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コルドナ辺境拍領
182話 配属先と準備と別名と
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この世界には魔物を生み出す魔の森が存在する。魔の森は未開拓地であり、開拓できるのであれば開拓した国の領土となる。
現在魔の森に接している国は4カ国あるが、どの国からも攻略は出来ないと匙御投げられている。今現在は魔の森から溢れた魔物は各国が対応討伐する。浅い範囲でさえ冒険者以外は出入りできない魔獣が出没する。何度か各国で深部攻略に乗り出したがその都度失敗を繰り返し今ではどの国も攻略を断念している。
オーラシアン王国の辺境は東西南北に在り、その内、西、北、南の辺境が魔の森と隣接している。カナメたちが拠点としているコルドナ辺境領は、オーラシアン王国の南の辺境に位置する。南の辺境では、ここ15年程大掛かりなスタンピードは起こっていないが、小規模のスタンピード2~3年に一度の割合で起こっている。
「コルドナ辺境領では隣接する魔の森を『ジャルノ森』と呼び、日々冒険者が活発に活動している。採取や、採掘、魔物の間引き。ジャルの森はそうして我々に恩恵を与えてくれている。この地に住む者にとって、ジャルノ森は決して恐ろしい場所ではなく、生活を支えてくれる一つなのだ。そうして恩恵を受ける反面厄介なのが魔物が大量発生するスタンピードだが、コルドナ領では辺境伯騎士団も含め領の全域で毎回抑えにかかる。その作戦の決行日が2日後だ。」
講習の教壇に立つのは、ギルドマスターのスパイク。
私の中では腹黒と呼ぶ嫌な奴だ。スタンピード対策への強制参加の為、久々に冒険者ギルドに来て話を聞いているけど、久々に腹黒を見て、トーさんに仕事押し付けてサボりまくっていた時よりは…少々マシになった様な気がする。
まあ好きではないけどね。
数日後に起こるスタンピード対策についての必須講義を受けに来たのだけども、基本はこのクエストだけは強制参加。もちろん健康的な理由などある場合、面談の末免除されることもある。そして講義を受けたものは、自分はドコに配属されたいかの希望を書いていく。明日には隊分けが発表されるそうだ。今日はもういいみたいで、講義を受けたから帰れるらしい。トーさんは強制的に先行隊に配属されるので今日は久々に別行動。
つば広帽子に変化してくれてるウハハを被って、コーくんと手を繋いで家に帰ろうとしたら後ろから声がかかった。
「カナメちゃんどこ希望したの?」
振り向くと、私の魔法の師匠ナギ君が立っていた。
「後方支援希望のつもりだったんですが…リオーナ副ギルド長が…唐揚げ食べたいって圧が凄くて…多分調理隊に振り分けられそうです」
「あはは!しょうがないか。リオーナ副長もだけど、ギルド職員にカナメちゃんの差し入れめちゃくちゃ人気があるからね。これを機に遠慮なく食べたいんだろうね」
苦笑するナギ師匠に、私も困った笑いをこぼしてしまう。そんな私の顔を見ながらナギ師匠が、神妙な顔で私の前に屈み目線を合わせ聞いてきた。
「参加怖くない?カナメちゃんはまだ子供だから、街中の雑用参加でも良いんだよ?」
ナギ師匠の顔は、とても真剣で、私の事を心配してくれているのが伝わってくるそんな優しい顔。私はニッコリ笑って
「私は冒険者クロトの娘です。トーさんの名に恥じないよう、お役に立てる様頑張ります」
そう笑顔で言いきった私の顔を、ハの字眉で見ているナギ師匠は、「そっか」そう言って頷いてくれた。私と手を繋いでいたコーくんが師匠を見て、
「主はカナメの事を芯から心配しているのは伝わった。トーがカナメの傍を離れる分、我とウハハがしっかりカナメの傍で守ると誓おう。安心して任せておくがいい」
そう言ってニカっと笑って胸を張る姿は、ほっぺがぷくッと膨らんだ愛らしい見た目3歳児くらいの、黒髪美幼児姿なので、安心できないような気がする。……だろうけど、コーくんが黒龍って師匠には伝えているので師匠メッチャクチャ縦に首振ってる。
「私今回のスタンピード実は楽しみでもあるんです。」
私の言葉にびっくりした顔をしてナギ師匠が聞き返す
「楽しみ?スタンピードが?」
その言葉に私は大きく頷き、トーさんから聞いたコルドナ領でのスタンピードの別名を伝えた。
「『肉の祭典』って聞いたので、どんな料理造ろうか今からワクワクしてます」
「あーーーー……そうだよね…クロトさんならその話するよね…まぁそうだね…」
師匠は顔を両手で覆ってため息を吐いた、そうして私に視線を合わせると、
「分かった。もう止めない。くれぐれも当日気を付けて。スタミナめちゃくちゃ使うから、スタミナポーション持参しておくといいよ」
スタミナポーション?私が首をかしげると、私の肩をポンと叩きナギ師匠が、
「その話をクロトさんから聞いてるって事は、確実に料理隊だよカナメちゃんは。当日の料理隊凄いからね、皆の気力維持のため料理人も全力で料理するから…頑張ってね」
ニッコリ笑顔で応援して去って行った。え?そんなに大変なの料理隊…
コルドナ領のスタンピードは小規模を数年単位で繰り返すので、この領の冒険者だけでなく、街の人たちも参加するある意味大きな祭りと化している。
このコルドナ辺境伯では今回の小規模スタンピードには別名が付けられている。
数年に1度の肉の祭典・肉祭りだと。
現在魔の森に接している国は4カ国あるが、どの国からも攻略は出来ないと匙御投げられている。今現在は魔の森から溢れた魔物は各国が対応討伐する。浅い範囲でさえ冒険者以外は出入りできない魔獣が出没する。何度か各国で深部攻略に乗り出したがその都度失敗を繰り返し今ではどの国も攻略を断念している。
オーラシアン王国の辺境は東西南北に在り、その内、西、北、南の辺境が魔の森と隣接している。カナメたちが拠点としているコルドナ辺境領は、オーラシアン王国の南の辺境に位置する。南の辺境では、ここ15年程大掛かりなスタンピードは起こっていないが、小規模のスタンピード2~3年に一度の割合で起こっている。
「コルドナ辺境領では隣接する魔の森を『ジャルノ森』と呼び、日々冒険者が活発に活動している。採取や、採掘、魔物の間引き。ジャルの森はそうして我々に恩恵を与えてくれている。この地に住む者にとって、ジャルノ森は決して恐ろしい場所ではなく、生活を支えてくれる一つなのだ。そうして恩恵を受ける反面厄介なのが魔物が大量発生するスタンピードだが、コルドナ領では辺境伯騎士団も含め領の全域で毎回抑えにかかる。その作戦の決行日が2日後だ。」
講習の教壇に立つのは、ギルドマスターのスパイク。
私の中では腹黒と呼ぶ嫌な奴だ。スタンピード対策への強制参加の為、久々に冒険者ギルドに来て話を聞いているけど、久々に腹黒を見て、トーさんに仕事押し付けてサボりまくっていた時よりは…少々マシになった様な気がする。
まあ好きではないけどね。
数日後に起こるスタンピード対策についての必須講義を受けに来たのだけども、基本はこのクエストだけは強制参加。もちろん健康的な理由などある場合、面談の末免除されることもある。そして講義を受けたものは、自分はドコに配属されたいかの希望を書いていく。明日には隊分けが発表されるそうだ。今日はもういいみたいで、講義を受けたから帰れるらしい。トーさんは強制的に先行隊に配属されるので今日は久々に別行動。
つば広帽子に変化してくれてるウハハを被って、コーくんと手を繋いで家に帰ろうとしたら後ろから声がかかった。
「カナメちゃんどこ希望したの?」
振り向くと、私の魔法の師匠ナギ君が立っていた。
「後方支援希望のつもりだったんですが…リオーナ副ギルド長が…唐揚げ食べたいって圧が凄くて…多分調理隊に振り分けられそうです」
「あはは!しょうがないか。リオーナ副長もだけど、ギルド職員にカナメちゃんの差し入れめちゃくちゃ人気があるからね。これを機に遠慮なく食べたいんだろうね」
苦笑するナギ師匠に、私も困った笑いをこぼしてしまう。そんな私の顔を見ながらナギ師匠が、神妙な顔で私の前に屈み目線を合わせ聞いてきた。
「参加怖くない?カナメちゃんはまだ子供だから、街中の雑用参加でも良いんだよ?」
ナギ師匠の顔は、とても真剣で、私の事を心配してくれているのが伝わってくるそんな優しい顔。私はニッコリ笑って
「私は冒険者クロトの娘です。トーさんの名に恥じないよう、お役に立てる様頑張ります」
そう笑顔で言いきった私の顔を、ハの字眉で見ているナギ師匠は、「そっか」そう言って頷いてくれた。私と手を繋いでいたコーくんが師匠を見て、
「主はカナメの事を芯から心配しているのは伝わった。トーがカナメの傍を離れる分、我とウハハがしっかりカナメの傍で守ると誓おう。安心して任せておくがいい」
そう言ってニカっと笑って胸を張る姿は、ほっぺがぷくッと膨らんだ愛らしい見た目3歳児くらいの、黒髪美幼児姿なので、安心できないような気がする。……だろうけど、コーくんが黒龍って師匠には伝えているので師匠メッチャクチャ縦に首振ってる。
「私今回のスタンピード実は楽しみでもあるんです。」
私の言葉にびっくりした顔をしてナギ師匠が聞き返す
「楽しみ?スタンピードが?」
その言葉に私は大きく頷き、トーさんから聞いたコルドナ領でのスタンピードの別名を伝えた。
「『肉の祭典』って聞いたので、どんな料理造ろうか今からワクワクしてます」
「あーーーー……そうだよね…クロトさんならその話するよね…まぁそうだね…」
師匠は顔を両手で覆ってため息を吐いた、そうして私に視線を合わせると、
「分かった。もう止めない。くれぐれも当日気を付けて。スタミナめちゃくちゃ使うから、スタミナポーション持参しておくといいよ」
スタミナポーション?私が首をかしげると、私の肩をポンと叩きナギ師匠が、
「その話をクロトさんから聞いてるって事は、確実に料理隊だよカナメちゃんは。当日の料理隊凄いからね、皆の気力維持のため料理人も全力で料理するから…頑張ってね」
ニッコリ笑顔で応援して去って行った。え?そんなに大変なの料理隊…
コルドナ領のスタンピードは小規模を数年単位で繰り返すので、この領の冒険者だけでなく、街の人たちも参加するある意味大きな祭りと化している。
このコルドナ辺境伯では今回の小規模スタンピードには別名が付けられている。
数年に1度の肉の祭典・肉祭りだと。
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