8 / 10
ちょっと重い……?
2020年以降にこの小説を読んでいる人(о'∀')b
しおりを挟む
スマホで小説投稿サイトの短編小説タイトル一覧を眺めていたとき、思わずつぶやく――「何だよコレ」
『2020年以降にこの小説読んでいる人(о'∀')b』
「釣りタイトルつけやがって。
ここはY○uTubeじゃねぇんだぞ」
と思いつつ、
『2020年以降にこの小説読んでいる人(о'∀')b』
と言うタイトルをタップした。
※※※
小説名……『2020年以降にこの小説読んでいる人(о'∀')b』
作者名……『バイバイ』
本文……
2020年以降にこの小説を読んでいる人(о'∀')b
の呼びかけに答えて(笑)、
『あなた』は『いいね!』ボタン、押したかな?
『読んでいるよ~』って押してくれたかな?
何人押してくれたかな?
10人かな?
100人かな?
1人かな?
何人でも嬉しい。
そして。
うらやましい。心底。
何故うらやましいか。
私は……2020年にこの小説を読むことができないから。
当然『いいね!』も押せない(笑)。えっ? 作者だから押しちゃダメって?
作者のくせに何故読めないんだ?
読んで改稿とかしろよ!
と思われるかな。
うん……無理(笑)。
改稿、無理。
だから誤字とかあっても直せません。
ゴメンナサイ。
なので、この小説はずっと同じ文章です。
変な誤字していないと良いけど。
何度も確かめたけどね。
……カンが良い人はもう気付いているかな。
何故私が2020年にこの小説を読むことができないか。
それは私が2020年を迎えることができないからです。
実はこの文章を書いている『今』は2018年の9月です。
暑い(笑)。
私はこの小説を予約投稿で2020年1月1日に投稿するつもりです。
と言うか、あなたがこの小説を読んでいると言うことは無事に投稿できたと言うこと。
良かった(笑)。
2018年の春、私の身体が病魔に蝕まれていることがわかりました。
ちょっとだけ頑張ってみたけど、ダメだった。
私は2020年を迎えることなく死ぬでしょう。
だから、私は2020年にこの小説を読むことができない。
『いいね!』を頂いても、お礼も言えない。
でも、感謝しています。
きっと天国からも、あなたの『いいね!』は見ることができるから。
そう信じています。
だから、あなたの『いいね!』は私に感謝されています。
まだ『いいね!』押していない人も、押す気になってくれたかな(笑)。
もしかすると天国に届くようたくさんの『いいね!』をくれようとする人もいるかもしれない。
でもいいんだよ。『1いいね!』で十分届くよ。
ありがとう。
あ、『いいね!』くれなかった人のことも、感謝しているよ(笑)。
※※※
私は何故この小説、いや文章を2020年に予約投稿するつもりなのだろう。
私が迎えることができない2020年に誰かが私の書いたものを読んでくれると思うと、何だか不思議な気持ちがします。
この気持ちはきっと『夢』見る気持ち。
私が死んだ後も誰かが私の文章を読んでくれると思うこと。
それは幸せな夢。
幸せな夢を見つつ、私はこの文章を書いているんだ。
私は私の死後も誰かが読んでくれるものを書くことができた。
そう思って死にたいんだ。
だから私が死ぬ未来に、この文章を予約投稿するつもりなんだ。
底辺作家だから、死ぬ前に――2018年に――投稿しても、2020年に読んでもらえない可能性あるし(笑)。
※※※
読んでくれてありがとう。
あなたは私の『夢』を叶えてくれました。
『自分の死後――2020年――も私の文章を読んでくれる人がいること』と言う夢を。
……ついでに『いいね!』押してね(笑)。
〈終〉
※※※
「何だよこの小説……」
と言いつつ私は『いいね!』を押した。
作者に届くわけない。
そんなのただの綺麗事だ。
でも死に行く人の綺麗事だけは、軽視できない。
心のこもった、絶望の中で叫ぶ綺麗事だ。
届くわけないけど、私の『いいね!』届いていたら良いな、と思うよ。
私は作者名をタップして、作者のマイページを見に行った。
※※※
活動報告一覧
2020年1月20日 友達と遊びに行った( ´∀`)
2020年1月18日 正月太り(>_<)
2020年1月12日 投稿しました!
2020年1月7日 学校
……
テメー生きているじゃねぇか!
くそ!
不謹慎なネタ書きやがって。
小説投稿サイトは思いついたネタを何でも書いて良い場所じゃねぇんだぞ!
……
……良かった(泣)。
※※※
私は感想欄を見に行った。
炎上しているかな?
炎上くらい期待させろ。
下の方から見て行く。
『とても素敵な文章ですね!
「1いいね」にいっぱいの気持ちを込めて送ります。
天国まで届きますように』
『ご冥福をお祈りします。
あと、ありがとう。
あなたのこの文章で、小説を書くこと読むこと、それ自体がそれだけで幸せなことなんだと気付くことができました』
『R.I.P.
素敵な文章ですね。
あなたの書く新しい小説を2020年も読みたかった』
『おまえら作者マイページ見ていないんか?
