライトが淡く光るディスプレイを一瞥し、着信相手が誰かを認識すると。零士は相手が誰なのか、そして大方の要件に見当を付けた。
「悪い、ちょっと電話だ」
「あ、うん」
小雪に一言言ってから、零士は彼女から離れ。そしてゲーセンの隅の方に寄りかかり、忍ぶように携帯を取り出し、スライドさせて左耳に当てれば電話に応答する。
「俺だ」
『突然電話を掛けてしまって、悪いね。少し大丈夫かい?』
気さくに、しかし冷静さを醸し出す声音で話しかけてくる電話の相手は、明らかに女の声だった。零士にとって誰よりも聞き慣れた、そんな女の声だ。
そんな風な彼女の言葉に、零士は「構わない、話してくれシャーリィ」と短く返す。その零士の声音は、普段よりも明らかに低いトーンで。先程までの小雪とのやり取りには微塵も感じさせなかった、深い影を落としたような低い声だった。
『助かるよ、急用でね。
――――仕事だ、サイファー』
「問題ない。今は小雪に付き合わされて街のゲーセンだが。場所次第ではあるけど、即応も可能だ。話してくれ、シャーリィ」
零士にシャーリィ、と呼ばれた彼女は『なら良かった』と口先で少しだけの安堵をし。その後で『でも』と言葉を続ければ、
『もしかしなくても、また小雪ちゃんに連れ回されてるんだね』
と、現状を見透かしたようなことを言う。
「悪いか?」
零士が当然のような顔で言い返せば、シャーリィは悪戯っぽい声で『別に』と返してくる。またいつものようにマールボロ・ライトの煙草を吹かしながら電話でもしているのか、声の節々に小さな吐息の気配を感じさせていた。
『でも、もしかして二人、もうデキてるのかなって。単純にそう思っただけだよ?』
「変な勘繰りは止してくれ、シャーリィ。……アイツと、そうなるつもりはないし、これからもそうなることは有り得ない。有り得ないんだ」
『ま、君ならそう言うと思ったよ』
ほんの僅かな溜息交じりの声の向こうで、カチンとシャーリィがジッポーを鳴らす音が微かに聞こえてくる。
『……安心してくれたまえよ、場所は君の居るところからそう遠くない。仕事自体も至極簡単なものだ。それこそ、子供のおつかい程度にはね』
ふぅ、と恐らくは紫煙混じりであろう息をついてから、少しの間を置いて。それからシャーリィは、件《くだん》の仕事内容とやらの説明を始めた。
『三十分ほど前のことになるかな。ウチの末端構成員の一人なんだけれど、彼女の持っていたバッグ。組織の重要書類が入ったそれが、運悪く引ったくりに遭っちゃってね。発信器でバッグの居場所は特定しているから、君にはそれを取り返して欲しいってことさ』
「間抜けすぎやしないか、それ?」
零士が至極尤もなことを呆れ気味に言うと、シャーリィもまた大きな溜息をつく。
『……何も言えないね、君の言う通りだよサイファー。間抜けを通り越して、哀れですらある。彼女には追って処分が下されるだろうね』
「で、俺はそれを取り返せば良いと」
『ついでに、中身を見られていた場合はその始末も、ね。中身にまだ手を付けていないようだったら、そのまま適当に締め上げてお灸を据える程度で構わない。始末する場合になっても、近くに処理班を待機させておくから、心配は無用だよ』
「……大体、なんで俺なんだ?」
また小さな溜息をつきながら、零士が言う。
「わざわざ俺みたいなのを動かさなくても、他に手頃な奴が居るだろうに」
『即応できるのが君しか居ないんだ。分かってくれよ、サイファー』
「別に、文句を言うつもりはないさ。仕事なら仕事、割り切ってやる」
肩を竦めながら零士はシャーリィに向かって言って、丁度自分の目の前、壁に打ち付けられていた少し大きめの鏡を見た。
