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第405話 集中講義終了
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みんなが片付けている所で、
「さて、綾乃はこのまま、人造ゴーレムの勉強に移ろうか」
「勉強はいや~~頭痛い~~疲れた~~」
「お前は駄々っ子か! それに講義中俺の話聞かずに、自分で色々してたじゃねえか。拒否権はないからそのまま工房に行って、人造ゴーレムの勉強するぞ」
「テンプレにならって一回は拒否してみたけど、つまらない対応ね! 私のゴーレム軍団のために勉強するわよ!」
どうせそんなことだろうと思ったよ。工房へ移動しようかな。
工房には、昨日の段階で勉強する素材を準備しているので、サクッと覚えてもらおうか。
「さて、どうやって人造ゴーレムを作るかといえば、人間の構造を真似て作る形だ。人間の骨格を真似て、筋肉をつけて皮膚に相当する何かをつける。言ってしまえばこれだけだ」
「ふ~ん、何でわざわざ人間の骨格を真似る必要があるの? 出力の高い魔石を魔核にして、たくさんつければ解決じゃない?」
「それでも悪くはないんだけど、一番はコストパフォーマンスの問題だな。それ以外にも、この後説明する賢者の石を触媒にした、マッスルメタルというものの方が、出力……この場合は、力と言うべきかな。それが強くなるんだ。手間をかける分、高性能のゴーレムができるという事だ」
「マッスルメタルね。金属の筋肉? それってもしかして、スプ〇ガンのネタ?」
「それをモデルにしたスーツは作ったけど、このマッスルメタルは、老ドワーフたちが発見した技術を教えてもらって、俺が応用した形だ」
「そうなんだ、私もムキムキ?」
「そういうのが欲しいなら自分で作れ。防具としてのスーツは作る予定だけどな」
「またそういって、私のスリーサ『シャラップ!』もぅ! 最後まで言わせないとかいけず!」
「いちいち古臭い言い方だな。話続けるぞ。賢者の石を金属と反応させた物に、魔力を込めると筋肉みたいに伸び縮みするんだよ。それをマッスルメタルと呼んでるんだ。反応させた金属が頑丈であればあるほど、最大出力が上がるんだよ」
「は~~い、質問! 全身がアダマンタイトじゃダメなの?」
「全身アダマンタイトだと重すぎるし、消費魔力を考えると全身アダマンタイトにするよりは、ミスリル合金が今の所一番使いやすいんだよ」
「ん? 最大出力が上がるならそれでいいじゃん、消費魔力は魔石で補えばよくない?」
「俺も同じことを考えたけど、アダマンタイトは出力が上がるのだが、重いせいで同じスピードで動かそうとすると、ミスリル合金よりも多く魔力消費してやっとなんだよ。Aランクの魔石だと……腹や肺の部分に詰め込んで、足りるか分からんぞ? Sランクの魔石とか言ったら、国宝級扱いだからな」
「あ~、そういう事なのね。色々考えた結果、今説明してる感じがいいのね。話をすすめよ!」
「Sランクの魔石を何個も準備できるなら、全身アダマンタイトでもいいんだけど、俺でもSランクの魔石はまだ召喚できないからな。Sランクの魔物も召喚できないしな。全身アダマンタイトが作れたとして、重すぎて力を出すと地面がえぐれる可能性が高いから、採用してないんだけどな」
綾乃が俺の話を聞いて頷いている。
「簡単にどういう風に作ってるか説明しようか。骨はミスリル合金を中抜きをしてハニカム構造を取り入れてる。そこにアダマンタイトでコーティングを施して、強度をあげているんだ。なんども出てきてるミスリル合金は、魔力に反応して強度が高くなるから、軽いのに使いやすい金属なんだよ。
購入したらめっちゃ高いけどな。軽くするためにエンチャントを素材にかけても、賢者の石と反応させると消えてしまうから、全身がアダマンタイト製のゴーレムは考えただけで、作ってないんだ。
人間の骨格を模したものを作って、そこに金属の状態で筋繊維のように配置して、賢者の石と反応させて、皮膚をつければ完成」
「ちょっと! だいぶ端折ったでしょ? 体の中の内臓とかどうなってるの? さすがに作らないでしょ?」
