473 / 2,518
第473話 下準備開始
しおりを挟む
次の日、俺、カエデ、ミリー、リンド、三幼女、土木組十五人の合わせて二十二人は、メギドを経由してから、新しい街の予定地に到着する。
足元にはもちろんニコたちスライムもいるし、ちょっと離れた所には、クロとギンにミリーの従魔も含むオオカミ四匹、狐が四匹、ハクは日向ぼっこをしている。
「よし、野営地を作るぞ! 予定通り大きい天幕を四つ作るぞ! カエデ・ミリー・リンドは中心になって設営してくれ、俺はアンソニからもらった図面を見ながら、予定地の様子を見てくるからよろしく」
みんなに野営の準備を任せて、予定されている街の場所をながめる。
「ん~ただの平地だな。よくこんなところにアンソニは、ディストピアみたいな中心が盛り上がっている街を、作ろうとしたよな。本当に他力本願じゃねえか? 土木組が経験を詰めば、これくらいできるようになるか?」
と考えながら、街をどうやって作るか順番を考えをめぐらしていく。
「盛り上げないといけないから、下水を処理する地下を掘って、土を集めるか。後はため池にする部分も先に掘っておかないとな。アンソニの計画だと、最低でも二十メートルは盛り上げないといけないけど、土が全然足りないよな。魔法で生み出すか?
一回で20メートルを水を上げるとなると、力も無駄だから五メートルを四回繰り返して持ち上げるか?段差にため池を作って、領主館の周りに大きめのため池一つ作れば、水関係は何とかなるか? どれだけ水を流せるか分からんけどな。流す時間とか量を考えれば何とかなるか?」
ブツブツ独り言を言っていると、野営地が完成したようでカエデが俺の事を呼びに来た。
「何ブツブツ言ってんの、野営地完成したわよ」
「みんなお疲れさん! この野営地の周りは、俺が壁を作ろうか。ロックウォール!」
アースウォールの改良版といっていいのだろうか、石の壁を作る魔法だ。高さは二メートル程、直径は五十メートル程だ。その上で結界を張って、侵入を困難にしている。出入りできるのは、出入り口だけ。その入り口も、ミスリル合金製の頑丈な扉で、内側から閂をできるようにしてあるので完璧だ!
俺の壁を作る手際を見て、土木組のみんなは感嘆の声を上げていた。
「イメージさえしっかりしていれば、こういったことも可能になるんだよ。みんなにはゆっくりと、できるようになってもらう予定だから、無理しない程度に頑張ってね」
土木組と三幼女の十八人が大きな返事を返してきた。三人はいつから土木組に仲間入りしたんだ?
「今日はまだ時間があるから、街の壁を作る場所のマーク位はしておこうか」
何もないと思うが従魔たちを野営地に残して、他のメンバーを全員連れていく。
「俺の領地の壁と一体型の街だから、ちょっと形はいびつだけど、門から遠い位置に高さ二十メートル位の所に、領主館を置いてそこから外壁に近くなると段々に下がっていくように作る予定だ。門を中心に一キロメートル位の距離に壁を作るから、みんなでだいたいの位置にマークを付けるよ」
そういったが、みんながどうやって一キロメートル位の所にマークをするのか、見て見たくて手を出さずに様子を見ていた。
土木組は門を中心にした同円上の位置に立って、門とは逆方向を向いて何やら魔法を唱え始めた。
魔法が完成して発動すると門から放射状に線が走る。どのくらいの距離まで線がついているか分からないが、かなり遠くまで線が引かれているな。
魔法を使った後さらにまた魔法を唱え始めた。
魔法が完成して発動すると、少し遠くからドンッと言う音が複数聞こえてきた。その音を確認すると土木組のみんなが、自分のつけた線を進んでいく。
目算で一〇〇メートルくらいだろうか? 全員が止まって、また魔法を唱え始める。先程と同じ魔法だ。近くにいた子の足元を見ると、何やら拳大の跡がついていた。魔法が完成すると先程と同じように、少し遠くからドンッという音が聞こえてくる。
俺はこの時点で、だいたい何をしているかを把握した。
