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桃太郎 ─episode.0─
第2話 〜最強の防具〜
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桃太郎は、近くの町に来ていました。
二代目桃太郎に相応しい人物を探すためです。
検討はもうついています。かつて、この星を治めた、
最強の戦士がいると。
その戦士は、その後ファンタジニアへ渡ったといいます。
その戦士は、触れたもの全てを粉砕する力を持っている、というお話をおじいさんからよく聞かされていました。
まぁ、それはさておき、
桃太郎は、服屋へ行ってみました。
やはりダサい桃色の着物は嫌なようです。
ここはファンタジニア。
“こっち”の世界と同じように、普通になんでも売ってます。
ちなみに、お爺さんとお婆さんの保険金があるので、お金には困りません。
大量の桁が入った通帳を見て、ボーッとニヤニヤしていた桃太郎は、お店の奥の方まで来てしまいました。
「…オイ。」
「ん?」
どこからか声が聞こえます。
「オーイって!」
「どこだよ?!」
「ちゃんと聞け!動けねーんだよ!」
「見えねーよ、透明人間かよ!」
「透明でも人間でもねーよ!ハッ倒すぞ!」
「はぁ?」
「お前の目の前! オレンジ色の!」
「…服じゃん。」
「…服だよ。」
確かに、声は目の前のオレンジ色の服から聞こえます。
「ちょっとオレ買って。」
「何言ってんだよ!」
「Buyme!」
「英語で言わんでも聞こえてたわ!」
「いいからBuyme!」
「はいはい、分かった分かった。」
「…タグがねぇ。」
「だったら黙って持ってけドロボー!」
「それ、ホントのドロボーじゃねーか!」
結局ドロボーした桃太郎。
「…さて。俺の名はキール。
最強の防具だ。」
「あぁ…。俺は桃太郎…。
(…何言ってんだ、コイツ…。)」
「…いやー、昔、町をうろついてたら、さっきの店に封印されちゃってさー。」
「封印って言わねーだろ…」
「…あとさー…1つ聞きたいんだけど…」
「何だよ」
「その(服)って何?」
キールのお腹には、大きく、(服)
と書いてある。
「あー、これねー。」
「うん」
「こっちが聞きたい」
「あっ、へぇー。」
「…あ、そーいえばさ、ある人を探してるんだけど。」
「へー、どんな奴だ?」
「えーっと…昔、この星を治めたっていう、最強の戦士を探してるんだけど…」
「うーん…」
「どう?知ってる?」
「……
…それ、多分オレだわ。」
「…ぬ?!」
「……オレだわ。」
「…待て待て待て待て‼」
「何だよ」
「お前、服だろ?防具だろ?!自分で言ってたろ?」
「うっせーな!もー!俺言ったろ?!『最強の防具』って!!」
「何だソレ?!意味わかんねーよ!」
「いーか?!『最強』ってどう書く?!」
「えーっと、『最も』に、『強い』って書くよね」
「そーだよ、最も強いんだよ!見た目が何だろーが!」
「いやいやいやいや、そんなテキト」
以下略
「…分かった!お前が強いのは信じよう!…でも、そんなに強いなら、何で服屋から出なかったのさ?」
「いや、オレは、使い手がいないと並の人の力しか出ないんだ。しかも、オレにとって、ハンガーは、ホントに封印のお札みたいなもんだから、マヂで何もできないんだぜ」
「いや、出れるだろ」
「お前、ハンガーに掛けられたことあんのか?!」
「ある訳ねーだろ!!」
「体の内側にハンガー入れられて、引っ掛けられんだぞ?!どーやって抜け出すんだよ!」
「知らんがな」
「…で、お前は何しに?」
「俺は、死んだババァに鬼退治を頼まれたから、代わりに鬼退治してくれる誰かを探す旅をしてる。」
キールは思った。
「親不孝者!!!」
桃太郎のこの旅の目的は、二代目桃太郎を探す事。そして、キールの目的は今決まった。このクズの根性を叩き直す事。
「…まぁ、そんな訳で、鬼をパパっとブチのめして来て下さい☆」
「だが断る」
「何だと」
「俺はお前の戦闘要員じゃない。俺はあくまでお前の相棒として旅をするつもりだ。」
「俺がその気になれば、一瞬で軽くこの町くらいならヨユーで破壊できる。その事を踏まえて覚悟を決めるんだな。」
「…お供?」
「違う。犬とか猿とか雉みたいにゆーな」
「…戦闘要員」
