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イルグリット王国 魔道具編
134話 事の真相とシンの事情
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男たちの話を聞くに概要はこうだ。
この事件の発端は、隣国のフリムストが関係してくる。
イルグリット王国に16年前にフリムストの使者がやってきた。
『良質のピンクの魔石が取れるようになった』と。
二国間は決して仲が良い関係ではなかったが、魔道具を制作する過程で、良質な魔石は必要。当時の王は初めて聞くピンク色の魔石を警戒しつつ、少量の取引を決めた。それは当時この国で取れる、どの魔石の品質よりも良質で、同サイズの魔石と比べてもありえないくらいの持続効果が高い魔石だった。王は魔石の品質を知って、すぐにフリムストに大きな取引をと申し出た。するとフリムストからは、見返りに魔道具の技師の派遣を願われた。ただ魔道具大国と呼ばれるイルグリット王国も技術の流出は止めなければならないが、この有益な魔石は欲しい。国は技師の派遣を決めた。すべて技師になって数年。これから独り立ちしてやっていく、これからを担う若手を派遣した。その技師たち14名は誰一人帰らぬまま、取引は中止された。
もちろん国も、技師たちの親や子供達も返還要求をし続けたがフリムストからは返答無。ただ、今になってその時派遣され国に戻ってこなかった技師たちが、今回の騒動の原因の一つらしい。自分たちを捨てた母国に復讐を。そう三下の男が聞いていた。
フリムストがまだ取引を行っている時期に、どさくさにまぎれこの国にあのピンク色の大きな魔石を置き隠ぺいしていた。今後この国を手に入れるために。
話題の中心にあるピンク色の魔石だが、ある理由でフリムスト国内では使用していない。いや…使用してはいるが…ごく一部でだ。理由の一つとしてその石は幻惑…未了など付与する者により効果は若干変わるが、人や魔物、意思があるものを惑わすそういうたぐいの効果が付いている。もちろんその魔石から漏れ出す魔力にもその効果があり、王都のメイン通りを歩く人間にその効果が出ている。
短期間の旅行者には大きな変化はないが…王都に住まうものは魔力遮断効果の付与や結界など魔力や術式、呪いを防御するアクセサリーなどを付けている者以外は影響をうけているものが多い。
この国の貴族を巻き込んで地下道にその魔石の魔力をいきわたらせている。気づかれないようにスライムを使って。もうだいぶ大詰めを迎えていて、今回の祭りのフィナーレで大きな幻影の花が王族主導で夜空に舞う事になっている。それが今回大掛かりに作っている魔道具「ゲンムノハナ」
魔物が王都に入れなくなる結界の役割になると言われ職人たちは、自分たちの技術や技を駆使して作り上げている。
ただし実際彼らが作っているのは「ゲンムノトバリ」と言う魔道具。中心に設置された魔石の力で魔物を呼び寄せ惑わす誘因作用のある魔道具だ。機械の中心に設置される魔石の力が強いほど呼び寄せる魔物の種類は大型に…地下にあった魔石は災害級の魔物を呼び寄せる事だろう。師匠でも討伐は難しいものになるだろう……
この国にやってきた大型魔獣を幻惑で従わせることが出来れば…そうだな、フリムストは大陸最強になれるだろうな。
「まぁ大体の流れはこんな感じだ。三人の話を合わせての事だから正確でないところはあるだろうが、まぁ中心に入れる魔石はすでにこの国には存在しない。シンからも俺が回収した。俺を殺さない限り手に入れるのは難しい所だな。質問はあるか?」
一気に話したトーさんは少し冷めた珈琲を一口飲んだ。ふーと息を吐いて私を見てきてどうだ?と視線がきいてくる。聞きたいことはたくさんあれど…一番聞きたいのは…
「魔道具技師の14名は皆無事なのかな?」
私の質問にトーさんは難しい顔をして
「あれを無事と言えるかどうかは微妙だな」
そう言ってシンさんを見つめた。シンさんは同じテーブルについているけれどずっと下を向いて体に力を入れている…
「あれは洗脳に近いだろうな」
「洗脳…」
トーさんもシンさんも痛まし気に顔をしかめた…そうか…魔石の加工に従事していたのなら影響は受けるか…もしかしてそれだけじゃなくて、フリムスト が意図的に洗脳した…?そう思い至り二人の顔を見た時、シンさんはその顔を上げ私に言った
「その技師の中にあたしの父親と・母親がいますニャ…」
私はその言葉を聞いて時間が止まったかのように息が出来なくなった。口を開閉しても声が出ない…
