クエスチョントーク

流音あい

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第七回『てんとうむしとは』

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カ「好きなことりはカナリアです」
セ「好きなことりはセキレイです」
カ「カナリアでーす」
セ「セキレイでーす」


カ&セ『クエスチョントーク』


カ「セキレイってどんな鳥?」
セ「なんか白っぽいやつ。黒とかグレーもまざってるけど。そっちはなんでカナリア?」
カ「なんかキレイじゃん。黄色で」
セ「そうなんだ?」
カ「ってかそんなにことりの名前とか知らないし。実際スズメくらいしか知らないもん」
セ「ハトはハト」
カ「ハトは知ってるけど。ってかハトってことり?」
セ「ことりではないね。じゃあれは、文鳥は?」
カ「ああ、それも知ってはいる」
セ「インコは? インコ」
カ「知ってる。あれ、結構知ってるな」
セ「あはは。だよね。言われると意外と知ってることあるよね」

カ「あー、えーっとこのラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」
セ「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」
カ「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」
セ「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」

セ「ねえ、てんとうむしとか意味わからないんだけど」
カ「あ、待って、先にトークテーマだよ」


カ&セ『てんとうむしとは』


セ「で、意味わかんなくない? 別にてんとうむしとか好きじゃないんだけど」
カ「好きとかではないけど可愛いとは思う」
セ「まあ小さいし、あんま害もないよね。よく知らないけど」
カ「うん、私も知らない」
セ「で、何、てんとうむしでトークって何すればいいの」
カ「あははは」
セ「いや、やってみてって言われても。どう膨らませるのこれ。スズメも笑ってないで。あ、スズメじゃないや。なんだっけ」
カ「カナリアだよ」
セ「うん、カナリア。なんか考えてよ」
カ「うーん。あれだよね。なんか漢字あるよね」
セ「いや知らないわ。調べていい?」
カ「あ、来た。てんのみちで『天道虫』だって。あとべにのむすめで『紅娘』とも書くんだって。あとひょうたん? のひょうに虫で『瓢虫』だって。今スタッフさんから紙渡されましたー」
セ「うわ、そんなにあるんだ、知らないわー。ってかひょうたんのひょうってなんだよ。そんな漢字知らないよ」
カ「だよね。でもなんか縁起良さそうじゃん。ってか実際なんか縁起いいんだよね、てんとうむしって」
セ「そうなの?」
カ「なんかうろ覚えだけど。ほら、漢字でもそうじゃん。お天道様関連でしょ」
セ「そうなの?」
カ「知らないけど、そうじゃなかった? 調べてみる? スマホ……は、ダメですか」
セ「え、ダメなの? 調べるのダメなの?」
カ「調べてくれるってこと?」
セ「え、違うの? え、意味を考えるの? 私たちが? なにそれ」
カ「あははは。自分たちで考えちゃっていいのね。勝手な説を」
セ「えー?」
カ「まあ、いいじゃん。適当でいいんでしょ? うん。なんか言って」
セ「いやいやいや。そっちがなんか言ってみてよ」
カ「んーじゃあね、まあ……天の道を教えてくれるってことだね」
セ「へえ」
カ「はい、そっちの番。ハトさん」
セ「ハトじゃないよ。セキレイだよ」
カ「あははは、そうだったそうだった。はいどうぞ」
セ「えー、じゃあねえ。赤い……イチゴによく乗ってくるから紅娘」
カ「おおー、それっぽーい。ってか乗ってくるんだ? 乗って現れるの?」
セ「そう、だね」
カ「飛んでくるんじゃなくて?」
セ「飛ぶときもあるけど乗ってくるときもあるんだよ。そういう気分の時ってあるじゃん」
カ「あるね。てんとうむしってイチゴ好きかな」
セ「知らん」
カ「他には?」
セ「他って?」
カ「名前の由来とか」
セ「いや知らないし」
カ「何でもいいって」
セ「何でもって。……じゃあ、あれだ。テントによく泊まってるんだよ」
カ「あっはっはっは、泊まってんの? てんとうむしが?」
セ「そう。てんとうむし専用のテントがあって、そこに泊まってんの。だからてんとうむし」
カ「それだとテントむしだね」
セ「訛ったんだよ」
カ「そうなんだ」
セ「じゃ次そっち」
カ「ええ? じゃあねえ。点灯するの。明るくなるの。光るの」
セ「蛍じゃん」
カ「違うよ。おしりだけじゃなくて全部光るの。だから『点灯虫』」
セ「どんな時に光るの」
カ「誰も見てない時。人の視線を感じると光消すの」
セ「なのに発見されたんだ」
カ「お天道様が発見して人間に教えてくれたの。だから『天道虫』とも書く」
セ「おお。なんかそれっぽく聞こえる」
カ「やった。じゃ次そっち」
セ「え、まだやんの?」
カ「うん」
セ「えー。……あ、転倒するの。転ぶの。よくひっくり返っちゃう」
カ「ほう」
セ「で、それを見た日本人が『よく転倒する虫だな』って言ってるのを隣で聞いてた外国人が『この虫は日本語でテントウムシって言うんだな』って思って広まったの」
カ「え、どこに広まったの」
セ「日本に」
カ「逆輸入?」
セ「そう。で、その外国人は通りすがりの人で、ちゃんと聞こえなかったから『テントウスルムシ』を短くしちゃったの」
カ「なるほど~。ちなみにそのてんとうむしはひっくり返るときにびっくりして光る?」
セ「うん、光る」
カ「あはは、光るんだ」
セ「うん。驚いても喜んでも飛んでても光る。リラックスして寝てる時も光ってる」
カ「いつでも光ってんじゃん」
セ「うん、だからお天道様なんだよ」
カ「おおー」
セ「なんか上手い感じに着地したっぽくない?」
カ「あはははは、うん、いい感じじゃん。いつでも光ってるお天道様虫」
セ「実際いつも光ってるかもよ。誰も見てないところで」
カ「心が綺麗な人だけ見える的な?」
セ「そう。心が光ってるんだよ」
カ「てんとうむしの?」
セ「そう。あ、お天道様の心が光ってるんだよ。でその化身がてんとうむしなんだよ」
カ「あぁあ、そっか、なるほどー、すごいね」
セ「ねー、なんか収まったよ」


カ「てんとうむしって赤いのと黒いのいるよね」
セ「あーうん。赤に黒の模様か、黒に赤の模様だよね」
カ「他の色なかったっけ」
セ「知らない」
カ「あれだっけ。外国とかにはいるんだっけ。黄色とか」
セ「知らない」
カ「英語でてんとうむしってなんていうの。調べていい?」
セ「えー、またダメなの? 調べるのが早いじゃん」
カ「来た来た。『ladybug』レディバグ? だって。レディ? お嬢様じゃん」
セ「え、外国でもそういう扱いなの? そんな神聖な感じなの? てんとうむしって」
カ「他の国は知らないけど英語圏系ではそうみたいだね」
セ「『えいごけんけい』って『埼玉県警』みたい」
カ「あっはっはっは。あ、イギリス英語では『ladybird』だって。スラングでは悪い意味でも使うらしい」
セ「うわ、難し」


カ「どっちが好き? 赤いのと黒いの」
セ「いや別にどっちも好きじゃないから」
カ「赤の方が可愛くない?」
セ「ベースが赤の方?」
カ「そう」
セ「まあ、ね。でもベースが黒の方がクールかも」
カ「かもね」


セ「ホントにてんとうむしの話だけで終わっちゃったんだけど」
カ「あっはっはっは」
セ「いいの、これ。いいの?」
カ「いいんじゃないの」
セ「適当に説話してただけなんだけど」
カ「そういうこともあるよ」
セ「いつあるんだよ」
カ「ほら、知育絵本とか。『本当はこうかも?』って絵本あるじゃん」
セ「まあ、そういうのはそうだけど」
カ「それに漢字とか英語とか初めて知った」
セ「それもまあ、そうだけど」
カ「あと日本だけじゃなくて神聖ってのも初めて知った。スラングも知らなかったし」
セ「まあ、ね」
カ「結構学びあるじゃん」
セ「あったわ」

カ「今回のクエスチョントークいかがでしたでしょうか」
セ「真剣に? それとも気楽に? お楽しみいただけましたでしょうか」
カ「また次回、どこかの誰かがトークします」
セ「ご清聴ありがとうございました」
カ「カナリアでした」
セ「セキレイでした」
カ&セ「バイバーイ」



カ「てんとうむし好きになった?」
セ「別に」
カ「近くに歩いてきたらどうする?」
セ「ああどうもって」
カ「挨拶するんだ」
セ「しないよ。思うだけだよ」
カ「思うんだ」
セ「挨拶すんの?」
カ「しない」
セ「しないんじゃん」
カ「思うだけだもん」
セ「同じじゃん」
カ「あっはっはっは」
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