515 / 2,518
第515話 ドッペルって便利!
しおりを挟む
この世界は、男性と女性の出生率は六対四位の割合だそうだ。それでも二十五歳を過ぎる頃には、男六人に対して女が七から八人になるそうだ。男性の方が危険な仕事につき、死ぬ確率が高い。魔物の住む世界ならなおさらである。
そのため、シングルマザーが多く生活が苦しい家庭が多く存在している。働きたくても子供を一人にしておけない。できるだけたくさん稼ぎたいから、多少危険な仕事でもこなそうとして、怪我をしたり亡くなったりしてしまうケースが多く、食べる物に困る子供が増え、盗みをしてしまうケースも少なくない。
他にも娼婦のように自分の身を売って病気にかかったり、ガラの悪い人たちに捕まりもてあそばれてから、捨てられるといった事も多くあるそうだ。
どこの街にもスラムはあるが、あそこは自分で失敗したり黒い部分があったりと、基本的には自業自得の人間が多く存在するが、中には食べ物に困った子どもたちが盗みを働いて、逃げる先にもなっていたりするのだ。
子供たちは何も悪くないのに、そういう生活をしないといけなくなってしまっている状況を、できるだけ改善できればと思って、シングルマザーが安心して稼げ子供を育てられる場所があれば、治安がもっと良くなるかな? と考えたのだ。
ゼニスと初めに話した時はそこまで深く考えずに、生活に困っているシングルマザーに救済の手を差し伸べれば、と思っていただけだ。
ゼニスが勅命だ! とか言って騒いだ次の日に色々情報を聞いて、今回の孤児院の計画は商会をあげての、一大企画みたいな感じになってしまっている。前日の話でも大概だったが、そこからさらに話が大きくなった。
「シュウ様、この件は早急に進めさせていただきます。ここグレッグでは、昨日のうちに土地の確保ができていますので、早急にドワーフの手配をしていただければと思います。他にもジャルジャンとミューズでも二、三日中には土地が確保できます。
ヴローツマインですが、リンド様が長をやっている頃から、そういった面に力を入れていることもあり、さらには長寿の種族なので付き合いが長く、街全体で子供を育てる空気があるそうです。孤児の少ないヴローツマインでは、孤児院を作っていません。
少ないだけでいる事はいますので、その子たちは保護してからグレッグに来てもらおうと思っています。商会の本店の近くであれば、いざという時にも対処しやすいので」
ゼニスは知識はあるが、手段的行動を考えるのが苦手なようで簡単に道を示すだけで、俺より有用に動けるんだから恐ろしい……俺の手間が省けるならいい事には違いない!
「ゼニスに任せて平気そうだな! 最後にもう一度忠告しておくけど、店の金は使うなよ? 足りなかったら、まず俺に連絡を入れるように! 各街に俺の資金を送り出したから、そこから使うように話しておいてくれよ! 店の金は店のために使ってくれ、特に従業員に対する福利厚生に関しては力を入れてほしい」
商人であるゼニスだが、敬礼をさせたら兵士に見える位鍛え上げられている体をしている。そのゼニスが敬礼をしているんだからどこの軍隊だよ? って思ってしまった。
この世界には労働基準監督署なんてないから、自分たちでしっかり注意しておかないと、ブラック企業も真っ青になるくらいの労働条件になるから気を付けないとな。
これで今日グレッグでやる事は終わったな。今度はどこに行こうかな、ジャルジャンにでも久々にいってみようかな? 意識を自分の身体に戻してから、ジャルジャンにいるドッペルへ意識を憑依させる。
「こっちは……ライラ、キリエ、ソフィーか。やっぱり各組から一人ずつか? ついてきてくれ。フェピーに話をしにいこうか。一応俺の事どういう存在かわかっているはずだしな」
俺の声に反応して。待機していた妻ドッペルたちが動き出す。商会の人間を使ってフェピーに先触れを出しておく。ジャルジャンを一時間程散歩しながら、フェピーの住んでいる屋敷に向かっていく。
ジャルジャンは最初に来た時から、あまり変わっていないな。違うか、変わってても目に見える程、大きな変化がないというべきか。街の大きさは決まってるけど、建築技術と素材の関係で、縦に高くすることが難しいのだ。
石材で建てればある程度大きく作れるのだが、石材で家などを建てるためには、かなりの資金が必要になり、貴族でも本当にお金を持っていないと、そこまでの物は建てられないとの事だ。
俺は建築に詳しくないけど、ドワーフたちなら普通に高い建物を建てる技術があるんだから、何とかなるのでは? と思っていたが、ドワーフと人間の技術がかなり差があるらしい。数年でどうにかなるものではないとの事だ。長く生きるドワーフならではか?
