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第337話 ゴーストタウン
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「まじか~」
何か見てはいけないものを見てしまった気がする。樹海って人が住める場所じゃないって聞いてたのにな。
「「「なにこれっ! すっごーーーーい!!」」」
無邪気に目の前の隙間から見える景色を、喜んで見ている三幼女を尻目にカエデ組とリンド組を呼ぶことにした。距離にするとどれだけ離れているか分からないので、分岐地点まで戻ってニ組に集合を掛けた。
「「これはさすがに大発見ね」」
カエデもリンドも唖然とした顔で、隙間から見える景色にびっくりしている。
どんな状況かを説明すると、掘り進んでいった先に巨大な空洞があったらしくそれを掘り当てた感じだ。位置的にはその巨大な空間内の地面から五メートル程の位置を掘り当てた形だ。その巨大な空間に街と呼べた規模の建物群が見えていたのだ。
過去形になっているのは、街の建物がだいぶ朽ち果てており人が住んでいる気配のないゴーストタウンのようになっているのだ。
「どうしよっかな? とりあえず掌握して危険がないか調べないといけないかな」
DPで掌握しようとしていたのにできなくて首をかしげていると、ミリーから声がかかった。
「シュウ君、どうかしましたか?」
「ちょっと問題があってな、ダンマスのスキルで掌握できないんだよね。考えられることは掌握できないってことは、俺以外のダンマスが掌握していて、起動しているダンジョンコアがどこかにあるってことだと思う」
「という事は、ここはダンジョンなんですか?」
「そこは判断に困るかな。俺がフレデリクや他の街にしているように、掌握しているだけっていう可能性もあるし、ダンジョンっていう可能性もあるし、最悪街だった場所だからここに住んでいた者が、アンデッド化している可能性もあるわけだ。どうしたもんだかな」
「封印しないのであれば、探索しておくべきだと思いますよ。元冒険者ギルドの受付の人間としては、冒険者の語る未知の探索は下手なおとぎ話より、よっぽど心が揺さぶられましたからね。私としては当事者になれるので、是非入ってみたいと思いますね」
ミリーの話を聞いていた年少組が「ここに入れるの?」「探検?」「未知との遭遇?」等々中に入って探索できるかもしれないという可能性を示されて騒ぎ出した。
もちろん俺としてもゴーストタウン何か探検する機会がないわけじゃないけど、森の北の廃墟とは違ってここは目に見える原因は無いので、そういったものを探すのも楽しそうではあるな。
「さて、中に入るのはいいんだけど、この街がゴーストタウンになった原因が分からないから、むやみに中に入っていくのは危険かな。まずは中の空気が安全か、毒などが無いか調べないとな」
そんなことを話していると、裾を引っ張る感触があって視線を下に落とすとイリアが、
「精霊たちがここの空気は問題ないって言ってるよ。人間には影響でる毒物は無いって!」
うん、精霊便利だな。そんなことまで分かるのか。俺も精霊魔法とか覚えてるけど、未だに会話は成立した覚えがない、俺の言う事は理解してくれているみたいなので、あまり困ってはいないんだけどな。
「じゃぁダンジョンと想定して、隊列を組んで進んでいくよ。ダンジョンだけど市街戦を想定、囲まれない様に注意しながら、前衛陣は円形に隊列を組んでその中に後衛を入れての進軍。斥候は離れずに近くで索敵をしながら進んでいくぞ。敵が見えたらまず報告を!」
指示を飛ばして隊列を組んでいく。俺が指示を出している間にライムが階段を設置していた。
「すぐにディストピアにいるメンバーが来るから、その間に近くの建物などを調べよう。一緒に人造ゴーレムも持ってきてもらって、この入口に設置して守ってもらおうか。じゃぁいくよ」
一番近くにあった建物は、一番危険に近いためか兵舎の様なものが建てられている、何に対してこの兵舎はここに建てられてるんだろう?訓練をしやすいからか?
