ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第585話 戦争準備開始

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 帝国との密約をかわした後、夕食に呼ばれたので、栄養バランスも良く美味い食事をたらふく食べた。

 妻たちに、明日は帝国への対応で時間がほとんどとられること、早ければ明後日に、ディストピアを出発する可能性があるので、仕事関係の話をしっかり詰めてもらうようにお願いしている。

 他にも今回は、攻め落とした後に壁を急いで作る必要があるので、土木組も連れていくように話をしている。

 問題は、どれだけの兵力を連れて行くか、という事になった。俺たちだけでも問題は無いのだが、今回はインパクトを与えるために、少人数ではなくある程度連れて行くべきだという話になったので、その戦力をどの程度連れて行くかという話になった。

 妻たちをリーダーに……それは良くないな。こういう時はレイリーに話を聞こう。

「ふむ、ある程度見せる戦力が必要という事ですね。十六人の中隊規模の部隊を、十五ないしニ十位連れて行くのが人数的にはいいですかね?ちょうど指揮をとれそうな中隊長が十五人いるので、その数に合わせましょうか?

 本来なら兵士だけで固めるのがいいかもしれませんが、ディストピアの冒険者であれば、質も連携も問題ないと思われるので、隊長格以外は冒険者で埋めてみてはどうでしょうか?」

「冒険者が、、素直に誰かの下に付くもんか?」

「普通ならつかないですね。ですが、ここはディストピアですよ? シュウ様のためになるのであれば、そこら辺は何とでもなりますね」

 そういうものなのか?

「わかった。全体的な指揮は、レイリーにまかせていいか?」

「了解しました。今日この後、冒険者ギルドに行って明日の朝一で、依頼を出してもらうように伝えておきます。お昼過ぎには人が集まると思うので、そこで今回の依頼の適性を見てきます」

「よろしく! 何か問題があったら連絡してくれ」

 一通りの対策は出来たかな? 食料に関してはこの話が始まった段階で、スカーレットがブラウニーたちに指示を出しており、食事の問題は無い。食料が足りなければ召喚もできるし、メギドから近いのだから輸送だって可能だろう。

 ちなみにディストピアの食料自給率は一〇〇〇パーセントを超えており、加工食品やそのまま売ってお金に変わっている。無駄にお金がたまっていく一方なので、どうにかして使っているのが現状だ。

 今日することは一通り済んだので、お風呂に入ってさっさと寝ることにした。

 日が変わって朝がきた。朝食を食べて指令室に顔を出すが、特に変わった様子は無いようだ。グリエルとガリアもしっかりと家に帰っているようで安心した。

「もう少ししたら、暗部の人間の報告が来ると思います。夜、朝の十時に一回ずつ定期連報告をするように言っていますので、っと来ましたね。ではつなぎます」

 夜でもあり俺たちが攻められると思っていないと考え、そこまで急いで戦争の準備をしているわけではないようだ。だが着実に準備が行われているらしい。

 食料の備蓄などを考えると、最短でも五日、長ければニ週間程かかると思われるとの事。近衛騎士たちはここに到着するのが強行軍でも、ニ週間はかかるらしいので、やはり間に合わない。東にある街を奇襲して一気に壁を建築する方が、面倒が少ないかもな。

「グリエル、街を任せられそうな人員がいるって言ったよな? 何人いる? 他にその下につける文官は? 護衛役の人間とかも準備できてるか?」

「えっと、街を任せられるのが十人、文官はそうですね、条件付けで六十人、護衛はニ十人という所です」

「護衛が少ないな、誰か綾乃に人造ゴーレムを六体位作るように伝えてきてくれ。後はリビングアーマーで数合わせする。今いったメンバーを半分に分けて、攻め落とす街に派遣してくれ。

 掌握出来たら戻ってきてもらうけど、任せられる人間はそのまま住んでもらう事になるから、その家族はきちんと送り届ける手配を。

 他にも補佐させたいメンバーがいたら、出し惜しみなしで街を掌握してくれ。後は、ゼニスにも伝えておいてくれ。スカーレット、ブラウニーも派遣するから十人ずつメンバーを選んでくれ」

 俺が本気になった事を感じ取った、グリエルとガリアは大急ぎで手配を始めた。

 今回俺たちは、前線に出るかは不明だ。レイリーの指揮力とディストピアの冒険者の能力を考えれば、特に問題ないとは思う。死なれては困るので、俺たちはフォローに回るべきだろう。

 俺を含め、ヒーラーの三人の回復魔法は、部位欠損でなければ何とでもなるレベルまで鍛えている。他のメンバーも回復魔法を使う事は出来るので、応急処置位は問題ないだろう。

 綾乃のおかげで、Eランクのエリクサーの量産が出来るようになっているので、今回参加した冒険者には、念のために一個ずつ配布しておこうかな?

 激しく動いて割れても困るから、割れにくい素材の龍の水晶体を使うか。思い立ったが吉日! 今回参加予定の十五中隊✕十六人でニ四〇本分を作り始めた。

 エリクサーを入れる容器を作ってしばらく経つと、レイリーから連絡が入った。

『シュウ様。冒険者がおよそ一ニ〇〇人集まりました。その中から今回の編成に最適な人材を選ばせてもらっています。選んだ、ニニ五人はどういたしましょうか?』

「えっと、選ばれなかった冒険者はまだいるか?」

『何人かは帰ってしまいましたが、大半が残っています』

「今日はディストピアをあげて今から祭りというと不謹慎だから、食事会をしようか。もちろん経費は、全部俺持ちでやるぞ! 今からスカーレットに指示を出すから、冒険者ギルドに話を通してディストピアの街に告知してくれ。

 で選んだメンバーは、食事会が終わったら再度集まるように話をつけておいてくれ。装備は持ってこなくてもいいって言っといて」

『了解いたしました!』

「あ、兵士も可能な限り参加できるようにしてやってくれ」

 無線の先で了解の声を聴いて、そのままスカーレットに連絡を入れ、ブラウニーやメイドを総動員して食事会の準備を指示する。

 急にふった仕事なのに、嬉々とした声が帰ってくるのは何故だろう? やりがいを感じてるのかな? ワーカーホリックだけにはならないでくれ。
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