699 / 2,518
第699話 10階の謎
しおりを挟む
「今日は、良く分からない現象で、ウィスプが長時間滞在できない10階に突入する。様子見をしなきゃいけないので、昨日の夜、急遽整備しなおした人造ゴーレムたちに、カメラをつけて送り出すことにした。
魔核はコピーするために、持ってきていたからつけるだけでよかったけどね。という事で、5体程送り出すよ。それとニコとダマ、一緒に階段付近まで来てくれそこでも様子を見ようと思う」
俺がそういうとシュリとピーチも、一緒に行くと言いついてくることになった。残りのメンバーはみんなで、人造ゴーレムから送られてくる映像の解析をしてもらう予定だ。
「ちょっと行ってくるから、何かあったら呼んでくれ」
3人と2匹と5体で下に進んでいく。人造ゴーレムたち階段の先へ進んでいく。一応ここでも映像を受信できるようにしているが、特に気になる所はない。
「さてどうしたもんかな?」
『主殿、ウィスプとやらを召喚して、この先に送り込んでみてはどうですか?』
「なるほど! 人造ゴーレムと同じ5体位送り込んでみるか」
ダマの助言をもらって、ウィスプを5体召喚し10階に送り込む……昨日と同じで一定時間、約3分を過ぎると消えてしまった。
「ウィスプが消えるのは大体3分で、消えるタイミングは2秒のズレもない感じかな?」
「同じタイミングで、死んでしまうんですね。次はもう少し数を増やして、送り出してみませんか?」
ピーチに言われて10体のウィスプを送り出すが、結果は変わらず、3分位経つとウィスプが消えてしまう。消えてしまうタイミングも、2秒と変わらなかった。
「ウィスプ以外にも、送り出してみるか。死んでも心の痛まないゴブリン・オーク・コボルトと、その強化種を2体ずつ位送り出すか」
普通種と各強化種、ソードマン、マジシャン、シーフ、アーチャーを2体ずつ呼びだして、10階へ送り出す。俺がオーク、ピーチがコボルト、シュリがゴブリンを見る役目についた。
「何ていえばいいのかな。死ぬ順番が、種族に関係なくマジシャン、普通種、アーチャー、シーフ、ソードマンの順番だったな。でも、種族で死ぬタイミングが全然違ったけどな。
ゴブリン、コボルト、オークの順番か。ゴブリンとコボルトは、大きく変わらなかったけど、オークは死ぬまでに結構時間がかかったな」
しばらく考えているとダマが、
「主殿、これってHPの高さに比例して、死ぬ時間が長くなっているんじゃないですかね?」
「やっぱりダマもそう思う? じゃぁもっかいウィスプを召喚して試してみるか」
比較対象として、3体のウィスプを召喚する。比較する方法は、3体の内2体に2分が経った時に回復魔法を使い、さらに2分後に2体の内1体に、回復魔法を使うという物だ。
結果は3分後に1体、5分後に1体、7分後に1体という形で消えた。
「これは決定だな。このフロアは継続的にダメージが加えられる、トラップみたいなものがあるってことだな。継続ダメージより回復量が多ければ、死なないって事か? どれだけ回復するのかよくわからんけどな。さて、どうした物だかな?」
『主殿、某が少しあのフロアに行ってもいいですか? ちょっと確認したいことがありますので』
「大丈夫か?」
『某や主殿の考え通りなら、問題ないです』
「本当に気を付けていけよ」
ダマが10階に入るのを見送る。心配はあるが大丈夫だと言っているし、何かある前に回復魔法を自分で使えるから大丈夫だと……ダマが10階でしばらく動いてから戻って来た。
『主殿、思っていた通り継続ダメージが入る様子ですが、自分たちみたいにLvが高ければ、問題になる事は無いようです。ちょっとむずがゆい感じがするくらいですね。もしかしたらですが、魔物でも無機質な物には無効かもしれませんね』
「それならアンデッド系にも、無効かもしれないな。【クリエイトアンデッド】」
弱いスケルトンを生み出して、進ませてみる。オークが死んだくらいの時間待ってみたが、特に変わった様子もなく動いていた。
「それにしてもこのフロアには魔物がいないのか? カメラにも映ってないけど、どうなんだろうな? 情報は集まったから、いったん戻って準備を始めようか」