そこに映っているのは、自分だ。神北学園のブレザー制服を着ていなければ、十代と判別出来ない程度に――他の奴に言わせれば、二十代前半かそこら――老けて見える老け顔が、そこに映っている。
左側を大きく垂らし、右側をザッと掻き上げた黒い前髪も、そして紐で結んだ長い襟足も。今まで小雪に向けていたモノとは明らかに違う、凄まじい深淵を湛えた双眸も。そして……垂らした前髪の下に見え隠れする、左眼にうっすらと走る縦の刀傷めいた傷跡も。
その全てが、目の前の鏡に映っている。単なる学生・椿零士と、闇の世界に生きる彼、ゼロの意が込められた"サイファー"の名を冠する己との間で揺れる、彼のありのままを。今、彼の目の前にある鏡は映し出していた。
「……了解だ、今から現地に向かう。場所は?」
そんな鏡の中の自分と向き合いながら、しかし視線は此処ではない何処かを向きながら。零士はポツリ、と呟くようにしてシャーリィへ告げ、そして問う。
『海沿い、工業地帯の近くにある廃倉庫。詳しい位置情報は携帯の方に送信しておくから、参照してくれたまえ』
「了解だ、仕事に取り掛かる」
『頼んだよ、サイファー』
最後にシャーリィのそんな台詞を聞いてから、零士は通話を切った。カシャンと元のコンパクトな形にスライドさせた携帯を懐に収め、急ぎ足で小雪の方に戻っていく。
「零士ぃ、どうかした?」
そうして戻っていけば、小雪がきょとんと首を傾げて、何となく呑気っぽい顔で問うてくる。それに零士は「悪い」と言って、
「ちょっとした野暮用が入っちまった」
「ありゃりゃ、じゃあ今日はお開き?」
「そうなるな。……悪いな小雪、一人で帰れるか?」
「へーきへーき。気にしないでよ零士っ」
小雪だって年頃の女の子だ。零士が心配しつつ訊くと、小雪は「にゃはは」なんて笑いながらでそう言ってくる。
「もう子供じゃないんだし、私なら一人で大丈夫だから。それより、零士はさっさと用事済ませておいでって」
「……悪いな、小雪。この埋め合わせは今度、必ず」
「うむっ!」腕組みをし、胸を張り。どこぞの王様みたく偉そうな風で小雪が頷く。
「だったらー、ケーキでもご馳走して貰っちゃおうっかなー?」
「ははは、勘弁してくれ……」
「む、埋め合わせするんでしょー?」
「分かったよ、俺の負けだ。今度好きなだけケーキ奢ってやるから、それで勘弁な?」
「それでよろしいのだ、わっはっはっは」
そんなこんなで小雪と、現地解散の形で別れて。零士は独り、小雪を残しゲームセンターを後にしていく。
駐輪場へ急ぎ、停めていたVT250Fのエンジンに火を入れて。ヘルメットを被り跨がれば、すぐさま零士は駐輪場を飛び出していった。ヘルメットのバイザーの下に隠すその顔色を、先程までの呑気なものから一変させて。
――――コードネーム・サイファーのモノへと切り替えて。
「ふはははは、甘いのだよ明智くん。特にコーナーの突っ込みが四駆の癖に甘いのだ」
……数分後。
結果は零士の圧勝だった。零士はRX-7特有なロータリーエンジンの瞬発力を生かした走りを見せ、小雪の方はGT-Rの積んでいる特殊な四輪駆動システム・アテーサE-TSを生かし切れないままに、敢えなく敗北してしまったというわけだ。
「小雪、賭けは俺の勝ちってことだ。約束は約束、明日の昼飯は頂いたぞ」
「うえー!? だって筑波って零士のホームコースみたいなもんじゃーん! ずるいよずるーい!」
「ホームだろうが何だろうが、FC程度は軽々とぶっちぎってこそのR乗りってもんだろ? その腕じゃあ、例え免許取ったとしても本物のGT-Rを乗りこなせる日は遠いな」
「むー! 零士の馬鹿、馬鹿馬鹿っ!!」
「ふははは、叩くな叩くな」
