ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第350話 ゴーストタウン攻防戦事後処理

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 行政府の会議室に俺は今来ている。

「っていうことで、あの山の中の街をゲットしてきたぞ!」

 ガリアとグリエルが頭を抱えて、老ドワーフたちはよくやったと言わんばかりの顔で、うんうんとうなづいている。

「老ドワーフたちは、満足しているみたいだから、そっちの管理はジーちゃんたちの誰かにやってもらおうか」

 俺がそういうと老ドワーフ達の顔がひきつって、グリエルとガリアが勢いよく顔をあげた。俺の心が変わる前に話を進めてやると、顔に書かれている。割り振りをテキパキ決めていた。ここで飴をちらつかせてみよう。

「ゴーストタウンの管理をしてくれる人には、カエデ専用の鍛冶場程ではないけど、きちんとしたもの用意するよ!」

 老ドワーフたちが『俺がやる』と殴り合いを始めると、俺の一言で場が沈静化する。

「騒ぐ人から候補から外します!」

 言ってはみたものの、こんなに効果があるとは思わなかったわ。お前らそんなに専用の鍛冶場がほしいか? 今も一応鍛冶場持ってるのにな。

 ゴーストタウンの方はディストピアより小さいけど、ディストピアの住人以外の人間が住む場所になるので、面倒事は圧倒的に増えるだろう。

 樹海の中心と言う事で、冒険者であれば腕に覚えのあるものたちが増えるだろうし、商人たちも自分の店を持ちたいと思うだろう。一攫千金をするには、ちょうどいい場所なのだから人が集まってくるだろう。

 それと同時に各国からスパイが入り込んでくるから、注意していかないとな。そこらへんの監視は鬼人とスプリガンのみんなに頑張ってもらうしかないか。街の実力行使にはディストピアの冒険者や兵士、新人組に出張ってもらえば問題ないだろう! 難しい事を考えるのはガリアとグリエルに任せた!

「じゃぁ詳しい話は行政府の方で頑張ってくれ! 俺が動かなきゃいけなそうなら、伝言してくれれば動くから! しばらくはゴーストタウンにいるから無線でよろしく!」

 ガリアとグリエルに丸投げして行政府を離脱した。

「さあ、問題は解決したね。これから俺らがすることはゴーストタウンの整備かな? 他に何か優先すべきことってあったっけ?」

 俺のセリフを聞いて、またグリエルたちに投げたなって感じでジト目で見られている。みんなから視線をそらしているとピーチが口を開いた。

「ご主人様、毎回思うのですが、グリエルさんたちにそんなに仕事を振ってもよろしいのですか?」

 ピーチの発言を聞いて他の妻たちも、ウンウンと頷いている。

「じゃぁ、ピーチが代わりにやる? 別に他の誰でもいいんだけどどうする?」

「任せておいて問題ないですね! 今は特に優先すべきことは無かったはずですが、ゴーストタウンの整備ってどんなことをするのですか? というか、街の名前はゴーストタウンのままですか?」

 触らぬ神に祟りなし! と言わんばかりに見事な手のひら返しをみた。

「名前はもうゴーストタウンでいいと思う! もともといたのが、スカルレギオンにゾンビレギオン、ノーライフキングだったんだから、ゴースト的な扱いでも間違いでもないんじゃないか? さすがにあの街のまま使うのは無理でしょ?

 一部破棄してクリエイトゴーレムで修復してから掌握しなおせば、あの街並みのまま街を使えるでしょ。それに俺らが整備すれば、家の配置を多少調整できるでしょ? 商店も持ってもらうのは良いけど大きくされると、俺的には嫌だから決められた範囲で頑張ってね! ってしようと思うのだけどだめか?」

「そういう理由があったんですね。確かにこちらである程度調整ができれば便利ですね。新しく建物を建てる場所をなくしてしまえば、商人の調整もしやすいですしね。

 ということは建物も全部売るのですか? 商人たちには何か持ってきてもらったものと交換で、店舗を貸し出すのがいいと思うのですがどうでしょうか?」

「確かに、売り出すよりは貸し出した方がいいか。家の中の改装はある程度自由にしておけばいいか。ここに来るのなんて、商人か冒険者が中心だもんな。他にも国が嫌になった人がくるくらいか? いい場所だったら新しい住人もつくかな?」

「そうですね、新しい住人はどうしても欲しいわけでは無いですから、増えれば増えたでいい人だけディストピアへ招待しましょう。私たちは街の整備担当でグリエルさんたちは管理担当でいいですね、あちらには整備が終わったら頑張ってもらいましょう」

「まぁグリエルたちには色々仕事を振ってるけど、きちんとした人材も入れてるんだぞ? 供給源は冒険者ギルドのアホギルド長のとばっちりを受けた、ジャルジャンのフェピーからだけどな。

 王国の影のない知識奴隷を融通してもらってるんだよね。だから行政府には能力の高い人が多いはずだ。ほとんどが奴隷だけど情報を漏らさないようにというよりは、不正をさせないために奴隷の首輪を付けさせてるだけだからね。

 情報を漏らしたいなら漏らせばいいけど、ばれたらディストピアで生活できなくなるから、九割以上の人間がそんなことしないでしょ?」

 俺の発言を聞いて、年少組は全員でそうなんだ~と口にしていた。年中組、年長組、姉御組は気付いていたのだろう、確かにそうですねといった表情だ。

「といってもお腹がすいたからお昼にしよう! 今日のお昼はなーにっかな!」

 三幼女が俺のセリフの最後の言い方が気に入ったのか、『なーにっかな!』『なーにっかな!』と楽しそうにわいわいしていると、年少組全体に伝播して『なーにっかな!』の大合唱になっていた。

 自分の家に戻り玄関に向かおうとすると、ボロボロになっている何かがそこにあった。

 何かは急に起きてこちらに駆け寄ってきたので、つい蹴飛ばしてしまった。

「ノーライフキング、いきなり近付くな! 俺にはネクロフェリアの趣味はない!」

「隷属させておいて、いきなり放置ってどういうことですか! そしてこの家の住人強すぎる。誰一人として私の攻撃が通じなかった」

「ん~お前さ、攻撃ができる相手と、できない相手がいるの気付いてる? お前が攻撃できる相手は、全員がお前を一対一で倒せるんだぞ。だって全員俺らと同じ防御スキル使えるからな!これに懲りたら少しは大人しくなるだろう。

 お前の仕事は、ゴーストタウンの地下に食料生産できるフロアを作るから、そこの管理な! ドリアードたちとワームにお願いして土作りとかしてもらうから、お前は死霊魔法を使って、スケルトン系を使役してゴーストタウンに食料供給をしてくれ」

「ちょっとまてーい! ゴーストタウンってあの街は、エデンっていう名前があるんだから、キチンと呼べy、プゲラッ」

 あまりに口が悪かったようで、シュリの聖拳で思いっきり殴られていた。

「エデンって、地獄みたいになってたのにそれはないわ。ゴーストタウンで決定! お前、ゴーストみたいなもんだろ? じゃぁお前の作った街って事で名前の通りじゃん。うっしゴーストタウンの下に、三フロア分空間作ったからよろしくな」

 ギャーギャー騒いでいたが俺に隷属しているため逆らえず、体が勝手に向かってしまっていた。
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