148 / 2,518
第148話 反逆者なら反逆者らしく
しおりを挟む
フェピーに相談しに行った帰り道、いつリブロフの街に襲撃をかけるか悩んでいる。襲撃の手順は簡単だがタイミングはいつがいいのかなんて全くわからない。娘たちも呼び寄せないといけないよな。向こうにいる娘たちがいきなりここに来ても不自然なので、地下に過ごせる空間を作るか。
襲撃をかける時に地下から通路を伸ばして、外で合流するようにすれば何も問題ないな。とりあえず、娘たちを呼ぶか。
「シュリ、家に帰ったら向こうの街にいるみんなにこっちに来るように連絡して、クロとギンにリビングアーマーも全部連れてくるように言ってくれ。奴隷一家の人たちは、引き続き四大精霊や他の精霊から勉強や訓練をしてもらうように言っといて。ミリーは好きな方でいいと伝えておいてほしい」
「了解です。シルキーさんたちはどうしましょう?」
「あ~そうだったな、スカーレットにブラウニーたちの様子を聞いてみるか。問題なければ向こうはブラウニーたちに任せてみんなにはこっちに来てもらうか」
家に帰ってシュリに連絡を取ってもらいスカーレットに状況を聞くと、もともと高いレベルで家事技能があったようで特に苦労することもなくキッチンの使い方や味付けについて覚えたようだった。
そっちの家はしばらくブラウニー達に任せて、スカーレット達はこっちに来るようにお願いした。娘たちが全員そろったところで作戦会議をする予定だ。
翌日のおやつの時間あたりに娘たちが到着した。ミリーは従魔四匹を連れてジャルジャンに来ていた。改装した地下室に集まってもらい、久々の再会と移動お疲れ様の意味を込めて豪華なおやつを用意してもらった。
どこの世界でも女の子は甘いものが好きなのだろう。ケーキバイキング形式にしてみたのだ。少しずつ色々なケーキが食べられるように工夫されていた。他にも、実験的に作ってみたケーキもいくつか出てきた。
もちろん俺の好きなチーズケーキも色々な種類が出てきた。シビルには紅茶のポットと各種ケーキの盛り合わせを差し入れで持って行った。
ミリーの従魔四匹と俺の従魔六匹には、ミドリ特性ステーキを準備してもらった。全員すごい勢いで肉を食べ終え、もっと無いの? といった目で訴えてきた。さすがにステーキは用意してないが、鶏の頭や骨の水煮を出してあげるとコリコリと美味しそうに食べていた。
クロたち狼組は体のサイズが大きいので、大量に用意をしてあげた。全員が満足するまで食べ、一息ついたところで本題に入ることにした。
「近々リブロフの街を攻め落とします。簡単に言うと、リブロフの兵士がジャルジャンの商人を襲って皆殺しにして、盗んだ商品をジャルジャンで売って荒稼ぎしてました。
人が生きるのに必要な塩をリブロフの商人が暴利で売りさばいてたから、ちょっとお灸をすえて慰謝料をふんだくったけど、リブロフのせいで奴隷に落ちた人たちの大半がリブロフに買われてってしまったので、取り返すために戦争します。
リブロフの領主の嫡男ヒキガエルが、娘たちに手を出そうとしてたし、他にも色々ムカつくこともありましたので怒ってます。ライチェル王国の街の一つなので、ついでに攻め滅ぼすことにしました。リブロフの住民の皆さんには何の恨みもありませんが、ライチェルの国王とヒキガエルのせいという事で諦めてもらいましょう。
ですが、一応何の罪もない住民には極力怪我をさせないようにしたいと思ってます。作戦が無いのでみんなに考えてもらおうかと思って、話を聞いてもらいました。何か意見ありますか?」
俺の発言の後にシュリがボソッと「そのヒキガエルはご主人様を侮辱しました」と呟くと、のほほんとしていた空気が、一気にピリピリしたものに変わった。特に反応を示したのが、居残り組だった年中・年長組のメンバーだ。若干殺気も溢れ出ている。怖いよ君たち。
「ご主人様、この戦争の目的は、第一にご主人様を侮辱したヒキガエルへの天罰、第二にご主人様を陥れたライチェルの国王への反撃、第三にジャルジャンで買われた奴隷の確保、第四にリブロフの街の壊滅と思ってよろしいですか?」
「えっと、ピーチ、奴隷の確保が第一だよ。それに侮辱したヒキガエルはこの街でもう処刑されたしな」
「そうですか、ヒキガエルはもういないのですね。ではヒキガエルの実家に責任をとってもらいましょう。皆さん、完膚なきまでに叩きのめして領主の家は更地にしてあげましょう」
俺の話を聞くつもりがないのか、脱線したままピーチがみんなを先導していた。
「少し落ち着け! どうやって攻めるかを考えてるんだって」
シェリルが爆弾を投下する。
「あの臭い人、ご主人様を殺そうとしたからシェリルもすごいムカついたの。本当ならシェリルがぶっ飛ばしたかったの!」
ガタッ
娘たちが示し合わせたかの如く無言で立ち上がり部屋を出ていった。出ていく途中でピーチが一緒に来ていた、シルクちゃんとツィード君を呼んで何か耳打ちをしていた。
俺だけが部屋に取り残された、ミリーや従魔たちも一緒に出ていってしまった。
「えっと、どうしたらいいんだろ」
途方に暮れてると、戦闘服に身を包んだピーチが戻ってきて「出発の準備が整いました」と言ってきた。えっ? 今から行くの? 作戦は?