「内臓のある空間は、基本的に魔力の貯蔵庫であったり、生み出す場所になるから、大半の部分に魔核を埋め込む形になるぞ。人造ゴーレムのきもは、そこに配置する行動をプログラムした魔核なんだ。実は自己学習機能を持たせることが可能だ。
二つの魔石を用意して、基本的な行動パターンをプログラムして、学んだ事を他の魔核に書き込むプログラムを施して、もう片方に勉強した事を蓄積して、基本的な行動パターンを書き込んだ魔核に、フィードバックするプログラムを書き込むと、容量が許す限り永遠に学び続けて、フィードバックし続ける感じだな」
「何それ……」
「色々思う事はあると思うけど、それがこの世界のルールだから、俺に突っ込むなよ? この際にAランク以上の魔石じゃないといけないみたいなんだ。
他の魔核に書き込んだりするのに、Aランク以上の魔石を作った魔核じゃないと、いけないってことだと思うんだけどな。後はできるだけ品質のいいものを使うと、容量が増えるから可能な限り高い物を使うのがいいね」
「あの女神たちが決めたルールなら、仕方がないわね……」
「そういう事だから。人造ゴーレムの目に魔核を使って、目から取り入れた情報も、経験につながるように蓄積する魔核につなげるようにすると、見たものを学習する見取り稽古みたいなことも、できるようになるから加速度的に学習の質が良くなるぞ。
ちなみに今は、皮膚に使っているのはミスリル合金にアダマンコーティングを施したものだね。これは別に魔核を用意して繋げてる感じだ。どんなに頑張っても皮膚は独立してしまうから、別に魔核を準備している。骨も一緒だな」
「色々思う事はあるけど、そういうルールだと言って、納得しないといけないのかしらね? 何となく理解したわ。簡単にメモも取ったし大丈夫かな?」
「一体目は、俺も付き添って作るから、その時に色々質問してくれ」
一体目は付き添って色々教えながら作成していった。レベルも一〇〇まで上げたが、使っている魔力の量が多すぎて、足りないし素材を生み出す魔力が残らないことに嘆いていた。
それなら自分でポーション作ればいいんじゃね? と言ってしまったために、本気にして錬金術と製薬のスキルを覚えるために、宝珠をねだられた。ついでなので、木工や革細工などの生産系のスキルを、全部覚えさせておいた。
「さて、綾乃はこのまま、人造ゴーレムの勉強に移ろうか」
「勉強はいや~~頭痛い~~疲れた~~」
「お前は駄々っ子か! それに講義中俺の話聞かずに、自分で色々してたじゃねえか。拒否権はないからそのまま工房に行って、人造ゴーレムの勉強するぞ」
「テンプレにならって一回は拒否してみたけど、つまらない対応ね! 私のゴーレム軍団のために勉強するわよ!」
どうせそんなことだろうと思ったよ。工房へ移動しようかな。
工房には、昨日の段階で勉強する素材を準備しているので、サクッと覚えてもらおうか。
「さて、どうやって人造ゴーレムを作るかといえば、人間の構造を真似て作る形だ。人間の骨格を真似て、筋肉をつけて皮膚に相当する何かをつける。言ってしまえばこれだけだ」
「ふ~ん、何でわざわざ人間の骨格を真似る必要があるの? 出力の高い魔石を魔核にして、たくさんつければ解決じゃない?」
「それでも悪くはないんだけど、一番はコストパフォーマンスの問題だな。それ以外にも、この後説明する賢者の石を触媒にした、マッスルメタルというものの方が、出力……この場合は、力と言うべきかな。それが強くなるんだ。手間をかける分、高性能のゴーレムができるという事だ」
「マッスルメタルね。金属の筋肉? それってもしかして、スプ〇ガンのネタ?」
「それをモデルにしたスーツは作ったけど、このマッスルメタルは、老ドワーフたちが発見した技術を教えてもらって、俺が応用した形だ」
「そうなんだ、私もムキムキ?」
「そういうのが欲しいなら自分で作れ。防具としてのスーツは作る予定だけどな」
「またそういって、私のスリーサ『シャラップ!』もぅ! 最後まで言わせないとかいけず!」
「いちいち古臭い言い方だな。話続けるぞ。賢者の石を金属と反応させた物に、魔力を込めると筋肉みたいに伸び縮みするんだよ。それをマッスルメタルと呼んでるんだ。反応させた金属が頑丈であればあるほど、最大出力が上がるんだよ」
「は~~い、質問! 全身がアダマンタイトじゃダメなの?」
