491 / 2,518
第491話 技術が一歩進んだ
しおりを挟む
「羊の毛ってこんなにきれいになるもんなんだな。あの汚かった毛が真っ白だ。バファシープの方も汚れていたけど、綺麗になるもんだな。汚れが落としやすいのかな?」
あれ? 普通の羊とバファシープの毛を混ぜ始めたけど、どうしたんだろう?
「混ぜてるけどどうしてだ?」
近くにいた教師役の人間に尋ねてみる。
「魔物の方の羊の毛は、柔らかすぎるんです。なので普通の羊の毛一に対して魔物の羊の毛五を混ぜると、柔らかいのに耐久力のある生地になるんですよ。それがお金持ちの人たちにうけているそうですよ」
「そういうものか。ディストピアの生地って言えば、植物ダンジョンから出る繊維で作った、魔物産の物が多いからな。あ、でも畑エリアでは、大規模に綿花とか作ってるんだったっけ? 化学繊維は便利なんだけどな」
「化学繊維ですか?」
教師たちには俺の正体を話しているので、こういう話をしても問題ないのだ。
「えっと、鉱山ダンジョンでとれる、黒い燃える液体あるでしょ? あれをどうやってか加工すると、繊維にすることができるんだってさ」
「そうなんですか? 今の所ダンジョンからとれる繊維と綿花で、十分洋服は間に合ってますからね。あの黒い液体は、冬場の暖取りにいいので重宝してますよ」
「え? 危なくないの?」
「初めはそのまま燃やしてたのですが、危ないってことになって、試行錯誤していた時に遊びで水魔法で操作した所、五種類くらいの液体に分離できたので、ガルド様に話を聞いて燃やしても問題ない液体をきいて、それを燃料として使ってますね。
他の物はどうしていいのかわからないので、今はガルド様が独自に作ったダンジョン内で燃やしてますね。そこができてから火の精霊達が元気になったり、格が上がったりしているので喜んでますね」
ガールードー、お前そんなことしてたのか? そのダンジョンって、人が入れないようになってるよな? 後で確認に行こう。
「そうなんだ。今ってどうやって燃やしてるんだ?」
「ツボみたいな物に入れて、蓋をしてそこにひもを通して燃やしてますね。火が大きいので、燃え広がらないように工夫してますが」
「そうなんだ。ちょっと良さそうなものがあるから、ドワーフたちに至急作ってもらうわ。冬になる前に作っておけば、暖を取るのに便利だからな」
「安全になったとはいえ、危ないですからいい物があるなら、ぜひお願いしたいですね。できればギルドの職員の方にも伝えておいてもらえると助かります」
なんかわからんけど、いつの間にかディストピアで石油が生成されているとは。ガソリンも精製されているようだけど、さすがにガソリンを使ったエンジンはさすがにな。うん、見なかったことにしよう。
電気の必要としない石油ストーブを、ドワーフたちに大量に作ってもらわないとな。あと石油の生産量ってどうなんだろう? そこらへんも確認しないと。ってか、きちんと保管されているのだろうか? 大丈夫かな?
