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第九回『固定概念とは』
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キ「好きなメイクはキラキラ系の、キラキラです」
マ「好きなメイクはマット系の、マットです」
キ「ラメ嫌い?」
マ「別に嫌いとかではないけど、そんなに光ってなくてもいいかなって感じ」
キ「私はどこかしらワンポイントでも光らせたい」
マ「私ネイルはキラキラ系が多いかも」
キ&マ『クエスチョントーク』
キ「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」
マ「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」
キ「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」
マ「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」
マ「今回のトークテーマは……」
キ&マ『固定概念とは』
キ「固定概念か」
マ「あるだろうけど、自分で気付くのは難しいよね」
キ「言われて初めて気付く方が多いよね」
マ「うん」
キ「例えば?」
マ「例えば、例えば、あー、あ、私絵描くときいつも顔から描くんだけど、足から描くって人がいて驚いたことがある」
キ「へえー、そりゃ驚くわ。そういう人もいるんだね」
マ「絵描く人は結構あるみたいよ」
キ「えー? でも普通は顔からじゃない?」
マ「ね、私もそう思ってたんだけどさ。その『それぞれの普通』ってのが固定概念じゃん?」
キ「まあそうだけどー。でも珍しいんじゃないの?」
マ「毎回ではないみたいだけどね。じゃあもし靴をメインに描くとしたらどこから描く?」
キ「靴からじゃん?」
マ「うん、その後」
キ「靴履いてるなら足かな」
マ「あははは。でしょ」
マ「飲食店が売れる理由はすごく美味しいから、っていうのも固定概念だった」
キ「え、違うの?」
マ「いろんな理由があるんだって。味はそこそこでも立地がいいとか、メニューをひとつだけにしてスピード重視のお客さんに来てもらうようにするとか」
キ「味だけじゃないってことね」
マ「うん。味だけで来るお客さんもいるだろうけど、人の価値観自体が違うから求めるものも違うよね。それを上手く一致させて提供してたり、そういうマーケティングで売れてるってことを一般の人は気付いてなくて勘違いしてる、みたいなことをビジネスコンサルやってる人が言ってた」
キ「誰それ」
マ「知らない」
キ「トランスジェンダーの人いるじゃん。私あれ、ひとりひとつだと思ってたのね」
マ「うん?」
キ「レズビアンならレズビアン、バイセクシャルならバイセクシャル、でひとつだと思ってたの」
マ「うん」
キ「でもトランスジェンダーのレズビアンっていう男の人がいたのを知ったとき驚いた」
マ「え、なに? レズビアンの男の人ってなに?」
キ「身体は男性で生まれたけど、心は女性なんだって。それでまずはトランスジェンダーでしょ。で、その人は女性が好きなんだって。男性として女性が好きなんじゃなくて、女性として女性が好きなんだって。だからトランスジェンダーのレズビアン。生物学的には男性が女性を好きなだけだけど」
マ「……あー、それは私も盲点だったかも。私もひとりひとつだと思ってた」
キ「ね」
キ「どこかの映画監督の話でさ、良い作品作りたいなら結末は用意しない方がいい、みたいなこと言ってた人がいてさ」
マ「結末を用意しない?」
キ「うん。だから考えさせる系の映画なんじゃない? わかんないけど」
マ「あー」
キ「時々どうなったかわからないで終わる映画あるじゃん。私はああいうの好きじゃないんだけど、そうする方がいいって思って作ってる人もいるんだなーって」
マ「そうだねー。でも映画作るならやっぱ結末ほしいな」
キ「私もそっち。でもどれを選ぶかは人それぞれだもんね」
マ「だね」
マ「私も思いだしたけど、作品にメッセージ性は持たせないって言ってる人いたわ」
キ「映画監督?」
マ「いやー、絵描きさんだったかな。覚えてないけど。ただ何かしら作品にはメッセージ性が必要だと思ってたから、そういう考え方もあるんだなって固定概念が外れたこと覚えてる」
キ「そういえば私も思いだしたけど、自分の作品見た人が勝手に解釈して『こういうメッセージが描かれている』って言われたって言ってた画家の人いたわ」
マ「そんなこと考えてませんけどってやつね」
キ「真逆のメッセージ感じられたりしたら悲しいよね」
マ「まあ人の思考回路は他人がどうこうできないからね」
キ「ギャグマンガとかさ、意味もメッセージ性もあるんだかないんだかわからないけど胸にくるものとかあるよね」
マ「あるね。意味がないことが必要だよっていうメッセージ性感じるわ」
キ「これはどんな意味が、って考えながら読むのが楽しい時と疲れるときあるよね」
マ「あるねー。読書も読む意味とか考え始めちゃうと楽しめなかったりとか」
キ「ねー、自由でいいのにね」
マ「ねー、勝手に縛ってるのは自分なのに、滑稽だよね」
マ「固定概念に囚われてるうちは気付けないよね」
キ「外せたときに気付くってことか」
マ「いや、気付くから外せるんだよ」
キ「でも気づけないんでしょ自分では」
マ「囚われてたらわからないだけで、気付くことはできるよ。私もさっきの絵の話で足から描くとかは偶々知って気付けたもん」
キ「そっか。でもやっぱ私は顔から描くかな」
マ「私もたぶんそう。まあやってはみるかもだけど」
キ「今回のクエスチョントークいかがでしたでしょうか」
マ「真剣に? それともお気楽に? お楽しみいただけましたでしょうか」
キ「また次回、どこかの誰かがトークします」
マ「ご清聴ありがとうございました」
キ「キラキラでした」
マ「マットでした」
キ&マ「バイバーイ」
マ「好きなメイクはマット系の、マットです」
キ「ラメ嫌い?」
マ「別に嫌いとかではないけど、そんなに光ってなくてもいいかなって感じ」
キ「私はどこかしらワンポイントでも光らせたい」
マ「私ネイルはキラキラ系が多いかも」
キ&マ『クエスチョントーク』
キ「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」
マ「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」
キ「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」
マ「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」
マ「今回のトークテーマは……」
キ&マ『固定概念とは』
キ「固定概念か」
マ「あるだろうけど、自分で気付くのは難しいよね」
キ「言われて初めて気付く方が多いよね」
マ「うん」
キ「例えば?」
マ「例えば、例えば、あー、あ、私絵描くときいつも顔から描くんだけど、足から描くって人がいて驚いたことがある」
キ「へえー、そりゃ驚くわ。そういう人もいるんだね」
マ「絵描く人は結構あるみたいよ」
キ「えー? でも普通は顔からじゃない?」
マ「ね、私もそう思ってたんだけどさ。その『それぞれの普通』ってのが固定概念じゃん?」
キ「まあそうだけどー。でも珍しいんじゃないの?」
マ「毎回ではないみたいだけどね。じゃあもし靴をメインに描くとしたらどこから描く?」
キ「靴からじゃん?」
マ「うん、その後」
キ「靴履いてるなら足かな」
マ「あははは。でしょ」
マ「飲食店が売れる理由はすごく美味しいから、っていうのも固定概念だった」
キ「え、違うの?」
マ「いろんな理由があるんだって。味はそこそこでも立地がいいとか、メニューをひとつだけにしてスピード重視のお客さんに来てもらうようにするとか」
キ「味だけじゃないってことね」
マ「うん。味だけで来るお客さんもいるだろうけど、人の価値観自体が違うから求めるものも違うよね。それを上手く一致させて提供してたり、そういうマーケティングで売れてるってことを一般の人は気付いてなくて勘違いしてる、みたいなことをビジネスコンサルやってる人が言ってた」
キ「誰それ」
マ「知らない」
キ「トランスジェンダーの人いるじゃん。私あれ、ひとりひとつだと思ってたのね」
マ「うん?」
キ「レズビアンならレズビアン、バイセクシャルならバイセクシャル、でひとつだと思ってたの」
マ「うん」
キ「でもトランスジェンダーのレズビアンっていう男の人がいたのを知ったとき驚いた」
マ「え、なに? レズビアンの男の人ってなに?」
キ「身体は男性で生まれたけど、心は女性なんだって。それでまずはトランスジェンダーでしょ。で、その人は女性が好きなんだって。男性として女性が好きなんじゃなくて、女性として女性が好きなんだって。だからトランスジェンダーのレズビアン。生物学的には男性が女性を好きなだけだけど」
マ「……あー、それは私も盲点だったかも。私もひとりひとつだと思ってた」
キ「ね」
キ「どこかの映画監督の話でさ、良い作品作りたいなら結末は用意しない方がいい、みたいなこと言ってた人がいてさ」
マ「結末を用意しない?」
キ「うん。だから考えさせる系の映画なんじゃない? わかんないけど」
マ「あー」
キ「時々どうなったかわからないで終わる映画あるじゃん。私はああいうの好きじゃないんだけど、そうする方がいいって思って作ってる人もいるんだなーって」
マ「そうだねー。でも映画作るならやっぱ結末ほしいな」
キ「私もそっち。でもどれを選ぶかは人それぞれだもんね」
マ「だね」
マ「私も思いだしたけど、作品にメッセージ性は持たせないって言ってる人いたわ」
キ「映画監督?」
マ「いやー、絵描きさんだったかな。覚えてないけど。ただ何かしら作品にはメッセージ性が必要だと思ってたから、そういう考え方もあるんだなって固定概念が外れたこと覚えてる」
キ「そういえば私も思いだしたけど、自分の作品見た人が勝手に解釈して『こういうメッセージが描かれている』って言われたって言ってた画家の人いたわ」
マ「そんなこと考えてませんけどってやつね」
キ「真逆のメッセージ感じられたりしたら悲しいよね」
マ「まあ人の思考回路は他人がどうこうできないからね」
キ「ギャグマンガとかさ、意味もメッセージ性もあるんだかないんだかわからないけど胸にくるものとかあるよね」
マ「あるね。意味がないことが必要だよっていうメッセージ性感じるわ」
キ「これはどんな意味が、って考えながら読むのが楽しい時と疲れるときあるよね」
マ「あるねー。読書も読む意味とか考え始めちゃうと楽しめなかったりとか」
キ「ねー、自由でいいのにね」
マ「ねー、勝手に縛ってるのは自分なのに、滑稽だよね」
マ「固定概念に囚われてるうちは気付けないよね」
キ「外せたときに気付くってことか」
マ「いや、気付くから外せるんだよ」
キ「でも気づけないんでしょ自分では」
マ「囚われてたらわからないだけで、気付くことはできるよ。私もさっきの絵の話で足から描くとかは偶々知って気付けたもん」
キ「そっか。でもやっぱ私は顔から描くかな」
マ「私もたぶんそう。まあやってはみるかもだけど」
キ「今回のクエスチョントークいかがでしたでしょうか」
マ「真剣に? それともお気楽に? お楽しみいただけましたでしょうか」
キ「また次回、どこかの誰かがトークします」
マ「ご清聴ありがとうございました」
キ「キラキラでした」
マ「マットでした」
キ&マ「バイバーイ」
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