そうなるとカエデはどうなんだろう? と思ったがあれは特殊な事例らしい。
ブラブラしていると時間になったので、フェピーの屋敷へ向かった。
「シュウ、突然来るのはやめて頂きたい。私にも都合というものがあるのだ、時間を空けるのがどれだけ大変か分かってくれるよね?」
「そうなの? 帰って出直すよ」
「えっ!? ちょっと待って! もう時間を空けたんだから、話していってもらわないと困るよ! 頑張って時間を空けたんだからさ!」
「え~、だってフェピーってさ、時間があればしょっちゅう連絡してくるじゃん。どれだけ暇してるのかと思ったのに、こういう時ばっか忙しいアピールなのかな? って思ってさ」
「時間が空いたから、連絡しているだけだよ!」
「それはそれで迷惑なんだが……今日は本当に突然で悪かったと思うけど、ちょっと込み入った話があるから、人を遠ざけてもらっていいか? できれば一対一で話したい」
「ふむ、分かった。呼ぶまで誰も入れるなよ」
フェピーが指示を出すと、待機していた者たちが全員外へ出て行った。もちろん俺の妻のドッペルもだ。
「人払いはしたが、どういった内容の話なのかな?」
「うすうす気付いてると思うけど、俺ってダンジョンマスターなんだわ。それでドッペルゲンガーという魔物を俺が操作できることが分かって、自分の身の安全は確保できるから、信用できる人間には教えておこうと思ってな」
「やっぱりそうでしたか。魔法だけで死の森と言われる樹海に街を作れるとは思いますが、さすがに魔法だけでやるのには限界がありますし、何よりシュウの奥方たちの能力が、あそこまで高い人たちが集まるのが不思議でしたからね。
シュウがダンジョンマスターだからと言っても、奥方たちが強いのは関係ない気がするけど……まぁいい、シュウはシュウなんだからこれからもよろしくお願いするよ」
「やっぱり気付いてたか。一番先に寄った街の長だけあるな。樹海を進んで近くにダンジョンがあったから、街を作った的な感じで噂を広げたけど、フェピーは騙されんかったか。でもな、あの街を作ったのは本当に俺たちの魔法でだからな」
この後、一時間程話をして王国の情報をもらってから、後でお土産の和紙を大量に届けておくようにグリエルにお願いした。
そのため、シングルマザーが多く生活が苦しい家庭が多く存在している。働きたくても子供を一人にしておけない。できるだけたくさん稼ぎたいから、多少危険な仕事でもこなそうとして、怪我をしたり亡くなったりしてしまうケースが多く、食べる物に困る子供が増え、盗みをしてしまうケースも少なくない。
他にも娼婦のように自分の身を売って病気にかかったり、ガラの悪い人たちに捕まりもてあそばれてから、捨てられるといった事も多くあるそうだ。
どこの街にもスラムはあるが、あそこは自分で失敗したり黒い部分があったりと、基本的には自業自得の人間が多く存在するが、中には食べ物に困った子どもたちが盗みを働いて、逃げる先にもなっていたりするのだ。
子供たちは何も悪くないのに、そういう生活をしないといけなくなってしまっている状況を、できるだけ改善できればと思って、シングルマザーが安心して稼げ子供を育てられる場所があれば、治安がもっと良くなるかな? と考えたのだ。
ゼニスと初めに話した時はそこまで深く考えずに、生活に困っているシングルマザーに救済の手を差し伸べれば、と思っていただけだ。
ゼニスが勅命だ! とか言って騒いだ次の日に色々情報を聞いて、今回の孤児院の計画は商会をあげての、一大企画みたいな感じになってしまっている。前日の話でも大概だったが、そこからさらに話が大きくなった。
「シュウ様、この件は早急に進めさせていただきます。ここグレッグでは、昨日のうちに土地の確保ができていますので、早急にドワーフの手配をしていただければと思います。他にもジャルジャンとミューズでも二、三日中には土地が確保できます。
ヴローツマインですが、リンド様が長をやっている頃から、そういった面に力を入れていることもあり、さらには長寿の種族なので付き合いが長く、街全体で子供を育てる空気があるそうです。孤児の少ないヴローツマインでは、孤児院を作っていません。
少ないだけでいる事はいますので、その子たちは保護してからグレッグに来てもらおうと思っています。商会の本店の近くであれば、いざという時にも対処しやすいので」
ゼニスは知識はあるが、手段的行動を考えるのが苦手なようで簡単に道を示すだけで、俺より有用に動けるんだから恐ろしい……俺の手間が省けるならいい事には違いない!