作者生きているぞw』
『ちょwwww
生きてる』
『俺の涙返せwwww』
『てめえあざとい文章書きやがって。
良かった、作者も2020年にこの小説を読むことができたんだ』
……皆優しいなあ(泣)。
と思った。
『いいね!』は取り消さないでおいてやる。
〈終〉
『2020年以降にこの小説読んでいる人(о'∀')b』
「釣りタイトルつけやがって。
ここはY○uTubeじゃねぇんだぞ」
と思いつつ、
『2020年以降にこの小説読んでいる人(о'∀')b』
と言うタイトルをタップした。
※※※
小説名……『2020年以降にこの小説読んでいる人(о'∀')b』
作者名……『バイバイ』
本文……
2020年以降にこの小説を読んでいる人(о'∀')b
の呼びかけに答えて(笑)、
『あなた』は『いいね!』ボタン、押したかな?
『読んでいるよ~』って押してくれたかな?
何人押してくれたかな?
10人かな?
100人かな?
1人かな?
何人でも嬉しい。
そして。
うらやましい。心底。
何故うらやましいか。
私は……2020年にこの小説を読むことができないから。
当然『いいね!』も押せない(笑)。えっ? 作者だから押しちゃダメって?
作者のくせに何故読めないんだ?
読んで改稿とかしろよ!
と思われるかな。
うん……無理(笑)。
改稿、無理。
だから誤字とかあっても直せません。
ゴメンナサイ。
なので、この小説はずっと同じ文章です。
変な誤字していないと良いけど。
何度も確かめたけどね。
……カンが良い人はもう気付いているかな。
何故私が2020年にこの小説を読むことができないか。
それは私が2020年を迎えることができないからです。
実はこの文章を書いている『今』は2018年の9月です。
暑い(笑)。
私はこの小説を予約投稿で2020年1月1日に投稿するつもりです。
と言うか、あなたがこの小説を読んでいると言うことは無事に投稿できたと言うこと。
良かった(笑)。
2018年の春、私の身体が病魔に蝕まれていることがわかりました。
ちょっとだけ頑張ってみたけど、ダメだった。
私は2020年を迎えることなく死ぬでしょう。
だから、私は2020年にこの小説を読むことができない。
『いいね!』を頂いても、お礼も言えない。
でも、感謝しています。
きっと天国からも、あなたの『いいね!』は見ることができるから。
そう信じています。
だから、あなたの『いいね!』は私に感謝されています。
まだ『いいね!』押していない人も、押す気になってくれたかな(笑)。
もしかすると天国に届くようたくさんの『いいね!』をくれようとする人もいるかもしれない。
でもいいんだよ。『1いいね!』で十分届くよ。
ありがとう。
あ、『いいね!』くれなかった人のことも、感謝しているよ(笑)。
※※※
私は何故この小説、いや文章を2020年に予約投稿するつもりなのだろう。
私が迎えることができない2020年に誰かが私の書いたものを読んでくれると思うと、何だか不思議な気持ちがします。
この気持ちはきっと『夢』見る気持ち。
私が死んだ後も誰かが私の文章を読んでくれると思うこと。
それは幸せな夢。
幸せな夢を見つつ、私はこの文章を書いているんだ。
私は私の死後も誰かが読んでくれるものを書くことができた。
そう思って死にたいんだ。
だから私が死ぬ未来に、この文章を予約投稿するつもりなんだ。
底辺作家だから、死ぬ前に――2018年に――投稿しても、2020年に読んでもらえない可能性あるし(笑)。
※※※
読んでくれてありがとう。
あなたは私の『夢』を叶えてくれました。
『自分の死後――2020年――も私の文章を読んでくれる人がいること』と言う夢を。
……ついでに『いいね!』押してね(笑)。
〈終〉
※※※
「何だよこの小説……」
と言いつつ私は『いいね!』を押した。
作者に届くわけない。
そんなのただの綺麗事だ。
でも死に行く人の綺麗事だけは、軽視できない。
心のこもった、絶望の中で叫ぶ綺麗事だ。
届くわけないけど、私の『いいね!』届いていたら良いな、と思うよ。
私は作者名をタップして、作者のマイページを見に行った。
※※※
活動報告一覧
2020年1月20日 友達と遊びに行った( ´∀`)
2020年1月18日 正月太り(>_<)
2020年1月12日 投稿しました!
2020年1月7日 学校
……
テメー生きているじゃねぇか!
くそ!
不謹慎なネタ書きやがって。
小説投稿サイトは思いついたネタを何でも書いて良い場所じゃねぇんだぞ!
……
……良かった(泣)。
※※※
私は感想欄を見に行った。
炎上しているかな?
炎上くらい期待させろ。
下の方から見て行く。
『とても素敵な文章ですね!
「1いいね」にいっぱいの気持ちを込めて送ります。
天国まで届きますように』
『ご冥福をお祈りします。
あと、ありがとう。
あなたのこの文章で、小説を書くこと読むこと、それ自体がそれだけで幸せなことなんだと気付くことができました』
『R.I.P.
素敵な文章ですね。
あなたの書く新しい小説を2020年も読みたかった』
『おまえら作者マイページ見ていないんか?
作者生きているぞw』
『ちょwwww
生きてる』
『俺の涙返せwwww』
『てめえあざとい文章書きやがって。
良かった、作者も2020年にこの小説を読むことができたんだ』
……皆優しいなあ(泣)。
と思った。
『いいね!』は取り消さないでおいてやる。
〈終〉
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる