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第8話 初クエスト
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受ける必要は全くなかったのだが、かたちから入りたいじゃん? もちろん意味がなくても形式が重要だと思うんです!
ということで、期限無しのゴブリン討伐だ! 何匹倒すかは自由、1匹というよりモンスターは倒されると、討伐部位を落としランダムでドロップアイテムが出るという形だ。
何たるゲーム的システムだろう。これのおかげでモンスターからの剥ぎ取りという概念は存在していない。
このシステムを知ってからドロップ率上昇のようなスキルを探したが見つからず、運を直接上げるスキルがないか召喚アイテムのリストを見ていたら、幸運・強運・豪運と3種類の運を上げるスキルが見つかった。もちろん宝珠を召喚して覚えましたとも。
見て分かってしまう戦闘スキルが3に対して運3セットは5まで上げた。スキルの宝珠って高いのね……合わせて10万以上DPを消費していたが、後悔はない!
街を出て街道を進んでいき森の付近へ到着する。早くないかって? だって道中なんもないですもん。他の冒険者はすでにクエストに出発してるし、出会うのはキャラバンくらいで近寄りがたかったので少し離れて移動していたくらいだ。
ここまで来て問題が発生した。敵を探す術を持っていなかったのだ。森から少し離れて召喚アイテムのリストから、条件に合うものを探してみる。
該当したスキルは、1個。『索敵』だけだった。
そのまんまだな。とりあえず習得してみよう。何か気配のようなものがふんわり分かる気がする。かなりアバウトな感じだが範囲内に何かがいるようなものが分かる。距離は大体30メートルくらいだろうか? Lvを上げるとどう変わるのだろう?
索敵のスキルLvを2にしてみる。気持ち範囲が広がったような気がして、気持ち方向が分かるような気がする。なんだろなこの微妙な感じは……DPはまだ余裕があるから5まで上げてしまおう!
さすがに5まで上げると違いが実感できる程に影響が出てきた。
Lv1がどこにいるかわからないが、索敵の範囲内に何かがいるのが分かる状態で、Lv5になると30度位の扇状の範囲内に何かがいるということが分かるようになった。これで森の中に深く入らなければ何とかなるのではないだろうか?
取り敢えずチャレンジしてみよう!
森の外が見える位置から平行に森を探索していく。50メートル程進んだところで何かの気配を察知できた。
気配のする方に近づいていくと、反応が2個になった。単独行動ではないようだ。
敵が見える位置までゆっくりと近づいていく。いつも気にならない足音が今はとても大きく聞こえる。忍び足でもサイレントでもなんでも音を消すスキルや魔法がとてもほしい。
10メートル程先にゴブリンが2匹いるのを発見した。よくわからないが会話しているような気がする。そう思ったのは、ゴブゴブ言っているのが会話の様に聞こえるのだ。モンスターは知性を持っていて意思疎通ができるようだ。
Web小説であるような低能で繁殖力旺盛なゴブリンでは無い。女の子をさらって孕ませるのは変わらないが、きちんと作戦を立てている節があることをギルドの講義で聞いていた。実際にゴブリンの言葉が分からないのでそこまでの知識があるのかは判明していない。
ゴブリン2匹なら問題なく倒せる実力ではあるはずだが、実際目の前にすると人型モンスターっていうのは倒し難いような気がする。殺せずとも実力差を考えれば無力化はできるだろう。とにかく一戦してみるべきだな。
気付かれないように5メートルまで距離をつめ、そこから一気に接近し槍を突く。
あわてたゴブリンは、かわしそこね肩に槍が刺さり声を上げる。槍を抜いてからすぐに薙ぎ払うと転がりながらも強い怒りをともした目を俺に向けてくる。
手に残っている骨を貫いた感触が気持ち悪くへばりついている。殺しを忌避する気持ちが前に出てくる。胃の中から食べたものが逆流する気配もあるが、今この瞬間にそれをしてしまうことは死を意味するかもしれない。必死にこらえ、ゴブリンと向き合う。
軽い気持ちで討伐に来たが、ゴブリンだって生きるために必死なのだ。死に物狂いで俺に襲い掛かってくる。妙に連携のとれた動きで、片方が注意を引いているうちに背後や死角から攻撃を仕掛けようとしてくる。
索敵の効果によりいる位置がだいたいわかるので、警戒もしやすく不意を突かれることはない。
片方のゴブリンが木の根に足を取られて、転びそうになった隙を見て槍を突き出した。
が、骨を突き刺した時の感触がよみがえってきて手元が狂う。その隙をもう片方のゴブリンが見逃すはずもなく攻撃を仕掛けられる。何の躊躇のない棍棒での攻撃が俺の背中にヒットする……痛みで頭の中が白くなった。
ヤバいヤバいヤバい。これって俺死ぬかもしれなくないか? 何もできないでこのままいれば、そんな未来も見えてくるよな。せっかくDPも稼げるようになって地球では体験できない事をこの世界で体験している。
地球の物だって呼び出せるDPもあるのに、こんな楽しみに富んだ世界を失うなんて嫌だ。絶対に失うわけにはいかない!
