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イルグリット王国 魔道具編
143話 圧倒的負け犬と新たな日本人?
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今いるここは、結構人通りの多い大きい通り。何事かと周りで足を止める人たち、関わらないように即座に逃げる人の動きがある。私はポーチを頭の上に乗っけて
「ウハハ、半径2mで結界張って」
「うは、ハーイ!」
ポンとポーチからスライムになったウハハが今までよりも広い範囲で結界で二人を囲む。男たちがこちらに掴み掛かってこようとするも結界に阻まれて進めない。
「おい!!糞猫の糞爺はこっちの手にあるんだ。五体満足でいて欲しいならさっさと魔石を返せ!!」
「お前も来い。魔石の窃盗は犯罪だからな。騎士団に突き出してやる!!」
男たちはギャイギャイと良く騒ぐ。身を固くしているシンさんの手を握りなおして、優しく語り掛けた。
「カナから絶対離れてはダメだよ。ウハハが守ってくれてるから安心してね」
「でも爺ちゃんが…爺ちゃんが」
「あぁそれ。心配いらないよ。トーさんが今日王宮に事情を話に言ってるから、捕まるとすればあいつらの方だよ」
私が、男たちを指さす。
「王宮?え?クロトが…?」
困惑するシンさんに満面の笑顔で親指を立てる。
「トーさんはね、最強で最高のトーさんだから、お爺ちゃんの事も任せておけば大丈夫」
そうシンさんに言うと、シンさんも少し笑ってくれた。そのやり取りを見ていた男たちが腹を立て、
「王宮だぁ!?お前たちみたいなやつが王宮に話を通せるわけが無いだろうが!!はったりかましてんじゃないぞ!!このクソガキ共がぁ!!痛い目見やがれ!!」
そう言った男たちは、目の前に数個の火球を生み出し私たちに撃ってくる。が、すべてぽよんっとしたウハハの結界に弾かれ、男たちに返っていったり道に落ちたり。あ!!一つだけ人が集まってるところに向かって飛んでいく!!
そこには騒動を見ていた親子が居た。親子の前に大きな火球が迫り行く。親子は身体がすくんだ様に動けず、お母さんが咄嗟に子供を抱きしめ火球に背を向ける。
「逃げて!!危ない!!」
私が叫んだと同時、親子の前にいきなり水の壁が展開された!
ジュジュッ!
と水の壁から大きな音と共に、モクモクと水蒸気が上がって火球は消滅した。途端、水壁は爆ぜ、霧雨みたいなものが辺りに弾けた。見ていた者達から親子に視線が集まる。親子の前には二人の人物が居た。
「お怪我はございませんか?」
親子の前に膝を付き、黒髪の女性が優雅に話しかける。親子は「ありがとうございました」とひたすらお礼を言い頭を下げる。
黒髪の女性に、ここは危ないので離れるように言われ、親子は頭を下げつつ、この場を去った。親子が見えなくなると、黒髪の女性が立ち上がる。その隣には黄金色の髪と青い目を持つ美丈夫が居た。格好こそ冒険者風を装っているが…なんかひしひしと優雅と言うか、高貴なオーラが伝わってくる。この人絶対貴族だ!!黄金色の髪をかき上げて、男の人は溜め息を吐いて男達に苦言を言う。
「このような往来で、魔法を放つなど見境なき振る舞い。なんと愚かしい。そのような己の未熟を晒すとは。器が知れるな」
さらっと毒を吐いたその美丈夫に、男達は私達そっちのけで食って掛かかった。
「なんだと!ちっとばかし顔が良いからって、いい気になるなよ兄ちゃんよぉ!!」
「キレーな姉ちゃん連れ歩いて、カッコ付けに俺らに喧嘩吹っ掛けてんのか?あぁ!!」
そう言って美丈夫の服を掴み上げて睨んできた男に、美丈夫は服を掴んでいる腕を逆手に掴み返したかと思うと、あっという間に男は道に俯せで組み伏せられ痛みに呻いていた。更に美丈夫は、その男の上に優雅に座っている。
「まだやる気かい?」
男達は何が起きたかわからずたじろぐ。「何しやがった!!」「魔法か!見えなかったぞ!!」と混乱する男たちに、美丈夫は立ち上がり男達に自ら近付いて、
「まだ、やるか?」
そう威圧する。男達は悔しそうに逃げようとしたが、
「あぁ、仲間を見捨てるなんて非道な真似はしないよな?」
そうにっこり笑って言う姿は、圧倒的強者。それを向けられた男達は、道に組み伏せられた奴を回収して逃げていった。おぉ圧倒的負け犬感。シンさんはホッとしたように私と繋いでいた手の力を緩めた。
「ひとまず今日はもう帰ろう。トーさんに報告しなくちゃ」
「そうだね。爺の事も心配だし、そうしよう」
もう宿に帰る事を決め、助けてくれた二人にお礼を言いに行く。
近づくと、黒髪の女性から微笑まれ、
「お嬢さん方お怪我はございませんか?」
「ご助力ありがとうございました。おかげで怪我人も出ずに済みました。」
そう言って私がお辞儀をすると、黒髪の女性は固まった。頭を上げて首を傾げていると、美丈夫が女性にどうした?っと優しく聞いてくる。黒髪の女性が美丈夫に耳打ちする。
『彼女の振る舞いが私の国の物と一緒なのです」
聞き耳スキルでばっちり聞こえちゃって、固まる私と不安げなシンさん。美丈夫がこちらを無言で見てくるので、とりあえずトーさんに相談するため、
「あの、助けてもらったお礼に食事でもいかがですか?」