「殴るぞ」
「じゃあもう相棒でいいよ、もう。」
「わざとだろ」
二代目桃太郎に相応しい人物を探すためです。
検討はもうついています。かつて、この星を治めた、
最強の戦士がいると。
その戦士は、その後ファンタジニアへ渡ったといいます。
その戦士は、触れたもの全てを粉砕する力を持っている、というお話をおじいさんからよく聞かされていました。
まぁ、それはさておき、
桃太郎は、服屋へ行ってみました。
やはりダサい桃色の着物は嫌なようです。
ここはファンタジニア。
“こっち”の世界と同じように、普通になんでも売ってます。
ちなみに、お爺さんとお婆さんの保険金があるので、お金には困りません。
大量の桁が入った通帳を見て、ボーッとニヤニヤしていた桃太郎は、お店の奥の方まで来てしまいました。
「…オイ。」
「ん?」
どこからか声が聞こえます。
「オーイって!」
「どこだよ?!」
「ちゃんと聞け!動けねーんだよ!」
「見えねーよ、透明人間かよ!」
「透明でも人間でもねーよ!ハッ倒すぞ!」
「はぁ?」
「お前の目の前! オレンジ色の!」
「…服じゃん。」
「…服だよ。」
確かに、声は目の前のオレンジ色の服から聞こえます。
「ちょっとオレ買って。」
「何言ってんだよ!」
「Buyme!」
「英語で言わんでも聞こえてたわ!」
「いいからBuyme!」
「はいはい、分かった分かった。」
「…タグがねぇ。」
「だったら黙って持ってけドロボー!」
「それ、ホントのドロボーじゃねーか!」
結局ドロボーした桃太郎。
「…さて。俺の名はキール。
最強の防具だ。」
「あぁ…。俺は桃太郎…。
(…何言ってんだ、コイツ…。)」
「…いやー、昔、町をうろついてたら、さっきの店に封印されちゃってさー。」
「封印って言わねーだろ…」
「…あとさー…1つ聞きたいんだけど…」
「何だよ」
「その(服)って何?」
キールのお腹には、大きく、(服)
と書いてある。
「あー、これねー。」
「うん」
「こっちが聞きたい」
「あっ、へぇー。」
「…あ、そーいえばさ、ある人を探してるんだけど。」
「へー、どんな奴だ?」
「えーっと…昔、この星を治めたっていう、最強の戦士を探してるんだけど…」
「うーん…」
「どう?知ってる?」
「……
…それ、多分オレだわ。」
「…ぬ?!」
「……オレだわ。」
「…待て待て待て待て‼」
「何だよ」
「お前、服だろ?防具だろ?!自分で言ってたろ?」
「うっせーな!もー!俺言ったろ?!『最強の防具』って!!」
「何だソレ?!意味わかんねーよ!」
「いーか?!『最強』ってどう書く?!」
「えーっと、『最も』に、『強い』って書くよね」
「そーだよ、最も強いんだよ!見た目が何だろーが!」
「いやいやいやいや、そんなテキト」
以下略
「…分かった!お前が強いのは信じよう!…でも、そんなに強いなら、何で服屋から出なかったのさ?」
「いや、オレは、使い手がいないと並の人の力しか出ないんだ。しかも、オレにとって、ハンガーは、ホントに封印のお札みたいなもんだから、マヂで何もできないんだぜ」
「いや、出れるだろ」
「お前、ハンガーに掛けられたことあんのか?!」
「ある訳ねーだろ!!」
「体の内側にハンガー入れられて、引っ掛けられんだぞ?!どーやって抜け出すんだよ!」
「知らんがな」
「…で、お前は何しに?」
「俺は、死んだババァに鬼退治を頼まれたから、代わりに鬼退治してくれる誰かを探す旅をしてる。」
キールは思った。
「親不孝者!!!」
桃太郎のこの旅の目的は、二代目桃太郎を探す事。そして、キールの目的は今決まった。このクズの根性を叩き直す事。
「…まぁ、そんな訳で、鬼をパパっとブチのめして来て下さい☆」
「だが断る」
「何だと」
「俺はお前の戦闘要員じゃない。俺はあくまでお前の相棒として旅をするつもりだ。」
「俺がその気になれば、一瞬で軽くこの町くらいならヨユーで破壊できる。その事を踏まえて覚悟を決めるんだな。」
「…お供?」
「違う。犬とか猿とか雉みたいにゆーな」
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「じゃあもう相棒でいいよ、もう。」
「わざとだろ」
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