「全身アダマンタイトだと重すぎるし、消費魔力を考えると全身アダマンタイトにするよりは、ミスリル合金が今の所一番使いやすいんだよ」
「ん? 最大出力が上がるならそれでいいじゃん、消費魔力は魔石で補えばよくない?」
「俺も同じことを考えたけど、アダマンタイトは出力が上がるのだが、重いせいで同じスピードで動かそうとすると、ミスリル合金よりも多く魔力消費してやっとなんだよ。Aランクの魔石だと……腹や肺の部分に詰め込んで、足りるか分からんぞ? Sランクの魔石とか言ったら、国宝級扱いだからな」
「あ~、そういう事なのね。色々考えた結果、今説明してる感じがいいのね。話をすすめよ!」
「Sランクの魔石を何個も準備できるなら、全身アダマンタイトでもいいんだけど、俺でもSランクの魔石はまだ召喚できないからな。Sランクの魔物も召喚できないしな。全身アダマンタイトが作れたとして、重すぎて力を出すと地面がえぐれる可能性が高いから、採用してないんだけどな」
綾乃が俺の話を聞いて頷いている。
「簡単にどういう風に作ってるか説明しようか。骨はミスリル合金を中抜きをしてハニカム構造を取り入れてる。そこにアダマンタイトでコーティングを施して、強度をあげているんだ。なんども出てきてるミスリル合金は、魔力に反応して強度が高くなるから、軽いのに使いやすい金属なんだよ。
購入したらめっちゃ高いけどな。軽くするためにエンチャントを素材にかけても、賢者の石と反応させると消えてしまうから、全身がアダマンタイト製のゴーレムは考えただけで、作ってないんだ。
人間の骨格を模したものを作って、そこに金属の状態で筋繊維のように配置して、賢者の石と反応させて、皮膚をつければ完成」
「ちょっと! だいぶ端折ったでしょ? 体の中の内臓とかどうなってるの? さすがに作らないでしょ?」
「内臓のある空間は、基本的に魔力の貯蔵庫であったり、生み出す場所になるから、大半の部分に魔核を埋め込む形になるぞ。人造ゴーレムのきもは、そこに配置する行動をプログラムした魔核なんだ。実は自己学習機能を持たせることが可能だ。
二つの魔石を用意して、基本的な行動パターンをプログラムして、学んだ事を他の魔核に書き込むプログラムを施して、もう片方に勉強した事を蓄積して、基本的な行動パターンを書き込んだ魔核に、フィードバックするプログラムを書き込むと、容量が許す限り永遠に学び続けて、フィードバックし続ける感じだな」
「何それ……」
「色々思う事はあると思うけど、それがこの世界のルールだから、俺に突っ込むなよ? この際にAランク以上の魔石じゃないといけないみたいなんだ。
他の魔核に書き込んだりするのに、Aランク以上の魔石を作った魔核じゃないと、いけないってことだと思うんだけどな。後はできるだけ品質のいいものを使うと、容量が増えるから可能な限り高い物を使うのがいいね」
「あの女神たちが決めたルールなら、仕方がないわね……」
「そういう事だから。人造ゴーレムの目に魔核を使って、目から取り入れた情報も、経験につながるように蓄積する魔核につなげるようにすると、見たものを学習する見取り稽古みたいなことも、できるようになるから加速度的に学習の質が良くなるぞ。
ちなみに今は、皮膚に使っているのはミスリル合金にアダマンコーティングを施したものだね。これは別に魔核を用意して繋げてる感じだ。どんなに頑張っても皮膚は独立してしまうから、別に魔核を準備している。骨も一緒だな」
「色々思う事はあるけど、そういうルールだと言って、納得しないといけないのかしらね? 何となく理解したわ。簡単にメモも取ったし大丈夫かな?」
「一体目は、俺も付き添って作るから、その時に色々質問してくれ」
一体目は付き添って色々教えながら作成していった。レベルも一〇〇まで上げたが、使っている魔力の量が多すぎて、足りないし素材を生み出す魔力が残らないことに嘆いていた。
それなら自分でポーション作ればいいんじゃね? と言ってしまったために、本気にして錬金術と製薬のスキルを覚えるために、宝珠をねだられた。ついでなので、木工や革細工などの生産系のスキルを、全部覚えさせておいた。
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