中には死体は一切なかったが、色んなものが散乱したり壁や机、床などに剣による傷があった。これだけ傷があるのに死体が一切ないっていうのは奇妙な話だな。
北にあった押しつぶされた街は、おそらく神の移動式ダンジョンのせいだろうけど、今回に関しては死体が一切ないっていうのは、アンデッドになった可能性が高いか? 死体を食べるスライムがいたとしても骨は残すから、何かしらに使われたのは間違いないだろう。
「兵舎っぽい建物の中には、死体だけじゃなくて武器防具も一切なかったな。誰か見た人はいるか? やっぱり誰も見てないか。衣服とかは合ったのに防具だけ無いって事はもう確定かな?」
「そうだろうな。ここにトレジャーハンターがこれたとして武器防具だけを持っていくのは分かるけど、死体まで片付けるかは謎だからね。冒険者で魔力や燃料に余裕があるなら焼いた可能性はあるとおもうけど、ここに来るのにそこまでの装備を持ち歩いたり、無駄に魔力を消費するわけないからね」
「お? 残りのメンバーも集合したみたいだな。じゃぁ本格的に探索していこうか」
ディストピア組と一緒に来た従魔の狼組が必死に鼻を押さえているような仕草をしている、臭いのか?
「シュウ君、みんなが臭がってますね。多分今さっきの予想は当たっていて、嫌なことにスケルトン系だけじゃなくてゾンビ系もいるとみていいかもしれませんね」
ミリーから言われた事は俺も思いついていた。それにカエデやリンドもそれを肯定するように大きく頷いていた。
「ただのスケルトンやゾンビだけならいいんだけどね。レギオン系だと冒険者ギルドではシングル以上の冒険者複数に指名依頼が出るタイプの危険度が高いクエストですね」
「レギオン系っていうのは、単なるスケルトンやゾンビの軍団じゃないのか?」
「ただの軍団であれば集団とか呼ぶのですが、レギオンとなると支配するものがいて、その支配するものを倒さない限り無限に軍団が増え続ける厄介な魔物なんです」
「支配するものを倒せば、問題は解決ってことか?」
「正確には、支配するものと増え続けるものを合わせたのが一つの魔物なんです」
「軍隊だけど、一つの魔物って事か。だからレギオン系って事なのかな? それにしても厄介な相手ってことだよな。隠れて増やした雑兵をぶつけてればいいんだからな。いやになっちまいそうだ。とりあえずディストピアに行かせないように人造ゴーレムに命令を出しておくか」
ミリーやリンドから初めて聞いた魔物のレクチャーを受ける事にした。
何か見てはいけないものを見てしまった気がする。樹海って人が住める場所じゃないって聞いてたのにな。
「「「なにこれっ! すっごーーーーい!!」」」
無邪気に目の前の隙間から見える景色を、喜んで見ている三幼女を尻目にカエデ組とリンド組を呼ぶことにした。距離にするとどれだけ離れているか分からないので、分岐地点まで戻ってニ組に集合を掛けた。
「「これはさすがに大発見ね」」
カエデもリンドも唖然とした顔で、隙間から見える景色にびっくりしている。
どんな状況かを説明すると、掘り進んでいった先に巨大な空洞があったらしくそれを掘り当てた感じだ。位置的にはその巨大な空間内の地面から五メートル程の位置を掘り当てた形だ。その巨大な空間に街と呼べた規模の建物群が見えていたのだ。
過去形になっているのは、街の建物がだいぶ朽ち果てており人が住んでいる気配のないゴーストタウンのようになっているのだ。
「どうしよっかな? とりあえず掌握して危険がないか調べないといけないかな」
DPで掌握しようとしていたのにできなくて首をかしげていると、ミリーから声がかかった。
「シュウ君、どうかしましたか?」
「ちょっと問題があってな、ダンマスのスキルで掌握できないんだよね。考えられることは掌握できないってことは、俺以外のダンマスが掌握していて、起動しているダンジョンコアがどこかにあるってことだと思う」
「という事は、ここはダンジョンなんですか?」
「そこは判断に困るかな。俺がフレデリクや他の街にしているように、掌握しているだけっていう可能性もあるし、ダンジョンっていう可能性もあるし、最悪街だった場所だからここに住んでいた者が、アンデッド化している可能性もあるわけだ。どうしたもんだかな」
「封印しないのであれば、探索しておくべきだと思いますよ。元冒険者ギルドの受付の人間としては、冒険者の語る未知の探索は下手なおとぎ話より、よっぽど心が揺さぶられましたからね。私としては当事者になれるので、是非入ってみたいと思いますね」
ミリーの話を聞いていた年少組が「ここに入れるの?」「探検?」「未知との遭遇?」等々中に入って探索できるかもしれないという可能性を示されて騒ぎ出した。
もちろん俺としてもゴーストタウン何か探検する機会がないわけじゃないけど、森の北の廃墟とは違ってここは目に見える原因は無いので、そういったものを探すのも楽しそうではあるな。
「さて、中に入るのはいいんだけど、この街がゴーストタウンになった原因が分からないから、むやみに中に入っていくのは危険かな。まずは中の空気が安全か、毒などが無いか調べないとな」
そんなことを話していると、裾を引っ張る感触があって視線を下に落とすとイリアが、
「精霊たちがここの空気は問題ないって言ってるよ。人間には影響でる毒物は無いって!」
うん、精霊便利だな。そんなことまで分かるのか。俺も精霊魔法とか覚えてるけど、未だに会話は成立した覚えがない、俺の言う事は理解してくれているみたいなので、あまり困ってはいないんだけどな。
「じゃぁダンジョンと想定して、隊列を組んで進んでいくよ。ダンジョンだけど市街戦を想定、囲まれない様に注意しながら、前衛陣は円形に隊列を組んでその中に後衛を入れての進軍。斥候は離れずに近くで索敵をしながら進んでいくぞ。敵が見えたらまず報告を!」
指示を飛ばして隊列を組んでいく。俺が指示を出している間にライムが階段を設置していた。
「すぐにディストピアにいるメンバーが来るから、その間に近くの建物などを調べよう。一緒に人造ゴーレムも持ってきてもらって、この入口に設置して守ってもらおうか。じゃぁいくよ」
一番近くにあった建物は、一番危険に近いためか兵舎の様なものが建てられている、何に対してこの兵舎はここに建てられてるんだろう?訓練をしやすいからか?
中には死体は一切なかったが、色んなものが散乱したり壁や机、床などに剣による傷があった。これだけ傷があるのに死体が一切ないっていうのは奇妙な話だな。
北にあった押しつぶされた街は、おそらく神の移動式ダンジョンのせいだろうけど、今回に関しては死体が一切ないっていうのは、アンデッドになった可能性が高いか? 死体を食べるスライムがいたとしても骨は残すから、何かしらに使われたのは間違いないだろう。
「兵舎っぽい建物の中には、死体だけじゃなくて武器防具も一切なかったな。誰か見た人はいるか? やっぱり誰も見てないか。衣服とかは合ったのに防具だけ無いって事はもう確定かな?」
「そうだろうな。ここにトレジャーハンターがこれたとして武器防具だけを持っていくのは分かるけど、死体まで片付けるかは謎だからね。冒険者で魔力や燃料に余裕があるなら焼いた可能性はあるとおもうけど、ここに来るのにそこまでの装備を持ち歩いたり、無駄に魔力を消費するわけないからね」
「お? 残りのメンバーも集合したみたいだな。じゃぁ本格的に探索していこうか」
ディストピア組と一緒に来た従魔の狼組が必死に鼻を押さえているような仕草をしている、臭いのか?
「シュウ君、みんなが臭がってますね。多分今さっきの予想は当たっていて、嫌なことにスケルトン系だけじゃなくてゾンビ系もいるとみていいかもしれませんね」
ミリーから言われた事は俺も思いついていた。それにカエデやリンドもそれを肯定するように大きく頷いていた。
「ただのスケルトンやゾンビだけならいいんだけどね。レギオン系だと冒険者ギルドではシングル以上の冒険者複数に指名依頼が出るタイプの危険度が高いクエストですね」
「レギオン系っていうのは、単なるスケルトンやゾンビの軍団じゃないのか?」
「ただの軍団であれば集団とか呼ぶのですが、レギオンとなると支配するものがいて、その支配するものを倒さない限り無限に軍団が増え続ける厄介な魔物なんです」
「支配するものを倒せば、問題は解決ってことか?」
「正確には、支配するものと増え続けるものを合わせたのが一つの魔物なんです」
「軍隊だけど、一つの魔物って事か。だからレギオン系って事なのかな? それにしても厄介な相手ってことだよな。隠れて増やした雑兵をぶつけてればいいんだからな。いやになっちまいそうだ。とりあえずディストピアに行かせないように人造ゴーレムに命令を出しておくか」
ミリーやリンドから初めて聞いた魔物のレクチャーを受ける事にした。
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