「ゼニスに任せて平気そうだな! 最後にもう一度忠告しておくけど、店の金は使うなよ? 足りなかったら、まず俺に連絡を入れるように! 各街に俺の資金を送り出したから、そこから使うように話しておいてくれよ! 店の金は店のために使ってくれ、特に従業員に対する福利厚生に関しては力を入れてほしい」
商人であるゼニスだが、敬礼をさせたら兵士に見える位鍛え上げられている体をしている。そのゼニスが敬礼をしているんだからどこの軍隊だよ? って思ってしまった。
この世界には労働基準監督署なんてないから、自分たちでしっかり注意しておかないと、ブラック企業も真っ青になるくらいの労働条件になるから気を付けないとな。
これで今日グレッグでやる事は終わったな。今度はどこに行こうかな、ジャルジャンにでも久々にいってみようかな? 意識を自分の身体に戻してから、ジャルジャンにいるドッペルへ意識を憑依させる。
「こっちは……ライラ、キリエ、ソフィーか。やっぱり各組から一人ずつか? ついてきてくれ。フェピーに話をしにいこうか。一応俺の事どういう存在かわかっているはずだしな」
俺の声に反応して。待機していた妻ドッペルたちが動き出す。商会の人間を使ってフェピーに先触れを出しておく。ジャルジャンを一時間程散歩しながら、フェピーの住んでいる屋敷に向かっていく。
ジャルジャンは最初に来た時から、あまり変わっていないな。違うか、変わってても目に見える程、大きな変化がないというべきか。街の大きさは決まってるけど、建築技術と素材の関係で、縦に高くすることが難しいのだ。
石材で建てればある程度大きく作れるのだが、石材で家などを建てるためには、かなりの資金が必要になり、貴族でも本当にお金を持っていないと、そこまでの物は建てられないとの事だ。
俺は建築に詳しくないけど、ドワーフたちなら普通に高い建物を建てる技術があるんだから、何とかなるのでは? と思っていたが、ドワーフと人間の技術がかなり差があるらしい。数年でどうにかなるものではないとの事だ。長く生きるドワーフならではか?
そうなるとカエデはどうなんだろう? と思ったがあれは特殊な事例らしい。
ブラブラしていると時間になったので、フェピーの屋敷へ向かった。
「シュウ、突然来るのはやめて頂きたい。私にも都合というものがあるのだ、時間を空けるのがどれだけ大変か分かってくれるよね?」
「そうなの? 帰って出直すよ」
「えっ!? ちょっと待って! もう時間を空けたんだから、話していってもらわないと困るよ! 頑張って時間を空けたんだからさ!」
「え~、だってフェピーってさ、時間があればしょっちゅう連絡してくるじゃん。どれだけ暇してるのかと思ったのに、こういう時ばっか忙しいアピールなのかな? って思ってさ」
「時間が空いたから、連絡しているだけだよ!」
「それはそれで迷惑なんだが……今日は本当に突然で悪かったと思うけど、ちょっと込み入った話があるから、人を遠ざけてもらっていいか? できれば一対一で話したい」
「ふむ、分かった。呼ぶまで誰も入れるなよ」
フェピーが指示を出すと、待機していた者たちが全員外へ出て行った。もちろん俺の妻のドッペルもだ。
「人払いはしたが、どういった内容の話なのかな?」
「うすうす気付いてると思うけど、俺ってダンジョンマスターなんだわ。それでドッペルゲンガーという魔物を俺が操作できることが分かって、自分の身の安全は確保できるから、信用できる人間には教えておこうと思ってな」
「やっぱりそうでしたか。魔法だけで死の森と言われる樹海に街を作れるとは思いますが、さすがに魔法だけでやるのには限界がありますし、何よりシュウの奥方たちの能力が、あそこまで高い人たちが集まるのが不思議でしたからね。
シュウがダンジョンマスターだからと言っても、奥方たちが強いのは関係ない気がするけど……まぁいい、シュウはシュウなんだからこれからもよろしくお願いするよ」
「やっぱり気付いてたか。一番先に寄った街の長だけあるな。樹海を進んで近くにダンジョンがあったから、街を作った的な感じで噂を広げたけど、フェピーは騙されんかったか。でもな、あの街を作ったのは本当に俺たちの魔法でだからな」
この後、一時間程話をして王国の情報をもらってから、後でお土産の和紙を大量に届けておくようにグリエルにお願いした。
5
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる