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Sortie-01:黒翼の舞う空
第二章:十センチ差の衝撃/01
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第二章:十センチ差の衝撃
――――アリサ・メイヤード。
そう名乗った彼女の姿を、あの燃え滾る焔のように赤々とした髪を。視線だけで刺し殺せてしまいそうなぐらいな、切れ長な金色の瞳を……何があったって、どうしたって見間違うものか。間違いなく彼女はあの時の、海岸で出逢った黒い戦闘機の少女だ。
そんな彼女は……やはり、あの時に抱いた印象と同じく尋常じゃない高身長だった。
すらりとした華奢な体躯は、ただでさえ翔一より十センチほど高い一八五センチと、そこいらの冴えない男どもより余程高い背丈なのに。それに加えて出るべきトコはズドンと出て、引っ込むべきトコは良い塩梅で引っ込んだ理想的な体つきということもあり、パッと見ても凝視してみても、やはりモデル体型というのが相応しいような感じだ。
そんな風な彼女だが、やはりどう見てもあの海岸で出逢った少女と相違なかった。真っ赤なツーサイドアップの髪に金色の双眸、そして明らかに白人と見て取れる、白すぎるほどに白い肌。違う点があるとすれば、あの時のように奇妙な形をしたパイロット・スーツの格好ではなく、この風守学院の女子用ブレザー制服を着ている点ぐらいなものだが……そんな制服に関しても、同じ制服のはずなのに他とは違うような印象を抱かせる。
というのも、彼女の着こなしが割と着崩し気味であるが故のことだ。
羽織るブレザージャケットの前は閉めずに開いているし、袖も肘下ぐらいまで折り曲げている。その下にある白いブラウスの襟元は、制服の赤いネクタイと一緒に緩めてしまっていた。脚は普通に学院指定の黒いニーソックスを履いてはいるが……細い一筋の黒いラインが太腿に見えている辺り、ガーターベルトの類でも着けているのだろうか。
ともかく、そんな……ただでさえ人目を引く風貌な上、着こなしも独特だ。否が応でも目立つだろう。現に教室中の視線が彼女に注がれていて、皆が皆衝撃のあまり声が出ないといった風に黙りこくり、息を呑んでいる…………。
とまあ、そんな彼女だが。つらつらと経歴を説明する担任教師の話を聞く限り、どうやら合衆国からやって来た人間のようだった。元はL.A――――西海岸のロス・アンジェルスの出身らしいが、両親の仕事の関係であちこちを点々としていたらしく。最後に居たのはマイアミで、そこからこっちに渡ってきたらしい。
日本は初めてで色々と慣れないことも多いだろうから、皆助けてやってくれだとか、何だとか……。担任教師の口から告げられる、そんなありきたりにも程がある説明やらを半ば右から左へと聞き流しつつ、翔一はただただ唖然としていた。
そうして唖然としながらも……同時に、こうも彼は悟っていた。そうか、自分の後ろにあるこの不思議な空席は、転入してくる彼女の為のものだったのかと。
「それじゃあ、席は一番後ろの……桐山の後ろだ。窓際の一番後ろ、分かるか?」
「……分かりました」
そんなことを彼が思っている内にも、いつの間にやら彼女の自己紹介やら担任教師からの説明やらが終わっていて。アリサは担任教師に指示された自分の席に向かって歩き始める。
クラス中の好奇の視線を一身に受けながらも、しかしそれを全く意に介していないような素知らぬ顔でアリサは堂々と歩き。翔一の真横を素通りしていくと、そのまま指示された席――――即ち窓際最後尾、翔一の真後ろの席にスッと着いた。
そうしてアリサが座ると、小さく後ろに振り向いた翔一は「……よろしく」と挨拶をする。
「…………ええ、よろしく」
するとアリサは、彼にされたのと同じようにありきたりな挨拶を返してくれる。そんな彼女の向けてくる視線も、言葉の語気も。教壇の上から他の連中に向けていたものより少しだけ、どことなく棘が強いように思えたのは……きっと、気のせいではないのだろう。
――――アリサ・メイヤード。
そう名乗った彼女の姿を、あの燃え滾る焔のように赤々とした髪を。視線だけで刺し殺せてしまいそうなぐらいな、切れ長な金色の瞳を……何があったって、どうしたって見間違うものか。間違いなく彼女はあの時の、海岸で出逢った黒い戦闘機の少女だ。
そんな彼女は……やはり、あの時に抱いた印象と同じく尋常じゃない高身長だった。
すらりとした華奢な体躯は、ただでさえ翔一より十センチほど高い一八五センチと、そこいらの冴えない男どもより余程高い背丈なのに。それに加えて出るべきトコはズドンと出て、引っ込むべきトコは良い塩梅で引っ込んだ理想的な体つきということもあり、パッと見ても凝視してみても、やはりモデル体型というのが相応しいような感じだ。
そんな風な彼女だが、やはりどう見てもあの海岸で出逢った少女と相違なかった。真っ赤なツーサイドアップの髪に金色の双眸、そして明らかに白人と見て取れる、白すぎるほどに白い肌。違う点があるとすれば、あの時のように奇妙な形をしたパイロット・スーツの格好ではなく、この風守学院の女子用ブレザー制服を着ている点ぐらいなものだが……そんな制服に関しても、同じ制服のはずなのに他とは違うような印象を抱かせる。
というのも、彼女の着こなしが割と着崩し気味であるが故のことだ。
羽織るブレザージャケットの前は閉めずに開いているし、袖も肘下ぐらいまで折り曲げている。その下にある白いブラウスの襟元は、制服の赤いネクタイと一緒に緩めてしまっていた。脚は普通に学院指定の黒いニーソックスを履いてはいるが……細い一筋の黒いラインが太腿に見えている辺り、ガーターベルトの類でも着けているのだろうか。
ともかく、そんな……ただでさえ人目を引く風貌な上、着こなしも独特だ。否が応でも目立つだろう。現に教室中の視線が彼女に注がれていて、皆が皆衝撃のあまり声が出ないといった風に黙りこくり、息を呑んでいる…………。
とまあ、そんな彼女だが。つらつらと経歴を説明する担任教師の話を聞く限り、どうやら合衆国からやって来た人間のようだった。元はL.A――――西海岸のロス・アンジェルスの出身らしいが、両親の仕事の関係であちこちを点々としていたらしく。最後に居たのはマイアミで、そこからこっちに渡ってきたらしい。
日本は初めてで色々と慣れないことも多いだろうから、皆助けてやってくれだとか、何だとか……。担任教師の口から告げられる、そんなありきたりにも程がある説明やらを半ば右から左へと聞き流しつつ、翔一はただただ唖然としていた。
そうして唖然としながらも……同時に、こうも彼は悟っていた。そうか、自分の後ろにあるこの不思議な空席は、転入してくる彼女の為のものだったのかと。
「それじゃあ、席は一番後ろの……桐山の後ろだ。窓際の一番後ろ、分かるか?」
「……分かりました」
そんなことを彼が思っている内にも、いつの間にやら彼女の自己紹介やら担任教師からの説明やらが終わっていて。アリサは担任教師に指示された自分の席に向かって歩き始める。
クラス中の好奇の視線を一身に受けながらも、しかしそれを全く意に介していないような素知らぬ顔でアリサは堂々と歩き。翔一の真横を素通りしていくと、そのまま指示された席――――即ち窓際最後尾、翔一の真後ろの席にスッと着いた。
そうしてアリサが座ると、小さく後ろに振り向いた翔一は「……よろしく」と挨拶をする。
「…………ええ、よろしく」
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日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
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