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第301話 手打ち体験!
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お風呂にあがって嫁達にチビ神に覗かれてた話をしたら……妻たちが神でも呪い殺しそうなオーラを発して、チビ神から『怖いから止めさせて』と声が飛んできた。まぁ妻たちの気持ちが収まるならと、そのまま放置しましたけどね!
今日の夕食は何かな~っと、匂いからすると揚げ物系だと思うんだよな。油のにおいがするから多分間違いないのだが、違う匂いもしてくるんだよね。海産物系の匂いだろうか? 出汁のような物なのか、海産物を揚げているのかどちらだろうな?
俺の予想では海産物系の匂いが薄めなので、衣をつけて揚げているのではないかと思っている。揚げ物も天ぷらとフライの両方があったりするのでは? なんて思っている。
今日はおやつの時間に切り上げて戻ってきてから、おやつを食べて風呂に入っていたのだ。なので、今の時間はだいたい一七
時頃である。夕食にはまだまだ早い時間なのにシルキー達に呼び出されたので何事かと思っていた。
「お~い! スカーレット、呼ばれたから来たけど何をするんだ?」
「お待ちしてました。今試しにあげていた天ぷらが上がりましたので、試食してもらってもいいですか?」
お!? 天ぷらってことはもしかして俺の読みが当たって、無かった。どうせそんな事だろうと思ったさ。
「美味しい山菜や天ぷらに合いそうな食材が多く仕入れられたので、注文を受けてから揚げるスタイルのライブキッチン的な食事をしようかと思いまして、試しにタラの芽をあげてみたのです。天つゆかお塩で食べてください」
タラの芽とか何年ぶりだろうな? 昔休みの日に親父に山に連れてかれてとった覚えがあるな。あれの天ぷらって本当に美味いから不思議だよな。
個人的には天つゆが好きなのだが、今回はシンプルに食べるのが食材に対する礼儀だろう。最近製塩所で新しく作られ始めた藻塩を使った抹茶塩が準備されていたのでそれで食べてみた。本当に美味いな。
「スカーレット、上手に揚がってるよ。とっても美味しかったよ」
スカーレット達は満面の笑みでライブキッチンの準備に戻って行った。
ちなみに藻塩とは、海藻からとった塩の事である。海藻に何度も潮水をしみ込ませては干して塩分を多く含ませたものを焼いて水に溶かし、その上澄みを煮詰めて生成する塩だ。
抹茶塩とは、和食で天ぷらの皿の一角に抹茶色をした塩の事だ。塩と抹茶を混ぜる事で味に深みを持たせるらしいが、素人の俺にはそこらへんはよくわからないけどその塩をつけて食べた天ぷらはうまかった。
しばらく様子を見ていて気付いた。俺たち何しに来たんだ?
「ご主人様、お待たせしました。今日の夕食はお蕎麦にしようと思いまして、どうせならみんなに蕎麦作りの体験をしてもらおうと思っています。天ぷらとお蕎麦は切っても切れない関係なのでちょうどいいかと思いまして!」
シルキー達に案内されて食堂の一角に準備された場所へ移動する。俺の地元が長野だったので中学生の頃に蕎麦打ち体験会をして以来の経験になるな。
シルキー達が準備したのは、蕎麦粉だけでなく小麦粉も準備されていた。どうやら今回作るお蕎麦は二八蕎麦と呼ばれているものだ。お手本を見せるようにアマレロが俺達の前で実演をしてくれる。隣でミドリが解説しながらわかりやすく教えてくれる形だ。
手打ち蕎麦の簡単に説明すると手順は、
一、水回し。蕎麦粉とつなぎの小麦粉をこね鉢で混ぜ、加水しながら攪拌し丸い蕎麦玉を作る。
ニ、木鉢。こね鉢の中で蕎麦玉を繰り返し押しつぶすことで練り、粘着性を高める。
三、延し。生地が張りつかないように打ち粉をしたうえで、木製の麺台の上に載せ麺棒を使い薄く圧延し平たい長方形型にする。
四、切り。圧延した生地を一からニ程度の線状に切断して麺の形にする。
ちなみに、ざる蕎麦と温かいツユに入った蕎麦では麺の太さが違うのだ。歯ごたえや食感の関係で一般的にはざる蕎麦の方が細く、温かいツユに入った蕎麦の方が太いのだ。
と簡単にシルキーたちは説明したが、これがどれだけ難しいか。むしろ蕎麦打ち専門でもないのに、ここまで見事に蕎麦をうてるシルキーたちに驚きだよ。握り寿司やうなぎのかば焼きとかも普通にこなしそうで怖いな。
みんなで体験できるように大量に蕎麦粉が準備されている。妻や新人組は三人一組程になって蕎麦打ち体験をすることになった。シルキーだけでなくブラウニーたちも手伝ってくれて、失敗しないように見ててくれアドバイスをしてくれるようだ。
