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二
地球と宇宙の境目で
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すっかり時間が経過していた。日が西に傾きつつあった。時計を見ると16時を過ぎていた。星崎のお父さんは「さ、少し外を散歩しよう」と言って車を出して近くの河川敷にある公園へ子供たちを連れて行った。
そこで18時頃まで子供たちと自然探索をした。そこでまたいろいろな話をしてくれた。宇宙のこと、自然のこと、草木のこと、河のこと……その後に子供たち一人一人の自宅に寄って丁寧にその子たちを親元に送り届けた。
最後に藤浪の自宅に行く途中でこの人はこんなことを言った「君が藤浪君だね? いつも真一と学校に行ってくれている」
「星崎君がいつもわざわざ迎えに来てくれているんです」
「真一からよく話を聞いてるよ。君はスポーツが得意なんだってね」
「いえ、そんな得意だなんて……」
「君はとても良い顔をしている。生き生きした顔をしていて非常に純粋そうな目をしている」
「でも星崎君の方がいろいろな面ですごくて全然僕なんか敵いません」
「君と真一はライバル同士なんだね」
「いや、とても敵いません」
「そんなことないよ」と先程まで静かにしていた星崎が言った。
「君は今、客観的に自分を見ているのがわかる。自らを省みながら生活することは大事なことだよ。藤浪君はこれから成長するよ。今の自分を大切にしなさい」
「ありがとうございます」と藤浪は言った。6月の空はすっかり西の山の中に落ちていて、宇宙と地球の境目であるような微かな茜色がまだ少し昼間の余韻を醸していた。
今日あったことは藤浪にとっては目新しいことばかりで少なからず精神が夢を見てるようなある種の酩酊状態になっていた。
そこで18時頃まで子供たちと自然探索をした。そこでまたいろいろな話をしてくれた。宇宙のこと、自然のこと、草木のこと、河のこと……その後に子供たち一人一人の自宅に寄って丁寧にその子たちを親元に送り届けた。
最後に藤浪の自宅に行く途中でこの人はこんなことを言った「君が藤浪君だね? いつも真一と学校に行ってくれている」
「星崎君がいつもわざわざ迎えに来てくれているんです」
「真一からよく話を聞いてるよ。君はスポーツが得意なんだってね」
「いえ、そんな得意だなんて……」
「君はとても良い顔をしている。生き生きした顔をしていて非常に純粋そうな目をしている」
「でも星崎君の方がいろいろな面ですごくて全然僕なんか敵いません」
「君と真一はライバル同士なんだね」
「いや、とても敵いません」
「そんなことないよ」と先程まで静かにしていた星崎が言った。
「君は今、客観的に自分を見ているのがわかる。自らを省みながら生活することは大事なことだよ。藤浪君はこれから成長するよ。今の自分を大切にしなさい」
「ありがとうございます」と藤浪は言った。6月の空はすっかり西の山の中に落ちていて、宇宙と地球の境目であるような微かな茜色がまだ少し昼間の余韻を醸していた。
今日あったことは藤浪にとっては目新しいことばかりで少なからず精神が夢を見てるようなある種の酩酊状態になっていた。
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