俺と敵対するモノはすべて退ける……俺は俺の意志を貫く。シュウの中で何かがはじけた。
その後の行動は、的確に敵を滅ぼすために体が動いた。
一旦ゴブリン達から距離をとり、怪我をしている方に注目する。若干動きが悪くなっているようだ。生物だから傷を負って血を流せば弱るのは当たり前か。
体の力を抜いてにらみ合いをしていると、怪我したゴブリンの意識が仲間に行き何かを話そうとしていた。一気に距離をつめ胸の中心に槍を突きさす。
こと切れたゴブリンを見た仲間のゴブリンは、なりふり構わず憎しみの目で俺を睨み付け距離をつめてくる。冷静さを欠いたゴブリンは、俺の槍を回避できることはなく頭を貫かれる。
2匹のゴブリンを殺したが、そこに忌避感はなかった。自分が死の危険に陥って初めて今までいた世界と違うことを認識できたのだろう。だが、認識できても受け入れられるかは別だろう。多分、俺の生来の資質がそうさせたのではないか?
俺は人の死に対しては特に何も感じることがなかった。地球では殺しは犯罪でありいけない事とされているから忌避しているだけだった。
その考えがあって思い込みの力からゴブリンの体を突いた時に吐き気などが出てきたのだろう。自分の死を感じ取ったことにより、思い込みが壊れ殺すことにためらいがなくなったのかもな。
殺すことにためらいがなくなった俺は、索敵を開始し次々とゴブリンを探し殺していく。本日の戦果は、ゴブリン17匹。
ちなみにゴブリンの討伐部位は耳が落ちるようだ。レアドロップとしてゴブリンの睾丸や牙がでた。正直睾丸は触りたくなかったが、精力の強いゴブリンやオークの睾丸は男性の夜を元気にしてくれる薬の材料になるからそこそこの値段で買い取ってもらえるのだ。
運スキル3セットは効果を発揮しているかよくわからないが、戦果としては上々だろうな。
森の中にいた時間は3時間ほどだったが、その大半が敵を探すのにかかった時間だった。お腹がすいたので帰り道に持ってきていたサンドイッチを食べながら物思いにふける。
ゴブリンとはいえ殺したのに、普通に飯食っても問題ない。これって普通なのだろうか? 比べられるものがないから何とも言えないな……
冒険者は、モンスターを倒して生活をしているわけだから殺すことに何の躊躇もないのだろう。この世界ではこれが普通と割り切っていこう、そしてこの世界を楽しむと心に決めた。
ということで、期限無しのゴブリン討伐だ! 何匹倒すかは自由、1匹というよりモンスターは倒されると、討伐部位を落としランダムでドロップアイテムが出るという形だ。
何たるゲーム的システムだろう。これのおかげでモンスターからの剥ぎ取りという概念は存在していない。
このシステムを知ってからドロップ率上昇のようなスキルを探したが見つからず、運を直接上げるスキルがないか召喚アイテムのリストを見ていたら、幸運・強運・豪運と3種類の運を上げるスキルが見つかった。もちろん宝珠を召喚して覚えましたとも。
見て分かってしまう戦闘スキルが3に対して運3セットは5まで上げた。スキルの宝珠って高いのね……合わせて10万以上DPを消費していたが、後悔はない!
街を出て街道を進んでいき森の付近へ到着する。早くないかって? だって道中なんもないですもん。他の冒険者はすでにクエストに出発してるし、出会うのはキャラバンくらいで近寄りがたかったので少し離れて移動していたくらいだ。
ここまで来て問題が発生した。敵を探す術を持っていなかったのだ。森から少し離れて召喚アイテムのリストから、条件に合うものを探してみる。
該当したスキルは、1個。『索敵』だけだった。
そのまんまだな。とりあえず習得してみよう。何か気配のようなものがふんわり分かる気がする。かなりアバウトな感じだが範囲内に何かがいるようなものが分かる。距離は大体30メートルくらいだろうか? Lvを上げるとどう変わるのだろう?
索敵のスキルLvを2にしてみる。気持ち範囲が広がったような気がして、気持ち方向が分かるような気がする。なんだろなこの微妙な感じは……DPはまだ余裕があるから5まで上げてしまおう!
さすがに5まで上げると違いが実感できる程に影響が出てきた。
Lv1がどこにいるかわからないが、索敵の範囲内に何かがいるのが分かる状態で、Lv5になると30度位の扇状の範囲内に何かがいるということが分かるようになった。これで森の中に深く入らなければ何とかなるのではないだろうか?
取り敢えずチャレンジしてみよう!