情報収集に1時間以上かけ、必要な情報はそろったので、他のみんなの待っている場所に戻り、状況を説明して進むことになった。そのまま10階を進んでいく。
「ダマの言っていた通り、何か体がむずがゆいな。お風呂に入った後の血行が良くなって、体がかゆくなるあれの何倍もかゆくした感じだけどな」
10階を進んでいる間、俺、妻たち、シルキーにブラウニー、ウォーホースにクロやギン、ハクもムズムズしている感じだった。強い方のスケルトンは、全く何も感じていない様子だった。ただ、ニコだけはよくわからず、プルプル震えていた。
「やっと終わったな。でもさ、おそらくだけど20階も同じようなフロアだと思うんだよな。ウィスプがいられる時間が短くなってるから、10階より強いトラップって事だろうな。
このパターンだと、10階毎に同じようなトラップがあるのかな? 帝国も良くこのダンジョンでレベル上げしてたもんだな。王国も奴隷兵以外は、そこまで強くないか? 気にするだけ無駄だな」
10階を通り抜け11階へ到達した。11階に入ってすぐに体の調子を確認するが、特に異常は見られていない。マップ先生で確認しても特に状態異常にかかっているなどという事は無く、継続ダメージの入るだけフロアだったという事だろう。
「みんな大丈夫そうだから、先へ進んでいこうか。マップ先生でダンジョンの作りを見ると上の10階と同じような作りになっているから、注意していこう」
11階に入ったからといって、ダンジョンの階層の広さも入れ替わるエリアの大きさも、変わることはなかった。変わったのは出てくる魔物の強さと、種類の追加といったところだろう。今回追加されたのはミニデビル、コウモリ、白蛇だった。
ミニデビルやコウモリは、まだ闇属性のくくりとしてはわからなくもないが、白蛇って闇なのだろうか? と考えてしまった。
アルビノ種の白蛇だったとしたら、まず間違いなく闇とは違うが、暗闇に住んでいて白くなってしまったというのであれば、闇と言えるのだろうか?
よくわからないが、そもそも闇属性の魔物が出てくる場所と決まったわけではないしな、そういって自分を納得させた。
魔核はコピーするために、持ってきていたからつけるだけでよかったけどね。という事で、5体程送り出すよ。それとニコとダマ、一緒に階段付近まで来てくれそこでも様子を見ようと思う」
俺がそういうとシュリとピーチも、一緒に行くと言いついてくることになった。残りのメンバーはみんなで、人造ゴーレムから送られてくる映像の解析をしてもらう予定だ。
「ちょっと行ってくるから、何かあったら呼んでくれ」
3人と2匹と5体で下に進んでいく。人造ゴーレムたち階段の先へ進んでいく。一応ここでも映像を受信できるようにしているが、特に気になる所はない。
「さてどうしたもんかな?」
『主殿、ウィスプとやらを召喚して、この先に送り込んでみてはどうですか?』
「なるほど! 人造ゴーレムと同じ5体位送り込んでみるか」
ダマの助言をもらって、ウィスプを5体召喚し10階に送り込む……昨日と同じで一定時間、約3分を過ぎると消えてしまった。
「ウィスプが消えるのは大体3分で、消えるタイミングは2秒のズレもない感じかな?」
「同じタイミングで、死んでしまうんですね。次はもう少し数を増やして、送り出してみませんか?」
ピーチに言われて10体のウィスプを送り出すが、結果は変わらず、3分位経つとウィスプが消えてしまう。消えてしまうタイミングも、2秒と変わらなかった。
「ウィスプ以外にも、送り出してみるか。死んでも心の痛まないゴブリン・オーク・コボルトと、その強化種を2体ずつ位送り出すか」
普通種と各強化種、ソードマン、マジシャン、シーフ、アーチャーを2体ずつ呼びだして、10階へ送り出す。俺がオーク、ピーチがコボルト、シュリがゴブリンを見る役目についた。
「何ていえばいいのかな。死ぬ順番が、種族に関係なくマジシャン、普通種、アーチャー、シーフ、ソードマンの順番だったな。でも、種族で死ぬタイミングが全然違ったけどな。
ゴブリン、コボルト、オークの順番か。ゴブリンとコボルトは、大きく変わらなかったけど、オークは死ぬまでに結構時間がかかったな」