「ご主人様、今から行けば深夜ですが関係ありません。私たちは国家反逆者なのですから。いちいち相手に合わせる必要もありません。それに作戦なんて必要ありません。正面から叩き潰せばいいだけです」
ピーチもそういう考えなのか、この瞬間にリブロフの街は明日の朝日を見ることなく攻め落とされることが確定した。有無を言わさず馬車に連れていかれた俺は、心の中でドナドナが流れていた。心境は全然違うのになぜか聞こえてきたのだ。
地下道は作っていなかったがいつの間にか出来上がっていた。おそらく光と闇精霊の仕業だろう。ピーチに耳打ちされて若干ひきつった顔してたもんな。ピーチにすごまれて言われたら断れないよな。分かるぞその気持ち、娘達の中で一番怖い?のがピーチだろう。
何というか、俺たち(シュウがそう思っているだけで、本来はシュウ本人のみ。娘たちが侮辱されたりしても怒るが次元が違う)が関わると採算は度外視で徹底的にやるんだよね。
俺は馬車の特等席に座らされ、ギンが俺のソファー代わりになる様に寝そべっており、隣にはソウとコウがちょこんと座っている。これもう動くなってことだね。俺が知らない間に娘たちの休む順番も決まっておりキッチン馬車では、簡単に食べられる物が量産され始めていた。
こんな時でも食にこだわるシルキーたちは、俺の好きなものを中心に作っている。唐揚げやチキン南蛮もラインナップに入っている。
サンドイッチやハンバーガーは当たり前のごとく数種類準備し始めていた。ピーチが指揮を執っているせいか、時間が止まる収納の腕輪があるためか、歯止めの利かない状況になっている気がしないでもない。
門を抜けしばらくしたところで居残り組の馬車と合流し、沈みかけている夕日を眺めながら俺は寝る事にした。
襲撃をかける時に地下から通路を伸ばして、外で合流するようにすれば何も問題ないな。とりあえず、娘たちを呼ぶか。
「シュリ、家に帰ったら向こうの街にいるみんなにこっちに来るように連絡して、クロとギンにリビングアーマーも全部連れてくるように言ってくれ。奴隷一家の人たちは、引き続き四大精霊や他の精霊から勉強や訓練をしてもらうように言っといて。ミリーは好きな方でいいと伝えておいてほしい」
「了解です。シルキーさんたちはどうしましょう?」
「あ~そうだったな、スカーレットにブラウニーたちの様子を聞いてみるか。問題なければ向こうはブラウニーたちに任せてみんなにはこっちに来てもらうか」
家に帰ってシュリに連絡を取ってもらいスカーレットに状況を聞くと、もともと高いレベルで家事技能があったようで特に苦労することもなくキッチンの使い方や味付けについて覚えたようだった。
そっちの家はしばらくブラウニー達に任せて、スカーレット達はこっちに来るようにお願いした。娘たちが全員そろったところで作戦会議をする予定だ。
翌日のおやつの時間あたりに娘たちが到着した。ミリーは従魔四匹を連れてジャルジャンに来ていた。改装した地下室に集まってもらい、久々の再会と移動お疲れ様の意味を込めて豪華なおやつを用意してもらった。
どこの世界でも女の子は甘いものが好きなのだろう。ケーキバイキング形式にしてみたのだ。少しずつ色々なケーキが食べられるように工夫されていた。他にも、実験的に作ってみたケーキもいくつか出てきた。
もちろん俺の好きなチーズケーキも色々な種類が出てきた。シビルには紅茶のポットと各種ケーキの盛り合わせを差し入れで持って行った。
ミリーの従魔四匹と俺の従魔六匹には、ミドリ特性ステーキを準備してもらった。全員すごい勢いで肉を食べ終え、もっと無いの? といった目で訴えてきた。さすがにステーキは用意してないが、鶏の頭や骨の水煮を出してあげるとコリコリと美味しそうに食べていた。
クロたち狼組は体のサイズが大きいので、大量に用意をしてあげた。全員が満足するまで食べ、一息ついたところで本題に入ることにした。
「近々リブロフの街を攻め落とします。簡単に言うと、リブロフの兵士がジャルジャンの商人を襲って皆殺しにして、盗んだ商品をジャルジャンで売って荒稼ぎしてました。
人が生きるのに必要な塩をリブロフの商人が暴利で売りさばいてたから、ちょっとお灸をすえて慰謝料をふんだくったけど、リブロフのせいで奴隷に落ちた人たちの大半がリブロフに買われてってしまったので、取り返すために戦争します。
リブロフの領主の嫡男ヒキガエルが、娘たちに手を出そうとしてたし、他にも色々ムカつくこともありましたので怒ってます。ライチェル王国の街の一つなので、ついでに攻め滅ぼすことにしました。リブロフの住民の皆さんには何の恨みもありませんが、ライチェルの国王とヒキガエルのせいという事で諦めてもらいましょう。
ですが、一応何の罪もない住民には極力怪我をさせないようにしたいと思ってます。作戦が無いのでみんなに考えてもらおうかと思って、話を聞いてもらいました。何か意見ありますか?」
俺の発言の後にシュリがボソッと「そのヒキガエルはご主人様を侮辱しました」と呟くと、のほほんとしていた空気が、一気にピリピリしたものに変わった。特に反応を示したのが、居残り組だった年中・年長組のメンバーだ。若干殺気も溢れ出ている。怖いよ君たち。
「ご主人様、この戦争の目的は、第一にご主人様を侮辱したヒキガエルへの天罰、第二にご主人様を陥れたライチェルの国王への反撃、第三にジャルジャンで買われた奴隷の確保、第四にリブロフの街の壊滅と思ってよろしいですか?」
「えっと、ピーチ、奴隷の確保が第一だよ。それに侮辱したヒキガエルはこの街でもう処刑されたしな」
「そうですか、ヒキガエルはもういないのですね。ではヒキガエルの実家に責任をとってもらいましょう。皆さん、完膚なきまでに叩きのめして領主の家は更地にしてあげましょう」
俺の話を聞くつもりがないのか、脱線したままピーチがみんなを先導していた。
「少し落ち着け! どうやって攻めるかを考えてるんだって」
シェリルが爆弾を投下する。
「あの臭い人、ご主人様を殺そうとしたからシェリルもすごいムカついたの。本当ならシェリルがぶっ飛ばしたかったの!」
ガタッ
娘たちが示し合わせたかの如く無言で立ち上がり部屋を出ていった。出ていく途中でピーチが一緒に来ていた、シルクちゃんとツィード君を呼んで何か耳打ちをしていた。
俺だけが部屋に取り残された、ミリーや従魔たちも一緒に出ていってしまった。
「えっと、どうしたらいいんだろ」
途方に暮れてると、戦闘服に身を包んだピーチが戻ってきて「出発の準備が整いました」と言ってきた。えっ? 今から行くの? 作戦は?
「ご主人様、今から行けば深夜ですが関係ありません。私たちは国家反逆者なのですから。いちいち相手に合わせる必要もありません。それに作戦なんて必要ありません。正面から叩き潰せばいいだけです」
ピーチもそういう考えなのか、この瞬間にリブロフの街は明日の朝日を見ることなく攻め落とされることが確定した。有無を言わさず馬車に連れていかれた俺は、心の中でドナドナが流れていた。心境は全然違うのになぜか聞こえてきたのだ。
地下道は作っていなかったがいつの間にか出来上がっていた。おそらく光と闇精霊の仕業だろう。ピーチに耳打ちされて若干ひきつった顔してたもんな。ピーチにすごまれて言われたら断れないよな。分かるぞその気持ち、娘達の中で一番怖い?のがピーチだろう。
何というか、俺たち(シュウがそう思っているだけで、本来はシュウ本人のみ。娘たちが侮辱されたりしても怒るが次元が違う)が関わると採算は度外視で徹底的にやるんだよね。
俺は馬車の特等席に座らされ、ギンが俺のソファー代わりになる様に寝そべっており、隣にはソウとコウがちょこんと座っている。これもう動くなってことだね。俺が知らない間に娘たちの休む順番も決まっておりキッチン馬車では、簡単に食べられる物が量産され始めていた。
こんな時でも食にこだわるシルキーたちは、俺の好きなものを中心に作っている。唐揚げやチキン南蛮もラインナップに入っている。
サンドイッチやハンバーガーは当たり前のごとく数種類準備し始めていた。ピーチが指揮を執っているせいか、時間が止まる収納の腕輪があるためか、歯止めの利かない状況になっている気がしないでもない。
門を抜けしばらくしたところで居残り組の馬車と合流し、沈みかけている夕日を眺めながら俺は寝る事にした。
4
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる