ゴクドウさんは救世主!?

ネル♦

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生徒会vs風紀委員vsゴクドウさん

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かくれんぼ当日。

俺は嫌々ながらも生徒会として頑張ろうと思ってた。

そして開始前の挨拶で、会長から出てきた言葉は驚きのものだった。

…隠れる側を1枠増やす。


何故わざわざそんなことを…?
と思った。

しかしそれは会長と副会長、風紀委員兆の3年生組が仕組んだものだと分かった。
一体なんの為に…?

そういや会長と副会長はよく俺と同じ学年の、三ケ島一輝の話を良くしていたのを思い出す。


…まさか目的はあいつか?

その考えは合っており、たまたま俺が通った所にそのくじを持ったまま固まってる三ケ島の姿。

んー…容姿…は、んー…
完全に不審者じゃね…?


顔半分を覆うマスクに片目は前髪に隠されていて、泣きぼくろが下についているもう片方の目だけが見えるだけ。



…でもどことなく、なんとなく、素顔は綺麗なんじゃ?と思った。

とりあえず三ケ島の腕を引いてステージに上がると、会長が三ケ島に素顔を晒せ的なことを言った。



ドキドキしながら眺めいたら、堪忍したのか三ケ島はマスクを外し前髪に隠れた片目も晒した。

息を呑むほど綺麗な顔だった。

隣に立っていたあずちゃんもすごく驚いた顔をしていて、ほけーとしていたのを覚えている。


その後、会長と委員長は三ケ島の事で良い争いを始め、この2人を落としかけている事が分かる。

いや、わかる。
わかるぞ、こんなに綺麗な人を気にかけるのはすごく分かるぞ。

実際俺もその1人だ。


未だに忘れられない人もいる。

それは、俺が中学生の頃。

中学は平凡な共学校に通っていた。
金持ち、容姿目当てで仲良くしようと企んでいるのが丸わかり。
名前を言っただけでバレる家柄のせいだ。
嫌な気持ちしかなかった。

そんな中学は、いわゆる、ヤンキー校。
もちろん普通なやつもいたけど、喧嘩っぱやいヤンキーばかり。

俺はその時、ジミーをやってた。
目立ちたくないから。
めんどくさい事に巻き込まれたくないから。

でもこの学校で標的になるのは地味なやつばかり。

選択をミスったな。と後悔したが、もう遅い。
俺も標的になった。


校舎裏へ連れていかれ、金をせがまれる。
「なあ、犬童さんよ、俺たち金に困ってんだよね。」


その後に、金貸してくんね?
と、付け足される。


「無理っしょ。」
これは俺の本来の性格。

その軽口に腹を立てた不良は俺を殴ろうと飛びかかってきたその時。


─ドッ

という鈍い音がして、俺の目の前に倒れた不良。
そして俺を守るかのように前に立つ一人の男。

さらさらの黒髪。

振り返った時のまだ幼くて、丸い目にすごく整った美人顔が忘れられず、一目惚れをしたのだ。
しかもそのあと、あっさりと自分より背の高い男達を次々と伸ばしていった。

俺はノーマルだと思っていたのにこの時、初めて恋をした。



それ以降も俺は狙われ続けたけど、毎回どこから現われるのか分からないがその時の子が何度も守ってくれた。
けど、直ぐにいなくなってしまうため、まともに話も出来ず、卒業を迎えても仲良くすることは不可能だった。

てかさ、あの時からずっとあと子は誰かと一緒に行動していた。

なーんか顔見た事あんだよなぁ…
あの子の傍にいつも居たやつ。



現実に戻った俺は、こっそりと三ケ島にまた目を向ける。


三ケ島も…どこかで…見た事あるような、ないような…。




この時の俺はまだ三ケ島が誰なのか、全く分からなかった。
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