まずは、ガルドの居場所確認! ハイ発見、ダンジョン農園に呼びだす。
「ガルド、燃える液体の事で聞きたいことがある。石油を取り出した残りなんだけど、ダンジョンで燃やしてるんだってな。そのダンジョンは人が入れないようにしてるよな?」
「もちろんですとも、マグマの流れる灼熱地獄の中に流し込んでいます。そのおかげか、下級精霊が元気になっているので、喜ばしい事ですな」
「そんなダンジョン作ってたのか。安全には気を付けてくれよ」
「了解いたしました」
ガルドは問題なさそうだな。多少なりとも俺の知識を引き継いでるから、大丈夫そうだな。次は、ギルドに行くか。
「あ、シュウ様。どうなさいましたか?」
「鉱石ダンジョンからとれる、燃える液体の事についてちょっと確認があるんだけど、担当って誰かな?」
「今、呼んできますね」
ミリーが出てきた。うん、ここで働いてるのは知ってたけどここで出てくるのね。
「シュウ君、燃える液体の事で話があるってことだけど、何かな?」
「えっと、今って燃える液体って、どの位産出されてるか分かる?」
「ん~あまり買取金額が高くないから、大半の人が捨ててきてるかな? その分まで合わせれば、抽出できるあの透明な燃える液体で、一日一〇〇〇リットルくらいですかね?」
DPで石油ストーブの燃費を確認すると、一番使い勝手の良さそうなコ〇ナの石油ストーブ対流型かな?これだと一リットルで二時間か……二〇〇〇時間か。一日十二時間つけると仮定して、一六六個分のストーブしかつけられないか? 現実的じゃないな。
「この液体って、買取金額を上げたら持ってくる人増える?」
「どうかな? どのくらい確保したいの?」
「寒い時期の暖房として優秀だから、夏の間ためて冬に消費する形になると思うけど、多ければ色んなことに使えるからね」
「他の物の方が効率がいいから、かなり高額にしないと持ってきてくれる人は少ないかな?」
「そもそも、何階で産出されるんだ?」
「一階ですね。初心者が入るエリアっていう事もあるので、熟練の人たちはもう少し下に行きますね」
「一階か、ん~冒険者になりたい子どもたちに、安全を確保して狩ってもらって、お小遣い稼ぎをっていうのはだめかな?」
「ちょっと検討しておくね」
「一応情報として伝えておくと、透明な液体は石油っていうんだけど、それを使うと薪を使ったかまどより使いやすい火の元として使う事ができるよ」
「私たちは気にならないけど、ディストピアに住んでる人たちには便利かもね」
「孤児院で試しに使ってもらうのがいいかもな。ちょっと準備しておくわ」
ドワーフたちに作ってもらうか。
「爺共! いるか?」
「小童か? いるぞ!」
「作ってほしい物があるから頼みに来た」
「何ぞつくらせようとしてるんだ?」
「ストーブだ。見本はこれだから、解体でも何でもしていいから、ちょっと同じもの作ってみてくれ」
石油ストーブを十個程準備して複製をお願いした。
「ほ~面白いな。これは何に使うんだ?」
「簡単に言えば、暖を取る道具だな」
「ふんふん、お? これはゴムだな? 最近やっと安定して作れるようになってきたあれだな。これは腕がなる!」
ゴムも作り始めてるのか、すごいな。
「設計図も付けておくから、ちょっと頑張ってみてくれ」
「了解だ! 一週間もかからんだろうがな!」
日常の仕事をしながら、一週間もかけずに複製を約束してくれるのか、恐るべし鍛冶馬鹿爺だな。
あれ? 普通の羊とバファシープの毛を混ぜ始めたけど、どうしたんだろう?
「混ぜてるけどどうしてだ?」
近くにいた教師役の人間に尋ねてみる。
「魔物の方の羊の毛は、柔らかすぎるんです。なので普通の羊の毛一に対して魔物の羊の毛五を混ぜると、柔らかいのに耐久力のある生地になるんですよ。それがお金持ちの人たちにうけているそうですよ」
「そういうものか。ディストピアの生地って言えば、植物ダンジョンから出る繊維で作った、魔物産の物が多いからな。あ、でも畑エリアでは、大規模に綿花とか作ってるんだったっけ? 化学繊維は便利なんだけどな」
「化学繊維ですか?」
教師たちには俺の正体を話しているので、こういう話をしても問題ないのだ。
「えっと、鉱山ダンジョンでとれる、黒い燃える液体あるでしょ? あれをどうやってか加工すると、繊維にすることができるんだってさ」
「そうなんですか? 今の所ダンジョンからとれる繊維と綿花で、十分洋服は間に合ってますからね。あの黒い液体は、冬場の暖取りにいいので重宝してますよ」
「え? 危なくないの?」
「初めはそのまま燃やしてたのですが、危ないってことになって、試行錯誤していた時に遊びで水魔法で操作した所、五種類くらいの液体に分離できたので、ガルド様に話を聞いて燃やしても問題ない液体をきいて、それを燃料として使ってますね。
他の物はどうしていいのかわからないので、今はガルド様が独自に作ったダンジョン内で燃やしてますね。そこができてから火の精霊達が元気になったり、格が上がったりしているので喜んでますね」
ガールードー、お前そんなことしてたのか? そのダンジョンって、人が入れないようになってるよな? 後で確認に行こう。
「そうなんだ。今ってどうやって燃やしてるんだ?」
「ツボみたいな物に入れて、蓋をしてそこにひもを通して燃やしてますね。火が大きいので、燃え広がらないように工夫してますが」
「そうなんだ。ちょっと良さそうなものがあるから、ドワーフたちに至急作ってもらうわ。冬になる前に作っておけば、暖を取るのに便利だからな」
「安全になったとはいえ、危ないですからいい物があるなら、ぜひお願いしたいですね。できればギルドの職員の方にも伝えておいてもらえると助かります」
なんかわからんけど、いつの間にかディストピアで石油が生成されているとは。ガソリンも精製されているようだけど、さすがにガソリンを使ったエンジンはさすがにな。うん、見なかったことにしよう。
電気の必要としない石油ストーブを、ドワーフたちに大量に作ってもらわないとな。あと石油の生産量ってどうなんだろう? そこらへんも確認しないと。ってか、きちんと保管されているのだろうか? 大丈夫かな?
まずは、ガルドの居場所確認! ハイ発見、ダンジョン農園に呼びだす。
「ガルド、燃える液体の事で聞きたいことがある。石油を取り出した残りなんだけど、ダンジョンで燃やしてるんだってな。そのダンジョンは人が入れないようにしてるよな?」
「もちろんですとも、マグマの流れる灼熱地獄の中に流し込んでいます。そのおかげか、下級精霊が元気になっているので、喜ばしい事ですな」
「そんなダンジョン作ってたのか。安全には気を付けてくれよ」
「了解いたしました」
ガルドは問題なさそうだな。多少なりとも俺の知識を引き継いでるから、大丈夫そうだな。次は、ギルドに行くか。
「あ、シュウ様。どうなさいましたか?」
「鉱石ダンジョンからとれる、燃える液体の事についてちょっと確認があるんだけど、担当って誰かな?」
「今、呼んできますね」
ミリーが出てきた。うん、ここで働いてるのは知ってたけどここで出てくるのね。
「シュウ君、燃える液体の事で話があるってことだけど、何かな?」
「えっと、今って燃える液体って、どの位産出されてるか分かる?」
「ん~あまり買取金額が高くないから、大半の人が捨ててきてるかな? その分まで合わせれば、抽出できるあの透明な燃える液体で、一日一〇〇〇リットルくらいですかね?」
DPで石油ストーブの燃費を確認すると、一番使い勝手の良さそうなコ〇ナの石油ストーブ対流型かな?これだと一リットルで二時間か……二〇〇〇時間か。一日十二時間つけると仮定して、一六六個分のストーブしかつけられないか? 現実的じゃないな。
「この液体って、買取金額を上げたら持ってくる人増える?」
「どうかな? どのくらい確保したいの?」
「寒い時期の暖房として優秀だから、夏の間ためて冬に消費する形になると思うけど、多ければ色んなことに使えるからね」
「他の物の方が効率がいいから、かなり高額にしないと持ってきてくれる人は少ないかな?」
「そもそも、何階で産出されるんだ?」
「一階ですね。初心者が入るエリアっていう事もあるので、熟練の人たちはもう少し下に行きますね」
「一階か、ん~冒険者になりたい子どもたちに、安全を確保して狩ってもらって、お小遣い稼ぎをっていうのはだめかな?」
「ちょっと検討しておくね」
「一応情報として伝えておくと、透明な液体は石油っていうんだけど、それを使うと薪を使ったかまどより使いやすい火の元として使う事ができるよ」
「私たちは気にならないけど、ディストピアに住んでる人たちには便利かもね」
「孤児院で試しに使ってもらうのがいいかもな。ちょっと準備しておくわ」
ドワーフたちに作ってもらうか。
「爺共! いるか?」
「小童か? いるぞ!」
「作ってほしい物があるから頼みに来た」
「何ぞつくらせようとしてるんだ?」
「ストーブだ。見本はこれだから、解体でも何でもしていいから、ちょっと同じもの作ってみてくれ」
石油ストーブを十個程準備して複製をお願いした。
「ほ~面白いな。これは何に使うんだ?」
「簡単に言えば、暖を取る道具だな」
「ふんふん、お? これはゴムだな? 最近やっと安定して作れるようになってきたあれだな。これは腕がなる!」
ゴムも作り始めてるのか、すごいな。
「設計図も付けておくから、ちょっと頑張ってみてくれ」
「了解だ! 一週間もかからんだろうがな!」
日常の仕事をしながら、一週間もかけずに複製を約束してくれるのか、恐るべし鍛冶馬鹿爺だな。
2
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる