41 / 44
ジュリアス陛下のお妃召喚? 1
王立コピアーナ学園の程近く、閑静な住宅街に、オメガの教師ソニアと、アルファの医師ジョルジュの夫夫が住んで居ました。
仲の良い夫夫で、番になって、10年、ケンカを一度もした事がない程、お互いが、お互いを、思い合っていました。
二人とも、王立コピアーナ学園の卒業生で、学生結婚をした後、卒業後も、二人揃って、母校に勤めていました。
保健医をしているジョルジュは、その日も、いつも通り、保健室で、薬品点検の後、学校に提出する書類を作成していました。
すると、保健室の外に人の気配を感じました。
しかし、入ってくる気配がないので、ドアを開け、出迎える事にしました。
「どうしたの?入っておいで。」
ドアの外に立っていた生徒は、最近、一般教養科に入学した、オメガの男の子だった。
実年齢と、体の成長のバランスが取れていない成育環境に、問題があると思われる生徒だった。
「ソフィくん、秘密は、守るよ。中においで。」
「先生、僕の名前知ってるの?」
「知ってますよ?最近、入学したばかりでしょ?何かあったの?」
もじもじして、保健室に入ろうとしないので、ゆっくりと手を引く。
「気になる事があるの?話してみて?」
ソフィに、椅子を勧めたけれど、座る素ぶりは見せなかった。
「、、、。」
頬がほんのりピンク色に染まり、口を開きかけては、止めるのを、繰り返していた。
この子の番は、双子の騎士だったはずだが、何か、あったかな?
「どんな、悩みでも、良いからね?イルミルと、エルミルの事?」
「せ、先生!イルと、エルを知っているの?」
当たりだった、ようだ。
「知ってるよ、アイツら、無茶してきた?」
「えっと、あの、、、イルと、エルはね、ご飯を、いっぱいくれるし、お菓子も、お洋服も、沢山買って、くれて、、、」
「うん、優しいね。それで?」
「でもね、、、発情期に出来たからって、普段の日にも、、、毎日、毎日、2人を受け入れて、、、僕、もう、膝と、口と、お尻が痛いんです。」
あの、馬鹿騎士団達の事だから、ある程度は、予想出来たが、しょうがない奴らだ。
「後孔から、血は出た?膝は、、、赤いね~、痛いでしょ?冷やしておこうね。今度から、柔らかい場所で、してもらおうね~。顎は、、、ズレていないから、疲れから来る痛みだね。イルとエルに、お口が痛いですって、言ってみてね。」
「言ってみます。えっと、血は出て無いと思うけど、、、後ろは自分では見えないから、、、」
「そうだね、少し、診察してみようね。オメガ診察台に乗れる?膝を付かないように、、、ここ掴んで、ゆっくり上がってね?」
下着と、ズボンを脱がせて、診察台に乗せたが、その軽さにジョルジュは驚いた。
「内視鏡で、中まで見せてね?」
「ゔぁぁ。うっ、うぅっ。」
「大丈夫、泣かないで、力抜いて、ふーー。ふーーー。」
背中をポンポンしながら、長く息を吐く様に促す。
「うーーん、大丈夫。切れて無いね。でも、腫れてるから、このまま、座薬のお薬を挿入するね。」
「痛い?痛いのヤダァ!」
「大丈夫だよ、ソフィ。動かないでね?もう、入ったよ?一瞬だったでしょ?痛かったね?すぐに良くなるよ?」
「う、んぅぅ、」
「イルとエルは保健指導をしておくからね。どう?今も痛い?」
「い、痛くないです。お尻の穴が、シュワシュワしてる。」
「先生の作ったお薬だよ、すぐに痛みが引くからね?お薬が溶けるまで、もうしばらく、四つん這いで、いてね。」
座薬が溶けきるまでの間、ソフィの肛門を押さえて、なだめながら、近況を聞いた。
なんて事だ。イルと、エルには、この後、説教決定だな。
軽く、ソフィの後孔をティッシュで拭い下着と、ズボンを履かせる。
「先生ありがとう」
「ふふ、どういたしまして。また、気になったら、来てね?ご飯も、いっぱい食べるんだよ?」
生徒《ソフィ》を送り出した所で、魔術科で、教師をしている、番のソニアが息を切らして、入って来た。
「大変だよ、ジョルジュ、陛下が、お妃を異世界から召喚しようとしているんだ。」
「はぁ?この前の、お妃候補を探す夜会は、散々だったのに、まだ、そんな事を考えているのか?誰か陛下を、止めているのか?」
「詳しくは分からない、けど、絶対に、止めないと!」
「ああ、何としても、阻止しよう。危険過ぎる。」
学園に通う間、ジュリアス陛下に与えられた、貴賓室へ向かうと、最近、第二騎士団の、団長に就任した、アーロン君が、もう既に、陛下に、噛み付いていた。
どうやら、取り巻き護衛のABCも、反対しているようだった。
魔術省の長官もいるが、のんびりとソファーに座り、笑顔で、お茶を飲んでいた。その長閑な光景に、思わず、ホッと胸を撫で下ろした。