しばらく考えているとダマが、
「主殿、これってHPの高さに比例して、死ぬ時間が長くなっているんじゃないですかね?」
「やっぱりダマもそう思う? じゃぁもっかいウィスプを召喚して試してみるか」
比較対象として、3体のウィスプを召喚する。比較する方法は、3体の内2体に2分が経った時に回復魔法を使い、さらに2分後に2体の内1体に、回復魔法を使うという物だ。
結果は3分後に1体、5分後に1体、7分後に1体という形で消えた。
「これは決定だな。このフロアは継続的にダメージが加えられる、トラップみたいなものがあるってことだな。継続ダメージより回復量が多ければ、死なないって事か? どれだけ回復するのかよくわからんけどな。さて、どうした物だかな?」
『主殿、某が少しあのフロアに行ってもいいですか? ちょっと確認したいことがありますので』
「大丈夫か?」
『某や主殿の考え通りなら、問題ないです』
「本当に気を付けていけよ」
ダマが10階に入るのを見送る。心配はあるが大丈夫だと言っているし、何かある前に回復魔法を自分で使えるから大丈夫だと……ダマが10階でしばらく動いてから戻って来た。
『主殿、思っていた通り継続ダメージが入る様子ですが、自分たちみたいにLvが高ければ、問題になる事は無いようです。ちょっとむずがゆい感じがするくらいですね。もしかしたらですが、魔物でも無機質な物には無効かもしれませんね』
「それならアンデッド系にも、無効かもしれないな。【クリエイトアンデッド】」
弱いスケルトンを生み出して、進ませてみる。オークが死んだくらいの時間待ってみたが、特に変わった様子もなく動いていた。
「それにしてもこのフロアには魔物がいないのか? カメラにも映ってないけど、どうなんだろうな? 情報は集まったから、いったん戻って準備を始めようか」
情報収集に1時間以上かけ、必要な情報はそろったので、他のみんなの待っている場所に戻り、状況を説明して進むことになった。そのまま10階を進んでいく。
「ダマの言っていた通り、何か体がむずがゆいな。お風呂に入った後の血行が良くなって、体がかゆくなるあれの何倍もかゆくした感じだけどな」
10階を進んでいる間、俺、妻たち、シルキーにブラウニー、ウォーホースにクロやギン、ハクもムズムズしている感じだった。強い方のスケルトンは、全く何も感じていない様子だった。ただ、ニコだけはよくわからず、プルプル震えていた。
「やっと終わったな。でもさ、おそらくだけど20階も同じようなフロアだと思うんだよな。ウィスプがいられる時間が短くなってるから、10階より強いトラップって事だろうな。
このパターンだと、10階毎に同じようなトラップがあるのかな? 帝国も良くこのダンジョンでレベル上げしてたもんだな。王国も奴隷兵以外は、そこまで強くないか? 気にするだけ無駄だな」
10階を通り抜け11階へ到達した。11階に入ってすぐに体の調子を確認するが、特に異常は見られていない。マップ先生で確認しても特に状態異常にかかっているなどという事は無く、継続ダメージの入るだけフロアだったという事だろう。
「みんな大丈夫そうだから、先へ進んでいこうか。マップ先生でダンジョンの作りを見ると上の10階と同じような作りになっているから、注意していこう」
11階に入ったからといって、ダンジョンの階層の広さも入れ替わるエリアの大きさも、変わることはなかった。変わったのは出てくる魔物の強さと、種類の追加といったところだろう。今回追加されたのはミニデビル、コウモリ、白蛇だった。
ミニデビルやコウモリは、まだ闇属性のくくりとしてはわからなくもないが、白蛇って闇なのだろうか? と考えてしまった。
アルビノ種の白蛇だったとしたら、まず間違いなく闇とは違うが、暗闇に住んでいて白くなってしまったというのであれば、闇と言えるのだろうか?
よくわからないが、そもそも闇属性の魔物が出てくる場所と決まったわけではないしな、そういって自分を納得させた。
4
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる