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第243話 新しい街はどこ?
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これでバリス教がどう変わるかわから無いが楔を打ち込んだのだ、何かしらの変化はあるだろう。一ヶ月という制限もかけたしそれが過ぎたら、各街を検索して無実の罪で囚われている獣人やエルフ、ドワーフ等を救いに行こう。
ただ俺は聖人でも何でもない。理不尽な状況にあっても殺人を犯したものまでは助けるつもりはない。まぁ食べ物を理不尽に巻き上げられ、生きるために盗みを働いてしまった者に関しては後で検討しよう。
まぁそんなことの前に一つしなければならない事がある! 聖都にあるダンジョンの封鎖だ。建物の中に人がいるとダンジョンとして作り変えれないので、人力による封鎖が必要だろう。という事で、汚れた教皇を引きずって聖都へ直行する。
聖都の門の前に教皇を捨てる前に念入りに契約の話をする。今は正面から入るといろいろめんどくさいので、いったん引き返し地下通路を通って埋めた部屋の地下に到着する。
この世界の城には基本的に地下がない。小説やゲームなんかでは城の下に牢屋があることが多いが、普通に考えて王の住む城や貴族の住む城の地下に、牢屋があるのはおかしいと俺は思っている。
もし何かあった際に城の主が危険にさらされるのだ、危機管理の観点からそれはおかしいだろう。基本的には兵士や騎士の詰所の地下や近くに牢屋がある。
城をダンジョン化しているため城への入口を作れなくなっているが、埋めて入り口をふさいでいたので魔法でどかした。ダンジョン化した壁なら自動修復してくれたのだが、まぁしょうがないので、地下下水の柱にも使った魔核を埋め込んだゴーレム壁を作成して出入り口を塞いでおこう。
召喚で呼び出された素材アイテムは基本的に、インゴット・板のどちらかを選択できるのだ。なのでアダマンタイトの板を天井から床、壁全体を覆えるように六枚の板を召喚する。つなぐ部分はクリエイトゴーレムで接着して、隣の部屋とダンジョンに行けるように扉と出入り口の部分はあけておく。
隣の部屋も同じ様に隣の部屋に行けるように、地下通路の出入り口とダンジョン側の扉の部分を開けて配置してから接着する。このままだと神のダンジョンから出てきた奴らが地下通路を通ってきてしまうので、扉の部分にオリハルコンで加工した扉を設置する。
魔核を地下通路側の扉の位置にセットする。ゴーレム扉とでもいえばいいのだろうか? 俺の命令に従って開閉する超便利アイテムだ!
壁の部分にも複数の魔核を埋め込んでおく。魔核から発生する魔力を使ってゴーレムを強化するのだ、複数あればそれだけ多くの魔力を使って修復できるのだ。
アダマンタイトだから壊れる可能性は低いが、低いだけであって壊れないわけでは無いのだ。素材によって修復に必要な魔力の量が変わってくるので、最上級と言えるアダマンタイトは破格の魔力が必要なのである。
これで神のダンジョンに入っている奴らはまず出てこれないだろう。神が作ったダンジョンであることを考えればおそらく、自給自足が可能だろう。理不尽ではあるが不可能な事をさせる事はないだろう。
あいつらは純粋に楽しみたいだけなのだ。苦労している過程を楽しむのが目的だろう。ただBOSSだけは普通では倒せない可能性は高いが、何とか最下層まで降りてきたけど、ありえないくらいに強く絶望を与え、その姿を見て楽しむ……あり得る話だ。
まぁそんなことはどうでもいい。ここに潜るときは注意しておかないとな。
「これでこのダンジョンで強い人間が養殖されることは無くなった。後は一ヶ月放置してから各街の獣人たちを開放していこう。俺たちはその間に獣人たちだけでも安心して暮らせる街を作ろうか。
俺たちの魔法やダンマスのスキルで作るわけにはいかないので、ダリアに頼んで街の下地を作ってもらおうかと思う。壁あたりは作ってもいいけど、街の中身は自分たちで作ってもらおう。援助は多少するつもりだけど必要以上にはするつもりはない感じでいいかな?」
「そうですね。そこらへんが妥当なラインかと思いますが、どこまでやるかはグリエルとガリアに考えてもらいましょう。老ドワーフたちも最近は暇をしているみたいなのでちょうどいいかと」
ピーチさん今日も若干黒いですね。といってもピーチがそう判断しているなら問題はないだろう。
「じゃぁ俺たちは候補地でも探しておこうか。場所的にはミューズとヴローツマインの間に作りたいかなと思うけど、ヴローツマイン側に寄せた位置でいい場所を探そうと思う。聖国に近い位置だと恐らくめんどくさい事になる可能性が高いからね。それに何かあったらヴローツマインの竜騎士が対応してくれるさ」
「ご主人様も相変わらず容赦がありませんね」
「そのためにワイバーンの卵をせっせと上納しているんだ。頑張ってもらわないとな」
「その卵を準備しているのは、ミリーさんなのでは?」
「そんな細かい事はいいじゃないか。ミリーだってそこまで細かいこと言わないさ。ピーチだってそうだろ? みんな優しい奥さんなんだからな」
そういうとピーチは若干顔を赤らめてもじもじした様子がみれた。いつも凛々しいピーチのそういった姿は新鮮でかわいいな。最近ピーチの扱い方が分かってきた気がする、可愛いとか素直に言ってもクールにスルーされるが、話の合間にさらっと放り込むとこういった可愛い姿が見られるのだ。
「コホン、みんなを集めて良さそうな場所を探しましょうか」
ピーチがそういうと食事の準備をしていたメンバーを呼びに行った。
現在はヴローツマインに帰る最中なのだが、時間も遅かったので途中で休むことにしたのだ。いったん地上に出て、地下に部屋を作成している。
リビングにあたる部分にみんなが集合して、ピーチが説明を始めた。娘たちはみんな勉強熱心でかなりの知識を蓄えているため、昔に比べて説明する内容が少なくなっている。みんな賢いんだよな、ステータスのINTとかってそういうのにも影響するのかな?
