クエスチョントーク

流音あい

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第六回『上手な教え方とは』

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D「好きなチョコはダーク系の、ダークチョコです」
M「好きなのはミルクチョコのミルクです。あ、ミルクチョコです」

D&M『クエスチョントーク』

D「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」
M「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」
D「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」
M「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」

M「今回のトークテーマは……」


D&M『上手な教え方とは』


D「教え方、って何の?」
M「何でもいいんじゃない?」
D「何でもって言われても。漠然とし過ぎじゃない? 教え方って何教えるかで変わるよね」
M「料理とか勉強とか? でも手順を教えるって意味では同じじゃん?」
D「まあ、そっか。でもぶっちゃけ教え方っていうか、その人とウマが合うかどうかだったりしない?」
M「あるね。説明上手いのかもしれないけど、なんか合わない人いるよね」
D「あれなんなんだろうね」
M「あれじゃん? ウマっていうか態度? なのかもね。教えるときの相手との向き合い方みたいな」
D「ああーそうかも」


M「あとは説明力じゃん?」
D「語彙力とか?」
M「いや語彙力っつーか、いかに専門用語使わずに話せるか、みたいな。知識があっても説明上手いわけじゃないじゃん。例え方が上手いとかさ」
D「あー、わかりやすい例えが上手い人いるよね」
M「あとやっぱユーモア大事」
D「だね。ずっと小難しいこと話されても疲れてくるもんね」
M「モチベの維持のさせ方が上手いって感じ?」
D「そっちの方が大事なときあるよね。集中力をいかに引き出せるかとか」
M「集中力ってか好奇心じゃない? 興味を引けて飽きさせなければ、結果的に理解できるみたいな」
D「でもずっと楽しいけど理解できないときってあるんだけど」
M「あるある。ってかそもそもそういうモードじゃないときあるよね」
D「そういうときに長々と説明されてもわからないよね」
M「あれだよ。だからさ、まずそこを見極められないと教え方以前の問題じゃん? 相手が聞く気あるかどうかをさ」
D「聞く気あってもわかんないことあるんだよ」
M「じゃ、あれだ。相手の知識量とかをまず理解して、どういう説明なら理解しやすいかを見極めなきゃだね」
D「それ教え方ってより人間性の方じゃない? そこまで出来る人いる?」
M「……そっか、教え方とは違うか。その前段階の話になっちゃうもんね」


D「じゃあ、えっと、上手な教え方ってなると、まずは専門用語を使わないってこと?」
M「だね。誰がきいてもわかるように、が基本だよね」
D「専門用語でてくるだけでわからん、ってなることあるもんね」
M「初心者には特にね。専門用語わかる人にはその用語で話した方が簡潔になるもんね」
D「うん。初心者向けに話せれば、あとはいくらでも応用できるんだよねきっと」
M「たぶんね」

D「教えてもらうなら短気じゃない人がいい」
M「それは同感」
D「教え方が下手な人って短気だよね」
M「あーいや、下手でも怒らない人っているじゃん。『ごめん、私教え方下手で』みたいな穏やかな人」
D「私の周りにはいなかった」
M「お疲れ様」
D「説明が苦手なのは仕方ないし別にいいけどさ、それで怒らないでほしいよね」
M「それはホントそう思う」

D「相手のわからない部分をちゃんと理解できてる人が、教えてくれるのがいいよね」
M「うん。じゃないと『なんでわからないんだ』って怒り出す人いるもんね」
D「そうなんだよ。それが嫌なんだよ」
M「わからなさを理解できない人って、自分が知らないことはないって思ってるんだろうね」
D「……そうなの?」
M「知らないことがあるってある意味当たり前なのに、それを理解できないってことは、自分の知らない人種はいないって思ってるってことでしょ」
D「……人種?」
M「同じ説明の仕方じゃ理解できない人がいるってことを理解できてないわけでしょ? 教え方が上手い人ってそこで言葉を変えるんだよね。この言い方じゃ伝わらないからこっちで説明してみようってさ。なのにそれが出来ない自分の能力を棚に上げて怒られても気分悪いよね」
D「……うん? うん」


D「えっと。じゃあ教え方が上手いってのは、相手に合わせて説明の仕方を変えられるってこと、かな」
M「そうだね。それはそう思うわ」

M「あと基本的にはやっぱ、手順をちゃんと伝えられるってことじゃない? で、相手に浸透するのを待つ」
D「浸透?」
M「うん。一度で覚えられる場合とそうでない場合があるじゃん。人によっても、ものによっても。だからそこで一気に説明しないで、まずはちょっとこっちを慣れさせてから、みたいなさ」
D「ああ、まずはこっちやってみましょう、みたいなのを間に挟む感じね」


D「教わる方の態度ってものも大事だよね」
M「うん。でもそれは今回は別でいいんじゃない? 教え方の方だからさ」
D「あー、ちょっと視点が違うか」
M「生意気で覚える気もなくてやる気もない相手になら教える義理なんてないんだから、そこはまた別の話だよ」
D「ミルクチョコってなんかちょっと辛辣だよね」
M「そう?」


M「教え方上手い人って尊敬する」
D「うん」
M「逆に教え方下手な人はイラっとする」
D「それはちょっと可哀想というか」
M「いや、下手っていうかね。聞いてることじゃないこと話されるとイラっとするの。そんなこと聞いてないのに、こっちが聞いてるのはこれのやり方なのになんで違う話するのって」
D「ああ、まあ、それは、ね」
M「『やり方これでいいですか』って聞いてんのに『そう言えばこの前さ』とかで別の話するの。こっちは何か関連ある話かと思って真剣に聞いちゃったのに関係ないの。あれ凄く腹が立つ!」
D「それは教え方とは関係ない気が」
M「そうなの。関係ない話するの。あれイヤ!」
D「うん。同感」
M「あとやり方聞いてるのに答えの方教えてくるの。やり方知りたいんであって、やって欲しいわけじゃないのに! そしたらずっとやり方わからないままじゃん! こっちはアンタにもう話しかけたくないからやり方聞いてるのに!」
D「うん、お疲れさま。大変だったね」


M「上手な教え方は、相手の反応から相手の理解度をわかってあげられるのが大前提だよね」
D「うん。でもそれ難しくない?」
M「でも私がダークチョコの言ってることわかんなくてポカンとしてるとき、ちゃんとわかってくれるじゃん。だから説明の仕方変えてくれるじゃん。あれだよ」
D「そんなことあったっけ」
M「うん。前になんかよくわからないキャラクターの良さを説明されたときに、私が黙ってたら別のたとえ話でいかにかっこいいかを話してくれたじゃん。そのときのトキメキを」
D「ああ! あれすっごいカッコよかったやつね! きょとんとされて興味なさげで悲しかったんだもん」
M「でもそれをわかってくれたわけでしょ。そういうのがわかってると教え方が上手くなるんだよ」
D「じゃ、あのキャラの魅力伝わった?」
M「それとこれとは話が別だし、教え方の問題じゃない」
D「えー」
M「でも引き際をわかってくれるのは有難いから、次もまた話聞く気にはなる」
D「引き際って」

M「やっぱ大事なのってそこだよ。論理的にとか順序だててとかも大事だけどさ。聞く側の状況とかわからなさを把握するのが上手な教え方になるんだよ」
D「うーん、それって得意な人とそうでない人いるよねえ」
M「苦手だってわかってるならそれを練習できるし、自分の説明だと相手が理解できてないなってわかるなら、違う教え方できる人を紹介すればいいだけじゃん。だから上手な教え方がどうとかより、やっぱ自分と合う人見つけるのが一番だよね。ダークチョコもウマが合うかどうかが大事だって言ってたじゃん」
D「まあ、そうだけど。でも教え方上手な人っていいよね」
M「ダークチョコは上手い方だと思うよ。私が理解出来てないときの顔、わかってくれてたし」
D「だってすごい理解不能って顔してたんだもん」
M「だからそれがわかりさえすればいいんだって」
D「うーん」
M「あとは自分のやりやすい教え方をわかってればいいだけだよ」
D「うーん」
M「あとはたとえ話のバリエーションを増やせば」
D「ちょっと、どんどん増えてるんだけど」
M「まあ、誰にでも段階はあるよ。ひとつずつだよ」


D「今回のクエスチョントークはいかがでしたでしょうか」
M「真剣に? それとも気楽に? お楽しみいただけたでしょうか」
D「今回のトークって誰か参考になるのかな」
M「参考? 別にする人はするし、しない人はしないでしょ」
D「それはそうだけど」
M「エンディングトークのとこにもあるじゃん『真剣に? それともお気楽に?』って。好きに楽しめばいいんだよ」
D「まあ、ね。また次回、どこかの誰かがトークします」
M「ご清聴ありがとうございました」
D「ダークチョコでした」
M「ミルクチョコでした」
D&M「バイバーイ」



D「帰りチョコドリンク買って帰ろうかな」
M「あ、私もそうする。今日はダークチョコの買お」
D「私ミルクチョコの気分。なんか甘いの食べたい」
M「あははは。今日の名前と逆だね。じゃ一緒にカフェ寄ってこ」
D「うん。オレンジパイも食べる」
M「私イチゴムースにする」
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