「あたしが生後数日、父も母もフリムストに派遣されていったニャ。あたしの記憶にはないですが…工場に写真が飾られていましたニャ。毎日見ていたあの写真の人たちですニャ」
この事件の発端は、隣国のフリムストが関係してくる。
イルグリット王国に16年前にフリムストの使者がやってきた。
『良質のピンクの魔石が取れるようになった』と。
二国間は決して仲が良い関係ではなかったが、魔道具を制作する過程で、良質な魔石は必要。当時の王は初めて聞くピンク色の魔石を警戒しつつ、少量の取引を決めた。それは当時この国で取れる、どの魔石の品質よりも良質で、同サイズの魔石と比べてもありえないくらいの持続効果が高い魔石だった。王は魔石の品質を知って、すぐにフリムストに大きな取引をと申し出た。するとフリムストからは、見返りに魔道具の技師の派遣を願われた。ただ魔道具大国と呼ばれるイルグリット王国も技術の流出は止めなければならないが、この有益な魔石は欲しい。国は技師の派遣を決めた。すべて技師になって数年。これから独り立ちしてやっていく、これからを担う若手を派遣した。その技師たち14名は誰一人帰らぬまま、取引は中止された。
もちろん国も、技師たちの親や子供達も返還要求をし続けたがフリムストからは返答無。ただ、今になってその時派遣され国に戻ってこなかった技師たちが、今回の騒動の原因の一つらしい。自分たちを捨てた母国に復讐を。そう三下の男が聞いていた。
フリムストがまだ取引を行っている時期に、どさくさにまぎれこの国にあのピンク色の大きな魔石を置き隠ぺいしていた。今後この国を手に入れるために。
話題の中心にあるピンク色の魔石だが、ある理由でフリムスト国内では使用していない。いや…使用してはいるが…ごく一部でだ。理由の一つとしてその石は幻惑…未了など付与する者により効果は若干変わるが、人や魔物、意思があるものを惑わすそういうたぐいの効果が付いている。もちろんその魔石から漏れ出す魔力にもその効果があり、王都のメイン通りを歩く人間にその効果が出ている。
短期間の旅行者には大きな変化はないが…王都に住まうものは魔力遮断効果の付与や結界など魔力や術式、呪いを防御するアクセサリーなどを付けている者以外は影響をうけているものが多い。
この国の貴族を巻き込んで地下道にその魔石の魔力をいきわたらせている。気づかれないようにスライムを使って。もうだいぶ大詰めを迎えていて、今回の祭りのフィナーレで大きな幻影の花が王族主導で夜空に舞う事になっている。それが今回大掛かりに作っている魔道具「ゲンムノハナ」
魔物が王都に入れなくなる結界の役割になると言われ職人たちは、自分たちの技術や技を駆使して作り上げている。
ただし実際彼らが作っているのは「ゲンムノトバリ」と言う魔道具。中心に設置された魔石の力で魔物を呼び寄せ惑わす誘因作用のある魔道具だ。機械の中心に設置される魔石の力が強いほど呼び寄せる魔物の種類は大型に…地下にあった魔石は災害級の魔物を呼び寄せる事だろう。師匠でも討伐は難しいものになるだろう……
この国にやってきた大型魔獣を幻惑で従わせることが出来れば…そうだな、フリムストは大陸最強になれるだろうな。
「まぁ大体の流れはこんな感じだ。三人の話を合わせての事だから正確でないところはあるだろうが、まぁ中心に入れる魔石はすでにこの国には存在しない。シンからも俺が回収した。俺を殺さない限り手に入れるのは難しい所だな。質問はあるか?」
一気に話したトーさんは少し冷めた珈琲を一口飲んだ。ふーと息を吐いて私を見てきてどうだ?と視線がきいてくる。聞きたいことはたくさんあれど…一番聞きたいのは…
「魔道具技師の14名は皆無事なのかな?」
私の質問にトーさんは難しい顔をして
「あれを無事と言えるかどうかは微妙だな」
そう言ってシンさんを見つめた。シンさんは同じテーブルについているけれどずっと下を向いて体に力を入れている…
「あれは洗脳に近いだろうな」
「洗脳…」
トーさんもシンさんも痛まし気に顔をしかめた…そうか…魔石の加工に従事していたのなら影響は受けるか…もしかしてそれだけじゃなくて、フリムスト が意図的に洗脳した…?そう思い至り二人の顔を見た時、シンさんはその顔を上げ私に言った
「その技師の中にあたしの父親と・母親がいますニャ…」
私はその言葉を聞いて時間が止まったかのように息が出来なくなった。口を開閉しても声が出ない…
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