最悪の事態を想定していたが、状況はかなり良かった。陛下1人の暴走なら、大した事ではないからな。
「何と言われようと、異世界から妃は迎える。」
「ジュリアス、召喚の儀は、とても危険なんだ。それに、俺たちと同じ形をした生命体が、異世界に存在する確率はかなり低いぞ?」
「アーロン、嘘をついたら、いけないよ?私もちゃんと調べたさ。過去に成功した人が、ちゃんと居るんだ。危なくは無い。」
「...それは...誰だ?召喚の儀は、まだ成功していないはずだが?」
「アーロン、教えてやろう。この、古代の文献では、異世界から召喚した、癒しの魔法使いと、王子が結婚したと、記されて居るんだ。とても美しい女性が召喚されたとな。」
「王子?魔法使い?いつの時代だ?見せて見ろ。」
「見せてくださいだろぉ?ほら」
横柄に、古めかしい、紙の束を渡して来たので、私達も、見せてもらう。
「「「「「、、、、、、。」」」」」
あなたにおすすめの小説
追放オメガ聖帝の幸せな結婚〜クールなスパダリ騎士に拾われて溺愛されるまで〜
あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
ノルディーナ王国の聖帝サーナは、教皇のありもしない嘘のせいで聖宮から追放されてしまう。
行く当てがないサーナが国境に向かうと、そこで隣国ルミルカ王国の騎士であるムーシュと出会う。ムーシュから諸事情により偽装結婚を提案されて、サーナは期限付きの偽装結婚ならばよいと承諾し、一時的に保護してもらうことに。
異国暮らしに慣れていく中で、やがてムーシュから溺愛されるようになり……?
繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました
こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。毎日18時50分公開予定です
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
Seele―目が見えるようになったのは奇跡ではなく、罰だった―
真紀
BL
【完結まで執筆済み】「和はおまえが大嫌いだった。憎んでた。だからおまえに目をくれたんだよ」
死んだ弟の角膜で、光(コウ)は視力を得た。見えたのは、涙をこらえる親友の顔。光が歌をやめたのは、その日からだ。
あの人が泣きながら殴るたび、光は願う。「どうか明日は、早く壊れてしまえますように」と。
光は音楽を捨て、達哉は涙を隠せないまま、二人は同じ世界に立ち続ける。
これは、赦しのない世界で、それでも生きようとする者たちの物語。
《第一章》盲目の光が、最愛の弟を失うまでの日々を書いています。ブロマンス寄りですがBL好きな方に読んで欲しい作品です。「ノンケを堕とすノンケ」が好物の方、ぜひどうぞ。
当て馬に転生した俺、メインヒーローに懐かれすぎて物語が崩壊しています ~最強の騎士様、俺じゃなくてヒロインを追いかけてください!~
たら昆布
BL
処刑される元貴族に転生していたので婚約破棄して雑用係になった話
【8+2話完結】氷の貴公子の前世は平社員〜不器用な恋の行方〜
キノア9g
BL
氷の貴公子と称えられるユリウスには、人に言えない秘めた想いがある――それは幼馴染であり、忠実な近衛騎士ゼノンへの片想い。そしてその誇り高さゆえに、自分からその気持ちを打ち明けることもできない。
そんなある日、落馬をきっかけに前世の記憶を思い出したユリウスは、ゼノンへの気持ちに改めて戸惑い、自分が男に恋していた事実に動揺する。プライドから思いを隠し、ゼノンに嫌われていると思い込むユリウスは、あえて冷たい態度を取ってしまう。一方ゼノンも、急に避けられる理由がわからず戸惑いを募らせていく。
近づきたいのに近づけない。
すれ違いと誤解ばかりが積み重なり、視線だけが行き場を失っていく。
秘めた感情と誇りに縛られたまま、ユリウスはこのもどかしい距離にどんな答えを見つけるのか――。
プロローグ+全8話+エピローグ
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【本編完結】再び巡り合う時 ~転生オメガバース~
一ノ瀬麻紀
BL
前世で恋人を失い、自身も命を落とした僕は──異世界で双子の兄として転生した。
新たな出会いと、再び芽生える恋心。
けれど、オメガとしての運命は、この世界でも僕を翻弄していく。
これは、前世の記憶を抱えた僕が、二度目の人生を懸命に生きる物語。
✤✤✤
ハピエンです。Rシーンなしの全年齢BLです。
よろしくお願いします。