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第19話 家を設計中
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「俺とカエデの部屋と鍛冶場にキッチン、それにお風呂は2か所! 俺専用と他の人用の大風呂だな」
「え、お風呂なんて作るの? 水がもったいないじゃない! くんでくるのも大変なんだよ? 奴隷とかにやらせるにしても無駄が多くないかな?」
「カエデ君。俺を誰だと思ってるのかね?」
「誰って、シュウでしょ……あ! ダンジョンマスターだったわね、もしかしてDPとかで作る建物ってけっこう無茶ができるってこと?」
「ダンジョンマスターが作る構造物には、物理的に問題なければ100メートル級の建物も建てれるぞ! っても、ある程度の設計図もあるから一から作る必要はどこにもないんだけどね」
「100メートル、高いわね。シュウってやっぱりすごいのね。惚れ直した!」
「すごいのは俺じゃなくて、ダンマスのスキルだからな」
興奮して抱き着いてくるカエデを撃退しながら引きはがし話を進めていく。
俺の考えをカエデに伝えていく。
・家を管理するのにDPで精霊や人型の魔物を使う
・俺の部屋には隠し部屋への入り口を作って地下に素敵空間を作る
・そのうち奴隷を買っていろいろしてもらおうと考えていること、その中で冒険者の仲間として一緒に行動する戦闘奴隷も含む
・庭やDPで作った地下で香辛料などを育てて、販売して金銭を稼ごうと計画
思いつく範囲でカエデに伝えてみた。
「管理するのに精霊なんかを使うのね、全部奴隷でもいいんじゃない?」
「そこは秘密にしたい部分が多くあるから、そこの管理と奴隷の管理を精霊たちに頼もうと思ってるんだよ」
「そうだったね、ダンマスとして秘密にしないといけない部分があるから、奴隷より召喚した精霊とかの方がいいってことね。シュウの素敵空間には私も入れてもらえるのかしら?」
「完成するまでは遠慮してもらいたいけど、完成したら招待するよ。俺の秘密を知っているし、契約もかわしたからな」
「楽しみにしているわ。私を連れ込んで何をしてくれるのかしら?」
カエデが蠱惑的な笑みを浮かべて、俺を挑発するように誘ってくるが、とりあえずアイアンクローをして黙らせた。
「相変わらず、激しい愛情表現ね。ちょっと痛いからその手下げてね。そういえば、奴隷たちが住む場所ってどうするの?」
「ん? 1人ずつ部屋を用意してそこを使ってもらうにきまってるじゃん」
カエデが黙って変なものを見ているかのようにこっちを見ている。
「シュウ、なんで奴隷に部屋を与えるの?」
「ん? 奴隷でも人だし、DPで作れるんだからそのくらいしてもいいかなって思ってだけど?」
「奴隷に1人一部屋はやめなさい。奴隷がつけあがるかもしれないし、何より立場に差があることを分からせるためには、大部屋や納屋とかに複数名で住んでもらうのが普通なのよ。特別扱いの奴隷、シュウなら戦闘奴隷の優秀なら待遇をよくするのはありね」
「そうなのか? 俺たちの家以外に、ランクを下げた奴隷用の家があったほうがいいのか? それとも、くっつけて俺たちのエリアと奴隷のエリアの質を分けたほうがいいか?」
「差が明確に分かるなら、どちらの建て方でも問題はないかな? 私たちは貴族じゃないから、別に家を建てる必要はないわね。分けたら、変な意味で目を付けられる可能性はあるかもしれないけ「よし、一緒に建ててエリア分けにする!」」
「いきなり決めたわね、何かあったの?」
「君子危うきに近付かずってことだよ」
「くんし? よく分からないけど、何か思うことがあるのね」
「貴族や権力者には極力近付きたくない。テンプレ通りなら絶対巻き込まれるのが今の俺の状況なんだよ」
「てん……ぷら? またよく分からない言葉が出てきたわね。どういう意味なの?」
「あ~惜しい! てんぷらじゃなくてテンプレね。簡単に言えば、流れに乗ってしまうと必ず起きてしまう呪いのような現象をテンプレっていうんだよ」
「呪いね~その流れが今あったの?」
「いや、流れに乗りそうだったから強引に方向転換したんだよ」
カエデはよく分かってないようで、眉間にしわを寄せて、う~んう~んと、うなっている。
「分からないことを考えるのはやめた! 私たちの部屋・鍛冶場・お風呂・召喚した精霊や魔物の部屋・奴隷の部屋で、ある程度エリアを区切る感じ?」
「そんなとこだろうな。俺たちのエリア・精霊や魔物たちのエリア・奴隷たちのエリアって感じで分けようと思ってる」
「いいんじゃないかな? 気になるとしたら、どのくらい召喚するつもりなの? それによって家の大きさ変わるじゃない」
「あ~、数は考えてなかったな。シルキーとドリアードは呼びたいと思ってる。後は、シルフやサラマンダー、イフリートとかかな?」
