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転移と出会いとコルドナ街
20 買い物は お金の計算 勉強です
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「「「いーち・にー・さーん・よーん」」」
子供たちの声が孤児院の食堂に響く。
そして皆、指折り数を数えていく。
「みんなの前に4枚のクッキーがあります!!ではあと3枚もらえたら、何枚になるでしょう!!」
今日の私はクエストで孤児院の算数の先生をしています。
私の防具ができるまでは「街外クエストは危ないから防具ができてから」っと
トーさんに言われると待つしかない。
なので、体制を立て直し中の孤児院から出ていたクエストで、計算の仕方を教えている。
お買い物をする時に困らないためにも、ぼったくられないためにも役に立つ。
この街の子供達は2桁の足し算・引き算ぐらいはできるけれど、
孤児院で搾取されていた子供たちには、勉強する時間も場所もなかった。
だから一桁の足し算ができない子供が何人もいる。
そんなわけで、孤児院の食堂を借りて、本当に両手で足りる数の計算方法を3歳から15歳までの総勢23人に教えている。
この世界は、昔から召喚が行われてきたおかげか、数字がアラビア数字が使用されており、私にとってもありがたい。
孤児院には小さな黒板が一人ずつに配られ、石灰石を固めたチョークで文字や計算の練習をしていく。
「答えがわかった子は黒板に書いて持ってきてねー。答えが合っていた子にはご褒美があるよ!!
皆頑張ってねぇ!!
答えは教えちゃダメだよ。
考えるのが大事なんだから!!」
そう皆に声をかけると、すぐさま私より大きい子が目の前に現れた。
「カナメ、出来たぞ」
そう言って皆には見えないように黒板を私に見せるのは、再会できたアルマ君。うん元気そうでよかった。
「うん。正解!
じゃあ正解の数が入ったクッキーをどうぞ。終わるまでは袋開けちゃダメだよ」
「良いのか?おまえ仕事で来てんだろ。クッキーなんて高いのに……」
「ああ!問題ないよ。配るクッキーは全部自分で作ったから」
「てッ手作り!!良いのかよ」
私はニコニコとアルマ君に答える。
「フフフ、良くなかったら持ってきてないって」
っと、伝えるとアルマ君はなぜか頬を赤らめ席に戻っていった。
「はーい!次出来た子居るかなぁ?」
・
・
・
・
「じゃあ明日は、
銅貨10枚と銀貨1枚は同じっていうのやろうね!!!なぜだか考えておいてね」
皆に手を振り、バイバーーイと食堂を出ていく。
食堂を出ると、立て直しに協力してくれている、
この国の筆頭公爵家であるミヤノマエ家をご実家に持つハインツさんが居た。
ミヤノマエって日本人なのでは???って思ったら
130年程前に召喚された聖人様が爵位をもらった家が、このミヤノマエ家なのだとか。
いや、ほんと召喚される人…日本人多くない?20年前の聖女様もそうだし、私が巻き込まれた魂の女子高生もだし…
「カナメ様は教えるのが上手いですね…私たちの授業だと、あんなに積極的にはなってくれません」
眉を八の字にして、悔しそうにハインツさんが言う。
「そうですか?素直にお話聞いてくれる良い子達ばかりですけど」
私は首を傾げながら”んーーー”っと考え、
「先生たちって頭良いでしょ。だから頭がいい人の言葉で話してるんじゃないかな…」
今度はハインツさんが首を捻る。
「あーー、わかんないか…えーと、10ー5って、数字が書けても、その数字が何を表しているのかを認識してないと、理解し難いんですよ。
でも、銅貨10枚あります。お昼のご飯代は銅貨5枚です。では残りの銅貨は何枚?って聞く方が子供たちの生活に沿ってるので認識し易く、気になって聞いてくれるんです」
私はウィンクしてハインツさんを見上げる。
「赤子に教えるつもりでと言う事ですかね…ちょっと教え方変えてみます」
意外にも、ハインツさんは私の言葉を素直に受け止めてくれた。
最初のツンツンが抜けて、普通の人になったなぁ。
「カナメ様は…スパイクの事…怒ってますか?」
私はハインツさんの言葉に目が据わる。
「嫌いです。」
ハインツさんはショックを受けてるみたいで、
「お調子者と言うか、空気が読めないというか…読めてないわけではなく…えっと…悪い人間ではないんです」
ショモッと元気が下降したハインツさんを見やり、聞いてみる。
「ハインツさんは腹黒と親しいんですよね」
「まぁ…幼馴染で、元パーティーメンバーなので…それに私の恩人でして…」
「腹黒は、私の最初の旦那に似てるんです。私の人生の汚点です」
口ばっかりうまくて、表面上は優しい。
でも、根っこは、すこぶる自分勝手で、ほんとなんであんなのに引っかかってしまったのか18歳の私を説教したい。
「……最初の旦那…???