「誰が考えたか知らないけど、これは賢いやり方だな。一〇〇メートルくらい線を付けるっていう事が、一つの魔法で出来なかったから、できるだけ長い線を付ける魔法を使って、次に一〇〇メートルの位置にマークを付ける魔法を使っているんだろうな。
一つずつのイメージなら問題なくできてるってことだろう。十回繰り返せば一キロメートルになる。十五人でやれば、その頂点を線でつなげば、だいたい弧を描くってところだろうな。
これが一メートル単位で調整できるのであれば、土木の現場で役に立ちそうだな。区画整理とか人力で簡単にできるってことだ。うん、よく考えてるな」
俺の考察を聞いて、姉御組の三人は感心して、三幼女はみんなすごーいと騒いでいる。
俺の考察通り十回ほど繰り返すと、全員が最後にマークを付けた場所に立って、手を上げている。次に両端のメンバーから、内側のメンバーに向かって線を引く魔法を使用しようとし始めた。
一つ内側のメンバーは何やら魔力を高めていた。魔法が発動すると魔法を使ったメンバーと、魔力を高めたメンバーの間に線が走る。両端から内側に向かって同じことを繰り返していく。
「今度は、内側の魔力を高めたメンバーを目印に、線を引く魔法を使ったってことかな? 二人の間だけに線が引かれているから、多分そんな感じだろう。それにしてもこんな事誰が考えたんだ?」
最後に壁に向かって線を引いていた。
全部の作業が終わると、最後に引いた線の確認をしてから俺に近付いてきた。
「「「「「終わりました!」」」」」
土木組が全員声を揃えて俺に報告してきた。
「みんな、お疲れ様。もっと時間がかかると思ってたけど、早かったね。気になったんだけど、今の手法を考えたのは誰かな? 学校の先生?」
一番年上に見える子が手を上げて答えてくれた。
「えっと、シュウ様と一緒に授業にきてくれた、綾乃おねーちゃんが教えてくれたんです。ゲームを通して仲良くなってくれたおねーちゃんが、良く会いに来てくれてその時に教えてくれたんです」
「そっか、綾乃が教えたのか。みんなが使いやすいように、色々考えてくれたんだろうな。帰ったら綾乃にお礼言っとくようにね。今の魔法の使い方なら、今回の街を作る作業で活躍できるから、無理しない程度に頑張ろう!」
元気よく返事をして、野営地に一緒に戻っていく。
足元にはもちろんニコたちスライムもいるし、ちょっと離れた所には、クロとギンにミリーの従魔も含むオオカミ四匹、狐が四匹、ハクは日向ぼっこをしている。
「よし、野営地を作るぞ! 予定通り大きい天幕を四つ作るぞ! カエデ・ミリー・リンドは中心になって設営してくれ、俺はアンソニからもらった図面を見ながら、予定地の様子を見てくるからよろしく」
みんなに野営の準備を任せて、予定されている街の場所をながめる。
「ん~ただの平地だな。よくこんなところにアンソニは、ディストピアみたいな中心が盛り上がっている街を、作ろうとしたよな。本当に他力本願じゃねえか? 土木組が経験を詰めば、これくらいできるようになるか?」
と考えながら、街をどうやって作るか順番を考えをめぐらしていく。
「盛り上げないといけないから、下水を処理する地下を掘って、土を集めるか。後はため池にする部分も先に掘っておかないとな。アンソニの計画だと、最低でも二十メートルは盛り上げないといけないけど、土が全然足りないよな。魔法で生み出すか?
一回で20メートルを水を上げるとなると、力も無駄だから五メートルを四回繰り返して持ち上げるか?段差にため池を作って、領主館の周りに大きめのため池一つ作れば、水関係は何とかなるか? どれだけ水を流せるか分からんけどな。流す時間とか量を考えれば何とかなるか?」
ブツブツ独り言を言っていると、野営地が完成したようでカエデが俺の事を呼びに来た。
「何ブツブツ言ってんの、野営地完成したわよ」
「みんなお疲れさん! この野営地の周りは、俺が壁を作ろうか。ロックウォール!」
アースウォールの改良版といっていいのだろうか、石の壁を作る魔法だ。高さは二メートル程、直径は五十メートル程だ。その上で結界を張って、侵入を困難にしている。出入りできるのは、出入り口だけ。その入り口も、ミスリル合金製の頑丈な扉で、内側から閂をできるようにしてあるので完璧だ!
