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26 病み上がりのジュリアス陛下
僕達が、2人暮らしをする様になってからは、僕が店に出ている間に、アーロンは、体を鍛えてシャワーを浴び、筋トレのついでに朝食を作ってくれる。
「朝ご飯出来たぞ。食べるか?」
「アーロン、ありがと。今日は、明け方、どこを、ランニングしてきたの?」
「あぁ、王宮を3周してきた。ついでに、魔法で、ジュリアスの自室の窓に、昆虫を山ほど貼り付けてきた。」
「なんて事を、、、。無駄に魔力が強いクセに、変な事ばかりしてぇ、、、。」
アーロンとジュリアスの2人は、きっと、仲の良い、従兄弟なんだと思う。だけどね、、、。
寄ると、触ると、子どもみたいな、言い合いになるんだよね。
いたずらが、子どもレベルで、魔力が、大人なんだよ。
アーロンは、ジュリアスが、僕に言い寄るのが、気に入らないらしいんだよね。
今頃、陛下は、1人で大騒ぎしているだろうね。
朝になっても、日の当たらない部屋で、アルトを呼んだかな?
僕たちの朝ご飯は、屋台で買ってくる事もあるよ。
朝早くから、開いているおいしいお店が、いっぱいだからね。
ハムと、チーズの入ったバゲットサンドと、フレッシュジュースの朝ごはんが、2人の最近のお気に入りなんだ。
買い物も、洗濯も、掃除もアーロンがしてくれるから、僕には、商品製造の時間が増えたんだよ。
通常の朝はね、アーロンと、2人で以前より、少し多くなった朝食を食べたら、彼のユニコーンに乗り一緒に学校へ行く。
討伐遠征がある日は、一緒に居られない日もあるよ。
そんな日は、僕はパラソルに乗って、ふよふよ学校へ行くんだ。
アーロンは、討伐遠征がない日は、夕方、暗くなるまで、騎士団で訓練をしているから、僕は学園から先に帰り、無人魔術販売の店の占いブースを開ける。
お客さんは、老若男女、さまざま来てくれるよ。ありがたいねぇ。
一応、言っておくよ。アル、ありがとう。変な不動産屋さんだと思ったけど、いい物件と、お客さんを呼んでくれて、ありがとう。
僕の無人呪い販売の店は、24時間開いてるけど、安全に営業出来ているよ。
兄のレオナルドが、魔法陣を張り、お金を払わずに、商品を持ち出したり、僕に変なことをすると、ネズミに変えて店の前に捕獲されるらしい。
でもまだ、店の前で、捕獲されたネズミは、見ていないよ。
安全だね~。さすが、常春のスプリン大陸だね。
そして、占いブースの閉店後、だいたいは、僕が夕飯を用意するんだ。
アーロンや、学校で習ったから、コピアーナの料理も少しずつ作れるようになってきたよ。
ラーラ特製の、体力増強と精神安定の食材を使った、回復治癒料理だよ。
いつも、夕飯ができた頃、アーロンが帰ってくるんだ。
お互いにね、一緒にいて、全くストレスを感じないんだ。
僕が持ち歩いていた、たくさんの精神安定のお守りも、今は、アーロンからもらった、婚約指輪だけ、なんだよ。
アーロンがくれた指輪はね、生涯、番う相手を変えずに、添い遂げる、レインボーチュリアーの愛の結晶である、千年に一度の貴重な虹色卵の殻と、それから、番いの龍が、生まれた時から手に持ち、世界中で、一対しかピッタリとハマるものがないという、番い龍の、守り石で出来ているんだ。
とっても貴重な、素材から、出来ている、この指輪からは、アーロンのフェロモンを感じて、とても心が落ち着く気がするんだよ。
もう、アーロンの事が、愛おしすぎて、もっと一緒にいたいなぁ、なんて、毎日、毎日、彼の事を大好きになってるんだ。
そうそう、ジュリアス陛下は、泣いて駄々をこね、僕を返せと、アーロンに詰め寄り、返り討ちに、あったらしい。
「アーロン、風邪を引いて寝ている間に、なんて事をしてくれたんだぁ。うわぁぁぁん。」
「は?なんだ汚い顔だなぁ、川につかってこい。ジュリアス。美しく、賢くなるぞ。うわっ鼻水飛ばすな。」
「寝室にまで、使いをよこして、番が見つかったというから、祝ってしまったではないか。馬鹿ぁぁぁ。相手がラーラなら、祝ったりは、しな~い。」
「大切な事なので、早急に報告させていただきました。陛下。あっ馬鹿、殴るな!汚いね、唾飛ばすな。」
「馬鹿って言った方が馬鹿です~。」
「、、、じゃあ、お前が馬鹿だな。」
僕は見ていないんだけどね。取り巻きABCに教えてもらったんだ。想像がつくよね。
陛下が、ぽこぽこって音が聞こえそうな殴り方で、アーロンに詰め寄る姿と、突き飛ばされる姿がね。
ごめんなさい陛下。僕の番は、アーロンのようです。
きっぱり、諦めて下さい。
次の発情期が来たら、うなじを噛んでもらって、アーロンだけの、オメガになろうと、思っているんだ。
もう既に、毎晩、アーロンに優しく、うなじを噛まれてるけどねぇ、、、。
A級冒険者や、大魔術師にはなれないけど、今では、コレが僕の生き方なんだなぁって、思えるんだ。
しばらくして、月の満ち欠けが3回繰り返された次の満月のころ、僕の次のヒートが来た。
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