ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第698話 神のダンジョン2個目!

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 俺たちは1週間、連携やスキルリンクの練習を行って、準備を進めている。それと、Sランクの魔石が召喚できるようになったら、すぐに実践導入できるように綾乃に、人造ゴーレムを作ってもらっている。出力が上がるだけで動きが変わるからな。

 Aランクの魔石で作っていた物を全部、Sランクに置き換えるつもりだ。

 人造ゴーレムは魔物ではないので、収納アイテムの中に入れられるのが大きいだろう。スケルトンたちも連れていくが、今回はさらに人造ゴーレムを投入しようと考えている。

 正直、スケルトンと言えど、自分たちで作りだした魔物なので、見た目があれでも愛着がわいてしまっている。壊れても問題ない、人造ゴーレムも持っていく事にしたのだ。

 20体の人造ゴーレムを準備して、10体分の修理パーツを詰め込んでいるので、多少壊れても問題なく治せるだろう。そもそも、どんな魔物が出てくるから分からないから、どうなるかってところだけどな。

 出発する日が来た。俺たち専用の魔導列車に乗って帝国の首都、帝都へ出発する。道中は何もなく1日かけて移動をして、帝都に到着する。誰にも会うつもりはないので、サクッと神のダンジョンに入っていく。

「ん~何ていえばいいんだろうな……暗いな。それにこいつはインプかな? 悪魔系の魔物か? 倒してみるか」

 次の瞬間に弓で射られて、絶命してドロップ品になる。

「弱いな。初めての階層だしこんなもんかな? それにしても薄暗い、洞窟タイプのダンジョンなんだな。前に攻略した神のダンジョンと一緒で、何階か潜るとタイプが変わるのかな?

 それにガーディアンとかもいるのだろうか? 今そんなこと考えてもしょうがないから、進もうか……の前にウィスプを召喚して、マッピングを開始。しばらくは、スケルトンたちに任せよう」

 今回は、スケルトンを10体連れてきている。人造ゴーレムはまだ温存だ。魔核を外してしまっているので、今出しても動かないんだけどな。

「あれ? ウィスプの数がもう減ってる。もしかして悪魔系の魔物って、ウィスプに普通に攻撃できるのかな? 属性攻撃持ち? 魔法が使えるとか? ちょっと厄介な部類かもしれないな」

 このダンジョンの戦力を簡単に分析しながら、1階をどんどん進んでいく。しばらく進んで違和感がある事に気付く。

「あれ? おかしいな、進んだことのない道を進んでいるつもりなのに、戻ってきてるんだけど……どういうことだ?」

「ご主人様! 止まってください!」

 誰かから出た指示で、俺たちは全員停止する。

「なるほど、そういう事か。ダンジョンの迷路自体が動いてるのか? そんな設定俺のスキルにはないんだけど、これも神のダンジョンだからか? そこを考察する意味はないか。どういった感じで動いているか、見極めないとな」

 マップ先生はリアルタイムで更新されているため、特に問題なく動きを把握することができた。簡単に説明すると、10✕10のマスの盤があって、それを誰かがいじっているような形だ。

 動きにはルールがあって、マスを移動するとそのマスから2個離れたマスが、変わっていくため正解の道が分かるまで、移動する形なのだろう。もしかしたら正解のルートがあるのかもしれないけどな。

 それより気になるのが、ダンジョンの大きさだな。前の神のダンジョンより圧倒的に狭い。マスが大体100メートル四方で、ダンジョンの大きさは1キロメートル四方という事になる。ウィスプたちの数は、相変わらず減っているが、下の階層も同じような形だ。

 最短距離を突っ走る事が、出来るような作りではないため、一階一階に時間がかかってしまっている。

 出てくる魔物は、インプ・シャドーウルフ・ミニデーモン・ブラックキャット、闇属性と言っていいのか微妙だが、悪魔系と言うより闇属性と言った方がしっくりくるのが、今回のダンジョンの本質だろうか?

 他にも色んな魔物が出てきているが、今の所敵ではない。

 敵が強くないので、進んでいくのには問題は無いが、さすがにダンジョンの中が入れ替わるダンジョンってのは、さすがに攻略がメンドクサイ! 1階を攻略するのに、3時間もかかってしまった。2階からはコツがわかって、多少早くなったがそれでも、2時間はかかってしまっている。

「とりあえず、後8階は同じような、入れ替わるダンジョンが続くみたい。その先がまだわかってないのが気になるな。それにウィスプたちのヘリが早くなってる。10階に何かいるのかな? 今日は5階まで降りてから休もうか。ブラウニーたちが早くも飽きてきてるし、後一階頑張ろう」

 入れ替わるダンジョンに苦戦しながら先に進んでいき、5階に到達する事が出来た。夕食をとって風呂にも入り眠りにつく。今日は色んな意味で本当に疲れたな。日が明けて目が覚める。

「さて、今日は10階の前までは行きたいね。明日はゆっくりと10階の探索できるように、移動しよう」

 朝食を食べ終わった後に俺の指示を受けて、みんなが行動を開始する。プレハブのような物を片付けていくのに、ブラウニーが大活躍していた。

 そのブラウニーたちも、出発してから2時間程で飽きてしまったので、今は馬車の中で団子のようにくっつきながら寝ている。前回使っていた馬車のサイズが使えなかったため、今回は一回り小さい幌馬車を使っている。

 たまたま倉庫に入れ忘れていた、この幌馬車3台が無ければ、ディストピアに取りに行かなければならない所だった。

 ダンジョンを進んでいくが、中の魔物は昨日と変わらずだった。気持ち魔物が強くなってるかな? と思うくらいだった。階層によってLvが違うからだろう、と言う結論になった。

 それにしてもダンジョンって、何で浅い階層には弱い魔物、深い階層に行くにしたがって、強い魔物になっていくんだろうな? はじめっから強ければ……本当に強い奴等しか入ってこない? あっ……そっか、留まる事でDPを稼ぐなら、浅い階層にもDP取得対象者が入ってきてほしいってことだよな。

 そういう事か……でも、神のダンジョンもそうする必要ってあるのか? 創造神とやらが作ったから、人である俺には、計り知れない何かがあるんかな?

 何事もなく10階の階段まで到達し、明日に備える事になった。

 ウィスプは良く分からないが、10階にある程度いると死んでしまうため、10階の探索は放置して11階以降に送り込んでいる。
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