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時間
よくならない
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「松木君、もういいよ」
結局、私は最後まで射精しなかった。
陽子がどんな表情をしていて何を思って云ったのか、未だによく憶えていないけど、いくことのできない私を責めているように、あの時の私は受け取った。
「なんで出ねえんだろうな」
我ながら情けない言い方をしたと思う。
怒りにも似た感情だったけれど、そうじゃない。もどかしい気持ちはあったが、そんなに腹立たしくもなかった。何だか複雑な感情を抱えていたけど、射精しないのは自分のせいではない。自然がそうさせるのだ、と今は思う。この時は多少自虐的になっていた。それよりシラケた感情の方が強かった。
何となく自分を責める気持ちが二割、シラケ八割。
初めは強く勃起していた。陽子の太腿にペニスをくっつけてペッティングしていたときの感触は、今でも憶えている。胸を揉んで、手がだんだん下がっていって、パンツの中に手を突っ込んでヴァギナに手をやると微かに湿っているのがわかった。
人差し指と中指を交互に動かすと俄かに湿り気が増してきて、熱い愛液がペチャクチュ、と音を立てた。
そこまで前戯はうまくいっていた。問題は挿入してからだ。
結局、私は最後まで射精しなかった。
陽子がどんな表情をしていて何を思って云ったのか、未だによく憶えていないけど、いくことのできない私を責めているように、あの時の私は受け取った。
「なんで出ねえんだろうな」
我ながら情けない言い方をしたと思う。
怒りにも似た感情だったけれど、そうじゃない。もどかしい気持ちはあったが、そんなに腹立たしくもなかった。何だか複雑な感情を抱えていたけど、射精しないのは自分のせいではない。自然がそうさせるのだ、と今は思う。この時は多少自虐的になっていた。それよりシラケた感情の方が強かった。
何となく自分を責める気持ちが二割、シラケ八割。
初めは強く勃起していた。陽子の太腿にペニスをくっつけてペッティングしていたときの感触は、今でも憶えている。胸を揉んで、手がだんだん下がっていって、パンツの中に手を突っ込んでヴァギナに手をやると微かに湿っているのがわかった。
人差し指と中指を交互に動かすと俄かに湿り気が増してきて、熱い愛液がペチャクチュ、と音を立てた。
そこまで前戯はうまくいっていた。問題は挿入してからだ。
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