マップ先生で色々な検討をしてみるが、明らかに一ヵ所だけ他の所とは比べ物にならないほどの好条件の場所が見つかる。
大きな川が通っていて樹海から外に向かって大きなS字に流れている場所だ。樹海に接触するように街を作っても、周りが掘のようになるので問題ないだろう。出入り口には跳ね橋を採用すれば、安全を確保できるだろう。
畑もS字のもう一つをうまくつかえばかなり広い面積を確保できるだろう。簡単な話、S字を9の字にすれば、くっ付いていない方を街として樹海に接するようにして、周りが囲まれている方に畑を確保できるだろう。
「じゃぁ明日は下見を兼ねて候補地に行ってみようか。一応ミューズからは地上を移動するよ。魔法で整地しながらね。ミューズに送られてきた獣人とかが通る道だから綺麗にしておこう」
思ったより簡単に話がまとまってしまったので、ダリアに無線で連絡を入れておく。『またですか』と言いながらワイバーンの卵の件もあるので喜んで引き受けてくれた。そういえばワイバーンって寿命どの位なんだろうな。
ダリアにも新しく作る街についての意見を出してほしいから、考えておいてと無線を切る前に言うと苦笑されてしまった。まぁここで反論してもリンドに怒鳴られるので、従うしかなかったりするのだけどな。
また新しい街作りか、一つでも大変なのにな、今じゃ一つ作って二つの街を所有しているんだ。何もしなくても生活できるのに、なんでこんなに頑張ってるんだろうな? さすがに子供ができて『お父さんお仕事は?』とか言われたら泣いちゃうから、ほどほどに頑張らないとな。
ただ俺は聖人でも何でもない。理不尽な状況にあっても殺人を犯したものまでは助けるつもりはない。まぁ食べ物を理不尽に巻き上げられ、生きるために盗みを働いてしまった者に関しては後で検討しよう。
まぁそんなことの前に一つしなければならない事がある! 聖都にあるダンジョンの封鎖だ。建物の中に人がいるとダンジョンとして作り変えれないので、人力による封鎖が必要だろう。という事で、汚れた教皇を引きずって聖都へ直行する。
聖都の門の前に教皇を捨てる前に念入りに契約の話をする。今は正面から入るといろいろめんどくさいので、いったん引き返し地下通路を通って埋めた部屋の地下に到着する。
この世界の城には基本的に地下がない。小説やゲームなんかでは城の下に牢屋があることが多いが、普通に考えて王の住む城や貴族の住む城の地下に、牢屋があるのはおかしいと俺は思っている。
もし何かあった際に城の主が危険にさらされるのだ、危機管理の観点からそれはおかしいだろう。基本的には兵士や騎士の詰所の地下や近くに牢屋がある。
城をダンジョン化しているため城への入口を作れなくなっているが、埋めて入り口をふさいでいたので魔法でどかした。ダンジョン化した壁なら自動修復してくれたのだが、まぁしょうがないので、地下下水の柱にも使った魔核を埋め込んだゴーレム壁を作成して出入り口を塞いでおこう。
召喚で呼び出された素材アイテムは基本的に、インゴット・板のどちらかを選択できるのだ。なのでアダマンタイトの板を天井から床、壁全体を覆えるように六枚の板を召喚する。つなぐ部分はクリエイトゴーレムで接着して、隣の部屋とダンジョンに行けるように扉と出入り口の部分はあけておく。
隣の部屋も同じ様に隣の部屋に行けるように、地下通路の出入り口とダンジョン側の扉の部分を開けて配置してから接着する。このままだと神のダンジョンから出てきた奴らが地下通路を通ってきてしまうので、扉の部分にオリハルコンで加工した扉を設置する。
魔核を地下通路側の扉の位置にセットする。ゴーレム扉とでもいえばいいのだろうか? 俺の命令に従って開閉する超便利アイテムだ!
壁の部分にも複数の魔核を埋め込んでおく。魔核から発生する魔力を使ってゴーレムを強化するのだ、複数あればそれだけ多くの魔力を使って修復できるのだ。
アダマンタイトだから壊れる可能性は低いが、低いだけであって壊れないわけでは無いのだ。素材によって修復に必要な魔力の量が変わってくるので、最上級と言えるアダマンタイトは破格の魔力が必要なのである。
これで神のダンジョンに入っている奴らはまず出てこれないだろう。神が作ったダンジョンであることを考えればおそらく、自給自足が可能だろう。理不尽ではあるが不可能な事をさせる事はないだろう。
あいつらは純粋に楽しみたいだけなのだ。苦労している過程を楽しむのが目的だろう。ただBOSSだけは普通では倒せない可能性は高いが、何とか最下層まで降りてきたけど、ありえないくらいに強く絶望を与え、その姿を見て楽しむ……あり得る話だ。
まぁそんなことはどうでもいい。ここに潜るときは注意しておかないとな。
「これでこのダンジョンで強い人間が養殖されることは無くなった。後は一ヶ月放置してから各街の獣人たちを開放していこう。俺たちはその間に獣人たちだけでも安心して暮らせる街を作ろうか。
俺たちの魔法やダンマスのスキルで作るわけにはいかないので、ダリアに頼んで街の下地を作ってもらおうかと思う。壁あたりは作ってもいいけど、街の中身は自分たちで作ってもらおう。援助は多少するつもりだけど必要以上にはするつもりはない感じでいいかな?」
「そうですね。そこらへんが妥当なラインかと思いますが、どこまでやるかはグリエルとガリアに考えてもらいましょう。老ドワーフたちも最近は暇をしているみたいなのでちょうどいいかと」
ピーチさん今日も若干黒いですね。といってもピーチがそう判断しているなら問題はないだろう。
「じゃぁ俺たちは候補地でも探しておこうか。場所的にはミューズとヴローツマインの間に作りたいかなと思うけど、ヴローツマイン側に寄せた位置でいい場所を探そうと思う。聖国に近い位置だと恐らくめんどくさい事になる可能性が高いからね。それに何かあったらヴローツマインの竜騎士が対応してくれるさ」
「ご主人様も相変わらず容赦がありませんね」
「そのためにワイバーンの卵をせっせと上納しているんだ。頑張ってもらわないとな」
「その卵を準備しているのは、ミリーさんなのでは?」
「そんな細かい事はいいじゃないか。ミリーだってそこまで細かいこと言わないさ。ピーチだってそうだろ? みんな優しい奥さんなんだからな」
そういうとピーチは若干顔を赤らめてもじもじした様子がみれた。いつも凛々しいピーチのそういった姿は新鮮でかわいいな。最近ピーチの扱い方が分かってきた気がする、可愛いとか素直に言ってもクールにスルーされるが、話の合間にさらっと放り込むとこういった可愛い姿が見られるのだ。
「コホン、みんなを集めて良さそうな場所を探しましょうか」
ピーチがそういうと食事の準備をしていたメンバーを呼びに行った。
現在はヴローツマインに帰る最中なのだが、時間も遅かったので途中で休むことにしたのだ。いったん地上に出て、地下に部屋を作成している。
リビングにあたる部分にみんなが集合して、ピーチが説明を始めた。娘たちはみんな勉強熱心でかなりの知識を蓄えているため、昔に比べて説明する内容が少なくなっている。みんな賢いんだよな、ステータスのINTとかってそういうのにも影響するのかな?
マップ先生で色々な検討をしてみるが、明らかに一ヵ所だけ他の所とは比べ物にならないほどの好条件の場所が見つかる。
大きな川が通っていて樹海から外に向かって大きなS字に流れている場所だ。樹海に接触するように街を作っても、周りが掘のようになるので問題ないだろう。出入り口には跳ね橋を採用すれば、安全を確保できるだろう。
畑もS字のもう一つをうまくつかえばかなり広い面積を確保できるだろう。簡単な話、S字を9の字にすれば、くっ付いていない方を街として樹海に接するようにして、周りが囲まれている方に畑を確保できるだろう。
「じゃぁ明日は下見を兼ねて候補地に行ってみようか。一応ミューズからは地上を移動するよ。魔法で整地しながらね。ミューズに送られてきた獣人とかが通る道だから綺麗にしておこう」
思ったより簡単に話がまとまってしまったので、ダリアに無線で連絡を入れておく。『またですか』と言いながらワイバーンの卵の件もあるので喜んで引き受けてくれた。そういえばワイバーンって寿命どの位なんだろうな。
ダリアにも新しく作る街についての意見を出してほしいから、考えておいてと無線を切る前に言うと苦笑されてしまった。まぁここで反論してもリンドに怒鳴られるので、従うしかなかったりするのだけどな。
また新しい街作りか、一つでも大変なのにな、今じゃ一つ作って二つの街を所有しているんだ。何もしなくても生活できるのに、なんでこんなに頑張ってるんだろうな? さすがに子供ができて『お父さんお仕事は?』とか言われたら泣いちゃうから、ほどほどに頑張らないとな。
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