私の提案に二人は目線を合わせ頷いた。
「私はそなた達と話がしたい。お言葉に甘えて良いだろうか?」
「美味しいものを出してくれるところを知ってるので、そこで良ければ行きましょう」
私はニッコリ笑ってシンさんの手を引き、二人を引き連れて宿に向かって歩を進めた。
「ウハハ、半径2mで結界張って」
「うは、ハーイ!」
ポンとポーチからスライムになったウハハが今までよりも広い範囲で結界で二人を囲む。男たちがこちらに掴み掛かってこようとするも結界に阻まれて進めない。
「おい!!糞猫の糞爺はこっちの手にあるんだ。五体満足でいて欲しいならさっさと魔石を返せ!!」
「お前も来い。魔石の窃盗は犯罪だからな。騎士団に突き出してやる!!」
男たちはギャイギャイと良く騒ぐ。身を固くしているシンさんの手を握りなおして、優しく語り掛けた。
「カナから絶対離れてはダメだよ。ウハハが守ってくれてるから安心してね」
「でも爺ちゃんが…爺ちゃんが」
「あぁそれ。心配いらないよ。トーさんが今日王宮に事情を話に言ってるから、捕まるとすればあいつらの方だよ」
私が、男たちを指さす。
「王宮?え?クロトが…?」
困惑するシンさんに満面の笑顔で親指を立てる。
「トーさんはね、最強で最高のトーさんだから、お爺ちゃんの事も任せておけば大丈夫」
そうシンさんに言うと、シンさんも少し笑ってくれた。そのやり取りを見ていた男たちが腹を立て、
「王宮だぁ!?お前たちみたいなやつが王宮に話を通せるわけが無いだろうが!!はったりかましてんじゃないぞ!!このクソガキ共がぁ!!痛い目見やがれ!!」
そう言った男たちは、目の前に数個の火球を生み出し私たちに撃ってくる。が、すべてぽよんっとしたウハハの結界に弾かれ、男たちに返っていったり道に落ちたり。あ!!一つだけ人が集まってるところに向かって飛んでいく!!
そこには騒動を見ていた親子が居た。親子の前に大きな火球が迫り行く。親子は身体がすくんだ様に動けず、お母さんが咄嗟に子供を抱きしめ火球に背を向ける。
「逃げて!!危ない!!」
私が叫んだと同時、親子の前にいきなり水の壁が展開された!
ジュジュッ!
と水の壁から大きな音と共に、モクモクと水蒸気が上がって火球は消滅した。途端、水壁は爆ぜ、霧雨みたいなものが辺りに弾けた。見ていた者達から親子に視線が集まる。親子の前には二人の人物が居た。
「お怪我はございませんか?」
親子の前に膝を付き、黒髪の女性が優雅に話しかける。親子は「ありがとうございました」とひたすらお礼を言い頭を下げる。
黒髪の女性に、ここは危ないので離れるように言われ、親子は頭を下げつつ、この場を去った。親子が見えなくなると、黒髪の女性が立ち上がる。その隣には黄金色の髪と青い目を持つ美丈夫が居た。格好こそ冒険者風を装っているが…なんかひしひしと優雅と言うか、高貴なオーラが伝わってくる。この人絶対貴族だ!!黄金色の髪をかき上げて、男の人は溜め息を吐いて男達に苦言を言う。
「このような往来で、魔法を放つなど見境なき振る舞い。なんと愚かしい。そのような己の未熟を晒すとは。器が知れるな」
さらっと毒を吐いたその美丈夫に、男達は私達そっちのけで食って掛かかった。
「なんだと!ちっとばかし顔が良いからって、いい気になるなよ兄ちゃんよぉ!!」
「キレーな姉ちゃん連れ歩いて、カッコ付けに俺らに喧嘩吹っ掛けてんのか?あぁ!!」
そう言って美丈夫の服を掴み上げて睨んできた男に、美丈夫は服を掴んでいる腕を逆手に掴み返したかと思うと、あっという間に男は道に俯せで組み伏せられ痛みに呻いていた。更に美丈夫は、その男の上に優雅に座っている。
「まだやる気かい?」
男達は何が起きたかわからずたじろぐ。「何しやがった!!」「魔法か!見えなかったぞ!!」と混乱する男たちに、美丈夫は立ち上がり男達に自ら近付いて、
「まだ、やるか?」
そう威圧する。男達は悔しそうに逃げようとしたが、
「あぁ、仲間を見捨てるなんて非道な真似はしないよな?」
そうにっこり笑って言う姿は、圧倒的強者。それを向けられた男達は、道に組み伏せられた奴を回収して逃げていった。おぉ圧倒的負け犬感。シンさんはホッとしたように私と繋いでいた手の力を緩めた。
「ひとまず今日はもう帰ろう。トーさんに報告しなくちゃ」
「そうだね。爺の事も心配だし、そうしよう」
もう宿に帰る事を決め、助けてくれた二人にお礼を言いに行く。
近づくと、黒髪の女性から微笑まれ、
「お嬢さん方お怪我はございませんか?」
「ご助力ありがとうございました。おかげで怪我人も出ずに済みました。」
そう言って私がお辞儀をすると、黒髪の女性は固まった。頭を上げて首を傾げていると、美丈夫が女性にどうした?っと優しく聞いてくる。黒髪の女性が美丈夫に耳打ちする。
『彼女の振る舞いが私の国の物と一緒なのです」
聞き耳スキルでばっちり聞こえちゃって、固まる私と不安げなシンさん。美丈夫がこちらを無言で見てくるので、とりあえずトーさんに相談するため、
「あの、助けてもらったお礼に食事でもいかがですか?」
私の提案に二人は目線を合わせ頷いた。
「私はそなた達と話がしたい。お言葉に甘えて良いだろうか?」
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