みんなでワーキャー言いながら蕎麦をうっていく。さすがに指導やアドバイスがあったとしても、一回で売り物にできる程上手にはできないが、食するには問題のないレベルで仕上がっているので十分楽しめただろう。
さすがにまとめる行程と切る行程はブラウニーたちが代行してくれるので、安心して食べれるものになった。ざるで食べる用と温かいツユで食べる用のニつが準備され、後は食事をするだけとなった。
天ぷらも同じ場所で上げるのではなく、種類によってあげる場所を分けてあり、自分で思い思いの場所に行って注文する形をとっている。という事なので俺は一番初めに、海老天が食べたかったので、天ぷらの海産物エリアに足を運んで、アニメにでも出てきそうな大きな海老天を満足しながら頬張った。
ざる蕎麦とツユを準備してもらい、蕎麦に一番合うと思っているかき揚げを3種類程作ってもらった。玉ねぎベースだがサクラエビがはいっていたり、アオサがはいっていたりシンプルの物を作ってもらった。
ツユに軽く天ぷらをつけてから頬張る! そのあとにかき揚げから出た油が浮いているツユに、蕎麦をつけて一気にすする! うまいな! しみじみかみしめていると、マイタケの天ぷらまで登場した。さっきたべた海老天も一緒に!
みんなも色々な天ぷらを楽しんでいるようで、揚げたての天ぷらに魅了されていた。日本の料理って元世界でも結構おいしいと言われているが、独特の匂いのする調味料を使っているためか、ダメな人は本当にダメだったりするのに、俺の知り合いで日本の調味料が苦手な人はいない気がするな。
大満足のうちに夕食が終わった。ライブキッチン形式だったせいかみんなも普段より食べ過ぎてナイターに滑りに行く予定だったのだが、中止になった位食べ過ぎていた。
なので、大きな食堂を利用して映画館のようにして、映画を流すことにした。もちろんソファーやくつろげる空間を作り思い思いに席へついていく。多数決で今日はアニメではなく、SF系アクションのハリウッド映画になった。戦闘を自分でするためかアクション系の映画が好きな娘が多いのだろうか?
今日は深夜までアクション系の映画を流して、ダウンしたらそのまま寝れるように結界で防音空間を作ってあげた。
今日の夕食は何かな~っと、匂いからすると揚げ物系だと思うんだよな。油のにおいがするから多分間違いないのだが、違う匂いもしてくるんだよね。海産物系の匂いだろうか? 出汁のような物なのか、海産物を揚げているのかどちらだろうな?
俺の予想では海産物系の匂いが薄めなので、衣をつけて揚げているのではないかと思っている。揚げ物も天ぷらとフライの両方があったりするのでは? なんて思っている。
今日はおやつの時間に切り上げて戻ってきてから、おやつを食べて風呂に入っていたのだ。なので、今の時間はだいたい一七
時頃である。夕食にはまだまだ早い時間なのにシルキー達に呼び出されたので何事かと思っていた。
「お~い! スカーレット、呼ばれたから来たけど何をするんだ?」
「お待ちしてました。今試しにあげていた天ぷらが上がりましたので、試食してもらってもいいですか?」
お!? 天ぷらってことはもしかして俺の読みが当たって、無かった。どうせそんな事だろうと思ったさ。
「美味しい山菜や天ぷらに合いそうな食材が多く仕入れられたので、注文を受けてから揚げるスタイルのライブキッチン的な食事をしようかと思いまして、試しにタラの芽をあげてみたのです。天つゆかお塩で食べてください」
タラの芽とか何年ぶりだろうな? 昔休みの日に親父に山に連れてかれてとった覚えがあるな。あれの天ぷらって本当に美味いから不思議だよな。
個人的には天つゆが好きなのだが、今回はシンプルに食べるのが食材に対する礼儀だろう。最近製塩所で新しく作られ始めた藻塩を使った抹茶塩が準備されていたのでそれで食べてみた。本当に美味いな。
「スカーレット、上手に揚がってるよ。とっても美味しかったよ」
スカーレット達は満面の笑みでライブキッチンの準備に戻って行った。
ちなみに藻塩とは、海藻からとった塩の事である。海藻に何度も潮水をしみ込ませては干して塩分を多く含ませたものを焼いて水に溶かし、その上澄みを煮詰めて生成する塩だ。
抹茶塩とは、和食で天ぷらの皿の一角に抹茶色をした塩の事だ。塩と抹茶を混ぜる事で味に深みを持たせるらしいが、素人の俺にはそこらへんはよくわからないけどその塩をつけて食べた天ぷらはうまかった。
しばらく様子を見ていて気付いた。俺たち何しに来たんだ?