森の外が見える位置から平行に森を探索していく。50メートル程進んだところで何かの気配を察知できた。
気配のする方に近づいていくと、反応が2個になった。単独行動ではないようだ。
敵が見える位置までゆっくりと近づいていく。いつも気にならない足音が今はとても大きく聞こえる。忍び足でもサイレントでもなんでも音を消すスキルや魔法がとてもほしい。
10メートル程先にゴブリンが2匹いるのを発見した。よくわからないが会話しているような気がする。そう思ったのは、ゴブゴブ言っているのが会話の様に聞こえるのだ。モンスターは知性を持っていて意思疎通ができるようだ。
Web小説であるような低能で繁殖力旺盛なゴブリンでは無い。女の子をさらって孕ませるのは変わらないが、きちんと作戦を立てている節があることをギルドの講義で聞いていた。実際にゴブリンの言葉が分からないのでそこまでの知識があるのかは判明していない。
ゴブリン2匹なら問題なく倒せる実力ではあるはずだが、実際目の前にすると人型モンスターっていうのは倒し難いような気がする。殺せずとも実力差を考えれば無力化はできるだろう。とにかく一戦してみるべきだな。
気付かれないように5メートルまで距離をつめ、そこから一気に接近し槍を突く。
あわてたゴブリンは、かわしそこね肩に槍が刺さり声を上げる。槍を抜いてからすぐに薙ぎ払うと転がりながらも強い怒りをともした目を俺に向けてくる。
手に残っている骨を貫いた感触が気持ち悪くへばりついている。殺しを忌避する気持ちが前に出てくる。胃の中から食べたものが逆流する気配もあるが、今この瞬間にそれをしてしまうことは死を意味するかもしれない。必死にこらえ、ゴブリンと向き合う。
軽い気持ちで討伐に来たが、ゴブリンだって生きるために必死なのだ。死に物狂いで俺に襲い掛かってくる。妙に連携のとれた動きで、片方が注意を引いているうちに背後や死角から攻撃を仕掛けようとしてくる。
索敵の効果によりいる位置がだいたいわかるので、警戒もしやすく不意を突かれることはない。
片方のゴブリンが木の根に足を取られて、転びそうになった隙を見て槍を突き出した。
が、骨を突き刺した時の感触がよみがえってきて手元が狂う。その隙をもう片方のゴブリンが見逃すはずもなく攻撃を仕掛けられる。何の躊躇のない棍棒での攻撃が俺の背中にヒットする……痛みで頭の中が白くなった。
ヤバいヤバいヤバい。これって俺死ぬかもしれなくないか? 何もできないでこのままいれば、そんな未来も見えてくるよな。せっかくDPも稼げるようになって地球では体験できない事をこの世界で体験している。
地球の物だって呼び出せるDPもあるのに、こんな楽しみに富んだ世界を失うなんて嫌だ。絶対に失うわけにはいかない!
俺と敵対するモノはすべて退ける……俺は俺の意志を貫く。シュウの中で何かがはじけた。
その後の行動は、的確に敵を滅ぼすために体が動いた。
一旦ゴブリン達から距離をとり、怪我をしている方に注目する。若干動きが悪くなっているようだ。生物だから傷を負って血を流せば弱るのは当たり前か。
体の力を抜いてにらみ合いをしていると、怪我したゴブリンの意識が仲間に行き何かを話そうとしていた。一気に距離をつめ胸の中心に槍を突きさす。
こと切れたゴブリンを見た仲間のゴブリンは、なりふり構わず憎しみの目で俺を睨み付け距離をつめてくる。冷静さを欠いたゴブリンは、俺の槍を回避できることはなく頭を貫かれる。
2匹のゴブリンを殺したが、そこに忌避感はなかった。自分が死の危険に陥って初めて今までいた世界と違うことを認識できたのだろう。だが、認識できても受け入れられるかは別だろう。多分、俺の生来の資質がそうさせたのではないか?
俺は人の死に対しては特に何も感じることがなかった。地球では殺しは犯罪でありいけない事とされているから忌避しているだけだった。
その考えがあって思い込みの力からゴブリンの体を突いた時に吐き気などが出てきたのだろう。自分の死を感じ取ったことにより、思い込みが壊れ殺すことにためらいがなくなったのかもな。
殺すことにためらいがなくなった俺は、索敵を開始し次々とゴブリンを探し殺していく。本日の戦果は、ゴブリン17匹。
ちなみにゴブリンの討伐部位は耳が落ちるようだ。レアドロップとしてゴブリンの睾丸や牙がでた。正直睾丸は触りたくなかったが、精力の強いゴブリンやオークの睾丸は男性の夜を元気にしてくれる薬の材料になるからそこそこの値段で買い取ってもらえるのだ。
運スキル3セットは効果を発揮しているかよくわからないが、戦果としては上々だろうな。
森の中にいた時間は3時間ほどだったが、その大半が敵を探すのにかかった時間だった。お腹がすいたので帰り道に持ってきていたサンドイッチを食べながら物思いにふける。
ゴブリンとはいえ殺したのに、普通に飯食っても問題ない。これって普通なのだろうか? 比べられるものがないから何とも言えないな……
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