ムキになった小雪がぽこぽこと胸を叩くのを、零士が変に大袈裟な高笑いで見下ろす。一七五センチ前後の体格の零士と、一五〇センチ半ばほどの小雪との体格差では、大体小雪の頭が零士の胸元にくるぐらいだ。だからか、こんな風にぽこぽこと胸を叩く小雪と受ける零士とでは、大人と子供というよりも、どちらかといえばじゃれ合う恋人同士のように見えてしまう。尤も、小雪はさておき零士にその気は皆無なのだが。
「……っと?」
そうして小雪にされるがままになっている内、零士は懐で携帯電話が震えているのに気が付いた。
チラリと懐を弄ると、ブルブルとバイブレーションで小刻みに震えているのは私用のスマートフォンでなく、仕事用の古めかしい携帯電話の方だった。カシャッと画面の部分をスライドしてキーパッドが出てくる、昔ながらの奴だ。
そのスライド式の携帯をスッと懐から少しだけ取り出し、零士はディスプレイに視線を落とす。
――――Charlotte Griffith。
「……!」
死にかけのバックライトが淡く光るディスプレイを一瞥し、着信相手が誰かを認識すると。零士は相手が誰なのか、そして大方の要件に見当を付けた。
「悪い、ちょっと電話だ」
「あ、うん」
小雪に一言言ってから、零士は彼女から離れ。そしてゲーセンの隅の方に寄りかかり、忍ぶように携帯を取り出し、スライドさせて左耳に当てれば電話に応答する。
「俺だ」
『突然電話を掛けてしまって、悪いね。少し大丈夫かい?』
気さくに、しかし冷静さを醸し出す声音で話しかけてくる電話の相手は、明らかに女の声だった。零士にとって誰よりも聞き慣れた、そんな女の声だ。
そんな風な彼女の言葉に、零士は「構わない、話してくれシャーリィ」と短く返す。その零士の声音は、普段よりも明らかに低いトーンで。先程までの小雪とのやり取りには微塵も感じさせなかった、深い影を落としたような低い声だった。
『助かるよ、急用でね。
――――仕事だ、サイファー』
「問題ない。今は小雪に付き合わされて街のゲーセンだが。場所次第ではあるけど、即応も可能だ。話してくれ、シャーリィ」
零士にシャーリィ、と呼ばれた彼女は『なら良かった』と口先で少しだけの安堵をし。その後で『でも』と言葉を続ければ、
『もしかしなくても、また小雪ちゃんに連れ回されてるんだね』
と、現状を見透かしたようなことを言う。
「悪いか?」
零士が当然のような顔で言い返せば、シャーリィは悪戯っぽい声で『別に』と返してくる。またいつものようにマールボロ・ライトの煙草を吹かしながら電話でもしているのか、声の節々に小さな吐息の気配を感じさせていた。
『でも、もしかして二人、もうデキてるのかなって。単純にそう思っただけだよ?』
「変な勘繰りは止してくれ、シャーリィ。……アイツと、そうなるつもりはないし、これからもそうなることは有り得ない。有り得ないんだ」
『ま、君ならそう言うと思ったよ』
ほんの僅かな溜息交じりの声の向こうで、カチンとシャーリィがジッポーを鳴らす音が微かに聞こえてくる。
『……安心してくれたまえよ、場所は君の居るところからそう遠くない。仕事自体も至極簡単なものだ。それこそ、子供のおつかい程度にはね』
ふぅ、と恐らくは紫煙混じりであろう息をついてから、少しの間を置いて。それからシャーリィは、件《くだん》の仕事内容とやらの説明を始めた。
『三十分ほど前のことになるかな。ウチの末端構成員の一人なんだけれど、彼女の持っていたバッグ。組織の重要書類が入ったそれが、運悪く引ったくりに遭っちゃってね。発信器でバッグの居場所は特定しているから、君にはそれを取り返して欲しいってことさ』
「間抜けすぎやしないか、それ?」
零士が至極尤もなことを呆れ気味に言うと、シャーリィもまた大きな溜息をつく。
『……何も言えないね、君の言う通りだよサイファー。間抜けを通り越して、哀れですらある。彼女には追って処分が下されるだろうね』
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「……大体、なんで俺なんだ?」
また小さな溜息をつきながら、零士が言う。
「わざわざ俺みたいなのを動かさなくても、他に手頃な奴が居るだろうに」
『即応できるのが君しか居ないんだ。分かってくれよ、サイファー』
「別に、文句を言うつもりはないさ。仕事なら仕事、割り切ってやる」
肩を竦めながら零士はシャーリィに向かって言って、丁度自分の目の前、壁に打ち付けられていた少し大きめの鏡を見た。
そこに映っているのは、自分だ。神北学園のブレザー制服を着ていなければ、十代と判別出来ない程度に――他の奴に言わせれば、二十代前半かそこら――老けて見える老け顔が、そこに映っている。
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その全てが、目の前の鏡に映っている。単なる学生・椿零士と、闇の世界に生きる彼、ゼロの意が込められた"サイファー"の名を冠する己との間で揺れる、彼のありのままを。今、彼の目の前にある鏡は映し出していた。
「……了解だ、今から現地に向かう。場所は?」
そんな鏡の中の自分と向き合いながら、しかし視線は此処ではない何処かを向きながら。零士はポツリ、と呟くようにしてシャーリィへ告げ、そして問う。
『海沿い、工業地帯の近くにある廃倉庫。詳しい位置情報は携帯の方に送信しておくから、参照してくれたまえ』
「了解だ、仕事に取り掛かる」
『頼んだよ、サイファー』
最後にシャーリィのそんな台詞を聞いてから、零士は通話を切った。カシャンと元のコンパクトな形にスライドさせた携帯を懐に収め、急ぎ足で小雪の方に戻っていく。
「零士ぃ、どうかした?」
そうして戻っていけば、小雪がきょとんと首を傾げて、何となく呑気っぽい顔で問うてくる。それに零士は「悪い」と言って、
「ちょっとした野暮用が入っちまった」
「ありゃりゃ、じゃあ今日はお開き?」
「そうなるな。……悪いな小雪、一人で帰れるか?」
「へーきへーき。気にしないでよ零士っ」
小雪だって年頃の女の子だ。零士が心配しつつ訊くと、小雪は「にゃはは」なんて笑いながらでそう言ってくる。
「もう子供じゃないんだし、私なら一人で大丈夫だから。それより、零士はさっさと用事済ませておいでって」
「……悪いな、小雪。この埋め合わせは今度、必ず」
「うむっ!」腕組みをし、胸を張り。どこぞの王様みたく偉そうな風で小雪が頷く。
「だったらー、ケーキでもご馳走して貰っちゃおうっかなー?」
「ははは、勘弁してくれ……」
「む、埋め合わせするんでしょー?」
「分かったよ、俺の負けだ。今度好きなだけケーキ奢ってやるから、それで勘弁な?」
「それでよろしいのだ、わっはっはっは」
そんなこんなで小雪と、現地解散の形で別れて。零士は独り、小雪を残しゲームセンターを後にしていく。
駐輪場へ急ぎ、停めていたVT250Fのエンジンに火を入れて。ヘルメットを被り跨がれば、すぐさま零士は駐輪場を飛び出していった。ヘルメットのバイザーの下に隠すその顔色を、先程までの呑気なものから一変させて。
――――コードネーム・サイファーのモノへと切り替えて。
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