「え? シルフ・サラマンダー・イフリートっていえば、上級精霊だけど呼べるの?」
「呼べないやつを候補にするわけないだろ! ちなみにイフリートは、火の精霊ってことだからカエデにつけて鍛治場の手伝いと警備をしてもらおうかなって思ってる」
「私にイフリートが、なんて贅沢な状況だろ」
「おいカエデ、どさくさに紛れて抱き着くな」
「いたいいたいたい! もぅ、いけずなんだから! ごめんなさい、その手下げてください」
途中で話が脱線したが方針が決まってきた。
奴隷が部屋をもつことは基本的におかしいらしい、まぁ奴隷自体日本から来た俺には理解しがたいが、お金で労働力が買える位に思っておいていい気がしないでもない。
色々カエデと話し合って、家精霊のシルキーは四体、木の精霊のドリアードは二体、四大精霊のシルフ・ウンディーネ・イフリート・ノームを一体ずつ召喚することにきめた。
四大精霊は、いるだけでその場所に恩恵をもたらすと説明文に書いてあったのでノリで召喚することに決めた。合計で六十万DPもかかるが、今の俺なら問題なく払うことができてしまうんだからよんでしまうことは仕方がないのだ。
それに対して、俺の部屋は3000DP程。カエデの鍛冶場には工房も併設できるような形にして、カエデ仕様にカスタマイズし道具や設備を整えたら10万DP以上かかっていた。DPで建て替えや増設は簡単にできるようなので、必要になったら増築していこう。
残りは召喚する予定の精霊たちの住む場所を作っていく。
シルフだが、風の精霊ということで住む場所というよりは止まり木のような場所があるといいらしい。大きな木と言えば、これしかないよね! というノリで世界樹の苗を植えた。
次に、ウンディーネは水の精霊だ。世界樹を囲うように泉を作って、DPで精霊水が湧き出るようにちょいちょいと設定をいじっていく。
イフリートは、鍛冶場の窯の中に住み着くらしいので、カエデのカスタマイズに合わせて高級仕様にしてある。
ノームは、地の精霊ということで地下を作りドリアードが住みやすいように、地下に太陽の光を取り込む仕様と木をいくつか植える。
地下に太陽? とか思ったが、この世界のダンジョンは、昼と夜があったり森があったり湖があったりといった仕様らしい。利用できるものは全部利用するに限るのだ。
最後にシルキーたちの部屋を作っていく。
あれ? 結局、まともに部屋作ったのってシルキーたちだけじゃね、4体もいらない気がしてきた。食事担当・掃除担当を2体ずつみたいな感じでいいいかな? 美味しい物は絶対に食いたいしな!
「え、お風呂なんて作るの? 水がもったいないじゃない! くんでくるのも大変なんだよ? 奴隷とかにやらせるにしても無駄が多くないかな?」
「カエデ君。俺を誰だと思ってるのかね?」
「誰って、シュウでしょ……あ! ダンジョンマスターだったわね、もしかしてDPとかで作る建物ってけっこう無茶ができるってこと?」
「ダンジョンマスターが作る構造物には、物理的に問題なければ100メートル級の建物も建てれるぞ! っても、ある程度の設計図もあるから一から作る必要はどこにもないんだけどね」
「100メートル、高いわね。シュウってやっぱりすごいのね。惚れ直した!」
「すごいのは俺じゃなくて、ダンマスのスキルだからな」
興奮して抱き着いてくるカエデを撃退しながら引きはがし話を進めていく。
俺の考えをカエデに伝えていく。
・家を管理するのにDPで精霊や人型の魔物を使う
・俺の部屋には隠し部屋への入り口を作って地下に素敵空間を作る
・そのうち奴隷を買っていろいろしてもらおうと考えていること、その中で冒険者の仲間として一緒に行動する戦闘奴隷も含む
・庭やDPで作った地下で香辛料などを育てて、販売して金銭を稼ごうと計画
思いつく範囲でカエデに伝えてみた。
「管理するのに精霊なんかを使うのね、全部奴隷でもいいんじゃない?」
「そこは秘密にしたい部分が多くあるから、そこの管理と奴隷の管理を精霊たちに頼もうと思ってるんだよ」
「そうだったね、ダンマスとして秘密にしないといけない部分があるから、奴隷より召喚した精霊とかの方がいいってことね。シュウの素敵空間には私も入れてもらえるのかしら?」
「完成するまでは遠慮してもらいたいけど、完成したら招待するよ。俺の秘密を知っているし、契約もかわしたからな」
「楽しみにしているわ。私を連れ込んで何をしてくれるのかしら?」
カエデが蠱惑的な笑みを浮かべて、俺を挑発するように誘ってくるが、とりあえずアイアンクローをして黙らせた。
「相変わらず、激しい愛情表現ね。ちょっと痛いからその手下げてね。そういえば、奴隷たちが住む場所ってどうするの?」
「ん? 1人ずつ部屋を用意してそこを使ってもらうにきまってるじゃん」
カエデが黙って変なものを見ているかのようにこっちを見ている。
「シュウ、なんで奴隷に部屋を与えるの?」
「ん? 奴隷でも人だし、DPで作れるんだからそのくらいしてもいいかなって思ってだけど?」
「奴隷に1人一部屋はやめなさい。奴隷がつけあがるかもしれないし、何より立場に差があることを分からせるためには、大部屋や納屋とかに複数名で住んでもらうのが普通なのよ。特別扱いの奴隷、シュウなら戦闘奴隷の優秀なら待遇をよくするのはありね」
「そうなのか? 俺たちの家以外に、ランクを下げた奴隷用の家があったほうがいいのか? それとも、くっつけて俺たちのエリアと奴隷のエリアの質を分けたほうがいいか?」
「差が明確に分かるなら、どちらの建て方でも問題はないかな? 私たちは貴族じゃないから、別に家を建てる必要はないわね。分けたら、変な意味で目を付けられる可能性はあるかもしれないけ「よし、一緒に建ててエリア分けにする!」」
「いきなり決めたわね、何かあったの?」
「君子危うきに近付かずってことだよ」
「くんし? よく分からないけど、何か思うことがあるのね」
「貴族や権力者には極力近付きたくない。テンプレ通りなら絶対巻き込まれるのが今の俺の状況なんだよ」
「てん……ぷら? またよく分からない言葉が出てきたわね。どういう意味なの?」
「あ~惜しい! てんぷらじゃなくてテンプレね。簡単に言えば、流れに乗ってしまうと必ず起きてしまう呪いのような現象をテンプレっていうんだよ」
「呪いね~その流れが今あったの?」
「いや、流れに乗りそうだったから強引に方向転換したんだよ」
カエデはよく分かってないようで、眉間にしわを寄せて、う~んう~んと、うなっている。
「分からないことを考えるのはやめた! 私たちの部屋・鍛冶場・お風呂・召喚した精霊や魔物の部屋・奴隷の部屋で、ある程度エリアを区切る感じ?」
「そんなとこだろうな。俺たちのエリア・精霊や魔物たちのエリア・奴隷たちのエリアって感じで分けようと思ってる」
「いいんじゃないかな? 気になるとしたら、どのくらい召喚するつもりなの? それによって家の大きさ変わるじゃない」
「あ~、数は考えてなかったな。シルキーとドリアードは呼びたいと思ってる。後は、シルフやサラマンダー、イフリートとかかな?」
「え? シルフ・サラマンダー・イフリートっていえば、上級精霊だけど呼べるの?」
「呼べないやつを候補にするわけないだろ! ちなみにイフリートは、火の精霊ってことだからカエデにつけて鍛治場の手伝いと警備をしてもらおうかなって思ってる」
「私にイフリートが、なんて贅沢な状況だろ」
「おいカエデ、どさくさに紛れて抱き着くな」
「いたいいたいたい! もぅ、いけずなんだから! ごめんなさい、その手下げてください」
途中で話が脱線したが方針が決まってきた。
奴隷が部屋をもつことは基本的におかしいらしい、まぁ奴隷自体日本から来た俺には理解しがたいが、お金で労働力が買える位に思っておいていい気がしないでもない。
色々カエデと話し合って、家精霊のシルキーは四体、木の精霊のドリアードは二体、四大精霊のシルフ・ウンディーネ・イフリート・ノームを一体ずつ召喚することにきめた。
四大精霊は、いるだけでその場所に恩恵をもたらすと説明文に書いてあったのでノリで召喚することに決めた。合計で六十万DPもかかるが、今の俺なら問題なく払うことができてしまうんだからよんでしまうことは仕方がないのだ。
それに対して、俺の部屋は3000DP程。カエデの鍛冶場には工房も併設できるような形にして、カエデ仕様にカスタマイズし道具や設備を整えたら10万DP以上かかっていた。DPで建て替えや増設は簡単にできるようなので、必要になったら増築していこう。
残りは召喚する予定の精霊たちの住む場所を作っていく。
シルフだが、風の精霊ということで住む場所というよりは止まり木のような場所があるといいらしい。大きな木と言えば、これしかないよね! というノリで世界樹の苗を植えた。
次に、ウンディーネは水の精霊だ。世界樹を囲うように泉を作って、DPで精霊水が湧き出るようにちょいちょいと設定をいじっていく。
イフリートは、鍛冶場の窯の中に住み着くらしいので、カエデのカスタマイズに合わせて高級仕様にしてある。
ノームは、地の精霊ということで地下を作りドリアードが住みやすいように、地下に太陽の光を取り込む仕様と木をいくつか植える。
地下に太陽? とか思ったが、この世界のダンジョンは、昼と夜があったり森があったり湖があったりといった仕様らしい。利用できるものは全部利用するに限るのだ。
最後にシルキーたちの部屋を作っていく。
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