メンタル弱めのΩの僕は、鬼畜『鬼』隊長とは番えません

ニア。

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11 不動産屋さんへ




 無事に入学許可をもらったので、今度は、この国で生活する拠点づくりだ。

 この国には、王宮より西にある王立コピアーナ学園より、さらに西に、トレーダーズコーストと呼ばれる港街がある。

 大きな商船も行き交い、市場も大きく賑わっているんだよ。

 に暮らす事を、望む僕はこの街に住む事にしたんだ。

 木を隠すには、森だから、人が多いこの街で、たくさんの人に紛れて、静かに暮らすんだ。


 魅了の美魔女リリーの子でも、S級冒険者シルベールの息子でも、A級冒険者レオナルドの弟でもなく、ただの、ラーラとしてね。


 さっそく、街の中心部にある市場の不動産屋さんに入る。

 「すみませ~ん。店舗兼住宅の物件を貸して下さ~い。」


 「いらっしゃい。かぁわいいね。僕はアルマ。『アル、好き』って言ってみて?コッチ、コッチにおいで。大歓迎だよ。」


 「、、、アルマさん、、、よろしくお願いします」

 僕、ローブ被ってるんだけど、、、?

 この人、大丈夫なの?ーーー心配になる。

 「アルでいいよ。僕の家に住めば解決だね?君、名前は?」

 「僕は、ラーラです。貴方の家には、住みません。物件だけ、貸して下さい。」

 自然に、僕の肩を抱きながら横に座るアルマさんの手を払っておいた。

 「えぇ?ダメ?そっかぁ~、あ、ふわふわの猫、飼ってるよ?見に来る?かわいいんだよ。僕の部屋にいるよ。ちょっとだけ、ね?コッチだよ。」

 「イヤです。物件だけ貸して下さい。」

 「ええ?冷たいなぁ。残念だな~。…猫ちゃんにエサあげてみる?もしかして、猫、嫌い?」

 ふわふわの猫にエサ?魅力的な誘いだなぁ。でも…

 「結構です。猫ちゃんは、好きです。だけど、貴方の部屋には行きません。」

 「えぇ~冷たっ?!じゃあ、しょうがない。後で、僕の部屋においで、ね?」

 「なぜ???」

 僕、冷たいの?普通の反応だよね?この国の文化をもっと、しっかり学ばないといけないなぁ。

 頭をかきながら、紙を数枚出すアルマさん。
 
 「ラーラちゃんは、どんなお店を開きたいの?」

 「まじない屋です。」

 「それなら、この不動産屋の隣を、貸してあげる。来て来て。」

 満面の笑みの、アルマさんに、付いて店の外に出る。


 「ここ良い部屋でしょ?お客さんがつくまでが大変なんだから。」

 「え、あ、はい。でも、お隣は今、武器屋さんが入ってますよね?」

 「こんにちは」と、頭を下げ、武器屋の店主に挨拶をすると、刀を研いでいた店主が、呆れた顔で、アルマの顔を見ている。

 「いいの、いいの、武器屋はちょうど、引っ越し、したがってたよね?、、、ね?」


 「まぁた、惚れたのか?不動産屋?しょうがねえ奴だな。家賃を値引きするなら、すぐにでも、引っ越すぞ?オレは店舗だけで、いいからな。」

 「ほらほら、ラーラちゃん。武器屋も、ああ言ってるし、ね?武器屋なんて、むさい客しか来ないしねぇ。」

 「え?あの、、、武器屋のおじさんは、それで良いの?」

 「良いよ。俺は、どこに行っても、客は付いて来るし。家賃が下がるなら、嬉しいかな?それにね、この夕凪通りが、この街の、中心だからなぁ、かわいい坊ちゃんの、お店が出来る方が、街のみんなも喜ぶさ。」


 「ね~?ああ言ってるしでしょ?おいで、シャワーの使い方教えてあげる。2階に行こう?一緒に入る?武器屋の親父は、店舗しか使ってなかったから、2階の住居は、すぐに入れるよ。」

 「いえ、使い方だけ、教えて下さい。」


 ちょっと、クセ強めの不動産屋さんだけど、、、。

 周りの人達から好かれてるから、悪い人ではないはず。


 これで、ジュリアス王の誘いを断り続ける大変さとはおさらばだ。

 僕は隣国で計画通り自立を開始した。




 僕1人で、まじないの店を開店だ。


 『ラーラの何でも占い。呪いまじないお守り、あります。』
 
 店舗の扉の横に、張り紙を出した。

 良いね。素敵なお店が出来た。

 学生をしながら、両立出来るように、朝と夕方だけ店で、占い、その他の時間帯は、無人販売所の形にした。

 その合間に、性転換術も探す。忙しくなりそうだった。

 
 店舗の2階の部屋で、魔女の鏡を取り出す。

 「もしもぉ~し。お兄ちゃ~ん。暇な時に、結界張りに来て下さ~い。コピアーナの住居が、決まりましたぁ」

 メッセージを送ってすぐに返事が返ってきた。

 「直ぐに行く」

 早っ!

 そして、10分足らずで、僕の新居に兄がたくさんの魔石と薬草と魔獣の素材を持って駆けつけたんだ。
 
 早っやぁ~。お兄ちゃん、コピアーナ王国に、まだ居たんだね。ありがとう。ちょっと、過保護だよ、、、。



 僕のコピアーナ王国での充実した日々は、実家で暮らしていた頃とは違い、一日が忙しくあっという間に過ぎていった。

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