「ご主人様、お待たせしました。今日の夕食はお蕎麦にしようと思いまして、どうせならみんなに蕎麦作りの体験をしてもらおうと思っています。天ぷらとお蕎麦は切っても切れない関係なのでちょうどいいかと思いまして!」
シルキー達に案内されて食堂の一角に準備された場所へ移動する。俺の地元が長野だったので中学生の頃に蕎麦打ち体験会をして以来の経験になるな。
シルキー達が準備したのは、蕎麦粉だけでなく小麦粉も準備されていた。どうやら今回作るお蕎麦は二八蕎麦と呼ばれているものだ。お手本を見せるようにアマレロが俺達の前で実演をしてくれる。隣でミドリが解説しながらわかりやすく教えてくれる形だ。
手打ち蕎麦の簡単に説明すると手順は、
一、水回し。蕎麦粉とつなぎの小麦粉をこね鉢で混ぜ、加水しながら攪拌し丸い蕎麦玉を作る。
ニ、木鉢。こね鉢の中で蕎麦玉を繰り返し押しつぶすことで練り、粘着性を高める。
三、延し。生地が張りつかないように打ち粉をしたうえで、木製の麺台の上に載せ麺棒を使い薄く圧延し平たい長方形型にする。
四、切り。圧延した生地を一からニ程度の線状に切断して麺の形にする。
ちなみに、ざる蕎麦と温かいツユに入った蕎麦では麺の太さが違うのだ。歯ごたえや食感の関係で一般的にはざる蕎麦の方が細く、温かいツユに入った蕎麦の方が太いのだ。
と簡単にシルキーたちは説明したが、これがどれだけ難しいか。むしろ蕎麦打ち専門でもないのに、ここまで見事に蕎麦をうてるシルキーたちに驚きだよ。握り寿司やうなぎのかば焼きとかも普通にこなしそうで怖いな。
みんなで体験できるように大量に蕎麦粉が準備されている。妻や新人組は三人一組程になって蕎麦打ち体験をすることになった。シルキーだけでなくブラウニーたちも手伝ってくれて、失敗しないように見ててくれアドバイスをしてくれるようだ。
みんなでワーキャー言いながら蕎麦をうっていく。さすがに指導やアドバイスがあったとしても、一回で売り物にできる程上手にはできないが、食するには問題のないレベルで仕上がっているので十分楽しめただろう。
さすがにまとめる行程と切る行程はブラウニーたちが代行してくれるので、安心して食べれるものになった。ざるで食べる用と温かいツユで食べる用のニつが準備され、後は食事をするだけとなった。
天ぷらも同じ場所で上げるのではなく、種類によってあげる場所を分けてあり、自分で思い思いの場所に行って注文する形をとっている。という事なので俺は一番初めに、海老天が食べたかったので、天ぷらの海産物エリアに足を運んで、アニメにでも出てきそうな大きな海老天を満足しながら頬張った。
ざる蕎麦とツユを準備してもらい、蕎麦に一番合うと思っているかき揚げを3種類程作ってもらった。玉ねぎベースだがサクラエビがはいっていたり、アオサがはいっていたりシンプルの物を作ってもらった。
ツユに軽く天ぷらをつけてから頬張る! そのあとにかき揚げから出た油が浮いているツユに、蕎麦をつけて一気にすする! うまいな! しみじみかみしめていると、マイタケの天ぷらまで登場した。さっきたべた海老天も一緒に!
みんなも色々な天ぷらを楽しんでいるようで、揚げたての天ぷらに魅了されていた。日本の料理って元世界でも結構おいしいと言われているが、独特の匂いのする調味料を使っているためか、ダメな人は本当にダメだったりするのに、俺の知り合いで日本の調味料が苦手な人はいない気がするな。
大満足のうちに夕食が終わった。ライブキッチン形式だったせいかみんなも普段より食べ過ぎてナイターに滑りに行く予定だったのだが、中止になった位食べ過ぎていた。
なので、大きな食堂を利用して映画館のようにして、映画を流すことにした。もちろんソファーやくつろげる空間を作り思い思いに席へついていく。多数決で今日はアニメではなく、SF系アクションのハリウッド映画になった。戦闘を自分でするためかアクション系の映画が好きな娘が多いのだろうか?
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