俺の壁を作る手際を見て、土木組のみんなは感嘆の声を上げていた。
「イメージさえしっかりしていれば、こういったことも可能になるんだよ。みんなにはゆっくりと、できるようになってもらう予定だから、無理しない程度に頑張ってね」
土木組と三幼女の十八人が大きな返事を返してきた。三人はいつから土木組に仲間入りしたんだ?
「今日はまだ時間があるから、街の壁を作る場所のマーク位はしておこうか」
何もないと思うが従魔たちを野営地に残して、他のメンバーを全員連れていく。
「俺の領地の壁と一体型の街だから、ちょっと形はいびつだけど、門から遠い位置に高さ二十メートル位の所に、領主館を置いてそこから外壁に近くなると段々に下がっていくように作る予定だ。門を中心に一キロメートル位の距離に壁を作るから、みんなでだいたいの位置にマークを付けるよ」
そういったが、みんながどうやって一キロメートル位の所にマークをするのか、見て見たくて手を出さずに様子を見ていた。
土木組は門を中心にした同円上の位置に立って、門とは逆方向を向いて何やら魔法を唱え始めた。
魔法が完成して発動すると門から放射状に線が走る。どのくらいの距離まで線がついているか分からないが、かなり遠くまで線が引かれているな。
魔法を使った後さらにまた魔法を唱え始めた。
魔法が完成して発動すると、少し遠くからドンッと言う音が複数聞こえてきた。その音を確認すると土木組のみんなが、自分のつけた線を進んでいく。
目算で一〇〇メートルくらいだろうか? 全員が止まって、また魔法を唱え始める。先程と同じ魔法だ。近くにいた子の足元を見ると、何やら拳大の跡がついていた。魔法が完成すると先程と同じように、少し遠くからドンッという音が聞こえてくる。
俺はこの時点で、だいたい何をしているかを把握した。
「誰が考えたか知らないけど、これは賢いやり方だな。一〇〇メートルくらい線を付けるっていう事が、一つの魔法で出来なかったから、できるだけ長い線を付ける魔法を使って、次に一〇〇メートルの位置にマークを付ける魔法を使っているんだろうな。
一つずつのイメージなら問題なくできてるってことだろう。十回繰り返せば一キロメートルになる。十五人でやれば、その頂点を線でつなげば、だいたい弧を描くってところだろうな。
これが一メートル単位で調整できるのであれば、土木の現場で役に立ちそうだな。区画整理とか人力で簡単にできるってことだ。うん、よく考えてるな」
俺の考察を聞いて、姉御組の三人は感心して、三幼女はみんなすごーいと騒いでいる。
俺の考察通り十回ほど繰り返すと、全員が最後にマークを付けた場所に立って、手を上げている。次に両端のメンバーから、内側のメンバーに向かって線を引く魔法を使用しようとし始めた。
一つ内側のメンバーは何やら魔力を高めていた。魔法が発動すると魔法を使ったメンバーと、魔力を高めたメンバーの間に線が走る。両端から内側に向かって同じことを繰り返していく。
「今度は、内側の魔力を高めたメンバーを目印に、線を引く魔法を使ったってことかな? 二人の間だけに線が引かれているから、多分そんな感じだろう。それにしてもこんな事誰が考えたんだ?」
最後に壁に向かって線を引いていた。
全部の作業が終わると、最後に引いた線の確認をしてから俺に近付いてきた。
「「「「「終わりました!」」」」」
土木組が全員声を揃えて俺に報告してきた。
「みんな、お疲れ様。もっと時間がかかると思ってたけど、早かったね。気になったんだけど、今の手法を考えたのは誰かな? 学校の先生?」
一番年上に見える子が手を上げて答えてくれた。
「えっと、シュウ様と一緒に授業にきてくれた、綾乃おねーちゃんが教えてくれたんです。ゲームを通して仲良くなってくれたおねーちゃんが、良く会いに来てくれてその時に教えてくれたんです」
「そっか、綾乃が教えたのか。みんなが使いやすいように、色々考えてくれたんだろうな。帰ったら綾乃にお礼言っとくようにね。今の魔法の使い方なら、今回の街を作る作業で活躍できるから、無理しない程度に頑張ろう!」
元気よく返事をして、野営地に一緒に戻っていく。
3
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる