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13 王立コピアーナ学園へ
学校は、お店の出店で忙しくしていたら、あっという間に始まってしまった。
騎士科のAクラスにジュリアス王と、取り巻き達がいた。
隊長のアーロンももちろん、二学年上のAクラスにいた。
Aクラスの半分ほどがアルファだったかなぁ、、、。
一目見るだけで分かるんだよね。アルファの人って。
空気が違うんだよ。オーラかなぁ?『シュッ』ってしてるんだよ。『ピシッ』かなぁ?『キリッ』かも、、、。
悩みって有るのかなぁ?あの人達、、、。いいなぁ。
そして、僕は、魔術科のDクラスだった。魔力量からすれば当然だと思う。
本来なら、普通科や、一般教養学科レベルの魔力量だけど、そこは、西コルヌの王と、大おばばと、両親と、A級冒険者の兄のお陰かなぁ。
普通科と、一般教養科が、ダメな訳では無いんだよ。
ただ、探したい魔術や、魔法が有るからね。一般教養はもう、おばばに、習ったしねぇ。
「ありがとう、みんな。今度はコピアーナのお土産いっぱい買って帰るからね。感謝です。」
北西の空を見て、手を合わせてみる。
コピアーナ学園では、大おばばから習った方法とは違う、魔力の使い方も、習っていったんだよ。
この国は、僕の生まれた、西コルヌ王国とは、違う事だらけだった。
体の外にある魔力を集めて、火を点ける方法が、あったとは…。目からウロコです。
このやり方は、僕でも簡単にできたんだ。画期的なんだよ。
「嬉しい。僕、初めて火の魔法を使ったよ。」
って言ったら、
「「「「えぇ?そうなの?」」」」
って、同じクラスの子を驚かせてしまった。
体の中に火を作り、指先から出す、という、おばば直伝の方法は、僕には出来なかったから…。
コレが出来ると、扱える呪いが、一気に増えるんだよ。ふっふっふっ。
僕、本当に、コピアーナに来て良かった。
出立の儀式で、挫けなくて良かったよぉ。
今度、家に帰ったら、両親と、おばばに、嬉しい報告が出来そうだった。
僕はコピアーナ学園で、充実した学生生活を送っていた。
あ、違うか。
休み時間の度に、やって来る、ジュリアス王以外は、平穏だった。
「なっ、お前、腕なんか、そんなに出して、私を誘っているのか?わ、わ、わ、脇がぁ、み、見えるでは無いかぁ。くぅ~。腕や、脇まで可愛いとは、この小悪魔め。」
「ええ?文化が違うのかなぁ?誘ってませんよ、陛下。気合いを入れて、勉強をしていただけです。変なら袖を下ろします。」
「あぁ、隠さなくても良い、、、。私には、もっと見せて良い。足、足はどうなっておる。見せてみよ。はぁ、はぁ、はぁ。」
「ほら、陛下、鼻息荒くしてないで、夜会のお誘いを渡して下さい。次の授業では、演習場に行くんですから、早く戻りますからね。」
「あー、こほん。新入生歓迎の夜会が、来月催される。私と一緒に参加しょう。エスコートする。」
「え?困ります。陛下。僕、異国人の庶民だから、王族の方と参加なんて、怖いです。」
「は?王の申し出を断る方が、怖いだろうが!私を翻弄して、求婚しているんだな?ラーラ、愛しい小悪魔め。」
「???何故そうなるの???」
取り巻き護衛の、アルト(A)、ベルナ(B)、セペル(C)の、ABCを見る。
と、にっこり笑顔が返ってきた。
「このコピアーナでは王族も、平民も身分の差はありませんよ。『王』とは、職業だと思って下さい。怖い事は、有りませんよ。」
「ラーラさんも、たまには、騎士科の剣術の授業を、見に来て下さいよぉ。結構、魔術科の方達も、見に来てますよ。」
「陛下の剣の腕は、なかなかですよ。鬼の魔物討伐隊長たちには、敵わないけどね。」
「ば、馬鹿、余計な事は、言うなぁ。ラーラが見に来たら、隊長達は討伐に出すか、倉庫の整理をさせておけ。」
「「「うわぁ~、小物感、半端ないなぁ~」」」
「アイツらに、出会わせる訳には、いかないんだ。ラーラを私の婚約者にするまではな。」
「まあー、まあー、陛下、心の声が漏れてますよ。ラーラさん、夜会もぜひ、一緒に参加してくださいね。私とも踊ってくれたら嬉しいなぁ。」
そのとき、カーン・カーン・カーンと、学園の塔の上にある、鐘が鳴った。
「ほら、行きますよ陛下。」
「ま、まあ、ラーラが私の勇姿を、どうしても見たいなら、見に来てもいいぞ。剣術演習の勝利を、君に捧げよう。」
――見たくないのに…。
「ありがとうございます。時間が合えば。」
と、曖昧にごまかした。
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