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30 学園の保健室
2回目の発情期に、パーム島で番契約をした僕たちは、休暇を過ごした後、日常生活に戻っていった。
朝、お店の占いブースを一度開け、占いを待つお客さんの為に、様々な占いをして、一旦、ブースを閉める。
学園へ行き、授業が終われば、また、占いブースを開け、店の商品の補充などをして、過ごす。
お店に来てくれた人に、新商品の紹介や、使用後の報告などで、歓談して、商品を追加したり、整理して、あっという間に、閉店時刻になる。
帰宅したアーロンと、夕飯を一緒に食べて、その後、色々する。色々、、、。
平和な毎日を、大好きな番と、これ以上に無い、幸せな気持ちで、過ごしていた。
この幸せな日々が、このまま続くんだと、思い始めていた、そんな時、東の森の中で、獣達が魔獣化して、騎士団の魔獣討伐部隊、隊長として、アーロンが、暫く遠征に出る事になった。
「いつもの事だ、心配ない。行ってくる」
「気をつけて行って来てね。無事を祈ってるよ」
2~3日の予定が、5日経っても、とうとう一週間経っても、アーロンの部隊は帰って来なかった。
最初のうちは、1人の時って、こんな感じだったっけ?
なんて、のんびり過ごしていた僕だけど、徐々に心配になり、心労から、とうとう体調を崩してしまった。
「ラーラ、保健室に行こ?このまま、授業を続けるのは、お勧めしないよ?僕につかまって?」
「、、、ニコロ、ありがと、、、」
「ゆっくりでいいよ?」
「、、、うん。」
僕は、ニコロにつかまり、ゆっくりと、保健室に向かった。
どうやら、番の契約の傷が化膿して、発熱してしまったようだった。
歩くのがやっとの僕は、保健室で、手当てをしてもらう事になった。
「うーん、番不足かなぁ?かなり、深刻だね、、、。アーロン君忙しいもんね、ニコロ君は、ありがとね。授業に戻ってね。」
「はい、ラーラを、お願いします。」
「いつも、ありがとう、ニコロ」
「さて、ラーラちゃんは、一応、診察してみようかな?」
「一応?診察???」
「そう、コッチの椅子に座って?」
僕の目の前には、僕の知っている婦人科の、診察台の横に、見た事の無い診察台が見えたんだ。
「えぇ?や、やだぁ。ぼ、僕、寝れば治るもん。」
「うん、人間には自然治癒力があるもんね?良い子だね。それはそうと、先生少し気になる事があるんだ。」
「僕は、無いよぉ」
「ははは、はいはい。分かったよ。オメガの診察椅子は、初めてかな?大丈夫、怖くないよ。まずは、ズボンとパンツを脱いで、右足をここね。手でここを掴んだら、左足をここ。」
「やぁだぁぁぁ!」
お尻が丸見え、ワンワンポーズになるオメガ用の診察椅子だった。
「痛い事しないよ。ラーラちゃん」
痛いかどうかの前に、恥ずかしいよ~。
サッと抱き上げられ、ズボンとパンツを脱がされ、診察台に、先生にお尻を出す形で乗せられた。
その瞬間、手足に、革製のベルトが巻き付いた。
「ふぁっ」
「オメガの子宮を見せてね。魔力のある内視鏡だよ。痛くないから、力抜いててね。リラックスだよ。」
「ゔぅぅ、ひぅぅ。」
「ふーーー、ふーーー、ゆっくり息を吐いてね?そうそう。上手だよ。」
内視鏡が、ゆっくり入ってきた。
「はふぅ、はふっ、ふー」
「上手上手、ラーラちゃん。あぁ、やっぱり。赤ちゃんが、いるよ。まだまだ、とっても小さな命だ。」
「いのち、、、、?」
「そう、赤ちゃんね、ラーラちゃんのお腹で頑張ってるよ。ふよふよ、ぷかぷか元気な子だね~、おめでとう。妊娠してるよ。」
「ええぇぇ~!赤ちゃん???僕どうすれば良いの?心の準備が、出来て無いよぉぉ。」
「ああ、大丈夫だよ。ラーラちゃん。誰もが、赤ちゃんが出来て、初めて親になるんだから、、、準備なんて、この子が教えてくれるよ。安心して?それより、パパがいない家に帰すのが、不安だなぁ?ご家族の方を、呼ぼうか?」
内視鏡を抜いた先生は、僕の、下着と、ズボンを履かせてくれる。
「う、うぅぅ、、、僕、魔法陣で実家に一瞬で帰れます。き、今日は実家に帰ります。先生が、帰宅が必要と、言ってくれたら、帰れます。」
「うん?1人より、家族と一緒の方が良いね。ラーラちゃん、落ち着いてね?ご家族と、よく話し合うんだよ。パパともね。」
「せ、先生、僕の妊娠、誰にも言わないで。アーロンにも、、、」
「ええ?どうして?」
「お、お仕事忙しいかもしれないし、、、。」
「パパなら、忙しくても、すぐに知らせて欲しいと思うよ。」
「、、、、、、。」
「良く話し合ってね。」
「ーーーはい。」
保健室の先生の左耳に、スノーウルフの牙のピアスが光っていた。
担任のソニア先生と、お揃いの、、、。
ラーラ、帰宅する
母の魔力の魔法陣で、実家に帰ると、兄も帰宅していた。
「うわぁぁん。ただいまぁ~」
「え?ラーラ?どうしたの?」
「何があった?どうして泣いているんだ?」
「おい、ラーラ、番契約をしたのか?」
一度に、いっぱい質問しないで…。僕、頭がいっぱい、いっぱいなんだよ。
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