安全第一異世界生活

文字の大きさ
66 / 244
旅と出会いと冒険と

65話 狼さん家でさっちゃんとお料理

しおりを挟む
「泉水生成~よーーーーーーーし!!球体になって~霧雨!!」
パシューーーーーと生成した水を霧雨のように細かな水にして放つ。
ふふふ♡成功
「カナちゃんは器用だね~」

「ありがとうございます~異世界でも器用貧乏って言われていたのでハハ」

「良いじゃない~それ一個一個がカナちゃんを作る一部なんだから」

さっちゃんの言葉は昔友人に言われた言葉と似ているな~

「羨ましいな~私は不器用でね…料理も何とかなるようになったのはココ50年くらいの事だから、それまでは黒い物体とか、食べると泡を吹くとか、なぜか作ったものが夜な夜な闊歩していて悲鳴を上げるってガルーダによく言われた。なんで今も一緒に居てくれるのか謎だよね駄狼は」

え?クリーチャーでも作ったって言うの?50年前って…今何歳なの!?それよりもお二人さん長い付き合いなんだね

「わっ私料理得意なので!一緒に作りましょう!!」

私は手を上げて主張したら、さっちゃんは感極まったように涙を目に溜めて

「孫と料理が出来るなんて、生きてて良かった~良かったよぉ~」

必死っと抱き着かれ泣かれてしまった。感動屋。
昨日トーさんが言っていたけど、本当だな。そんな事を想っていると、ドーム外から狼さんの声が聞こえた。

「ササー、言ってたマルハ鳥捕まえてきたぞ!あと野イチゴも見つけたからかごいっぱい積んできた。いや~クロトの奴早い速い。俺のトップスピード超える奴は久しいわぁ~」

狼さんに野イチゴ似合わなすぎるなぁ~っとのんきに狼さんの言葉を泣きながら抱き着くさっちゃんを抱え聞いていると私たちの姿を見た途端、狼さんは毛を逆立てた!

「ササなんで泣いてるんだ!いじめられたのか!誰だ!」

凄い圧で大声を出してくるので焦って体を硬くしたら、先ほどよりも強くさっちゃんに抱きしめられて

「カナちゃんが一緒に料理しようって言ってくれた!!言ってくれたんだよ!!」

涙をぽろぽろ流しながらさっちゃんは狼さんに良いでしょーっと言わんばかりに笑いながら言うと、目を点にした狼さんは、大きなため息を吐いて

「おぉおお…そうか良かったな…」

っとさっちゃんの頭をなでた。一連の流れを狼さんと一緒に帰ってきたトーさんが見ていて…私と目を合わせて二人同時に息を吐いた。

マルハ鳥はここから南に行くとある草原ですごいスピードで獲物仕留める動物。食事は主に草。粟とか米も好き。運動量も多いマルハ鳥は肉質がぷりぷりしててとても美味しいらしい。

「唐揚げを作りたい」と台所にさっちゃんと移動し料理開始。さっちゃんは裏の小屋で鳥を解体してから肉の塊を持ってきてくれた。

「裏に解体場があるんですね。」

「ギルドほど大きなものではないけれど、駄狼がしょっちゅう獲物を捕っては目の前に置くのでしょうがなく作ったのです。台所ではさすがに解体まではしたくないから」

あぁ…愛情表現…貢いでるんだね狼さん。切り分けてもらった鶏肉を私の口で3口くらいで食べれる大きさに切る。皆口大きいしね。私の作業を見ながらさっちゃんはニンニクとショウガを擦っていく。ボウルに切り分けた肉とニンニク・ショウガ。料理酒と砂糖と塩・醤油を入れ混ぜ合わせる。しばらく味をなじませる間に、お昼の準備。

唐揚げは晩御飯用。

鶏肉を一人当たり日本での1枚分くらいの大きさに切り。肉に切り目を入れ塩コショウで下味をつける。この世界の肉の大きさがびっくりするくらい大きいので目安は日本の大きさで。うん。 庭でホウレンソウに似た葉野菜を見つけ、鑑定してホウレンソウと大差ない事を確認して収穫した。それをゆで水切りをしてお浸しにした。

「さっちゃんはご飯派?パン派?」

私の作業をじっと見ていたさっちゃんは急に振られた話題にびっくりして

「ごはんて聖女様の所で食べた白いあれかな?基本私たちはパンだね」

そっか、パンか。

「私アイテムボックスに炊いたご飯有るのでお昼は私の世界の定食メニューで良いですか?」

「異世界の料理!!食べたい!楽しみにしているね」


~今日の昼食の献立は~
〇照り焼きチキン
〇ほうれん草のお浸し
〇キャベツの味噌汁
〇ごはん


並んだ料理の前で私とトーさんが手を合わせ

「「いただきます」」「うはは~~」

とあいさつするとさっちゃんはとても不思議そうに、狼さんは「聖女様と一緒のやつだ。スライムも一緒に言うのかよ」と笑っていた。狼さんには以前私の料理を食べてもらったけど、さっちゃんのお口に合うかな?どうだろう?

さっちゃんはお肉を一口、口に入れ咀嚼すると目をカット見開きワナワナ震え始めた。その様子にびっくりして

「お口に合わなかった?ぺって出す?どうしよう」

私はトーさんと狼さんを焦ってみると、二人はニコニコ。「え?」狼さんはニヤリと笑い

「言ったろ~嬢ちゃん料理上手なんだって」

「うまいーーーメッチャ旨い!なにこの甘い香ばしいたれ!」

「肉をな、ごはんと一緒に喰ってみろ!うめーぞ!」

「美味しーーーーカナちゃん天才!!」

狼さんと、賑やかに食べながらさっちゃんまた泣いている。ご飯に感動したの?感動屋のリアクション凄い。トーさんはニコッと笑顔で

「んで、ササはどれを作ったんだ?」

ッと聞いてきた。瞬間さっちゃんは動きが止まり、私はそっと目線をそらす。トーさんは首をかしげて

「どうした?」

私は言いよどみながら………さっちゃんを見るとさっちゃんは食べていたものをゴクンと飲み込むとトーさんと狼さんに伝えた。

「久しぶりに逃げられちゃった」

テヘ♡っというように舌を出して小首をかしげウィンクをする。世にいう「テヘペロ」である。おぉ顔が良い人がするとかわいい~☆
私がのんきにそんな事を考えているとトーさんと狼さんは頭を抱えていた。そんな二人にとりあえず伝えてみた

「ちなみに逃げ出した料理は人参のグラッセ…甘煮です。」

「です♡」

ニコニコさっちゃんの顔を見て

「「ですじゃねーー!!」」

っと二人が叫んだのであった。



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~

杵築しゅん
ファンタジー
 戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。  3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。  家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。  そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。  こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。  身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

なぜ、私に関係あるのかしら?

シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」 彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。 そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。 「…レオンハルト・トレヴァントだ」 非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。 そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。 「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」 この判断によって、どうなるかなども考えずに… ※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。 ※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、 ※ 画像はAIにて作成しております

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...