えっとそうでしたよね…カナメ様…年上でしたね…」
ハインツさんは、どうにも視覚的に幼児の私が年上と言うのが
受け入れられないみたいで、わかってはいるけど…っていつも戸惑ってる。見た目はもう、しょうがないよね。
「でも、愛子を授かった事には感謝しかないですけどね」
「愛子?……子供さんですか?」
「一番上の子です」
正面玄関のところに話しながら進んでいると、
入口にひょろもじゃのトーさん発見。
トーさんも私に気づいたのか、軽く手を上げた。
私は嬉しくなって手を大きく振る。振りながらハインツさんに
「その子にも今は15歳の娘が居るの。私の孫。
今の私よりずいぶん大きいでしょ?フフッ」
私は笑顔でそう返した。
「愚痴っぽくなってごめんね。じゃぁトーさん来たのでまた明日~。失礼します~」
ハインツさんに会釈をして、トーさんのところに駆け出した。
トーさんは走ってきた私を嬉しそうに抱き上げて
右肩の上に座らせてくれた。高い。高いww
左肩にはウハハ。
私とお揃いだねー。嬉しいねー。
子供たちの声が孤児院の食堂に響く。
そして皆、指折り数を数えていく。
「みんなの前に4枚のクッキーがあります!!ではあと3枚もらえたら、何枚になるでしょう!!」
今日の私はクエストで孤児院の算数の先生をしています。
私の防具ができるまでは「街外クエストは危ないから防具ができてから」っと
トーさんに言われると待つしかない。
なので、体制を立て直し中の孤児院から出ていたクエストで、計算の仕方を教えている。
お買い物をする時に困らないためにも、ぼったくられないためにも役に立つ。
この街の子供達は2桁の足し算・引き算ぐらいはできるけれど、
孤児院で搾取されていた子供たちには、勉強する時間も場所もなかった。
だから一桁の足し算ができない子供が何人もいる。
そんなわけで、孤児院の食堂を借りて、本当に両手で足りる数の計算方法を3歳から15歳までの総勢23人に教えている。
この世界は、昔から召喚が行われてきたおかげか、数字がアラビア数字が使用されており、私にとってもありがたい。
孤児院には小さな黒板が一人ずつに配られ、石灰石を固めたチョークで文字や計算の練習をしていく。
「答えがわかった子は黒板に書いて持ってきてねー。答えが合っていた子にはご褒美があるよ!!
皆頑張ってねぇ!!
答えは教えちゃダメだよ。
考えるのが大事なんだから!!」
そう皆に声をかけると、すぐさま私より大きい子が目の前に現れた。
「カナメ、出来たぞ」
そう言って皆には見えないように黒板を私に見せるのは、再会できたアルマ君。うん元気そうでよかった。
「うん。正解!
