メンタル弱めのΩの僕は、鬼畜『鬼』隊長とは番えません

ニア。

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8 出立の儀式 2

 
 川から上がり、タオルで拭かれ、薄いローブの様な、禊ぎ服を着せられた僕は、放心状態の上、脚がガクガク震え、まともに歩けない。

 「神殿の、宿泊室、ラーラが泊まる部屋まで歩きます。」
 
 ジョーン神官と、ルタヤ神官に支えられて、石造り神殿の一室まで歩いた。

 たまに、水が、太ももを伝った。

 もう泣きたい。何なら、もう、泣いてるかも。逃げたい、足が動いたら、絶対に逃げている。

 ガクガク震える足で、一歩一歩進む。

 この儀式、昔は1か月かけて、やっていたみたいだよ。簡素化されていて、本当良かったぁぁ。

 部屋に入ると、目の前に、大きなソファと、ベッドが置いてあった。

 「儀式の説明をしましょうね。座って良いですよ。女神から祝福を肛内に頂き、国を出た後も、健やかに過ごせる様に、ご加護を頂きます。そして、ラーラ、貴方からは、感謝とお礼を女神に捧げます。」
 
 「どうやって?どうやって、体内に入れるの?」

 「昔は、神官長様が、祈りながら、直接、胎内にαの精を注いだのですが、今は、女神の形代と共に、コルヌ川と、モンブラーノ山脈の恵から作ったオイルを注入し女神に祈ります。」

 ひーーーっ。嫌だぁ。やりたくない!もう、コピアーナ王国に行けなくても良いから、辞めたいぃぃぃ。

 「ラーラ貴方は、女神から、恩恵をいただく代わりに、聖杯に、貴方の精を出して、女神像に捧げます。」

 「?!」

 やだぁ~。出ないよ。僕、繊細なの。そんな訳が分からない儀式で、おいそれと出せません。


 助けて~、神さまぁぁ。

 あ、この国の神様は、ここにいるんだった。


 「、、、。」


 「心配ですか?大丈夫ですよ。過去に旅立った未婚の、女性やオメガ達は、みんなやった儀式ですから、、、」

 「ーーーはい。」

 頭を優しく、撫で撫でされた。

 「今日は、今から、明日の儀式で、女神の形代が入り易くなる様に、聖なるモンブラーノ山脈の守り神であったドラゴンの角で出来た張形を後孔に入れます。」

 カゴを持った神官が、瓶に入った15センチほどの節のいくつもある棒を目の前にもってきた。

 決して、太いわけではないけど、その、張形が後孔に入った自分がどうなるのか、不安が押し寄せて来た。


 ひぃーーーっ、やだぁーーーっ。

 僕、失神寸前です。

 「張形を後孔に入れれば、明日の儀式まで、この部屋で自由に過ごしていて、構いません。食事も、聖域モンブラーノ山脈の恵みだけですが、食べられますよ。過去の皆さんも、そうされていましたからね。」


 今、僕は『ヨソはヨソ、ウチはウチ。』

 って言いたくなる、お母さんの気持ちが分かる気がした。


 過去の人が我慢出来たから、僕も出来るのかなぁ?

 

 返事が出来ない僕に、ルタヤ神官が続ける。


 「多かれ少なかれ、皆さん不安はありますよね。大丈夫ですよ。女神に感謝して、体を預けて頂ければ、すぐに儀式は終わりますよ。」


 「ーーーはい。」


 「良い子ですね。ラーラ。私も一生懸命に、貴方の出立の安全と、その後の成功を女神に祈りますね。」

 「、、、ありがとうございます。」

 「その昔、旅の道中に、魔物に襲われ無い様に、神聖な力を胎内にいただき、安全を祈り、女神に感謝して旅立ったそうです。祈りの聖具も着けてね。」

 また、新しい情報が来た。

 「祈りの聖具?」

 「はい、今、神殿でラーラの為に、全神官達が祈りを捧げていますよ。」

 え?祈りの聖具とは???

 「聖具・貞操帯です。夜通し祈りますからね。ご加護があります様にと。」


 ひゃぁぁぁ~~~っ。要らないー。今、神殿では、貞操帯の前で、たくさんの神官様が祈ってるの?ヤダァ~!


 叫びたい気持ちになったその時、ジョーン神官の顔に疲れが見えた。

 「ーーー僕の為に、みんなが夜通し?」

 「そうですよ。この後、私達も、夜通し、精一杯の祈りを込めましょう。」

 「あ、ありがとうございます。」

 今度は、心の底からお礼の言葉が出てきた。


 「さあ、では、私と同じ体勢を取って下さい。」

 ジョーン神官が、ソファの上で、お腹を守る様に丸くなる。

 横で僕もジョーン神官を真似する。

 「そうです。」

 続いてジョーンが、お尻を上げた体勢に変える。

 僕も薄い禊ぎ服のまま、お尻を上げる。

 「そう、もっと高く上げて下さい。そのままね。動かないで下さいね。」

 禊ぎ服の裾をめくると、直ぐに、張形が、後肛に押し当てられた。

 そのまま、ゆっくりと侵入した張形は違和感だけで、苦しくなかった。

 聖獣モンブラーノベアの皮帯で、張形を固定されたら、終わりだった。

 その後、夕飯まで、部屋にあった本を読んで過ごし、なるべく動かずに、張形を着けたまま就寝した。


 『張形を肛内に入れれば、明日の儀式まで、この部屋で自由に過ごしていて、構いません。』

 って、、、では、無いよね。違和感たっぷりだから、、、。動かない、気にしない。

 いつもの様に、真っ直ぐには、座らない。
 
 僕は、無の境地を知り、大人の階段をのぼった。

 性転換の術の情報は、当たり前だけど、ここには無かった。




 翌日は、朝から、神殿裏の川で禊ぎをして、禊ぎ服から、儀式の服に着替えた。

 丈の短い、たくさんの刺繍が施されたワンピースの様な服だった。


 そのタイミングで、やっと昨日から入っていた張形を抜いてもらえた。

 その代わりに下着が無くなってしまったけどね、、、。スースーするよぉ。
 
 

 儀式へ


 ダルトン神官長が、儀式の間の、女神像に祈りを捧げ、それに合わせて周りの数十人の神官達も祈りを捧げる。

 僕も、膝をつき手を組んで女神像を見つめる。

 祈りの声が途切れた時に、ジョーン神官に促され、女神像に向けてお尻を出す形で、四つん這いになった。
 
 「さぁ、女神様に見てもらいましょうね。」

 ジョーン神官が、僕の後孔を女神像に向けて開く。

 「や、やぁ、恥ずかしいから、やだぁ。」


 すると、いきなり、ルタヤが口の中に、タオルを押し込んできた。

 それ以上声が出せなくなってしまった。


 「昨日教えましたよね?女神様の前で、神官や、儀式を拒否する事を、言ってはいけません。」

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