安全第一異世界生活

文字の大きさ
1 / 244
転移と出会いとコルドナ街

1 ふざけたステータス

しおりを挟む
はい。こんにちは。先ほどから衝撃がすごすぎてどうしたら良いのか分かりません。
私が鏡に向かって右手を上げると鏡の子供も手を上げる。
次は左手をフリフリ振りながら一回
やはり鏡の子供も手をフリフリ一回転。
鏡に顔を近づけてほっぺを横にムニー。鏡の子供もムニー引っ張りすぎてイタタってなったお顔も、鏡の子供もやっぱり一緒
それを見てようやく、鏡に映っている子供が自分だと認識できた。
簡潔に言います。
私、麻生 要(あそう かなめ)は孫が3人居る52歳のお婆ちゃんです。なのに目の前の鏡に映る私の姿はお婆ちゃんではなく。
5歳の孫の勇くん位の背丈の、黒髪ボブカットの子供なのです。
んーーこれは私の幼少期の姿かな?泣き黒子もある。意味が分からない…どうなっているの?
要はまじまじと自分の手を見つめグー、パー、グー、パー
保湿に良く利くハンドクリーム塗ってもすぐにカサカサになっていた手が、うるるんきれいな手。小さい。
最近はツッカケばっかり履いていた足元は
皮の靴。見たことない丸いデザインの靴。やっぱり小さい足。
アゴも、ほっぺも柔らかいマシュマロ肌。
3歳の孫のみはるちゃんみたいにモチモチ。
うーーーーーん
これ、私か。そうか、私。
13歳の孫のミカちゃんがハマっていた小説のようなことが起こってる?
異世界転生?転移?
神様に会ってもないし…
あ、えーーーーとこういう時は
お約束でミカちゃんが言えっていってたセリフ
えっと確か

「ステータス オープン」

だったはず。
要がボソッと呟くと、目の前にタブレット画面のような板が突然現れた。
おぉぉ、すごい。ミカちゃん凄い。教えてくれてありがとう!!
でもステータスってオープンにする必要あるのかな…
 え…とそれよりも、確認。ステータス確認。

名前 : アソウ カナメ 
年齢 : 5歳
種族 : 人属(今現在は。)
職業 : ***(成人の義を受けるまで封印)
レベル: 1
体力 : 52(元52歳なので52(笑))
魔力 : 520000(多めに付けておいた。まだ増えるぞ)
攻撃力: 魔力の使い方次第。精進せよ
称号 : ***(今は無いことにしておく)
防御力: 紙ペラ程度
俊敏性: 5歳時程度
スキル:言語理解▪︎アイテムボックス(隠蔽)▪︎鑑定(隠蔽)(異世界のお約束は付けておいたぞ)
固有スキル: ***

なんじゃこりゃ、イヤイヤイヤ意味わからん程度にはおかしい(笑)じゃないから。
この言葉の語尾「じゃ」「ぞ」とか、おじいさん系神様かな?イヤイヤイヤこれ、このステータスって普通に
ヤバイですよね。伝言板的メッセージの多さ。
()使ってる文章、見られたら不味いの1択でしょう。
***って隠してますけど、これって普通なの?
防御力の紙ペラ程度って嫌味なの。数値じゃなくて紙ペラ程度って。
俊敏性の5歳時程度って、年齢とイコールで意味ないじゃん。なにこのステータス。
どう考えても普通じゃない。
普通じゃないよね。
▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎たーすけてミカちゃんーーーー!!!

要は両手を顔に当て、天を仰いで6秒。手を顔からはなし大きく息を吐いた。
良し。大丈夫。
キョロキョロと辺りを見回して気づいた。ココドコ?

部屋の中央には応接セット。
窓の前には書類が積み上がった机。
窓の外の空のいろはオレンジ。
夕方か?
外はガヤガヤ賑やかなざわめきがある。
目を瞑って集中して聞く。
『お疲れ様です、依頼達成ですね。ありがとうございます』
『買い取りカウンターはあちらの窓口です』
『ギルドでのポーションの本日販売は終了しております。2件隣の薬局なら、まだ販売してると思いますよ。』
要は目を開け考える。大きく聞こえる声は全部女性の声ではあるが男性が多く居るのがわかる。
ざわざわ話してるのは男性が多い。
ミカちゃんの言ってた冒険者ギルドと言うものだろうか?しかし最後のポーション対応のスタッフさんは素晴らしい対応だな。ダメなときの代替え案を淀みなく言えることに感心してしまう

さてと、窓とは対面側に二枚扉がひとつ。
扉の右手の壁に細身の一枚扉のドアがひとつ。
出入りはこの2か所。
細身の一枚扉の脇に鏡があり、要はその前に居る。
鏡を背に座り込んで考える。
で、仮にここが冒険者ギルドとしよう。
私が居るのが多分執務室。
子供一人を置いておいて救護室ではないと言うことは、問題ない状態で保護されたって事だよね。
犯罪者的な立場の場合は一人でこんなところに置いておかないしね。

▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎で、私は転移なのかしら?
転移と言うには歳も姿も変わりすぎているし。
転生ならば、この姿の人物の産まれてからの記憶の一切が無いのはおかしい。
私はもう一度「ステータス」と心の中で呟いた。

するとやはり目の前にボードが現れた。
見落としがないかもう一度確認する。

名前 : アソウ カナメ 
年齢 : 5歳
種族 : 人属(今現在)
ん?あれ変わってる?
職業 : ***(2週間は封印)
レベル: 1
体力 : 52((((^_^;)洒落じゃ洒落)
魔力 : 520000(要のチートは魔力じゃ。まだ増えるぞ)
攻撃力: 魔力の使い方次第。考察せよ。
称号 : ***(隠蔽)
防御力: 5
俊敏性: 5
スキル:言語理解▪︎アイテムボックス(隠蔽)▪︎鑑定(隠蔽)(異世界のお約束は付けておいたぞ)
固有スキル: ***(隠蔽)

備考 :安心しろ。アソウ カナメは転移者じゃ。詳しくは教会に来てくれたら判る。ただ、わしの都合じゃが教会にくるのは2週間は待ってくれ。その間の生活費はアイテムボックスに入れておるでな。良いな!2週間後じゃぞ!!( )表記は他の者には見えん。鑑定スキルでも、魔道具でも見えぬ。安心せよ。


要は手をギュッと握り、目を閉じ体育座りになって足に頭を付けうつむいた。
1、2、3、4、5、6。と数字を数え。
大きく息を吐く。
良しなんとかなる。大丈夫。
要は顔を上げ、目を開けてもう一度心を落ち着け思案する。

さて、ちょいちょいステータス表記変わってるし。
備考って、さっきまでは無かった。さっき私が突っ込み入れたところが全部改変されてる…ってことは心読まれてる?はぁ?人権侵害なんだけど(怒)
次、心読んでる記述があったらすぐさま教会行こう。覚悟しておけ(怒)ジジイ神(仮)
ふぅ…
さて、アイテムボックスの中身ってボードで確認…できる。良しヨシ。
生活費…金貨100枚、銀貨 100枚 、銅貨100枚
貨幣価値は要確認しないといけないけれど。
生活費としては多いくらいではないのかしら?まあ無理を言っているのはあちらみたいだから問題は無いね。うん

しかし宿屋って5歳の子供が一人で泊まれるのかな?
色々と確認していかなければ。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~

杵築しゅん
ファンタジー
 戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。  3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。  家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。  そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。  こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。  身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...