安全第一異世界生活

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番外編・召喚された者達

174話 番外編 曽根さんと山田君の異世界生活 ④

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「山田の行く先々でも聞くんだ」

アタシは仕事と言う名の三神さんの付き添いが終わると山田との愛の巣に帰るんだけど、出来たダーリンの山田は料理も出来るのでアタシの為に料理を作ってくれる。あー好き。もういっそ専業主夫になってくれって思うけど、嫁を一人働かせるのは嫌って言うね。あぁぁ、妄想でも嫁とか考えるだけでもーースキが天元突破しそう。

「エドモンドさんと一緒に郊外の魔獣退治同行しましたが、崩落している崖があったんですよ。凄い規模で、どんな災害があったのかって聞いたら…そこを根城にしていた暗殺組織があって、エドモンドさんの勇者であるクロトが崩落と共に壊滅に導いたと言ってましたね」

お皿に焼いたオークのステーキを置きながら、黙々としゃべる山田は、いつものような緊張が無い分自然としゃべってくれる。ふふふ可愛いすき。
もうほんと今新婚って感じ。早く結婚しよう。マジしよう!!
アタシは味噌汁を器によそいながらご飯の準備のお手伝い。今日は討伐でゲットしたオーク肉のステーキに、味噌が手に入ったって味噌汁。ご飯と、ポテトサラダ。マヨネーズを作る光景を初めてみて感動したよね。料理男子最高。山田最高。
準備が終わり、二人で向かい合って食べる晩御飯ホント幸せ。
話題はもっぱら昼に聞いたお互いの話になるんだけど

「クロトって冒険者親子のお父さんじゃん!ほんとその冒険者親子何者なんだろうね…子供は転移者って聞いたけど、どっちかってっと、お父さんの方が規格外すぎる」

アタシなんて力技の治療魔法しか出来ないのに…

「エドモンドさんが僕の勇者様は凄いんだぞって自慢してました。クロトさんの事尊敬しているみたいでしたよ。僕も多少お役に立てる程度で、転生者って言ってもチートも何もないんですよね。漆原さんのように隣国まで、転移できるだけの魔力があればよかったんだけど、僕平均より魔力量が多少多い程度だから…」

「山田は立派に魔法使いしてるじゃん。アタシまだ治療魔法が力技で、もったいないって、いま三神さんに人体の構造を頭に叩き込まれてるもん。あ!!そうだ、視力が良くなるのは覚えたんだ!!後で山田にかけて良い?メガネ重そうだし」

「視力回復するの?曽根さんがしてくれるの嬉しい!!」

あーーーーーーーはにかむ山田可愛い!!アタシの旦那可愛い!!あ!!いやだ旦那だなんて、まだ早い。早く結婚したい。そして誰にも山田を取られたくない。私は両手で顔を覆って悶絶していると、おずおずと顔を真っ赤にした可愛い顔で言ってくれた。

「あのね、冒険も良いんだけど…その、エドモンドさんって、今宰相の補佐してるんだけど、僕は仕事捌くの速いって褒めてくれて、安定するし…文官にならないかって、たまに人員不足だと今日みたいに外に駆り出されるけど…でも文官だと危なくないし…何より家庭を持つなら出来るだけ、曽根さんの側に居たいから…夕方には帰って来れる仕事に就きたいなって…えっとだから…その曽根さんに僕の奥さんになって欲しい…から…この国に住んでいい?」

オーク肉のステーキをもぐもぐ頬張っているアタシに…いや場所は夕食途中のご飯の最中で…いやいやこれ実質のプロポーズ!!なのにアタシは肉を頬張っていて答えられないってもぐもぐもぐもぐ!!!まって!!返事するから!!!もぐもぐもぐもぐ!!!

「そっ曽根さん!!ごめん!そんなに真っ赤になって!!ご飯の途中にいう事じゃなかったよねごめんね!」

アタシが必死に咀嚼しているのを見て焦った山田がお茶を用意して渡してくれて背中を撫でてくれた。うぅぅ閉まらない。穴掘って埋まりたい。

「もう大丈夫?」

アタシはコクコクと頷く

「えっと…その…ごめんね。よく考えたらこういう事って…雰囲気とか、場所とかもっと考えるべきだったよね…」

山田のあるはずのない犬耳としっぽがショモンっとしている感じに垂れ下がって見えて胸のキュンを痛いくらい感じて山田に抱き着いた。立っていた山田のお腹に抱き着いたけど山田の心臓が凄くバクバク言ってるのを感じて本当に嬉しくて涙が出るくらい嬉しくて

「山田がアタシと一緒に居るために考えてくれて嬉しい。山田が危なくないのも嬉しい。アタシをお嫁さんにしてくれるって事でしょ?いや絶対なるけど!!誰にも譲らないけど!!」

アタシの言葉に山田はさらに心臓の鼓動が爆発するのではないか等いくらいバクバクせさせ

「もちろん!曽根さん以外考えてない!!僕のお嫁さんになってください!!」

そう言ってくれた山田は、いつものおどおどした感じよりずっと男らしく、瓶底メガネから見えるクリクリの目が潤んでいて本当に本当に愛しくて、アタシはプロポーズの言葉を紡いだその唇にちゅっとキスを送って満面の笑顔で

「喜んで!!なります!!!」

そう返事をして、お互い抱きしめ合った。日本で山田を失った時からアタシの時間は止まっていた…
心が山田を失った時から、歩みを止めていたような切なくて苦しくてそれでも、愛想笑いだけ浮かべた空所な存在の私の心で必死に生きていた。
異世召喚とか馬鹿なの?って思ったよ
あの傲慢な王様とか死●って思ったよ
でも日本にはもう山田は居なかったからあのままいても無気力に年を取るだけだったのかもしれない
そう言う意味では召喚に感謝しないといけないのかもしれない
この世界だからこそ再会できた山田
もう絶対離さない。ずっとずっとアタシの傍で笑っていて山田
大好き山田

(番外編 完)

***
曽根さんと山田君番外編完結です。
バカップルに付き合ってくださってありがとうございました。
スキの洪水は書いてて楽しかったです(灬ꈍ ꈍ灬)ポッ ♡

次から新章に入るのですがしばらくお休みいたします。
夏休みの宿題を娘が終えるまでは…身を光らせないとサボるので…(҂⌣̀_⌣́) …(笑)
暑い日々が続いておりますので皆さまお身体気を付けて塩分、水分取って夏を乗り切ってください。 \\ ٩(๑❛ワ❛๑)و //// 

笑田
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