ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
482 / 2,518

第482話 終盤戦!

しおりを挟む
「みんなの様子はどうかな~」

 下に見える土木組の様子を、上から見る。左右に分かれてインフラ整備魔法? を使用している。設計図通りに正確に行う必要は無く、だいたいできていれば問題ないのだ。水が流れれば問題ないので、適当で十分なのだ。

 使っていて問題があれば、街の人間が修繕すればいいだけ! なら初めの水が流れる所だけ、しっかりしておけば問題ないだろう。今日中には一通り終わるかな? 明日は実際に水を流してみて確認ってところだな。

「みんなの調子はどうだい?」

「シュウ君、みんな呑み込みが早いですね。綾乃さんの授業を受けているせいか、私たちが知っているより、効率的に行っていますね」

 やっぱり綾乃が絡んでるのか。悪い方向に進んでないから問題ないか。

「じゃぁ、今日中に整備は終わりそう?」

「ん~魔力的な問題がなければ大丈夫かと、細かい作業のせいか魔力の消費が、少し激しい気がしますね」

「そういうもんか。確かに細かい作業は魔力の消費が多かった気がするな。意匠とか凝るとガッツリ持ってかれた気がするしな。無理はさせないでくれ。俺はこれからちょっと、必要な建物を建ててくるわ。こっちはよろしく」

 俺はアンソニに頼まれていた、領主館と宿、商店などの作成に向かう事にした。土木組の前で行わないのは、多分今回やることはまだお手本にならないので、見せない事にしたのだ。

 ちなみに今回はDPで建物を建てるわけじゃないよ? DPで建てられる建物を、モデルにはしているけどね。まずは、木材が足りなくなったから召喚しないとな。

 DPで作りたかったんだけど、それはやめてほしいとアンソニに土下座までされてしまったので、仕方がなく俺が作っている。その時はこの世界にも土下座があるんだな……と、どうでもいい事を考えていたけどね。

 宿は広い敷地を使って三階建てを作る予定だ。もっと高くてもよかったのだが、段差にしているためあまり高い建物を建てると、外観が悪くなるかな? とか考えて、領主館の二つ下の段の端に二つ作ってほしいと言われている。

 宿の造りは、一階に食堂とキッチン、お風呂と一人部屋十二部屋。二階は二人部屋十二部屋、四人部屋六部屋。三階は貴族や豪商等用のスイートルームが四部屋だ。

 スイートルームとは言っても、地球のスイートルームとは違い、護衛が待機できる部屋があり、従者などが待機する部屋があって、最後に主人の部屋として使えるような感じの部屋の配置だ。

 キッチンから行こうか。といっても俺が用意するのは建物だけで、内装は後から来るアンソニが派遣してきた者たちに任せる形になる。唯一お風呂だけは、俺が作ることになっている。お風呂ラブな俺からすれば、下手な物を作らせるわけにはいかないので、俺が直々に作る予定だ。

 以前ゴーストタウンで、お風呂を作った宿があったのだが、出来が悪すぎてめっちゃキレた。それ以降、お風呂に関しては、きちんとした知識をもった人間に作らせないと、俺が怒ると広まっていたのだ。

 俺にも言い分はある! さすがにさ、箱だけ作ってお湯をためて、風呂って言われたら怒るよね? それじゃドラム缶風呂と大して変わらないべ! いや、ドラム缶風呂がいけないって言ってるんじゃなくて、お湯を入れ替える事が出来ない湯船なんて、邪道すぎるだろ! 俺が怒ったのは必然だ。

「いかんいかん、しっかり作らないとな。まずはキッチン……大体このくらいの大きさだったな」

 ブツブツ言いながら木の加工をしていく。角材の柱の下を礎石に合わせて加工する。お手伝いはスライムだ。こいつら本当に便利だな。力もあるし、この柱位であれば、苦労もなくたてる事ができるからな。

 スライムに持っててもらい、俺が梁を通し木組み加工のしてある角材同士を組んでいく。足場は残りのスライムたちだ。こいつらは硬くもなるから本当に便利なのだ……デジャヴ。

 食堂の範囲を決めて……あ~水回りは、近い方がいいか? ん~排水は真下に掘るだけだから、どこでもいっしょか? 個室の柱を組んでいこう。お風呂場の柱を立てる。木がスライムに支えられているので、礎石に刺さっているように見えるのが笑いを誘う。

 続けて建てて行こう。俺には建築の知識はないが、ドワーフの棟梁のようなおっちゃんが、細かく骨組みの設計図を書いてくれていたので、クリエイトゴーレムを使い、その設計図の通りに作っていくだけだ。

 俺の建築手法は簡単だ。設計図通りに木材をクリエイトゴーレムで加工して、それをスライムたちに支えてもらい、組んでいく。もしズレていたらその場でクリエイトゴーレムで加工しなおして、組んでいく。

 釘などを使わないのは、何となくだ。設計図では釘を使う形になっているので、木組みにすると長さがずれたりしてしまうのだ。でも、クリエイトゴーレムで何とでもなってしまうため、今回は釘を一切使わない建築方式を勝手に採用した。

 すべての角材をくっつけても良かったのだが、それをすると壊れた時に直す人がビックリするだろうと思い、少し手間だが木組みにしている。

 まぁ、直すための技術をドワーフたちに教えないといけないんだよな……それは、動画を取り寄せて、ドワーフたちに見てもらい、勝手に覚えてもらう予定だ。本も召喚するし、多分大丈夫だろう。

 一つの宿を作る際にかかった時間は、三時間だった。ここで活躍したのが、またスライムたちである。スライムたちは、的確な順番で角材を運んでくれ、支えや足場になっていないときは、俺の指示に従って木組みをしていってくれたのだ。

 まじ便利! ゲームでは最弱の敵だとか言われてるけど、実際はこんなに便利で活躍できるスライムちゃんたち……かわいい!

 宿は完成したな。内装は全く終わってないけど、俺の依頼されたのはここまでだ。明日は、残りの依頼された建物かな? 土木組のみんなも頑張ったみたいで、インフラ整備も終わったしね。あ! 水を流して確認しないといけないか、まだまだしなきゃいけない事がたくさんあるな。
しおりを挟む
感想 316

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...