じゃあ正解の数が入ったクッキーをどうぞ。終わるまでは袋開けちゃダメだよ」
「良いのか?おまえ仕事で来てんだろ。クッキーなんて高いのに……」
「ああ!問題ないよ。配るクッキーは全部自分で作ったから」
「てッ手作り!!良いのかよ」
私はニコニコとアルマ君に答える。
「フフフ、良くなかったら持ってきてないって」
っと、伝えるとアルマ君はなぜか頬を赤らめ席に戻っていった。
「はーい!次出来た子居るかなぁ?」
・
・
・
・
「じゃあ明日は、
銅貨10枚と銀貨1枚は同じっていうのやろうね!!!なぜだか考えておいてね」
皆に手を振り、バイバーーイと食堂を出ていく。
食堂を出ると、立て直しに協力してくれている、
この国の筆頭公爵家であるミヤノマエ家をご実家に持つハインツさんが居た。
ミヤノマエって日本人なのでは???って思ったら
130年程前に召喚された聖人様が爵位をもらった家が、このミヤノマエ家なのだとか。
いや、ほんと召喚される人…日本人多くない?20年前の聖女様もそうだし、私が巻き込まれた魂の女子高生もだし…
「カナメ様は教えるのが上手いですね…私たちの授業だと、あんなに積極的にはなってくれません」
眉を八の字にして、悔しそうにハインツさんが言う。
「そうですか?素直にお話聞いてくれる良い子達ばかりですけど」
私は首を傾げながら”んーーー”っと考え、
「先生たちって頭良いでしょ。だから頭がいい人の言葉で話してるんじゃないかな…」
今度はハインツさんが首を捻る。
「あーー、わかんないか…えーと、10ー5って、数字が書けても、その数字が何を表しているのかを認識してないと、理解し難いんですよ。
でも、銅貨10枚あります。お昼のご飯代は銅貨5枚です。では残りの銅貨は何枚?って聞く方が子供たちの生活に沿ってるので認識し易く、気になって聞いてくれるんです」
私はウィンクしてハインツさんを見上げる。
「赤子に教えるつもりでと言う事ですかね…ちょっと教え方変えてみます」
意外にも、ハインツさんは私の言葉を素直に受け止めてくれた。
最初のツンツンが抜けて、普通の人になったなぁ。
「カナメ様は…スパイクの事…怒ってますか?」
私はハインツさんの言葉に目が据わる。
「嫌いです。」
ハインツさんはショックを受けてるみたいで、
「お調子者と言うか、空気が読めないというか…読めてないわけではなく…えっと…悪い人間ではないんです」
ショモッと元気が下降したハインツさんを見やり、聞いてみる。
「ハインツさんは腹黒と親しいんですよね」
「まぁ…幼馴染で、元パーティーメンバーなので…それに私の恩人でして…」
「腹黒は、私の最初の旦那に似てるんです。私の人生の汚点です」
口ばっかりうまくて、表面上は優しい。
でも、根っこは、すこぶる自分勝手で、ほんとなんであんなのに引っかかってしまったのか18歳の私を説教したい。
「……最初の旦那…???
えっとそうでしたよね…カナメ様…年上でしたね…」
ハインツさんは、どうにも視覚的に幼児の私が年上と言うのが
受け入れられないみたいで、わかってはいるけど…っていつも戸惑ってる。見た目はもう、しょうがないよね。
「でも、愛子を授かった事には感謝しかないですけどね」
「愛子?……子供さんですか?」
「一番上の子です」
正面玄関のところに話しながら進んでいると、
入口にひょろもじゃのトーさん発見。
トーさんも私に気づいたのか、軽く手を上げた。
私は嬉しくなって手を大きく振る。振りながらハインツさんに
「その子にも今は15歳の娘が居るの。私の孫。
今の私よりずいぶん大きいでしょ?フフッ」
私は笑顔でそう返した。
「愚痴っぽくなってごめんね。じゃぁトーさん来たのでまた明日~。失礼します~」
ハインツさんに会釈をして、トーさんのところに駆け出した。
トーさんは走ってきた私を嬉しそうに抱き上げて
右肩の上に座らせてくれた。高い。高いww
左肩にはウハハ。
私とお揃いだねー。嬉しいねー。
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